緋弾のアリア~理念の刃~   作:サカズキ

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配置につくこと数十分後現場は荒れていた。あれか ら直ぐにテロリストが襲ってきて表にいた警官隊を 退けてさらに内部にまで迫ってきて今は内部で争っ ている。 悠とキンジは中で待機していたので今まさに戦闘の 真っ最中だ

 

バンバン!

 

ダダダダダター!

 

ハンドガンやマシンガンの銃声ばかりがその場にあ る。

 

「くそ!弾切れだ」

 

「こっちもだ」

 

警官達はある程度の武装はしているが、テロリスト のような戦闘向きでは無い守備用の武装だ。さらに 相手はかなり訓練されていて内部への潜入がかなり スムーズだった。

 

「なぁキンジ。この状況どうする?」

 

「どうするもなにも、やらなきゃ殺られるだろ!」

 

「だよな………」

 

悠はこの状況を打破するいや、打破する一手までど う持ち込むかを考える。そして行動を起こすために キンジに協力を仰ぐ。

 

「キンジ、悪いが合図したら反対側から援護してく れ」

 

「……ん」

 

キンジは小さく頷き合図を待つ。キンジは悠が考え なしにそんなの提案をしてこないうえ、実力も知っ ているため頷くことができる。悠は少し行きを整え て己の中のスイッチを切り替え、明鏡止水状態にな る。

 

「ふぅ、じゃ………3・2・1ゴー!!」

 

銃声が止んだ一瞬に合図と共に二人左右には飛び出 す。キンジは左から出て敵を数人引き付けつつジャ ケットの内側のホルスターから銃を抜き敵に撃つ。 あくまでも動きを止めるために。逆側の悠はジャ ケットから銃ではなくナイフを二本取りだし両手に 持ちそのまま真正面に突っ込む。だが敵も馬鹿では ない悠に向かって『無駄の無い動き』で発砲するが 無駄がない故に今の悠には簡単に読める。

 

「ふっ!はぁぁっ。ここだぁぁ!」

 

悠は銃弾をかわしつつ当たりそうなのは切って進 み、そのまま相手のアサルトライフルごと『斬っ た』。悠のナイフは一本は武偵校の入学祝に父親か ら貰ったものだが、もう一本はオーダーメイドでか なり特殊な作りで所謂、高周波ブレードのナイフ版 と言ったもので大概のものは斬れてしまう。

 

「せい!やっ!」

 

銃を斬られた相手は動揺しその隙に首や腹を攻撃し て気絶させる。左右にいた敵も我にかえる前に同じ 様に気絶させておく。キンジの方も二人やったよう だ。

 

「転がっているのは五人。あと四人か」

 

今回の襲撃は平均より多めの九人での襲撃だった。 スナイパーなどが居なければだが。

 

「考えても仕方ないか。キンジ奥に行ったやつらを 追うぞ」

 

「あぁ」

 

気絶したテロリストを拘束していたキンジに声をか けて、悠とキンジはリーダーと三人の向かった方に 行く。この銀行は地下に頑丈な金庫がありそこに資 金や特別なものを保管しているのでそこに向かった だろうと思い二人もそこに向かう。

 

「いた!」

 

「お前ら止まれ!」

 

「これはこれは、武偵の方々。あいつらをよく倒し ましたね。弱くはないんですが」

 

リーダーと思われる男が振り向き二人と対峙する。 残りの三人は金庫をあける作業をしている。

 

「ここまでだ。武偵の権限で逮捕権を執行する」

 

「ふぅやれやれ、もう少し警戒してください。危な いですよ」

 

二人がにじり寄ると足元が引っ掛かるような感触が して、悠がとっさにキンジを引っ張りその場を後退 する。

 

ドカーーーン

 

その直後爆発が起こった。どうやらテロリストは二 人から死角になるようにクレイモア地雷を仕掛けて いたようで、二人は咄嗟にかわし防弾制服のお陰で 大怪我は負わなかった。しかし直ぐに動けるような ものではない。すると

 

「隊長、開きました。」

 

そのような声が聞こえ、どうやら金庫が開いてし まったらしい。

 

「ではお前達は中へ、私はこの二人を始末する」

 

「?!くそ」

 

「サー、?!な、なんだお前!」

 

「どうした?」

 

隊員の声にリーダーが振り返るとそこにはタモさん 風サングラスをかけたフリフリの東京武偵校の制服 を着た女・理子がいた。その理子はてに持っていた 筒状の物からピンを抜きテロリストに放り投げる。

 

「なっ?!」

 

「バイバイキーン」

 

そのあと地下金庫は閃光と光に包まれた。 顔をかばっていた悠が目をかけるとそこには見事に 気絶したテロリスト達が。四人を拘束して先程拘束 した連中と合わせて警察に引き渡す。それを見送っ た後三人は少し悲鳴をあげる体を伸ばす。

 

「やっーーーーーと終わったーー!」

 

「お疲れ。いや本当に悪かった巻き込んで。」

 

「そうだよ~理子待ち疲れちゃった」

 

「いやいや理子最後だけだろ」

 

そんなことを言いながら帰路に着く。歩きながら話 していてキンジから「なぜああなるのがわかったの か?」とか「そのナイフはどうなってんだ?」など の質問攻め似合っている悠は、「そこくらいしか狙 う価値がなかった」と「口では言いにくいなど」ほ ぼ全ての質問に答えたが

 

「でその背中の理子はどうする?」

 

「知るか!あれが聞きたい」

 

今悠の背中にはすぅすぅと寝息をたてる理子がおぶ られてる。事件が終わった後で理子が眠たくなった といいだしおぶる、おぶらないで口論となり結果理 子が道端で寝ようとしていたので仕方なくおぶって 帰っている。

 

(まぁ仕方ないか。)

 

二人+おぶられ理子は最悪な休日を過ごし終えた。




戦闘描写が難しいですが頑張ります
因みに悠が使う体術はCQCと言われるものです。書きにくいんですこれが
プロフィールにも追加します

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