クロードさん、
泡沫´さん、
久未美男さん、
火水 総さん、
蒼龍さん、
走り高跳びさん、
機械の国の王様さん、
ダークリベンジャーさん、
感想ありがとうございました!
では、スタート!」
フィールド:数学
Cクラス Dead
Fクラス 姫路瑞希 499点
姫路の召喚獣が敵の召喚獣をあっさりと切り裂く。
……って言うか、こんなに点数高かったか? 確か400点と少しだったと記憶しているんだが……
「さぁ、次は誰ですか!?」
さっきから姫路が無双してる。
考えてみれば当然の事で、出入り口を制限して狭い場所で戦っているのだから必然的に1対1か、せいぜい1対2の状態になる。
そして姫路の召喚獣の武器は大剣だ。(システムリセットを受けても変わらなかった。って言うか前より立派になってる気がする)
近接武器としては射程が長いので適当に振り回すだけでも敵を根こそぎ刈り取れる。召喚獣は壁には触れないから壁に隠れて隙を伺うという事もできない。
更に、姫路にバッタバッタとなぎ倒される光景を見てみんな尻込みしている。籠城している限り負けは無いだろう。
本来なら一歩引いた場所で対応して10人くらいで相手を囲んでしまった方が良いのだが……今召喚したら確実に姫路の攻撃に巻き込まれるな。
このまま戦力を削って、一定値まで下がった時点で打って出る……なんて感じに上手く行けばありがたいが、ずっとこのまま進むとも思えない。
次の作戦の準備をしておくか。
……Aクラス教室にて……
「っていうわけで、Bクラスに宣戦布告されたから。
これから簡単な作戦会議を開くわ」
私の号令でみんなの注目が集まる。
普通はこういうのは代表の役目な気がするけど、あいにくとうちの代表はそういう性格ではない。
「えっと、言うまでもない事だけど、相手は私たちより格下よ。
でも、油断しちゃダメ。
……なんて事も言うまでも無かったわね」
Fクラスとの戦いで実際に負けたわけだしね。
テストで採点されない部分の恐ろしさは身に染みて分かっているはずだ。
「それじゃ、基本方針を発表するわ。
真っ直ぐ敵本陣を目指して進み、そのまま代表を倒す。以上よ」
皆がざわめき出す。
そんな中、久保くんが手をスッと挙げた。
「久保くん、発言をどうぞ」
「流石に単純過ぎないかい? さっき油断してはいけないと言ってたはずだけど」
「もちろん油断はしないわ。索敵は厳に行うつもりよ。
……特に、窓周辺は危険ね」
皆がうんうんと頷く。
Bクラスはともかく、Fクラスなら窓から突入なんて普通にやりかねないからね。
「さっきも言ったように、基本的に相手は格下。
基本に忠実に戦略を組めば負ける事はそうそう無いはずよ。
そして、相手はそれをひっくり返す為に奇襲や奇策を用いてくると思うけど……
キッチリ警戒して適切に対処できれば問題ないわ。
それに、私たちが付け焼き刃の奇策を使っても失敗したら余計な損害を被るだけ。正攻法で勝てるなら使う必要は無い。
そういうわけだけど、疑問は解消されたかしら?」
「よく分かったよ。ありがとう」
「さて、他に質問や提案は?」
今度は代表がスッと手を挙げた。
「はい、代表」
「……Bクラスは移動した」
「ええ。そうね」
Bクラスの教室はA教室のちょうど向かいにある。
だから、宣戦布告の後にBクラスが集団で移動しているのがバッチリと見えた。
って言うか、そうでなかったらこんな堂々と作戦会議できない。もっと静かにやる事になると思う。
「……移動した場所自体は試召戦争が始まれば分かるけど、遠い場所に移動していたら厄介」
「う~ん、そうねぇ。本陣と離れすぎると前線部隊が包囲されて各個撃破される恐れがあるわね」
「……そうなった場合、どうすれば良いと思う?」
「そうねぇ……本陣を移すか、あるいは中継地点を設けるとか?」
本陣を移す場合、移動が面倒な上に危険だ。
移動の隙を突いて代表の首を取ろうとする、なんてBクラスならともかく、Fクラスならほぼ間違いなくやってくるだろう。
中継地点を設けると兵力が分散される。
それがどの程度戦況に影響するかは正直分からない。
どちらを選んでもデメリットがある。それだったら……
「その時は、教室で待ちましょうか」
「……(コクリ)」
まあ、無理に突撃する必要は無いわね。
こっちが仕掛けたわけでもないし。
「それじゃ、他に質問や提案は無い?
……無いようね。じゃ、時間までに準備を済ませておいてね」
「というわけで、Fクラスの描写を少々とAクラスだったな」
「前の話であれだけ籠城戦法を推しておいて、Aクラスはあっさり切り捨てたわね……」
「あの連中は勉強しに学校に来てるから、余計な事で時間を取られたくなかったんだろう。きっと」
「いや、私たちも一応勉強に来てるはずよね!?」
「……あとは、Bクラスなんて高度な策が無くても倒せるという判断とか、籠城をして身動きが取れなくなる危惧とかがあったんじゃないかな。
正攻法で勝てるはずだからそれ以上手を加えるのも面倒だろうし」
「う~ん……ある意味合理的だけどねぇ」
「では、明日もお楽しみに!」