バカ達と双子と学園生活   作:天星

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「事前通告したから分かってると思うけど、本日2話目で~す。
 飛ばしちゃった人は1話戻ってね。

 では、スタート」


12 結集

  ……グラウンド、戦場後方……

 

「あーもう、こんなの聞いてないってば!!」

 

 Aクラスだけやたら成績高いってどういう事なのよ!! 実はカンニングでもしてんじゃないでしょうね!?

 ……西村先生が居るこの学校でそんなの無理か。

 一応、足の早そうなFクラス生に超特急の伝令を頼んだけど……どうなるかなぁ?

 代表が出てきて、それに私も付き添っておくのが一番分かりやすい解決方法だとは思うんだよね。

 でもそうなると……まあいいか。何とかなるでしょ。

 

「……お待たせ」

 

 来たか。

 それは良いんだけど……

 私が前線に出ると前線の総指揮をとる人が居なくなるんだよね。

 優子や久保くんなら能力的に不足は無いと思うけど、充分な引き継ぎが行われないと無理だろう。

 そしてFクラスの指揮を考えると久保くんも適切ではないだろう。女の子の指示の方が通りやすい。

 だからまぁ……仕方ない。

 

「優子! 総指揮は何とかして!!」

「うわっ、また無茶振りを……」

「それじゃあ代表、行きましょう!」

「(こくり)」

「久保くんと愛子も一緒に来なさい!」

「ああ」「うん!」

 

 行き先の候補は左翼、右翼、中央の3つだけど……左翼は御空さんが居るからまだしばらくは大丈夫だろう。

 中央はEクラスに加えてDクラスも投入したから少しは保つ……はず。

 と言う訳で右翼のCクラスへ直行。

 

「さぁ、行くわよ! 試獣召喚(サモン)!!」

「「試獣召喚(サモン)!」」

 

 [フィールド:理科]

2-A 空凪 光 422点

2-A 霧島翔子 526点

2-A 工藤愛子 325点

2-A 久保利光 402点

2-A 215点

2-A 268点

 

3-A 385点

3-A 425点

3-A 444点

3-A 398点

 

 改めて、ぶっ壊れた点数ね。

 うちの代表と大差ないってどういう事なの? 実は3年の試験が易しいとかそういうオチじゃないでしょうね?

 まあでも、どれだけ点数があっても関係ない。

 私と代表の2人だけだと不安だけど、味方が居る状況なら……

 ……楽勝だ。

 

 

  ……そして数分後……

 

2-A 空凪 光 422→255点

2-A 霧島翔子 526→482点

2-A 工藤愛子 325→118点

2-A 久保利光 402→231点

2-A 215→46点

2-A 268→Dead

 

3-A 385点→Dead

3-A 425点→Dead

3-A 444→25点

3-A 398→41点

 

『くっ、撤退だ!』

「追撃……の余裕は無いわね」

 

 敵はAクラスだけではない。

 それ以外のクラスは(私にとっては)大した点数じゃないけど……

 さっきまでの隙を突かれてEクラス代表とDクラス代表が戦死したようだ。

 Cクラスもそこそこやられたみたいだし。

 Bクラスはまだ残っているので救援に行きたいけど……

 

3-A 397点

3-A 411点

3-A 422点

3-A 355点

 

 まだまだ居るんだよね、3-Aの生徒って。

 Bクラスは大丈夫なんかなぁ……

 

 

  ……一方のBクラス……

 

[フィールド:国語]

2-B 御空 零 569→285点

2-B 244→59点

2-B 257→62点

2-B 249点→Dead

2-B 228点→Dead

 

3-A 299点→Dead

3-A 368点→Dead

3-A 412→52点

3-A 468→12点

 

『撤退!』

『おう!!』

 

 きっつ……

 追撃したいけど無理っぽい。

 この4人だけなら何とかなったけど、少なくともあと4人控えてるし、中央でDクラスEクラスを殲滅した3-A生徒が来る可能性もある。

 

「「「「試獣召喚(サモン)!!」」」」

 

3-A 408点

3-A 404点

3-A 418点

3-A 409点

 

 あ、ヤバいこれ。

 撤退してフィールドを張り直すって手もあるんだけど、今退いても問題ない状況なのか……

 空凪さんが右翼側に行っちゃったし、予備戦力も使っちゃってるからよく分かんないんだよね。

 まぁ、ホントにヤバくなったら撤退するくらいは……

 

『腕輪発動、逃走禁止だ』

「……はい?」

『説明してやろう、俺は腕輪を使用して50点を消費し、相手に能力の詳細を説明する事で相手の、と言うよりフィールドの全員の撤退行動を禁止する事ができる。

 当然だが、バトンタッチ等は認められない』

「……先生、ハッタリとかではないですよね?」

「え? ああ、はい。彼の言ってる事は正しいです」

『補足すると、この効果は俺が去れば解除される。まあお前に俺を倒すのは無理だと思うがな』

 

 これ、本格的にヤバい。

 こんな所でドロップアウト? 悔しいなぁ……

 ……はぁ、せめて玉砕して一矢報いて……

 

 

 

 

 

 

「……諦めるのか? 貴様らしくないな」

 

 どこかで聞いた、小憎たらしい声が聞こえた。




「新しい腕輪が出てきたわね」

「撤退を繰り返されても面倒なんで駄作者が適当に考えたらしい。
 こういう変わった腕輪があっても面白いだろ?」

「そうね。
 って言うか、本当ならもっと色々と用意すべきなのよね。
 こんだけ400点オーバーが揃ってるんだから」

「全員に用意しようと思ったら作者が過労死するから勘弁してやってくれ」

「そうねぇ……」


「では、明日もお楽しみに!」

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