クロードさん、
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泡沫´さん、
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榊遊矢さん、
陽炎Lv.1さん、
感想ありがとうございました!
では、スタート」
試召戦争は一時中断された。
いや、中断って言うか、みんなかなり消耗したんでグラウンドの全戦力を旧校舎に帰還させて補充試験させてるだけなんだけどね。
旧校舎入り口では無傷で帰ってきた新校舎突入班が見張りをしている。
敵さんも攻めあぐねているようなので、実質中断みたいなもんだな。
で、僕は今屋上に居る。
本来なら前のAクラス戦で減った科目の補充試験を受けるべきなんだが……もっと重要な事ができたからな。
「……第二学年陣営が大損害を被った理由として、まず敵のAクラスが予想以上に高得点を取っていた事が挙げられる」
「……」
「だが、もう一つ。同じくらい大きな理由がある。
それは、戦線を支えていたBクラスとFクラスの半数が戦場を離れていた事だ」
「……」
「さて、こちらの戦力が薄くなるタイミングと相手が主戦力を投入してきたタイミングは不気味なくらい一致していたが、それは果たして偶然の一致なのか?」
「……」
「いや、そんな事は無いだろう。奴らは明らかにタイミングを狙ってきていた」
「……」
「では、3階の窓からこちらを見ていたのか? 突入班が動くタイミングで指示を出した?
いや、違う。雄二たちが突入したのは
「……」
「つまり、奴らは突入班が突入するタイミングを予め知っていたと考えられる」
「……」
「これの根拠はそれだけではない。
突入班が奴らの本陣に進入したとき、大将はこう言ったらしい。
『Fクラス、Bクラスの皆さん』と」
「……」
「雄二のFクラスだけならともかく、Bクラスまで知っているのは異常だ。
僕達の制服は学年を識別する事はできてもクラスまでは識別できないからな」
「……」
「まだある。
突入班を包囲した伏兵はわざわざ4階に潜んでいたらしい。
本陣への奇襲を警戒するだけならわざわざそんな場所に配置するなんて勿体ない。1階ならグラウンドにも通じてるが、4階は屋上にしか繋がってないからな。
これは警戒なんてレベルじゃなくて明らかに奇襲してくる者をハメようとした動きだ」
「……」
「無論、これはあくまで状況証拠だ。
相手が僕達の動きを知っていたという明確な証拠にはならないし、直感や戦術眼に優れた奴が奇襲を予想しただけかもしれない。
だが、こう考えた方がしっくり来ると思わんか?」
「……何よ?」
「……奴らに情報を流した奴が居る……と。
どう思う?」
「どうしてそれを私に言うの?」
「そりゃ勿論、
情報を流したのがお前だからだよ。小山友香」
「……それ、本気で言ってるの?」
「認めない気か。まあそれも良かろう」
「認めるもなにも……私はやってない」
「自白は無し。撤回する気は無いんだな?」
「ええ」
「……では、証拠を出すしかあるまい」
「えっ!? そんなものが!?」
「簡単な話だ。奴らへの情報伝達手段は限られている。
戦争中の携帯の類の使用は見つかったら最低でも停学。わざわざそんなリスクを負うとは考えにくい。
かと言って口で直接伝えるような暇も無い。見つかったらかなり面倒な事になるし。
つまり、機械の類を使わず、直接接触も伴わない方法になる。
例えば……所定の場所にメモを残しておく、とかな」
「っ!!」
「適当に怪しい所を見て回って、それっぽいのを見つけたんだが……筆跡鑑定でもすりゃあ一発で分かるぜ?
話が分かりそうな先生に頼めばその為の
「そんな……まさか……」
「さぁ、どうする? 最後のチャンスをくれてやろう。
大人しく自白するか、それとも……」
「……わ、私は……」
これで詰み、かな。
別に小山が認めようが認めまいが僕のやる事は大して変わらんのだが……はっきりと知っておいた方が色々やりやすい。
「さぁ、答えを聞かせてもらおうか?」
「あ、う、く……」
「さぁ!!」
「おいおい空っち、うちの代表をあんましいじめないでくれ」
突然聞こえたのは、聞き覚えの無い声だった。
「小山さんが内通してたのね?」
「まだ確定では無いがな」
「いや、これほぼ確定してる気がするけど?」
「その話は次回に回すとして……
……新キャラだな」
「あ、やっぱり新キャラなのね」
「正確には前にも出てきているが……名前が公開されるのは次回だ」
「では、明日もお楽しみに!」