クロードさん、
蒼龍さん、
想星さん、
泡沫´さん、
光明さん、
走り高跳びさん、
ダークリベンジャーさん、
凛@小毬さん、
火水 総さん、
感想ありがとうございました!
それでは、開始っ!」
さて、結論から言おうか。
試召戦争が解禁されると同時にCクラスは動いた。
……それも、割とエグい手段で……
それではどこから話そうか……
そうだな、試召戦争が解禁された朝、C教室からで良いだろう。
「失礼します」
真面目な顔で入ってきたのはCクラスの小山だった。
「何か用か?」
対応したのは雄二だ。
試召戦争絡みなら代表が対応するのが一番だしな。
「ええ、まあ。坂本くんと土屋くん、吉井くんに、あとは空凪くんに」
「……要件を聞かせてもらおう。合宿ん時の逆恨みとか言われても困るしな」
「そんな事しないわよ! むしろ……」
「むしろ?」
「とにかく、呼んで」
「ん~……まあいいか。
お~いお前ら、呼ばれてるぞ」
呼ばれたようだから行ってみようか。
一応警戒は緩めないでおく。
明久と康太もやってくるが、僕と同じように警戒心を露にしている。
「えっと、まずはその……ごめんなさい!」
……おかしいな。今、小山が謝ったような気がしたんだが。
よし、もう一度訊いてみよう。
「小山、ちょっと聞き逃したみたいだ。すまんがもう一回言ってくれ」
「何度も言わせないでよ! 『ごめんなさい』って言っただけよ!」
どうやら僕の空耳では無かったようだな。
まぁ、謝罪をするというなら真摯に受け止めようじゃないか。
「お前が謝りに来たのは分かった。で、何に対してだ?」
「……合宿の件よ。迷惑かけたから、謝っておいた方が良いかなって」
う~ん……嘘を言ってるようには見えないんだよなぁ……
本当に謝罪しに来た? それならそれで良いんだけど。
「そんな、今更謝ることないよ。ねえ皆?」
明久がそんな事を言う。
確かに今更なんだよな。何でわざわざこのタイミングで言い出したのか?
……まあ、どうでもいいか。
「僕も別に構わない」
「…………もう、済んだこと」
「俺からも何も言う事は無い。気にしないでくれ」
「本当? よかったぁ……」
……この目の前に居る人物、本当に小山だよな?
何て言うか、もっとこう、高慢な感じだったはずだよな!?
「で、用はそれだけか?」
「あ、もう一つあるの。
私たちCクラスはFクラスに試召戦争を申し込みます。30分後開戦ね」
……そう来ましたか。
謝罪の後の不意打ち……って事ではなく、本当に別件だったんだろうな。きっと。
「……何だと!?」
「私個人の問題とクラスの問題は別だから。じゃ、そういう事で」
「ちょっと待った!!」
さっさと教室を出ていこうとする小山を雄二が引き止める。
「流石に30分後は早すぎる。せめて1時間後にしてくれ」
「う~ん……ま、それくらいならいいわ。それじゃあね」
今度こそ小山が教室を出ようとする。
が、その直前、
ガラッ!!
「空凪ぃぃぃぃっっっ!! 空凪は居るか!!」
もう片方のドアから須川が凄い勢いで入ってきた。
「……居るが?」
「空凪っ!! 貴様、姫路さんと付き合っているというのは本当なのか!?」
……ふむ、どこからか情報が漏れたか?
まぁ、特段秘密にしているわけでもないから不思議でも何でもないが。
通常なら肯定した上で全力で撃退するんだが、今は時期が悪い。
今から試召戦争だというのに、FFF団が全員戦闘不能なんていうのは勘弁だ。
っていうか、まさかこれ、Cクラスの差し金なんじゃないのか?
いや、そんな事はどうでも良い。重要なのはどう答えるかだ。
肯定すれば間違いなく全面戦争になるだろうな。
かと言って否定しても……信じてくれないんじゃないだろうか?
多分、自白用の拷問が一つ増えるだけだろう。
だったら、正直に答えておこうか。
「ああ。本当だ」
その一言で、クラスの連中が殺気立つ。
雄二は『やれやれ』という顔で額に手を当てているし、明久は何かわたわたしてる。
小山は……とっくに帰ったらしいな。あいつめ。
「空凪ィ、覚悟は良いんだろうなァ?
異端審問会、かかれ!!」
「「「「応っ!!!!」」」」
さてと、どうしよっかなぁ……
一時間後に試召戦争が始まるから時間はかけられない。
普段ならいくらでも対処法はあるんだが……しかたない。あの手を使うか。
あ~……後で怒られるんだろうなぁ……
「待った!!」
暴徒と化したFFF団に制止を呼びかける。が、
『ヒャッハァアアア!!!』
『殺っちまえぇ!!』
聞いちゃいないな。知ってたけど。
「待てと、言ってるだろうが!!」
とりあえず、襲いかかってきた二人をいなして手首を捻り上げて暴徒の前に掲げる。
「須川! 貴様も無駄な怪我人は出したくないだろう。5分で終わるから、話を聞いてくれないか?」
『ど、どうしますか、会長!?』
「……良かろう。5分だけだ」
「感謝する」
とりあえず一言述べてから、言うべき事を頭の中で再確認する。
……よく考えたら、ここで言ったらかなり厄介な事になるな。
「まずは、場所を移動させてくれないか?」
「何でだ?」
「……どうせ移動する事になるからな」
「……まあいいだろう。逃げるなよ!」
「愚問だ」
とりあえず、手近な空き教室で良いよな。
「雄二、どうするの!?」
明久が慌てた様子で俺に話しかけてきた。
どうするも何も……
「あいつなら放っといでも何とかするだろ。それより、Cクラス戦の作戦を説明するぞ」
「だ、大丈夫なのかなぁ……?」
「無理やりどっかにに連れていかれたならまだしも、自分の意志で移動したんだ。きっと何か考えがあるんだろ」
何をするつもりかは全く見当も付かないがな。
俺だったら……とりあえずひたすら逃げながら説得の機会を伺うか?
まあそんな事は今はいい。
「……ところで雄二、作戦の説明って言っても、今は……」
明久が教室内を見回す。
秀吉、康太、姫路、島田。
俺と明久を含めても6人しか居ないな。
「……ここに居る連中だけでも説明しておくぞ!」
「雄二よ、それは二度手間にならんかのぅ? ワシらは別に待ってても構わんぞ?」
「先に知ってて損する話でもないしな。どうせ時間が余ってるんだし、重要なメンバーにはここでキッチリと頭に叩き込んでもらった方が都合が良い」
「そういうものかのぅ」
「そういうもんだ。じゃ、説明するぞ」
……そして、大体40分ほど経過したところでFFF団の連中は帰ってきた。
「やっと戻ったか。
ん? 剣はどうしたんだ?」
FFF団は戻ってきたが、剣の姿は無い。
何やってんだあいつ。早くしないと試召戦争が始まっちまうのに。
「……どうしたんだお前ら?」
よく見てみるとFFF団の連中の様子がおかしい。
何かそわそわしてるというか、心ここにあらずというか……
そんな中で口を開いたのはFFF団会長である須川だった。
「さ、坂本。落ち着いて聞いてくれ」
「ん?」
「空凪は……今回の戦争には参加できそうもない」
「……何だと?」
「そう、何故なら……僕はこっちに居るからだ!!」
「後書きに妙な台詞入れるんじゃないわよ! 読者さんが本気にしたらどうすんのよ!!」
「まあそれはさておき」
「置いておくのね……」
「今後の展開でちょっとした矛盾やキャラの改変などで違和感を感じるかもしれないが、どうか生温かい目で見逃してほしい」
「えぇっと……ああ、主にあの2人ね」
「そうそう。まぁ、ここまでこの駄作者に付き合ってくれた読者様たちなら問題ないとは思うが」
「では、明日もお楽しみに!」