想星さん、
泡沫´さん、
蒼龍さん、
久未美男さん、
走り高跳びさん、
シャラットさん、
枝垂桜.さん、
クロードさん、
たまさん、
凛@小毬さん、
感想ありがとうございました!
じゃ、スタート!」
「そこまでよっ!!」
高笑いしながら無双していたらAクラスの方から制止の声が飛んできた。
Aクラスの伝令が前線の情報を本陣に伝えて、光あたりから対抗策を授かった幹部が来たんだろう。
まぁ、予想通りだな。
「木下姉、遅かったな」
「十分早いと思うんだけど?」
「……まあそんな事はどうでもいい。さっさと召喚獣を出せ」
「ええ。もちろん」
そう言うと木下姉は召喚フィールドに入ってから数歩前進し、そのまま後ろ向きになる。
「
[フィールド:数学]
Aクラス 木下優子 389点
そして、木下姉の正面、僕から見て射線が通らない位置に召喚獣が呼び出される。
この位置関係では召喚直後の隙を突く事は不可能とは言わないが……かなり困難だろう。
下手すると人を怪我させる事になるし。
「さぁ、始めましょうか」
この状況でさきほどと同じように召喚時の隙を突こうとしても木下姉からのフォローが入るか、最悪の場合は逆に隙を突かれてダメージを喰らうかもしれない。
木下姉だけなら正攻法でどうとでもなるが、その他多数が加わると自分一人で対処するのはかなり厳しい。
まぁ、それなら他の人に手を借りれば良いだけの話なわけで、
「諸君、現段階をもって作戦の第一段階を終了、第二段階に移れ!」
「「「「
予定通りに号令をかけ、先鋒部隊の生徒が召喚獣を呼び出す。
「では、戦闘再開だ」
狙うは木下姉の召喚獣。
だが仕留める必要は無い。ただ抑えておくだけだ。具体的には鍔迫り合いに持ち込む。
他の連中も何とか死なないように立ち回る。
試召戦争の経験と
お互いに有効打を与えられず、プチ乱戦になった段階で再び号令をかける。
「待たせたな、B班は召喚開始! 作戦通り動け!」
「「「「
先ほども言ったが、今回雄二が着目したのは『武器のリーチ』である。
僕の飛び道具が極めて優秀なリーチを持っている事は言うまでもないが、それ以外でも優れている武器は存在する。
槍やら棍やら、射程がやや長い代物、僕のものよりもむしろそちらの方が雄二の本命である。
「突撃っ!!」
B班は長物を持つ召喚獣で統一されている。
その召喚獣を横一列に並べ、足止めされている敵召喚獣に向かって突撃させる。
そうすると……
『え、ちょっ、待っ!!』
『ぐわぁぁっっ!!』
相手は攻撃をモロに喰らう。
「へっ、これがFクラスの実力だぜ!!」
エラそうに相手に宣言する近藤。
いや、お前が考えた作戦じゃないし、それに……
Fクラス 近藤吉宗 86→21点
味方の操作ミスで点数を減らした奴が言う台詞ではない。
「……アレ? 何で俺の点数減ってるんだ?」
「よし、作戦は大成功だ! もう一度行くぞ!!」
「空凪っ!? スルーかよ!!」
うるさい。
相手の隊列を乱しつつそこそこのダメージを与えたんだ。
お前のダメージなんて些細なものだ!!
「何か今すごくゲスい事を考えられた気が……」
「何を言っている、いつもの事だろう」
「そ、そうだった!!」
「じゃ、B班再び構え! そして突撃っ!!」
近藤をテキトーにあしらい、再び号令、そして突撃。
だがここで木下姉が動きを見せる。
「させないっ!!」
他のAクラス生のフォローに入ろうとする。
だが黙って見ている道理は無い。
「それはこちらの台詞だっ!!」
すかさず妨害に入る。
しかし、予定外の動きをしたせいでB班の突撃コースに召喚獣が入ってしまう。
あっ! と思った瞬間にはもう遅かった。
ザクッ
Fクラス 空凪 剣 400→359点
「「「「…………」」」」
敵味方双方から微妙な空気が流れる。
「……ふっ、計画通りだ!」
「いや、明らかに事故だったわよね!?」
「ええい黙れ! この恨み晴らさでおくべきか! Aクラスめ、覚悟しろ!!」
「さっき計画通りって言ってたわよね!?」
そんな過去の事は知らん。僕は現在に生きるのだ!
さぁ、ここからが貴様等の絶望の始まりだ! フハハハハ!!!
「テンション上がってるわね~」
「……さて、今回の戦術は原作通りだったな。
最後にオチがついたが」
「何ていうか、こう、凄く間抜けだったわね」
「……
では、次回もお楽しみに」
「逃げた!?」