光明さん、
クロードさん、
久未美男さん、
泡沫´さん、
火水 総さん、
走り高跳びさん、
蒼龍さん、
白犬のトトさん、
ダークリベンジャーさん、
機械の国の王様さん、
感想ありがとうございました!
じゃ、スタート」
Bクラス教室にて、私たちは戦争開始の放送を聞いていた。
「Cクラスが動いたみたいね。どうする? 代表」
「勿論、Aクラスに攻め込む」
「へ~。律儀に口約束を守るのね」
「守らない気だったのか!?」
「所詮は口約束だからね。破った方が得なら躊躇無く選ぶべきよ」
「へぇ、で、得はあるのか?」
「無いわね」
ここで私たちが静観してても結局はFクラスがBクラスのどちらかが先にAクラスに攻め込まなきゃならないわけだし。
それに、契約を破ると信用を失い相手の恨みを買う。メリットほぼ皆無な上にデメリットは絶大だ。
「それじゃあ、宣戦布告に行くぞ」
「ええ」
「失礼する」
代表が定番の挨拶をしながらAクラス教室に入る。
入ってきた私たちの雰囲気から察したのか、空凪さんが駆け寄ってきてこう言った。
「宣戦布告?」
「話が早いな。そうだ。時間は30分後だ」
「……タイミング良いわねぇ。偶然か、それとも兄さんと繋がってるのかしら?」
「答える義務は無いな」
「そ。まあいいけど」
「では、失礼する」
あっさりと通ったわね。開始時間をゴネるくらいはすると思ったけど。
まあ、どうでもいいんだけどね。
教室に戻って室内を見回す。
全員準備万端といった感じだ。
「さて皆、準備はできてる?」
「「「「「おうっ!!!」」」」」
「期待通りの返事ね。
それじゃあ、代表から皆さんに演説があります!」
「ちょ、御空!? 聞いてないんだが!?」
「言ってないもん。
じゃ、頑張ってね~」
これで代表が滑ってもみんなで嘲笑ってあげればいいし、良い事を言えばみんなで共感する。
どう転んでも連帯感は上がるわ!
「御空、今何か不吉な事を考えなかったか?」
「……気のせいでしょう」
むしろクラスの為になる事を考えてたし。
「それじゃあ、え~、ゴホン。
まずは、ここに居る皆に戦争に参加してくれる事に感謝する」
「皆が戦争に参加する理由は色々あるだろう。
A教室が欲しい者、自分の実力を確かめたい者、ゲーム感覚で楽しんでる者。
本当に様々だ」
「その動機を、もう一つだけ追加してはくれないか?
そこで自分のクラスの代表を陥れて微笑みながら突っ立ってる御空の為に!」
「…………え?」
「御空の普段の態度と、あと点数を見れば半分以上は気付いているだろう?
我らが副代表は試召戦争でAクラスに勝ちたがってる事を」
「あ、あの……」
「俺は皆が良く知っているように、代表としては頼りない。クラスを纏めるには力不足だ。
だが、御空がサポートしてくれたからこそここまでやってこれた」
「だから、勝つぞ!! 御空の為にも!!」
「「「「「おおおおお!!!!!」」」」」
「じゃ、御空、バトンタッチだ」
「ったく、やってくれるわねぇ……」
「俺自身の話題を出すよりもお前の話題を出した方が共感しやすいだろう」
「代表としてのプライドとかは無いわけ?」
「そんなもの、とっくに捨てた」
「……はぁ、分かったわよ」
代表が降りた壇上に今度が私が上る。
「私から言う事は、たった一つだけ。
皆……絶対に勝ちましょう!!」
そして賽は投げられる。
やれる事はやった。後は天命を待つのみだ。
「う~ん、ちょっと短いなぁ……」
「キリは良いんだけど、短いわねぇ」
「しっかし根本、演説が上手いな!」
「いや、アレは丸投げって言うんだと思うけど?」
「適材適所というやつだろう」
「……そうなのかなぁ……?」
「では、明日もお楽しみに!」