境界線上の守り刀   作:陽紅

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幕間 湯煙場の告白者たち

 

 ──扉を、逸る気持ちのまま少し乱暴に開ける。外気、それも夜のひんやりとした空気が一変し、温度と湿度が一気に上がってるのを肌で感じた。

 

 本来なら、不快指数高めの環境にもかかわらず、逸る気持ちはさらに沸く。ドタバタと慌しく準備を整えていたから、軽くだが怒られてしまった。だが反省はするけどやめない。

 

 用意は終わった。そして、最後の扉を開け放ち──

 

 

「──自分っ、いっちばん風呂ですよぉ~!」

 

 

 アデーレ・バルフェットは、風呂へと突撃した。

 脱衣所よりもさらに跳ね上がる温度と湿度が肌を湿らせる。そして、微かな硫黄とお湯の香りが、これまた気分を堪らなく高揚させてきた。

 

 

 温泉である。温泉なのである。大事なことだから二度言った。

 質の良い木材を惜しげもなくふんだんに使った広大な湯船は、絶えず湯を溢れさせている源泉かけ流し。泳げる広さは余裕である。

 

 ──残念ながら、視力の悪さゆえに美しい木目やら随所に見える(直政)の技がアデーレには見えなかったが、テンションは先ほどからウナギ上りを越えて鯉が滝をバタフライしている。

 かけ湯や、『湯船に入る前に体を洗う』などの普段なら決して忘れないだろうことも頭から綺麗サッパリ消えていることからも、その高揚は伺えるだろう。

 

 

 ……そして、当然。足元の確認などしているはずもない。

 

 

 

 大変に () () () () なっている足元の確認など……。

 

 駆け出そうと踏み出した足は、その力のままに何もないところを蹴り抜き、視界は壁から天井へと流れていき。

 

 

 

 ──見事、後頭部から不時着した。

 

 

 

「ゆ、湯煙殺人事件よ……!? 犯人はこの中にいる……!」

 

「ガッちゃんガッちゃん。裸見てコーフンしてるのはわからなくもないけど犯人と被害者がイコールなこの場合って事故だかんね?」

 

 

 速筆で描いた劇画チックの自画像を顔の前に表示して驚愕しているのはナルゼだけで、他の面々は呆れを盛大に込めたため息をついている。

 

 そこへ、全裸が映っている通信が開いた。

 

 

『おーい、ちょっとい』

 

「キャアァッ!? ちょっ、何普通に開いてるんですかトーリ君!? お風呂中に通神開くとか! ……っていうかなんで普通に通ってるんですかコレ!? 誰ですか受託者……って喜美っ!」

 

「ンフ♪ 覗きスキル極まってきたわね愚弟! 堂々と全裸でやれば違和感なんてないものね!」

 

『だろ!? 新境地見つけたぜ俺! ──いや、それはそーなんだけどよ』

 

 

 ──そーであっちゃいけないんだけれども。と一応隠すべきところは隠し、通神に映らない位置に移動している面々が苦笑い。

 

 

『なんかよ、急にダムが後頭部抑えてプルってんだけど……そっちなんかあった?』

 

 

 そう言って、全裸を映していた画像が移動し、後頭部を抑えてうずくまっている緋色の誰かを映し出す。……手を繋いだ男衆が、超高速でステップを刻みながら絶え間なく流れていくのを背景にして。

 

 

『ヒャッハーッ!! 次に燃料になるのは誰だぁ!』

 

『あー、キャンプファイヤー神の奉納で高速フォークダンスやってたら、急に輪から抜けてよ。地味にダメージでかいっぽいんだわ。『体重の乗った良い一撃』とかなんとかって。……姉ちゃんたちのほう、心当たりあっか?』

 

 

 後頭部に体重の乗った一撃の心当たり……と、全員の視線が、タオルがナイスな位置に乗っかっている従士にむかう。

 

 ──乙女の恥じらい云々は彼方へ飛んでいったのだろう、見事な大の字を描いていた。

 

 

「愚弟、その犯人ならアデーレよ? テンションハイで風呂突撃して、滑って転んで『オンバシラァ!』 って後頭部着弾決めてたから。……今のとこ、すっぱり気絶して伸びてるけど!」

 

 

 ──脳の揺れは、守りの術式の対象外のようだった。

 

 

「っていうか、そもそも一番風呂でもないさね。さっき点蔵と傷有り? だっけか。 そいつが一緒に入ってたろ」

 

「うっわ、つまりは止水君の無駄死にってことですか?」

 

「「「「『いやいや勝手に殺すなし』」」」」

 

 

 巫女が一同に総ツッコミを受けて、この件は終わり──。

 

 

「っていうかお前は何時まで通神を開いてるん、だぁッ!」

 

 

 ──居残りつづけた通神を、体にガッチリタオルを巻きつけた政治家が手刀で叩き割った。

 

 

「まったく……油断も隙もないなあいつは……」

 

「あら正純、あんた復活してたの? っていうかいいの? お風呂入っちゃって。せっかくにおいとか温もりとか余韻……おっときたわネタの神様」

 

「お・か・げ・さ・ま・で・なっ!! だ、大体ナルゼ! お前があんなキラーパスよこすのが悪いんだろ!? あんな、その……」

 

「「「「よっこらせっ……クス?」」」」

 

「だぁー!! やーめーろーよーっ!!」

 

 

 遊ばれている、ということに気づけない限り、正純の極楽温泉タイムは当分来ないだろう。従士の二の舞にならないように足元には注意しているようだが、十分に騒がしかった。

 

 

「──はれ? ここどこですかー……? ってうおぉおお!? 全裸!? 自分マッパですよこれ!? 」

 

『ん、呼んだか?』

 

「「「「帰れ!!」」」」

 

『 (´・ω・`)ソンナー』

 

 

 現れた表示枠は再び叩き割られ、これ以上のからかわれるのはごめんだと正純は洗い場へ直行。よくよく考えればこの後に生贄選抜系超高速型フォークダンスを乗り切った男衆も入る予定なので、長々時間はかけられないのだ。

 

 ちなみに、直政や鈴はちゃっかりと嵐を回避し、もう湯船に身を沈めようか、というところだ。

 

 

「そういえば浅間、アンタ風呂で貧乳政治家にヤらなきゃいけないことあるっていってたけど……ヤらないの? 手伝うわよ!?」

 

「智、貴女そういう趣味があったんですの……? いえ、友人としてここは温かく見守……ってたら同類にみなされそうですわね、これ」

 

「ところどころの『や』をカタカナ意識で発音するのやめてくださいね!? その卑猥な手の動きもダメ!! 正純も身構えなくていいですから! ミト、この裏切り者!!

 そうじゃなくて──『走狗の契約をしませんか』って話です!」

 

 

 体を洗う手や髪を洗う手が止まり、視線が集中する。──シャンプーが目に入って呻いているマルゴットは放置しておくとして。

 

 

「……走、狗?」

 

「ふぅ……Jud. 正純のまともな連絡手段って、今のところ携帯社務だけじゃないですか。それも単純に言葉を交わすだけの。それだと、お昼にあった交渉の席とかでクラスのみんなと情報のやり取りなんてできないでしょう? 走狗の契約をすると通神でやり取りができるようになりますから。 

 ──あわせて三河でのいろいろな契約の更新をうちでしませんか? って話なんですけど」

 

 

 

「──裸の浅間が正純に言った。『うちでしませんか……?』 よっしゃ第三部完!!」

 

「目がぁ……ガッちゃんガッちゃん、実は結構酔ってるっしょ? 酔ってるってことにしておかないといろいろとレッドゾーンっぽいよ?

 っていうかごめん、お湯ちょっと出してホンキ目が痛いぃ」

 

 

「──ああ、大丈夫ですよ? あっちの二人はあとでちゃあんと超叱っておきますから」

 

 

 トバッチリ来たー! とマルゴットが涙目で嘆いているがスルー。

 

 智はさまざまな情報が載っている表示枠を見比べて、やっぱり、と頷いていた。

 

 

「正純の契約は、三河の──それも初期契約だけですね。加護がないに等しい程度しかかかってない上に、三河から離れた武蔵にいるから、余計に弱かったんです。よく道端で倒れてたりするのも、これが原因かもしれなかったりしません」

 

 

 智の言葉、その最後の言い回しに、正純はあれ? と疑問を持ちかけたが、別途考える。

 

 ……道端で倒れる頻度は、三河いたころより確かに増えている。そのたびに止水の術式&救援を受けているため、怪我などは皆無なのだが──。

 ──少しでも迷惑をかける回数が減る可能性があるなら、やっておかない理由はないだろう。

 

 

「あとは──「頼めるか? 浅間」──へ?」

 

「いやだから、頼めるか? 走狗の契約とか、いろいろ……さ」

 

 

 

***

 

 

「んふふ。それじゃあ貧乳政治家と浅間が子作りしてる間、こっちはこっちでガァーゥルズトォクでもして十月十日稼ぐわよ?

 そぉねぇ……お題はぁ──『部位フェチ』なんてどう!?」

 

 

 ──ザバッと腰を上げた二人ほどを、ガシィと喜美が捕まえた。

 

 ── 賢姉 からは 逃げられない ……!

 

 

「ぶい、ふぇち? ……ブイ?」

 

 

 そして、何かを盛大に勘違いしていらっしゃる至宝のピースをしっかりと脳内録画したのち、行動を再開する。

 ちなみに、捕獲されたのはアデーレとネイトの騎士従士コンビだった。

 

 

「……喜美、あんた男衆だけに奉納フォークダンスやらせるよう仕向けたのはこれが目的ってわけかい?」

 

「んふふ。……いや、実際あんな荒っぽいだけの合同ダンスが心底イヤってのも本気本音よ? ほらほらアデーレしっかり温まりなさい!? ミトツダイラもしっかり熱膨張させなきゃだめじゃない!」

 

 

 後ろから抱きしめるようにして二人を取り押さえているため、必然的に胸部装甲を二人の背に押し付ける形になっている。──その邪悪なクッションを、二人は鬼も悪魔も素足で逃げ出しそうな目で睨み付けた。

 

 ……ちなみに、熱膨張を数秒本気で信じかけたりもしたが、完全無欠に余談だ。

 

 

「部位、ねぇ……考えたこともないさね。点蔵あたりが言ってる金髪巨乳とか、ようはそういうのだろ?」

 

 

 縁に腕を乗せ、湯の中で組み替えた足を眺めつつ直政はつぶやく。余談で解説すれば、部位フェチとは、異性の体の、ある特定の部分に興奮ないし、異性を意識するのか──ということだ。

 

 

「あら、そもそもいちいち考えるところなの? 普通、差し出されたところに『イタダキマス♪』って飛びつくじゃない。

 頭の先から足の先まで……私、語れるわよ? むしろ語らせなさいよこの私にっ……ちょ、離……さないでマルゴット! むしろ押し付けて!! 陽気なクッション!!」

 

「……あちゃー、これガチ酔っちゃってるパターンだね。喜美ちゃーん、ガッちゃん不参加でー」

 

 

 風呂で酔いがさらに回っているのだろう。ナルゼの顔はかなり赤い。

 なにやら言い募っている彼女を問答無用でよっこらせっ、と引き上げ、金翼を団扇代わりに風を送っていた。

 

 

「それじゃあ一番手、いろいろと堪能したばっかりのミトツダイラ! アンタ、噛み痕(マーキング)しまくったらしいじゃない! お肉マイスター一押しの部位は!?」

 

 

 ニヤニヤ、ニタニタ。そんな笑顔の集中砲火を受けて、ようやく、ネイトはこの場が自分のために用意された公開処刑場なのだと理解する。

 

 ──もっとも、その理解は時すでに遅過ぎたものだったが。

 

 

「え、えと……そのぉ」

 

 

 『闘争』と『逃走』の双方を早々に諦める。誇り高く最後まで戦い抜くことも必要だが、時として、潔さも騎士には必要なのだ。

 

 

 それに──あの、理性を取り戻した……あの時。

 ……これ以上ない形で、自分が意識している部分を確認させられたのだから。逃れようがない。

 

 

「く……」

「「「「「く?」」」」」

 

 

 深呼吸。

 

 

「……『首』、ですわ。その、ほかのところに比べて噛み跡の数が、そのぉ……」

 

 

 ……湯が、大きく波を立てる。

 浸かっていた一同が大げさに引けば当然だろう。火照りからではない汗も同じく。

 

 

「……き、騎士として首級を上げるから、そこからでしょうかね?」

 

「騎士制度とかに『首級を上げる』なんて文化ってあるのか? ここは狩りで息の根を~、じゃないかい? ほら、狼的な感じで」

 

「どっ、どちらも違いますわよ!?」

 

「「でも噛んだんでしょう?(だろ?)」」

 

 

 ──噛みました。ええ、右から左から。浅くもしっかりしたのが両手の数ほど。

 しかし止水も悪い、とネイトは拗ねるように考えていた。止水が本気で抑え込もうとしていれば、人狼のハーフであるネイトと言えども容易に取り抑えることができた筈だ。

 

 それなのに、流されるままに十回以上も……。

 

 

(……? ……それはそれで、変な気がしますわね)

 

 

 ……我に帰った時も、馬乗りをされているはずの止水は苦味強めの苦笑を浮かべていただけで、『強く抵抗をしていた』感じではない。

 

 

 小さいが無視できない違和感が残ったが、後回しだ。

 

 ……いまはこの針の筵をどうにかするのが最優先である。

 

 

「ふふ、はいそれじゃあ暴露大会終了ぉ~♪」

 

「ストォオオオオップ! させませんわよ!? さ せ ま せ ん わ よ ッ ! ?

 ワタクシだけゲロなんて許しませんわ! そもそもこういうことは発案者が率先して言うべきですわってことで喜美! 言いなさいな!!」

 

「あら私? 腰よ?」

 

 

 

  …………。

 

 

 

 

 さらりと。本当にさらりと、何に躊躇うことも無く喜美は暴露した。

 大体この辺から下かしらね──と、自分のクビレの、もっとも細い部分から下を軽くさすってさえいる。

 

 

「……り、理由は?」

 

「あんた自分は部分だけのクセに……まあいいけど。んー、なんていうのかしらねぇ。──ほら、私ってよくハグリにいくじゃない? 主に鈴とか鈴とか浅間とか鈴とか。たまに愚弟とか」

 

 

 そういえば、と思い返し、鈴も鈴でそうだよね、とどこか嬉しそうにうなずいている。現に先ほども、捕獲のためにか二人にハグついていたのだ。

 

 

「でも、たとえば鈴に全身飛び付き系のガバガシィ! なんてフツーに考えてできないじゃない? でも私的には全力疾走してからガバガシィッ! やりたいわけよわかる? だからこう、足でホールドしたときの安定感とか、ホールドしやすさっていうの? それが腰なのよ。

 ようは『 良い女の飛び付きハグくらい軽く受け止めなさい 』って最高に良い女からの宿題よ? いーいわかった画面の向こうの愚男衆どもぉ!!」

 

 

 いきなりビシィ! と明後日の方向に指差した喜美に、こいつも酔ってるのか、と一同は顔を引きつらせる。

 しかしそう言われてみれば、三河前で二代に勝った際、止水にそんなことをやっていたような気もする。あれが本領なのだとすれば、日頃のハグは抑えているのだろう。……たぶん。

 

 

「それではハイ次ぃ! ……誰行く? 自己申告でいいわよ!?」

 

 

 喜美がそう言い、一同を見回す。ふらふらとゾンビの様に上がった黒翼の手なぞ知らん。

 

 ……そんな中、直政が洗い場で契約儀式真っ只中の正純と智を含め、全員を見渡し──早めに済ませるか、とため息ひとつ。

 

 

「あたしは、んー……『手』だな。ガキのころから機関部やってっと、泰造爺とかの手は素直にすごいって思えるさね。働いてる男の手、ってやつか」

 

 

 危ない作業で無茶をしたときに落ちてきた拳骨も、いい出来を称えて撫でてくれた掌も。工具を巧みに操って様々を成すゴツゴツとした老人の手を思い出して、ほんの少し口の端が上がる。

 

 やはり直政の、一味違うご意見におぉー、と感銘を受けている数名と、耳が痛いと顔を背けている数名。誰がどちらか、の明言は控えておこう。

 

 

「な、おまささん、わた、私、もっ。 手──好き、だよ? あ、でも……一番、は胸、かな?」

 

 

 そして直政に続くように鈴が告げる。しかもその部位は『胸』という……。

 

 

「フフフ……さすがオパーイソムリエ。揺るがないわねぇ……」

 

「なんかずるいですわ……明らかに狙っている部位なのに掘り下げるのが極悪行為のように……」

 

 

 言われなくても、たぶん心臓の音を耳以外で感じられるから──という感じの理由だろうと納得する。そして、おそらく男女問わずのことなのだろう。

 ……首と言って盛大に引かせてしまったばかりのネイトは、納得できる理不尽に肩を落とした。

 

 

「えぇと、流れ的にこれ言わなきゃいけない感じですかね? でも自分、あんまり部分的に見たことないんですが……」

 

「あら、だからこそよアデーレ! 意識して思い返すのよ! そして魂が『ヒャッハーッ!』って叫んだらそこがアンタのジャスティスなんだから!」

 

 

 テンションが最早下がってこない姉は置いておくとして、アデーレはふむむ、と考える。

 

 

 考えて、考えて、考えて……。

 

 

「……すいません。ガチで思い当たらない場合、どーしたらいいですかね?」

 

「そうねぇ……なんなら、見る? 昔のだけど、止水のオバカたちのいろーいろな(隠し撮り)画像ならあるわよ? 撮影協力:賢姉、撮影担当:総艦長の合作の」

 

 

「「「「「……ほう?」」」」」

 

 

 

「……なにやってるんだ? お前ら。……顔真っ赤だぞ……?」

 

 

 両手に黒い毛玉のような何かを包むようにしている正純が問いかけるまで、その閲覧会は続いたそうな。

 

 

 

『おーい! 風呂まだかYO!? 俺たちも早く入りてぇん』

 

「「「「「「帰れ!!!」」」」」」

 

『 (´・ω・`)ソンナー』

 

 

 

《 おまけ 》

 

 

「おぉ、なかなか風情ある風呂であるなぁ」

「ふん。これが無償でか──嘆かわしい」

 

「いいんじゃね? 慰労手当てってことでよ。あ、ダムー、シャンプーとってくんね?」

「Jud. しかし……足伸ばせる風呂なんて、鈴のところの銭湯以外だと初めてだよ俺」

 

 

 ──何事もなく。壁の向こうで数名の舌打ちが聞こえた気がしたが、何事もなかったといったら何事もなかったのだ。

 

 




読了ありがとうございました!!

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