異世界から問題児と寂しがり屋が来るようですよ    作:三代目盲打ちテイク

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 翌朝、

 

「ふぁ? うん? うぅん?」

 

 伸ばした手が空をきる。昨夜、確かにその手につかんでいたはずのぬくもりはなく、求めても空をきるばかり。

 なぜ、と思う前に、またか、と思う。また、いなくなってしまったのかと。離さないと決めたのに。掴んでいたはずなのに。また、目の前から消えてしまった。

 また、また、また。涙はとっくの昔に枯れている。悲しさは、もう深すぎて、感じられないくらいだ。

 

「ん?」

 

 ふと、枕元に封筒を見つける。開いて見ると、そこにはどこか懐かしい文字で、

 

『安心したまえ。彼女は消えてはいない。まだ、取り戻せる』

 

 そんな一文。それはつまり、誰かが奪っていったということで。

 

「…………」

 

 それを胸に抱えて、ひとまずはもう一眠り。その刹那――、

 

「朝ですよ!」

 

 黒ウサギにたたき起こされた。

 その後、さっそくレティシアがいなくなったことが発覚。黒ウサギとジンは大慌て。せっかく戻ってきた仲間が再びいなくなったのだから。

 

「まあ、落ち着けよ二人とも。慌てたって金髪ロリは戻ってこねえぜ」

「十六夜君の言う通りよ。今は落ち着いて情報を集めるのが先でしょう」

「御二人の言うとおりですね。一先ず、白夜叉様のところに行きましょう。階層支配者(フロアマスター)であるあの方ならば何かご存知かもしれません」

 

 階層支配者とは、箱庭の下層コミュニティの成長を促進することと、箱庭の秩序を守るために作られた箱庭特権階級の一つ。

 多くの任務を担っており、魔王が現れた際には率先して戦うことが義務。その代りに多くの権力と主催者権限を持っている。

 

「なるほど、つまりはお偉いさんってわけだ。じゃあ、決まりだな。さっそく行くとしようぜ」

 

 そんなわけで白夜叉のところに行くことが決まり、さっそく十六夜、飛鳥、耀、椿姫、黒ウサギ、白雪姫の六人で出発した。

 その道中、思い出したかのように十六夜が、

 

「ああ、そういや、白雪はその白夜叉様ってのに神格をもらったんだったか」

「ああ、そうだ。まあ、既にそれは返上して、今は椿姫殿の神群に入っている。格という意味合いにおいては、彼女は白夜叉殿よりも遥かに格上だ。まあ、人格、その他は白夜叉殿の方が上だがな」

 

 白雪姫の視線の先にあるのはきょろきょろしながら歩く椿姫だ。危なっかしいことこのうえなく、人にぶつかりそうになったことも何度もある。

 今では意外に面倒見が良い飛鳥が手を引いている。

 

「確かに、白夜叉がどういう奴かは知らねえが、あいつよりはまともそうだな」

 

 だが、それでも格は上だという。まったく信じられない話だが、神がいうのだから間違いないだろう。

 

「着きました、ここがサウザンドアイズの支店ですよ」

 

 コミュニティ《サウザンド・アイズ》が運営している、箱庭の東西南北上層下層全てに精通する巨大商業コミュニティの支店だ。

 暖簾をくぐり中へ入る。

 

「いらっしゃいませ御客様。何のご用でしょうか」

 

 割烹着の店員が迎える。

 

「白夜叉様にお知らせしたいことがあり参りました」

「では、取次いたしますのでコミュニティの名をお聞かせ願いますか」

「うっ」

 

 言葉に閊える黒ウサギ。予想していなかったわけでもないだろうに、何も考えてなかったようである。

 

「ノーネームってんだが」

「どこのノーネーム様でしょうか、旗印は?」

「うぅぅ」

 

 ここに来て十六夜たちは理解する。旗も名もない己のコミュニティの惨状を。そして、店員がわざとやっているということを。

 まあ、それはともかくとしても名も旗も持たない、言ってみれば身分を保証するものがない相手と誰が好きこんで商売をするのか。それが大手の商業コミュニティとなれば尚更だ。

 

「おーっす、邪魔するぜ」

 

 赤い大剣を背負った、赤い髪の男だった。どこか傾いたような、現代風に言えばちゃら男にしか思えない男だった。

 ただ、そんな男であるが、店員の反応は一目瞭然だった。ついでにいえば黒ウサギの反応もだ。

 

「さ、坂上様! これはようこそいらっしゃいました」

「おーう、どうも最近竜胆がつれなくてな。ここはやっぱ、白夜叉に相談しようと思ってな」

「はい、どうぞ、白夜叉様は奥にいると思われます」

「おう、じゃ、遠慮なく。で、お前さんらは? あまり見ない顔だな」

「あ、はい、私たちは」

「お、あんたは知ってるぜ。よく、サウザンドアイズの遊戯で審判やってるねーちゃんだろ。いつもあんたのスカートの中覗こうと思って頑張ってるんだが、どうやっても覗けなくてなあ」

「なんあななななな!?」

「あんたもか」

「ってことはお前も?」

「逆廻十六夜だ」

「坂上覇吐ってんだ」

 

 十六夜と坂上と呼ばれた男が無言で握手を交わす。それはそれは熱い握手であった。

 

「っと、あんたらも白夜叉に用があんだろ? 来いよ」

「坂上様、彼らは」

「良いって、良いって、こんな可愛い女の子たちが困ってんだぜ? 力にならにゃ男がすたるってもんよ」

 

 などと言って強引に黒ウサギたちを奥へと連れて行く。その途中で、

 

「ねえ、黒ウサギ、彼は?」

「はい、あの御方は坂上覇吐様といって、八百万の大神(やおよろずのおおみかみ)と呼ばれるコミュニティの主神様の一人で御座います。少しばかり、悪癖がありますが、評判はおおむね良い方ですよ」

 

 などと話しつつ、奥の部屋に辿り着く。

 

「白夜叉、入るぞ」

 

 覇吐が障子をあけた瞬間、

 

「いやあああああほおおおおおおお!! 黒ウサギィィィィ!!」

「うきゃああああああああああ――――!?」

 

 部屋の奥から爆走してきた着物風の服を着た真っ白い髪の少女に黒ウサギは抱き着かれ、もといタックルを喰らって吹っ飛んだ。

 

「ちょ、ちょっと白夜叉様! 離れてください!」

 

 黒ウサギは白夜叉と呼んだ少女の頭をむんずと掴むと投げ返した。弾丸の如く戻ってくる少女を十六夜が足で受け止める。

 

「お、おんし、飛んできた初対面の美少女を足で受け止めるとは何様だ!」

「十六夜様だぜ。以後よろしく和装ロリ」

「貴方はこのお店の人?」

 

 呆れたようにため息をついて額を押さえる飛鳥が話しかける。白夜叉はちんまりとした胸を張って、外見に似合わない老君のような言葉遣いで答える。

 

「おお、そうだとも。このサウザンドアイズの幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼なら黒ウサギの発育の良い胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」

「引き受けません」

「是非とも見学させてください」

 

 覇吐が是非ともという風にキリっとした顔で言う。

 

「引き受けませんと言ってるでしょう!」

「いや、ここは引き受けるべきだ」

「引き受けません! 十六夜さんまで何を言うんですか!」

「良いから、考えてもみろよ。お前が胸を一瞬でも生揉みさせるだけで、あの和装ロリはなんでもするっていってるんだぜ? だろう?」

「もちろんだとも」

「今は、なりふり構ってられる状況じゃないはずだぜ? それにギフトカードつってたか。アレももらいたいしな。階層支配者ならもってるはずだ。どうだ? メリットの方がでかいだろ。デメリットはせいぜい全員の前で生乳を生揉みされるくらいだ。問題ない」

 

 自信満々にいう十六夜の言葉に一瞬騙されそうになるが、

 

「い、いいえ、騙されません。問題おおわりです! というか、なぜ、みんなの前で揉まれることが前提になっているのですか!?」

「チッ」

「チッ」

「チッ」

 

 十六夜、覇吐、白夜叉の舌打ちが響いた。そして、三人で集まり相談を始める。

 

「どうするよ。和装ロリに主神様よ。黒ウサギ無駄にガードがかてえぞ」

「覇吐で良いぜ。そうだな、ここはやっぱり、俺が自慢のそはや丸で」

「おんしは黙っておれ、ここはほれ、常套手段でいくとしよう。黒ウサギなら報酬を増すと言われれば動くはずだ」

「なるほど、しかし、並みの報酬じゃ黒ウサギは動かねえだろ」

「よっし、それなら俺も報酬出せばいけるんじゃねえか?」

「確実性は増すだろうな。ふむ、それで行くとしよう」

「「「よし」」」

「よし、じゃありませんこのお馬鹿様! お馬鹿様、お馬鹿様!」

 

 スパーン、とハリセンの良い音が響き渡った。

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

「いやー、すまんすまん、黒ウサギをからかうのが楽しくてな」

「それには賛同するわ」

「左に同じく」

「………………(こくり)」

「うう、この問題児様方……」

 

 そんなカオス空間から脱するため、その根本の白夜叉が咳払いをして仕切り直す。

 

「さて、改めて自己紹介をしておこうかのう。大方のことは聞いているだろうが、ワシはこのサウザンドアイズの幹部である白夜叉だ。そして、そこの黒ウサギのスポンサーでもある。色々と便宜を図っておるというのにこの黒ウサギときたら胸も揉ませてくれん」

「そいつはひでえ話だ」

「まったくだぜ」

「だまらっしゃい、この問題児様に駄目主神様! はあ、白夜叉様。今日来たのはほかでもありません」

「わかっておる」

「え?」

「今朝、なんとも不届きな手紙が届いてな」

 

 白夜叉が袖の中から手紙を取り出す。それを黒ウサギが取ろうとして、白夜叉が引っ込める。

 

「悪いが、見せることは出来ん。控えめに言っても婦女子にみせれるような内容ではないのでな」

 

 ゆえに、白夜叉が噛み砕いて伝える。

 レティシアは預かった。箱庭の外に売るので、気に入らなければ取り返しにくれば。

 と書いてあるらしい。ただ非常に噛み砕いたものであり、便箋が黒くなるほどに書き連ねられた愛の言葉は穢れにしか思えないものであり、読むだけで常人ならば目が爛れるかと思えるほどだったとは白夜叉の言葉だ。

 

「ハッ、挑戦状ってわけだ。で、どこのどいつだよ、そんなことしてくる奴ってのは」

「ペルセウスのルイオスだ。あやつめ、何を考えておる。最近ではわけのわからんことをしておる。サウザンドアイズの同盟であったが、脱退し、本拠地に立てこもるなど正気ではないぞ」

「悪魔にでも魅入られたのかもな」

 

 十六夜の中でレティシアに聞いた話と今の話で仮説が組み上げられる。

 どうにもきな臭い。挑戦状を送ってくるあたりどうにも試しているような気がする。背後で笑うのは十中八九悪魔だ。

 レティシアの話にも出てきた悪魔(じゅすへる)。聞いた話でうまくはつかめていないが、レティシアの見る眼を信じるならば、あの悪魔ならばこの手のことは常套手段だ。

 悪魔は人を堕落させる。希望へと持ち上げて、絶望へと叩き落とす。その深い悪感情を糧とする。レティシアに話を聞いて、朝早くに調べたことを思い出す。

 とすれば、このタイミングでレティシアが攫われたこと、挑戦状を叩き付けてきたこと。無関係ではないだろう。

 

「ああ、そういや夜行が変な事言ってたな。ペルセウス座がおかしいとかなんとか」

 

 不意に覇吐がそんなことを呟く。

 

「ペルセウス座が?」

「ああ、俺は半分聞き流してたんだが、どうにも異常があるらしい。歪み、いや、ギフトか。どうにも、不吉だそうだ」

「おい、白夜叉。ペルセウス座に関係するコミュニティはあるか」

「ああ、あるぞ。そういえば、ペルセウスの話を聞かん。ギフトゲームを開催すると言っていたが、それ以来音沙汰がない上に脱退までしたが、まさか」

「だろうよ。決まりだ。とりあえず、ペルセウスの本拠まで行ってみようぜ」

「いきなり本陣に乗り込む気? まあ、手間が省けていいかもしれないわね」

「面倒がなくていい」

「行く」

 

 問題児四人が立ち上がる。

 

「ちょちょちょ、ちょっと、お待ちください! いきなりペルセウスとことを構えるのはサウザンドアイズに――!」

「構わんよ黒ウサギ。言ったろう。奴らサウザンドアイズを脱退しておる。その時から、怪しいとは思っておっのじゃが、まったく、こんなことになるとはな。

 さて、おんしら、行くというのならばこれを持っていくと良い」

 

 手渡されるのはギフトカード。

 

「本来ならばギフトゲームの報酬として渡さねばならんが、仕方あるまい」

「じゃあ、俺のツケってことにしといてくれよ白夜叉」

 

 覇吐がそう言う。

 

「それで良いのか?」

「ああ、仲間が助けまってんのに、悠長に遊戯なんてやってられねえだろ? それに、お前らんとこには色々と借りがあるからな」

「ふむ、良いだろう。そういうわけだ。こやつに感謝するんだな」

「ありがとうこざいます覇吐さん」

「ありがとう」

「感謝するぜ」

「…………(ぺこり)」

「おお、なんだがむず痒いな。がんばれよ。他人のコミュニティの話に俺は関われねえ。けど、困ってたら力かすぜ。いつでもきな」

「本当に、ありがとうございます」

 

 黒ウサギが礼をして、先に出て行った十六夜たちを追う。

 

「さて、どうなることやら」

「まっ、大丈夫だろ」

 

 だが、箱庭に降りかかる暗雲を、白夜叉は感じていた。

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 そこは深海の底のように息苦しく、圧迫される。

 苦しい、苦しい、苦しい。

 ここから出してくれ。

 だが、幾度となくそう願っても、誰も叶えてはくれない。ここで動くのは己一人であると知っているからだ。

 いや、正確には、何人もいるのだろう。

 己の部下たち。何もかも奪われて、死病に侵されそこで這いずっていることしか出来ない部下たちだ。幾人死んだのか。まったく見当もつかない。ゆえに、ここは蠱毒の底だ。

 毒、独、獨。

 蟲と毒が這いずりまわって、犯している。

 

「く、ぉ」

 

 苦悶の声と共に血が全身から吹き出し、骨が折れる。内臓に突き刺さり、そのまま背中から骨が出ている感覚を感じる。

 正直なところ生きているのが不思議なくらいだ。しかも、それでは済まない。

 

「存外、しぶといな。これが英雄の末裔という奴か」

「セージ、キミにかかわると、ペルセウスも形無しだね」

「ふん、まったくの雑魚だがな。俺が使っている方が有意義だ。俺に使われているんだ、こいつらも満足だろう」

 

 ふざけるな、という声は出ない。もはや声帯などとっくの昔に腐り落ちているのだから。だが、それでも生きているのは、ひとえに目の前にたつ者らへの憎悪に過ぎない。

 全て奪われた。己のものが。だからこそ、許せぬ。過去最大規模で思うのは、復讐したいという憎悪だ。生じた力も、それに見合うものである。

 だからこその悪循環。

 

「癪なことだが、俺は学んだ。俺の失敗は、あの役立たずの屑どもの全てを奪わなかったことだ。塵屑だろうが、塵も積もれば山となる。

 その程度の山、崩せん俺ではないが、それが複数ともなれば面倒だ。感情は奪っても奪っても湧き上がるというのなら、その大元も、全て奪って消し去ってしまえば良い。

 それに、こいつらの力はその思いとかいうものから来るのだろう? 好都合じゃないか。際限なく奪っても、また湧き上がり、新しい力を呼び起こす。

 なんとも素晴らしい屑どもだ。せいぜい役に立てよ。お前はそのために生かされている」

「こ、ぉ、げ、どうが――――!!!」

 

 かすれ声、搾り出した声もすぐに消える。出てくるのは膿と血のミックスジュース。神野辺りならば喜び勇んでもっと搾り出しそうなものだ。

 柊聖十郎。

 それがルイオスの目の前に立っている男だった。生まれたままに、生まれるがままに鬼畜外道な男。それが柊聖十郎という男であった。

 

「あんめいぞ、ぐろおおおりああああす。セージが楽しそうで、何よりだよ」

 

 それを賞賛するのは紛れもない悪魔。膿み爛れた蝿声が部屋を満たす。

 

「ふん、そうでもない。そろそろこの屑は絞りつくしてきたらしいからな。やはり、この程度ももたんとは役に立たん屑だ」

「そう言うものじゃないよセージ。そこらへんのやつよりは十分もったじゃないか」

「大して変わらん。それで? あの女はどうした。遊んでいたのだろう」

「ああ、ほら、この通り」

 

 磔のレティシア。残りのギフトすら奪われ、死病に侵され、死の淵にいる彼女を更に落とす。ぞくぞくするなどというものではない。これぞ悪魔。これぞ神野明影。

 耳元でささやくのだ。悪魔のささやきを。

 

「仲間の為に、仲間がいるから。でも、そんな仲間を君は殺す。同族殺しの魔王。仕方がなかった? でも、選んだのはキミだ。キミがその手で殺した。

 楽しかった? 殺すのは楽しかっただろう? 手の中に残る感触は、気持ちがよかったんだろう?」

「ちが、う、私、は――」

「まさか、仲間のため、箱庭の為、とでも言うつもりかい?

 ああ、仲間、仲間、仲間。全部、ぜえええんぶ。仲間。そう他人の為。ああああ、気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。

 本当は、欠片もそんなこと思っているわけないのに。君は、いつまで自分を偽り続けるつもりだい? 本当は、殺したくて、殺したくて仕方なかったくせに。

 魔王になったキミは、本当に綺麗だった。

 今のキミは、私は同族を殺した。でも、それは、箱庭の為。仲間の為。だから、許して。

 ああ、醜い。醜い。仲間の為というのなら、じゃあ、キミが殺した同族は仲間じゃないっていうんだね。

 酷い。酷いなあ、酷い。これじゃあ、キミに殺されちゃった同族が可哀想だ。

 ああ、でも、そんなこと思ってもいないか。なにせ、キミは、彼らがどうしても許せなかったんだから。憎らしくて、憎らしくて、仕方がなかったんだから」

「ち、ぁ、う、ちが、う――!」

 

 戒めから逃れようとレティシアが暴れるが、戒めはなおもきつく巻きつき、彼女の身体を傷つける。

 

「ああ、無茶しちゃいけないよ。君は、大切な、賞品なんだから。でも、安心すると良い。きっと、そんな酷いキミでも、取引先の人は大切に可愛がってくれるかもしれないよ。

 男は、キミみたいな可愛らしい馬鹿な女が好きな駄目な生き物なんだからさ。

 そーやって、悲劇のヒロインぶってれば、勝手に向こうからやってくる。ほら、案の定、キミのお仲間がやってきたみたいだよ」

 

 ペルセウスの本拠へと向かってくるノーネームの面々。

 悪魔はさあ、来いと嗤い。

 外道は俺の役に立てと見下し。

 レティシアは、来るな、とただ願った。

 




テンションとノリと勢いで、とにかく書き連ねております。

神咒神威神楽から覇吐登場。確か、こんな奴だったと思います。KKKはプレイしたきりで、結構忘れてますね。まあ、ドラマCDを聞きつつ、その他やりつつ、書いております。
白夜叉、覇吐、十六夜のトークは書いてて楽しかったです。

そして、気が付いたらまた外道共を書いてしましました。
憐れルイオス。ペルセウス崩壊です。いやー、やらかしております。箱庭が着実にぱらいぞに向けて全力疾走中。

神野さんが楽しそうでなによりです。うまく神野の煽りができてるといいのですが。

レティシアさんは色々と設定を掘り下げ、独自設定を付け加えたこともあってもう神野のカモです。
何度も言いますが、私はレティシアが嫌いなわけではなく、むしろ好きです。好きだからこそです。我が愛は破壊の情。愛するならばまずは壊そう。というわけです。
いえ、まあ、冗談はおいておいて、なんか外道inしたら無駄に被害がでかくなっただけです。

しかし、これ、魔王襲来編で、下手したらあいつが出てくるかもしれません。あいつとは萌えキャラのことです。
出てしまったらハーメルンの方々が憐れなことになりそうで、なりそうで。今から、たのし――いえ、悲しくて仕方ありません。

では、また次回。感想などあれば気軽にどうぞ。質問も受け付けてます。
どうにかこうにかハッピーな結末に持っていきたいものです。がんばれノーネーム。まじ頑張れ。
まあ、もしもの時は水銀おかんが卓袱台返しをしてくれるはずなので、それに期待しよう。

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