今日も行ってみましょ~
蒼龍さん、
久未美男さん、
シャラットさん、
枝垂桜.さん、
泡沫´さん、
走り高跳びさん、
感想ありがとうございました!
では、スタート!」
「な、何が起こったんだ!?」
俺の召喚獣も、翔子の召喚獣も、消えた。
いや、フィールドごと消えている。
まさかの相打ち? いや、それでもこんな事にはならないはずだ。
辺りを見回してみると、俺たちだけでなく全員の召喚獣が姿を消していた。
「まさかっ、システムの不調か!? あんのクソババアっ!!」
「誰がクソババアだい? このクソガキ」
醜悪な老婆を連想させるその声の方向へと振り向くと、そこには妖怪老女こと
「おいテメェ、これは一体どういう事だ? システムの不調か!?」
「人に物を尋ねる時は言葉遣いに気をつけな」
「んな事はどうだっていい! 重要なのはこれは不慮の事故なのか、誰かの故意なのかって事だ!! 答えやがれ!!」
「……学園長、これは事故なんですか? それとも誰かの操作による物なんですか? お答え下さい」
翔子が丁寧な言葉遣いに直して問いかける。
……少々頭が熱くなってたみたいだ。翔子だって学園長に怒鳴りたいだろうに。
「ふぅむ、システムを止めたのはアタシさ」
「テメェ、何でそんな……ゴホン、何故学園長はそんな事を為されたのでしょうか?」
「お前さんの敬語は少し気持ち悪いね」
「どうしろってんだこのクソババア!!」
「面倒だからもうそのままで良いさね。で、システムを止めた理由は「失礼します」ったく、あいつは呼ばれるまで待てないのかねぇ?」
声のした方、教室の入り口を見るとつい最近見たストーカーが立っていた。
名前は……高城だったか?
「何だ、ただのストーカーか」
「私はストーカーではありませんよ」
「んな事はどうだっていい。俺たちは今忙しいから、さっさと帰ってくれ」
「そういうわけにはいきません、私にも二年の皆さんに用事があるのです」
「んあ? 面倒だな。さっさとその用事とやらを済ませてくれ」
「ではお言葉に甘えて。
我々文月学園第三学年は第二学年に対して試召戦争を申し込みます」
「……姫路、警察じゃなくて精神病院に送った方が良いんじゃないか?」
「確かにそうですね。精神異常なら今までの言動も納得できます」
「お待ち下さいお二方、様式に則って学年主席である私が宣戦布告をしただけであって、この戦争は学園長の決定です。
決して私が異常なわけではありません」
「……だそうだが、どういう事なんだ? 学園長」
「実は海外の姉妹校で試召戦争を取り入れたいっていう打診があってねぇ。
大規模戦闘のデータの要請と、あと追加ルールの提案を受けたのさ」
「追加ルール?」
「今の戦争は同学年同士での戦争だけど、それを別学年にも挑めるようにすれば良いんじゃないかって提案さ」
つまり、例えば2年Dクラスが3年Cクラスに挑む……みたいな感じか?
一見興味深そうだが、3年と2年ではテストの質も結構変わってくるだろうからあまり良い案とは言えない気がするな。
100点満点のテストなら頭打ちになるから問題はあまり発生しないだろうが、大量得点を得やすいタイプの問題というものはある。
「提案については保留だけど、大規模戦闘実験についてはやってもらうよ」
「それが2年対3年ってわけか。
そういう事なら、戦争する事自体に不満は無い」
「聞き分けが良くて助かるねぇ」
「そんな事より、システムを止めなかったら俺たちの決着は付いていたはずだ! その事に関してどう責任を取ってくれるんだ!!」
「ふぅむ、そうさね、勝敗については後で厳粛に審議させてもらうよ」
「何だそれ、どういう意味だ!!」
「そのまんまの意味さね」
「だから一体どういうっ!!」
「……それは、僕も気になるな」
口の端から血を流し、恐ろしい雰囲気を身に纏った剣が、教室へと入ってきた。
3人を倒した後あっさりと討ち取られて、補習室の代わりに保健室に連行されていた僕だが、静かになった気がしたので戦争が終わったのだと思いAクラスへと向かった。
しかし、途中で聞こえてくるのは『召喚獣が突如消えた』と混乱する生徒達の声。
疑問に思いながらもAクラスの前まで歩みを進める。
そしたらこんな声が聞こえてきた。
『そんな事より、システムを止めなかったら俺たちの決着は付いていたはずだ! その事に関してどう責任を取ってくれるんだ!!』
『ふぅむ、そうさね、勝敗については後で厳粛に審議させてもらうよ』
『何だそれ、どういう意味だ!!』
『そのまんまの意味さね』
システムの停止、だと?
学園長が何かやらかしたのか?
『だから一体どういうっ!!』
「……それは、僕も気になるな」
問い質さなければ、ならないらしい。
「どういう、事でしょうか? 学園長」
「そ、空凪の兄の方かい、あんた一体どうしたんだい?」
「そんな事はどうでもいい。勝負はどうなったんですか?」
「……引き分け、さ」
「そんな事が聞きたいんじゃありません。勝負はどうなったんですか?」
「だから、引き分けだよ」
「決着が付いてからシステムを停止させるならともかく、決着が曖昧な状態で停止ってどういう事ですか?
なぁ、答えろよ!!」
煮えきらない態度の学園長を前にして、僕の中で怒りが湧き上がってくる。
マズいと判断して心を落ち着ける。
……普段なら、そうなるはずだった。
けど、暴行による肉体的なダメージ、閃光モードによる精神的疲労、それらが重なったせいで押さえつける事ができなかった。
感情の大きな高ぶりは集中モードや閃光モードの暴走を引き起こす。
そして、こんな疲労した状態で耐えられるはずもなく……
僕の中で何かが弾け、そして僕の意識は、落ちて行った……
「う~む」
「どったの?」
「いやね、本来は原作のほぼコピペにして僕がブチ切れて……みたいな流れを想定してたらしいんだが……
直前で学園長の行動が気にくわなくなって色々変更したんだよね」
「ふ~ん、それで?」
「そのせいで、僕の怒りが若干唐突になった気がしないでもない。
まぁ、理由なんていくらでもでっち上げられるんだが……」
「でっち上げるってアンタね」
「そういうわけで、違和感を感じた人が居たらすまない。ご都合主義のせいだと思ってくれていい」
「じゃ、章末恒例の数値チェックをやってみましょ~か」
「通算UA数、137365
今週UA数、1395
お気に入り登録数、462件
感想数、1503件
……こんな所か」
「感想、1500件越えたわね」
「ちなみに1500件目を踏んだのはシャラットさんだ。何の賞品も無いけどおめでとう」
「ふぅ……ついに次の章が最後になるのね」
「長かったな。ホント」
「ここまで応援して下さった読者の皆様、ありがとうございました!!」
「それじゃ、次回は……いつになるのかしらね?
今度は4ヶ月くらいかかったりして……」
「いや、次回は明日だ」
「えええっっ!? ま、まさかもう完成して……」
「るわけが無いだろう。
この話でぶった切るのは何か中途半端なんで、次章のプロローグ
ちなみに現在2話の途中まで執筆が終わっている状態だ」
「つまり、明日は投稿して、その後は未定……と」
「そういう事だ。
……2話目以降もなるべく早く出ると良いなぁ……」
「切実な願いね」
「儚い願いとも言う」
「そう言えば、企画ってどうなってるの?」
「ボチボチだな。正解に近い答えも出てるし。
一応URL貼っておくぞ」
『https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=115531&uid=39849』
「数日前の後書きのリンクと同じものだ。既に行った人はスルーして良い」
「ぜひご参加下さい!」
「ああ、そうだ。アレも置いておくか」
「何?」
「作者が高城を憎む理由が分かる……かもしれない文だ」
「え、何それ」
「まぁ、原作のルールに対する考察なんだけどな。
別に企画ってわけでもないが……
とりあえずURLを」
『https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=116108&uid=39849』
「興味があれば、覗いてみると面白い……かもしれない」
「では、明日もお楽しみに!」