バカ達と双子と学園生活   作:天星

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「それじゃ、始めるよ~。

 走り高跳びさん、
 蒼龍さん、
 シャラットさん、
 泡沫´さん、
 想星さん、
 クロードさん、
 枝垂桜.さん、
 久未美男さん、
 火水 総さん、

 感想ありがとうございました!

 では、スタート!」


03 再会

「おい、調子に乗りすぎだ」

「す、すまん」

 

 絶望の始まり(笑)から少し過ぎて、現在僕は拠点にしている3階の空き教室に居る。

 あの後少々突っ込み過ぎたのを明久に止められて適当な所で撤退してきた。

 残念ながら木下姉は討ち取れなかったが……仕方あるまい。

 

「ところで、作戦は順調に進んでいるのか?」

「概ね予定通りってとこだな。

「それは何よりだ」

 

 さて、少し休憩を……

 

『伝令っ! 4階に久保が現れたっ!! すぐに援軍を!!』

 

「何っ、久保だと!?」

「……どうやら僕に休む暇は無いらしいな」

「いや待て、お前は休め。お前が倒れたらかなり厳しい事になる」

「じゃあ誰を行かせるんだ? 雑兵を送っても被害が拡大するだけだぞ?」

 

 ちなみに瑞希は別の2階に居るらしい。呼び戻す時間は無い。

 

「おい、相手は久保だぜ? うってつけの奴が居るだろ」

「……ああ、なるほど」

 

 どうやら少々疲れていたようだ。確かにうってつけの奴が居る。

 

「「というわけで、任せたぞ明久」」

「……え? ええええっっ!? いやいやいやいや、久保くんを倒すなんて無理だよ!?」

「倒せとは誰も言ってない。時間を稼ぐだけだ。だろ? 雄二」

「ああ。時間さえ稼いでくれればいくらでも対策は取れる」

「それくらいなら……何とかなるかな? 但し、あまり期待はしないでね?」

 

 そう言って明久は教室を出て行った。

 

「……久保か。もしかして腕輪持ちか?」

「ん? 確かに奴なら普通にあり得るな。それがどうしたんだ?」

「いや、明久に『白の腕輪』を持たせるべきだったかと」

「……確かに。そう言えばアレは今は誰が持ってるんだ?」

「瑞希が持っているな。後で回収して明久に渡しておくか」

「そうだな。

 さて、俺は久保対策を進めるか」

「具体的にどうするんだ?」

「姫路を呼び戻して向かわせる」

「なら僕が瑞希を呼び……」

 

 そこまで言った所で再び教室の扉が開いた。

 

『伝令っ!! 2階がヤバい! すぐ応援を!!』

 

「……雄二、行ってくる。久保対策の代替案も考えておけ!」

「ああ! 無理はするなよ!!」

 

 2階には瑞希がいるはずなのに、何があったんだ……?

 とにかく急ごう。

 

 

 …………

 

 

 階段を駆け下りて2階廊下に出ると劣勢のFクラスの姿が見えた。

 瑞希と、その他の生徒が4名ほど。

 それに対してAクラスは8名くらい居る。

 今すぐになんとかしないと非常にヤバい状態だ。ダッシュで召喚フィールドに駆け込み召喚獣を呼び出す。

 

試獣召喚(サモン)!!」

 

 [フィールド:現代国語]

Fクラス 空凪 剣 400点

 

「空くんっ!?」

「瑞希、無事か?」

「あっ、はい。大丈夫です!」

 

 倍の人数に囲まれていた状況は決して大丈夫ではないと思う。

 しかし何故こんな状況になったのか?

 強いのが相手に一人居たところで互角の勝負になるだけであり劣勢になる事はない。

 

「故に今目の前に居る工藤だけが原因ではない」

「あっ、気づいてくれてたんだネ。さっきから声掛けても何も反応してくれないから気づかれてないのかと思ってたよ」

「ははっ、何を寝ボケた事を。

 工藤みたいな要警戒戦力の存在の有無は真っ先に確認したさ。

 ただ、そんな奴への対応よりも戦況の確認が優先されただけだ」

「扱いがヒドいよ!?」

「で、もう一人ほど手練が居るんだろう? どいつだ」

「空くん、彼です」

 

 瑞希が一人のAクラス生を指し示す。

 そこに居たのは一人の男子生徒。

 瓶底メガネをかけ、髪を七三分けにし、シワ一つ無い制服を着ている生徒。

 『真面目』という概念を具現化したかのような存在がそこに居た。

 そして、奴はこう言った。

 

「おや、お久しぶりですね。空凪副代表」




「ついに現れた謎の男子生徒、一体誰なんだ!!」

「まぁ、あの人よね……」

「次回『彼の名前』。30分後に投稿だ」

「ええっ!? 明日じゃなくて!?」

「うん。どうしてもここで切りたかったけど、今回も次の話もそこそこ短いから同じ日に投稿しちゃえ♪
 って、駄作者が言ってた」

「良い事……なのかしらね……?」

「では、30分後にまた会おう」

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