艦娘の思い、艦娘の願い   作:銀匙

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file29:(ネタバレあり)摩耶と天龍の放課後講座

「摩耶と!」

「天龍の!」

「放課後講座ぁ~イエーイ!」

 

「と、いうわけで突如決まったこの企画だけど、天龍、なんだこれ?」

「ええとな、作者がフリーダム過ぎるからネタバレ覚悟で話を整理するって事。尻ぬぐいだな」

「事情ぶっちゃけすぎだろ」

「仲間同士の共通認識には解りやすい言葉にするのが大事だって加賀が言ってたぜ?」

「いや、読者の皆様は続き楽しみにしてるんだからネタバレは・・」

「そこは考えてあるぜ!」

「どうすんだ?」

「今回は3月の話しかしない。だから今迄出た話以上のネタは出ない!」

「なるほどな。」

「あと、作者が「ナイショだけど、3月分しか整理出来てないからこれで頼む」って言ってた!」

「・・・・おっ、おま・・」

「そうだ!摩耶」

「何だよ?」

「何で放課後講座なんだ?」

「それがさー、作者に聞いたらな」

「おう」

「作者いわく「イメージ的に学生として補習受けてそうな二人といえばお前達だっ!」って良い笑顔で言われた」

「ちゃんとぶっ放したか?」

「モチ!20.3cm2発ぶち込んどいたぜ!」

「さすが摩耶だな!」

「おう!」

「じゃあとっとと始めるぜ!あ、今までの話を読んでない奴はここまでだ!天龍様とのお約束だぜっ!」

「ネタバレはつまんねぇからなっ!」

 

 

 

 

-----------(CM)-----------

 

 塩で髪が傷むとお悩みの艦娘の皆様に朗報です!

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「確かに塩で髪痛むんだよな。半値ならお買い得だよなっ!」

「だけど摩耶、H2Oって確か水・・・ムグググ!」

「さぁ本編始めるぜ!」

 

-----------(CM終わり)-----------

 

 

 

 

「摩耶と!」

「天龍の!」

「放課後講座ぁ~わっほーい!」

「さぁ再開!再開ですよ!」

「んーH2Oが倍ってことは・・」

「天龍!オンエア!マイク入ってる!」

「おおすまねぇ」

「まったく危ねぇなぁ。始めるぜ?」

 

「事の始まりは提督が俺達の所に赴任した時点、てことだよな」

「だな。確か6年くらい前だ」

「秘書艦は叢雲だっけ?」

「作者ロリコン疑惑の理由だよな」

「他にも色々あるけどな!」

「んで、最も育ててた第1艦隊を進軍判断ミスで4年前に沈めちまう」

「正確には全滅じゃなく、帰還した艦娘が2隻居るんだよな」

「だな。あ、作者メモで「6隻はバラさないでくださいお願いします」って書いてある」

「何となくバレてる気もするけどな。」

「とりあえず可哀想だからそっとしといてやろう」

「うん。で、そっから提督は「守る戦い方」を研究する」

「急に1ヶ月ヒッキーになったから、文月、不知火とかの事務方が出来たんだよな」

「長門が諸問題の差配をしてたよな」

「だから妖精達から「大番頭」って言われるようになる」

「ピッタリだな」

「本人は嫌がってるようだけどな」

「で、帰って来た提督は軍事訓練を始める」

「提督は一方的な指示じゃなくて、基本だけ教えて細かい事は艦娘達に考えさせたよな」

「俺は座学嫌いだから良かったけどな」

「アタシは地獄だった。浸水傾斜修理中に雷巡艦隊遭遇とかどんなムリゲーだよと思った」

「俺は最初デカイの持ってたんだけど、訓練後は10cm高射砲を選んじまった」

「取り回しやすく、バラけずに当たり、壊れにくく、弾が一杯持てて、空と海に撃てて軽い奴が欲しい」

「でもそんなの無いし、どーすりゃ良いんだって提督と艦娘が口論したり大ゲンカしたよな」

「摩耶が本当に提督をのしちまった時はびっくりしたけどな」

「あっ、あれは避けると思ったのに真ん中に入っちまったんだよ」

「提督の部屋でつきっきりで看病したんだって?隠れ提督ラバーって噂もあるよな」

「・・テメェ、摩耶様を怒らせたな」

「つっ!次行くぜ次!時間押してんだから」

「くそっ、後で工廠裏な」

「で、で、訓練が成果に繋がってきた頃、余所からチクられたんだよな」

「そう。チート武器使ってんじゃねぇかとかな」

「こちとら装甲強化してタービンか缶持って、武器1スロしか入れてねぇってのに」

「あれこれいっても仕方ないから熟練妖精回せって提督が言ったんだよな」

「だな。皆の技術レベルが上がる方が良いだろって」

「お人よしだよな」

「まぁな。で、出撃も演習も減らしたから資材が溢れ始めた」

「丁度その時、大本営の大和の部隊が討伐に出て、中破しちゃったんだよな」

「大和は大本営のアタマだから破損したまま帰るのはマズイって事で、うちに緊急帰港した」

「で、熟練工がちゃっちゃと直して資材もうちが払ったよな」

「後で感謝状が来たらしいけど、紙一枚貰ってもな」

「そのおかげで大和と長門は仲良くなり、提督と中将の信頼も出来た」

「はずだった、だよな」

「うん。で、ある時から調査隊の奴が、提督が北方海域出撃をさせてない事にイチャモンつける」

「提督は鎮守府海域と南方の一部まで出撃海域を増やすけど、後はシカトした」

「正確には提督トラウマすぎて出せなかったんだけどな」

「そうこうしてるうちに、昨年の秋口ぐらいから、ついに中将までせっつくようになる」

「提督の表情がどんどん暗くなっていったよな」

「中将は信じてたのにっていう感じだったよな」

「でもって、3月28日に呼び出されて、ソロル岩礁への異動を言い渡される」

「アタシらは陰で「ソロル死刑場」って呼んでたからな。赤城が泣いたのも無理はねぇ」

「メシの後に長門と赤城から聞いた時はフザケンナって思ったぜ」

「そのまま言ってたじゃん」

「アタシはストレートなんだよ」

「ま、解る。俺もアタマにきたからな」

「で、この辺りから一気に話が動く」

「まず、長門が珍しく悪巧みするんだよな」

「あぁ、鎮守府全部をコピってソロル本島に作ろうって言い出した」

「だから鎮守府の資材を使わずに、装備と艦娘を作るしかねぇってなった」

「その為に3月29日の朝、通信棟で工作して2つの手段を作った。」

「1つは任務娘にクエストを偽装工作させ、遠征で得た結果を大半パクッた」

「もう1つは良い装備を加賀が他の鎮守府に裏取引交渉した」

「遠征は3月29日と3月30日昼の2回行った」

「裏取引は3月29日と3月30日の真夜中の2回行った」

「工廠へは3月29日の昼間に作った土管水路を経由して、伊19と伊58が交替で搬入した」

「搬入順は3月29日遠征分、3月29日裏取引分、3月30日遠征分だ」

「装備や艦船開発はそこに強い艦娘が交替で当たった」

「在庫から裏取引した分も補充したんだけどな」

「3月30日裏取引分はソロルに置いた」

「それで当面アタシらのライフラインは確保されるはずだった」

「でも、30日の裏取引を深海棲艦が邪魔しやがった」

「そこで、事務方が陸軍と交渉して資材を吐き出させた」

「裏帳簿持ってたなんて初めて知ったけどな」

「文月や加賀の知恵には叶わねぇよ」

「で、事務方が陸軍に出させた資材をソロルに放り込んでライフライン確保ってわけだ」

「大本営が隊長疑ったのは響の処遇を巡ってだった」

「そうだな。さすがにあの発言なら気付くだろ」

「中将が慌てて大和に本気で調査と護衛を相談し、五十鈴さん達を派遣させた」

「31日の昼は艦娘達は全力で荷造りしてた。さりげなくクエストはブッチした」

「扶桑の2回目の名演技だったよな」

「あれは提督じゃなくてもダマされるだろ」

「提督といえば、提督の送別会は鳳翔さんのファインプレーのおかげでギリギリ準備できたよな」

「アタシだって気づいたんだぜっ?」

「だな。おかげで食堂を準備できた」

「へっへーん」

「エビフライ旨かったか?」

「なっ、何っ!?」

「アンタの皿だけエビフライ山盛りだったってのは皆知ってるよ」

「ちっ・・・う、旨かったぜ」

「まぁ良いんじゃね?鳳翔の荷造りの駄賃だろ?」

「うん」

「で、提督をびーびー泣かせた後、五十鈴達に提督任せて、31日夜中にアタシらも引っ越した訳だ」

「可愛いかったよな提督」

「よっぽどドッキリでしたーって言ってやろうかと思ったんだけどな」

「意外に皆マジだから言えなかった」

「てか、お前も「私達の願いです!」って叫んでたじゃねぇか」

「良いんだよ、うっ、うっせーな」

 

「って事で、大まかな流れはこんな感じだ」

「あ、作者から伝言があったんだ」

「何?」

「1つ目:「コメント嬉しいです。でもネタバレ書きそうなので返事出来ずごめんなさい」」

「まぁ作者は一番最後まで知ってるからな。」

「2つ目:「時間軸解りにくくてごめんなさい。並行せざるを得なかったんです」」

「それは作者の技術不足だよな」

「3つ目:「お気に入りとかUAとか評価とか予想以上でビビってます。温かい目で見てくれると嬉しいです」」

「処女作でこの状況はマジ嬉しいよな」

「今回の企画も何とかコメントに応えたくて必死に考えたらしい」

「小心者だからな」

「裏では「検証したらネタが矛盾してるーこの先どうしよー」って悶えてるらしい」

「自業自得だな」

「まぁ、今回は実にチキンで気の小さい作者だってのが解ってもらえたら良いんじゃね?」

「そこがポイントなのか?」

「最後にアタシから!」

「なんだよ?」

「アタシら二人は落ちこぼれじゃねぇ!」

「おっ!良い事言った!そうだそうだ!」

 




作者「タイムシートってこれでいいの?」
摩耶「とりあえず黙っとけ。これが精一杯なんだろ?」
作者「うん」

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