バカ達と双子と学園生活   作:天星

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「はい、いっくよ~。

 泡沫´さん、
 想星さん、
 枝垂桜さん、
 光明さん、
 走り高跳びさん、
 久未美男さん、
 火水 総さん、
 機械の国の王様さん、
 蒼龍さん、
 たまさん、
 クロードさん、
 レイ・クロフォードさん、

 感想ありがとうございました!

 あと、昨日で本作2周年だったわけだけど……メッセージを送って下さった方々、ありがとうございました!!!

 では、スタート!」


09 反攻

「……動きが無いな」

「そうですね」

 

 入り口の姫路が交代したのでさっきまでほど一方的な状態ではなかったが、やはり防衛有利なのは変わらない。

 島田は数学だけならBクラス並だし、須川やその他もちょこまかと働いてくれている。

 もう今から打って出てもCクラスに勝てるんじゃないかという気がするくらいだ。

 それだけ劣勢のはずなのに、Cクラスは大きな動きを見せていない。

 

「姫路、何人の生徒を戦死にしたか……なんて分からないよな?」

「? 何言ってるんですか。当たり前でしょう」

「だよなぁ……」

「最低でも18人ですよ。視界に入る前に戦死した人も居るかもしれませんけど」

「当たり前ってそっちか!?」

「当然でしょう。あらゆる蘇生手段が存在しない試召戦争において、キル数はかなり重要なファクターです。

 可能な限り数えましたよ」

 

 姫路が人外になりつつある気がする。

 って言うか、18人以上と戦ってかすり傷しか負ってない姫路って……

 

「……そろそろこちらから攻める事も可能かもしれませんね。どうします?」

「………………今、教室の外に群がってる連中を腕輪で一掃できるか?」

「お任せください」

 

 恐らく、行ける。

 FクラスとCクラスだと点数は2~3倍の開きがあるだろうが、人数がこれだけ違えば仕留めきれるはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

試獣召喚(サモン)!!」

 

 フィールド:現代国語

Bクラス 御空零 612点

 

 ……何でこのヒト、Bクラスなのかしら?

 このAクラスでも600点越えなんて殆ど無いんですけど。

 

「さぁ、勝負を挑むわ。空凪光っ!」

「いや、アンタみたいなのとやり合ったら命がいくつあっても足りないわよ!」

「そりゃそうでしょう。こっちは殺すつもりで来てるんだから」

 

 そんなやりとりをしている間にもBクラスの生徒が続々と入ってきて召喚する。

 

「「「「「試獣召喚(サモン)!!」」」」」

 

 312点

 303点

 336点

 325点

 319点

 

「ちょっ、300越えって!!」

 

 いくらAクラスでも400点に近い点数を叩き出せるのは数名に留まる。

 それ以外は2~300がせいぜいだ。

 

「振り分け試験から何ヶ月経ったと思ってるの?

 いつまでも格下に甘んじている私達じゃないわよ!」

 

 ここで全力で迎撃すれば御空さんと以下5名を倒す事は不可能ではないだろう。

 しかし、その6名の後ろにはそこそこの大群が控えているようだ。

 相手の控えの点数は不明だが……まともにやりあうのは避けた方が良さそうだ。

 だったら、

 

「全員、移動準備! 教室を放棄するわ!

 遅れた者は置いていく、全力で着いてきなさい!!」

 

 採るべきは戦略的撤退だ。

 Bクラスがここまでの高得点を取っているのはこの科目だけ……というのは楽観視し過ぎかな?

 でもせめて理系科目に変更できれば大分変わるはずだ。Bクラスは文系に強い人が多いって聞いたことあるし。

 幸い、教室の出入り口は二つあるので、片方が御空さんに塞がれていても撤退は可能だ。

 ……あからさまに開けてるような気もするわね。トラップとか無いわよね?

 ちょっと怪しいけど、行くしかない。

 さて、殿はどうしましょうか?

 ある程度点数と人数が無いと一瞬で捻り潰されそうね……

 相手の部隊と同じ6人、そのうちの1人を強めの人。この辺が妥当かしら。

 となると……

 

「グループBの5人、あと優子っ! 殿をお願いっ!」

「っ! 分かった!」

 

 試召戦争の時の役割分担のグループ、しっかり決めといて良かったわ。

 こういう緊急時にすぐ指示が出せるから。

 

「へぇ、あなたたちが相手してくれるの。

 良いでしょう。来なさい!!」

試獣召喚(サモン)!」

 

 

木下優子 382点

 

265点

298点

305点

272点

289点

 

 

 う~ん、点数負けてるなぁ……

 とにかく、頼んだわよ、皆!

 

 

 

 

 

 

 殿に成績トップ5に入るであろう木下さんを容赦なく使ったわね。

 まあ、そうしなかったらこの場は他の人に任せて私は追撃するつもりだったわけだから模範解答だったわけだけども。

 流石は空凪くんの妹と言うべきなのかしら。

 

「召喚済みの者はこのまま殿部隊を打破! それ以外は追撃しなさい!」

 

 私が号令を発すると後ろで控えていた人たちはAクラスの追撃に入った。

 

「皆、点数では勝ってても慢心しないように。

 確実に仕留めて行くわよ!」

「そう簡単に、倒せるとは思わない事ね!」

 

 私の発言に対して木下さんが勢いよく言い返す。

 この状況でも戦意はまだ挫けてないらしい。気を引き締めて行かないと。




「キル数は大事。異論は認めない」

「確かに大事だけど、把握しておけるかどうかはまた別問題だと思うわ」

「それはさておき、昨日の感想欄で少々事件があったらしい。
 それに対する作者のスタンスを一応活動報告の方でまとめておいた。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=104669&uid=39849

 興味があったら見ておくと良い」

「う~ん、誰かが通報したのかなぁ……?」

「だと思うが……
 感想欄は作者個人の物ではなく、利用するユーザー全員の物だ。出来れば通報しないで欲しいとは思うが、強制はできないな」

「そうねぇ」

「また何か動きがあったら活動報告を通して報告させてもらう」


「では、明日もお楽しみに!」

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