境界線上の守り刀   作:陽紅

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この前書きは『境界線上の守り刀』における物語には一切関係ありません。

そのまま下方にスクロールしていただいても全く、微塵も支障はございません。




 では改めまして、当小説を僭越ながら執筆させていただいている陽紅と申します。
 
 息抜き程度の心積もりで初まったこの守り刀、驚くことにメインとしていた作品を軽々超える数値をたたき出しまして、嬉しい反面、複雑半面というところでございます。

 このたびは、当小説の概要をご説明させていただきたく機会を設けました。

 上記の通り、スルーしていただいても一切問題ございません。大切なことなので二回(ry


 まず、タグにありますいくつかを。


 《ヒロイン複数》とはありますが、私自身べたべたなハーレムを目指すつもりは一切ありません。原作内でも18歳とは思えない彼女達の、甘酸っぱいモジモジしている様を私が見たいだけです。はい。

 《刀語(名前のみ)》そのまま、刀語に関する名称のみ(・・・・)を使わせていただきます。今まで一切の要素が無いため首をかしげる方もいらっしゃいますでしょうが、本気の戦闘シーンまで今しばらくお待ちください。




ここまでが、タグの内容であり、今までの決定事項になります。



 そして今回、新しく決定事項を追加させていただきたく思います。


 『原作のカップリングは遵守』

 皆様、可愛さに、格好良さに身悶えた登場人物達が絶対いると思います。
 ですが、その隣に誰がいるのか、もう一度考えてみてください。

 彼女達の幸せは、既に完成してるのです。
 当然、例外なく可愛く魅力的にを勤めます。はい。だって正規のカップリングでやればいいわけですから。

 ただ例外として、ホライゾンのみ境界線の上に立っていただきます。
 これは私の妄想上、必要なことですのでご容赦を。



 さらに『感想版におけるヒロインの要求は基本として無視』とさせていただきます。
 これは原作に相手がいようといまいと関係なく、です。
 



 ……私は二次小説を書くにあたり、別段、大勢の人に見てもらいたいとはあまり強く思っておりません。ざっくり言えば、自己満足な部分が多いです。
 感動してもらえる作など未だ出来ず、荒削り未熟な面が目立ちます。
 
 今回、少々感想版のほうでとげとげしい雰囲気になってしまったことも、私の優柔不断や思わせぶりな感想返信が原因の一つでもあります。


 しかし、それを踏まえてでも、私は純粋に、当小説を読んでいただいた方に、楽しんでいただきたいと思っています。
 笑ってもらえれば最高。感動していただければ最上。苦笑していただければ満点。あざ笑っていただければ土下寝。

 つまるところ、楽しんでいきましょうという提案です。読み手の皆様と、書き手の私で。



 ――っていう感じで如何でしょう?
 正直、事なかれ主義なので、とげとげしいのは苦手なので……w




 今回の件に関する感想版の使用は全て却下です。小説の感想のみウェルカムです。
 

 謝罪云々も却下です。全員で開き直っちゃいましょう。
 

 以上!! それでは本編をお楽しみください!


三章 刀、被る  【上】

 

「……本当にこっちであってんのかねぇ……獣道すらねぇんだけど」

 

 

 袖の長い羽織や裾の長い袴が何度も枝葉に引っかかり、その都度ため息をつきながら森の中を進んでいく酒井 忠次。武蔵アリアダスト教導院の学長である彼が、何故武蔵から離れ、人気のない森の中にいるのかというと――ただ単純に、呼び出されたからだ。

 

 

 かつての友にして仲間であり。杯を交わした盟友たちに。

 

 

 そのまま、煙管の火を維持することも侭ならなくなってから少したち、指示されたとおり、木々の開けた、天然の森広場に出る。

 

 そこには、三人の先客がいた。

 無言で佇む三人のうち、二人は男。一人は、おそらく少女。腕を組み、眼を閉じて――来るべき時を待つ、武士が如く。

 

 

「お、いたいた。やぁーっと見つけた。おーぅいだっちゃーん!!」

 

 ずるりと武士の、肩が崩れた。

 

「おめぇ何時までそのあだ名で呼ぶ気だよ!! あと雰囲気的なの読もうぜ!? こう……さぁ!?」

「はぁ。だから言ったじゃないか、酒井君にエアーリーディングをしろってのが無理な話なんだよ。緊迫してようがそうでなかろうが、グダグダにするのが酒井君でしょ? あと賭け僕の勝ちだから、忠勝君のおごりね」

 

 二人とも酒井と同じような年代の中年であるが、一人は筋骨隆々の大男。片や、殴れば殴った場所以外の骨も折れてしまいそうなほどの小柄。

 酒井を真ん中に入れれば、綺麗に大中小のくくりが出来そうである。

 小柄なほうはこの出迎え方に乗り気ではなかったらしく、眼鏡を治しつつため息をついていた。

 

 

 大柄な男は、本多 忠勝。

 小柄な男は、榊原 康政。

 

 そして、酒井 忠次。

 

 世に知られる『松平四天王』のうち、三人が一同に集結していた。

 

 

「くっそぅ、おめぇ左遷された口だろ? もう少しこう、アレだよ、アレを持てよ」

「だっちゃん主語主語。昔は頭の悪さだけど今はボケで通せるからいいなぁ……俺も武蔵さん相手に――やったら辛口毒舌のマシンガントークだな……」

「四天王の二人がどっちも自動人形に頭が上がらない件について」

 

 

 ……現実は、こんなもんである。

 

 

「んで、二人は分かったとして、井伊のヤツはどうしたのよ?」

「ん、ああ。……酒井君、彼は実は――」

 

「榊原、井伊については他言無用だ。んで、酒井。同窓会の前に――ここに来てもらった理由の一個目だが、まあ、それは俺の娘が主軸なんだがな」

「だっちゃんの娘? ってもしかして、そっちにいる別嬪さんかい? ……だっちゃん、素直に白状しろ。何処から浚ってきた」

「俺の娘だよマジで!! 似たような事いわれて二回くらい遺伝子検査やってんだぞ!?」

 

 

 

 だっちゃんこと本多 忠勝は獅子吼が如く吼える。――若干涙目なのは、見なかったことにしてあげよう。

 

 

 

「ったく、一々茶々いれるなよ――で、娘の二代なんだが……連れてきてんだろ? 武蔵の秘蔵。それと、まあ、浅い浅ーい因縁があってだな……」

 

「父上。そこからは拙者が……」

 

 凛とした声だった。研ぎ澄まされた刃の様に鋭く、しかし、触れるもの全てを切り裂く凶刃などではなく。

 ほう――と酒井が知らずにつぶやいていた。

 

 

「改めまして――拙者、本多 忠勝が娘、本多 二代と申す。此度は突然の合席、ひらにご容赦いただきたく。しかし、拙者になんとしても果たさねばならぬ縁がございます故――」

「あー、タンマ。娘さんちょいとタンマ。作戦会議の時間をおじさんたちにくれない?」

「……Jud. 」

 

 

 突然口上を酒井に遮られた二代は、特に表情を変えることなく、静かに眼を閉じ、腕を組み――決闘の瞬間を武人が如く仁王立ち。

 

「あ、ありがとね。ああ、だっちゃん、榊も。集れ、いいから、ちょい集合」

 

 にこやかにお礼を言う酒井は、さすがは教育者という対応だ。そのまま中年二人を手招き、肩を組み合わせてしゃがみ込んだ。

 

 

 

(……だっちゃんだっちゃんだっちゃん! 悪いって先に謝ってから言うけどアレなに? 本当にだっちゃんの娘なの? 魂的な部分で、別の時代の武士にでも取り憑かれてんの?)

(……何を何処で、間違えたんだろうなぁ……)

(とんでもない化学反応が起きたとしか思えないよ、彼女の性格は……)

 

 三人揃って、背中越しに二代を観察する。

 武術を極めんとしている者らしく、その四肢はすらりと長く引き締まっている。年頃の少女らしくまだ青いが、しかし女性としての魅力をあふれさせつつある。長い髪は艶に満ち、凛とした顔は化粧っ気など欠片もなく、引く手数多の美女といえよう。

 

 ……その体から立ち上がる、強烈な武士道オーラさえなければ、だが。

 

 

「……終わり申したか?」

「あ、ごめんごめん、もうちょっと時間くれるかい?」

「Jud.」

 

 

(てめぇ父親だろ!? なんとかしてくれよ!)

(なんとかしたかったよ! でも出来なかったんだよ! 察しろよ頼むから!!)

(四天王の二人が遥か年下の女の子にすら負けている件について)

 

 

 てめぇだってそうだろうが! という小声のやり取り、お互いに押し付け合い擦り付け合いを繰り返し――。

 

 

「――終わり申したか?」

「あ、ああ、終わった終わった。んで、なんだっけ、果たさなければならない因縁とか、縁とか……」

 

 

「守り刀にござる」

 

 

 酒井の笑顔が、引きつった。

 それに二代は気付かず、握り締めた拳を振るわせる。

 

 

「三年前、三河で行われた極東の各教導院合同の親善試合にて――拙者は恐れ多くも三河の中等部代表として、そして、武蔵の守り刀が武蔵側の代表として……! 相対しもうした……!」

 

 しかし! と、眼光はさらに鋭く、気迫は猛々しく。

 

「守り刀はなにもせず、ただ拙者に打たせるのみ……! しかもヤツは一芝居を打って気絶したフリなどをして――あのような形でとった勝ちなど、屈辱以外の何ものでもない……!」 

 

 

(三年前――っていうと、あー、止水が代理で出たときかよ……)

 

 

 酒井の頭の中に、急遽腹痛で寝込んだ武蔵代表の代理で、渋りに渋る止水(15)を何とか説得して、形だけでも試合にした、という報告が蘇る。

 その時の相手が、まさか、本多 二代とは。

 

 

「……勝利宣言をされては、取り消せるはずも無く。その後も滞在中、幾度と無く守り刀に立会を望んでも柳の様にヒラヒラと……ッ! 寝所浴室厠に奇襲をかけても歯牙にもかけぬ、あの技量! 当時の拙者よりも遥かに上でござった!!!」

「あ、ごめん。もう一回作戦タイム」

「……Jud. 」

 

 

(……だっちゃん?)

(…………)

(ねぇ、今どんな気持ちだい? 実の娘が堂々とストーカー行為を暴露したけど)

(いや、だってよ? 『かつての雪辱を晴らしたい』ってだけ)

(あー、だっちゃん。多分娘ちゃん、ストーカーとか言う意味も行為もわかってねぇ……それはそれでやばいな――止水が嫌がってた理由ってあの子かよ……)

 

 

 寝ていても奇襲。風呂でくつろいでいても奇襲。トイレで用を足していても奇襲。そして平時では決闘しろと追い掛け回されては――どんなに心が広い者でも、嫌がるだろう。

 

「して、酒井殿。守り刀はいずこにござるか!」

「あー、いや、えっと、そのぉ――」

「あーさっさと連れてこいよ。どうせ、護衛としてその辺に待機させてんだろ? この俺にも気配を読ませないとは、な……」

 

 

 本多親子がなにやら言ってる。しかし、酒井はそれどころではない。

 

 

 

「……あー、来てねぇぞ。止水のやつなら……関所のあたりで武蔵に引き返しちゃったから」

 

 

 音が死んだ(・・・)。そう思わせるほど、突然静寂に包まれる。

 

 忠勝は視線で必死に、嘘なんだろ? 嘘だといえよ、頼むから――という懸命のアイコンタクト。榊原はかすかに見える空を見上げて、悔いのない人生だった、と今際の際の言葉を残している。

 

 

(俺、武蔵に帰れるかなぁ。……帰れると、いいなぁ)

 

 更に圧力を増す気迫と、急激に上昇した怒りのボルテージを感じ取りつつ。

 酒井はそんなことを、ふと考えた。

 

 

「おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええ!!!!!!! 戻ってこい守り刀ぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

「Jud. だが断る」

「止水? いきなり断りを入れられても困るんだが……どうした?」

 

「……? なんだろ、なんか急に断っとかないといけない気がして――あっ、それより正純、さっきなんであんなに機嫌悪かったんだ?」

「はっ!? いや、その――機嫌が悪かった、わけじゃないんだ。ただ、その、恥ずかしいというか――ああもう! お前も少しは察しろこの朴念仁!!!」

 

「痛っ!? いや待て! 脛はっ、それはさすがに酷いって!」

 

 

 

 

***

 

 

 

 出会いがあれば別れがある。

 

 出会いが無ければ別れはない。

 

 

  出会って別れない、それを望むものはなにか

 

 

配点【絆】

 

 

 

***

 

 

 大きな紙袋にこれでもかと食材を詰め込み、それを一人一袋。四人の少女が運んでいる。

 場所は右舷二番艦、多摩の表層部商店街である。観光客向け、という表立った理由により、一番三番の艦よりも栄えた(・・・)艦だ。

 

 

「うん、これで大体揃いましたかね、明日の打ち上げ用の食材は」

「にしても、これだいぶ買い込んだねぇ。……ミトのヤツは肉が少ないって吼えるだろうけど」

「大丈夫ですよ、自分の肉は自分で用意するって意気込んでましたから……それに、明日はなんたって《お祭り》なんですから! 盛大にやらないと!」

 

 直政は義手ではない左腕に抱えた――オールベジタブルな袋を一瞥して苦笑する。

 

「ガ、ガッちゃんやゴッちゃんとか、い、いてくれると助かった、かも」

「あの二人なら、今頃全艦の上空を飛びまわってお仕事終わらせてる最中ですからねぇ――お仕事なら浅間さんも大変なんじゃないですか? 時期的に浅間神社に術式契約する人とか……」

 

「そう、ですねぇ。新規契約が多くて、カウンター業務がてんてこまいですよ。最初から過激なのを選ぶ人が多いので、説明とか注意とかで――」

 

 浅間はいろいろと思い出しているのか、やや苦味の濃い苦笑を浮かべている。アデーレ、鈴ともにご苦労様、といった苦笑を浮かべているが直政は一人顔を逸らして無表情だ。

 

「(アンタが過激な術式でズドンしまくるからだと思うんだがねぇ……この前の学祭で景品目当てに人を笑顔でズドンしてたし――)……あたしの周囲、とんでもないのでいっぱいだよ」

 

「マサ、とりあえず今の台詞は鏡を見ていってくださいね?」

 

 

 にっこりとイイ(・・)笑顔の巫女に、直政は逆らうことなく両手を上げで従順の意を示した。

 

 

 

「はは……でも、三河でなんだか花火をあげるとか言ってましたけど、やっぱり皆さん総長のほうへ行くんですよね?」

「わた、私もいきます……!」

 

 

 梅組の総意。誰も、口にはしないが誰もが、そう思っている。

 

「やっぱりみんな、なんだかんだでトーリ君のことが気になってるんですね」

「やれやれだよ。世間は織田だの大罪武装だの末世だの騒がしいけどさ――そんな中、一人のバカの告白が通るかどうかを気にしてるんだ……『通し道歌』じゃないけど怖いさね……」

 

 

 らしくない、と誰もが口をそろえるだろう。姉御肌で、精神年齢が比較的に高い梅組の中でも、ダントツで大人びた直政の弱気な姿など。

 そして同じく、精神年齢高め組の一人である浅間も、なんなしと空を見上げている。

 

 

「今回の告白、どういう気持ちなんでしょうね……トーリ君は。清算の始まりか、それとも継続か……心機一転の再スタートなのか」

「少なくとも、今朝の段階ではお胸のことしか頭にないみたいでしたけど?」

 

 

 

「そこらへんは喜美も覚悟してんだろ? ――バカな姉だよ、ありゃ。それも筋金入りのな。―― 十年間、近づこうとさえしなかった後悔通りに行くっていうバカな弟を、遠くで見守るバカな姉さね」

 

 バカだバカだと罵るが、その声音は優しく、穏やかで――そういう意味では、直政も、そしてここにいる全員が、バカなのだろう。

 

 

「止水君にとっても、他人事じゃない――いえ、むしろ当事者の一人のはずなんですけどね……ホライゾンのことは」

 

 

 

 

 

 

「ホラ、イゾン……優しい人、だったの……」

「?」

「し、しってる、かな? トーリ君が私に声、かけたり、するとき絶対、『おーい』とか、『あのさ!』っ、て、言うの。そして、私に手を貸して、くれたりするときは、こう……」

 

 

 鈴の手が、自分の腰のハードポイントに下げられている三つの金属器をゆする。すると小さいが、確かに聞こえる綺麗な音が三人の耳に届いた。

 

「これ、合図、なの。私目、みえないから。こうして、別の音とか、声で。いきなりなまっえ、呼ばれたり触られると、ビックリして、みんなに、迷惑かけ、ちゃうから」

「ああ……小等部のときにバカがやってるのを見てあたしらも真似してそうしだしたんだっけか……あん時は細かいところで点数稼ぐなぁとは思ってたけど」

 

 

 地味に酷いことを思ってたんですね、とは、アデーレも浅間も言わないし思わない。

 ……自分も当時、同意見だったのだから。

 

 

「で、でもこれ、最初に始めたの、止水君、だったの。でもそれ、止水君にしか出来なくて、それで、ホライゾン、が……私が『みんなと仲良くできるように』って、今みたいに」

 

「止めの字がねぇ……もしかしてあれか? 今朝やってたあの鞘同士をぶつけて音を出してる」

「う、うん。最初は、それ、だったの。……トーリ君も、止水、君も――忘れ、なかったの、ホライゾン、いなくなっても」

 

 

 ――幼いころ、目が見えない自分の手を引いてくれた子供が三人いた。

 

 一人は、元気がとりえの男の子。

 一人は、線が細くて、でも芯が強い女の子。

 

 そして、いつも近くで守ってくれて、二人が追っかけあいを始めると、自分が不安にならないように、そばに居てくれた男の子。

 

 

 それが、鈴の一番最初の友達。大切な大切な、思い出だった。

 トーリはホライゾンが残したことを。止水は、ホライゾンがそれを残すまでの思い出を。10年経った今でも、忘れずに覚えていてくれたことが、何よりもうれしかった。

 

 

 

「トーリ君も止水君も、根っこは同じですからね」

「……片方はどうしようもないド変態になっちまったがね……」

 

 

 あれが無ければ、女子の評価も相当なものであったろうに。

 しかしそれが無ければ、もうトーリではないという梅組はもちろん、武蔵の民全員の総意だ。

 

 

 四人は互いに苦笑を浮かべて、ただ願う。

 

 トーリの告白が、うまくいくかどうかは分からない。

 しかし、何時までもこうして、あたたかい気持ちで居られますように、と。

 

 

 

 

《 おまけ 》

 

「それで鈴さん、今朝の体育のときに止水さんに何て合図したんですか?」

「……え、と。それ、は、秘密だ、よ? 私と、止水、君だけの……えへへ♪」

 

(((もしかしてこの子が最大の障害……!?)))

 

 

 そんなやり取りが、あったりなかったり……。

 

 




読了ありがとうございました。

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