VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた   作:七斗七

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L-1グランプリ8

「というわけで、ネコマ氏質問よろしいですね?」

「はいよ、これが因果応報ってやつか」

「えーこの度はネコマ氏が友人3人を野球をしようと誘ったにもかかわらず人類史上屈指のクソゲー野球ゲーム、通称ダメジャーをプレイさせた容疑が掛かっていますが間違いないですね?」

「え、ええやんそれは別に! なんでネコマはクソゲーやらせただけで謝罪会見やらされとるんじゃい!」

「とぼけないでください! その友人のうち一人は執拗にピッチャーにケツを向けながらジャッジしてくる審判の姿を見て爆笑しすぎて笑死。二人目は野球部だったにもかかわらずゲームのあまりの衝撃から野球というものが分からなくなりイップスを発症。三人目はもう少しでこのゲームという名の苦行をクリアというところでフリーズを起こし精神崩壊。3人の人生を狂わせた罰は償ってもらう!」

「なんだその甚大すぎる被害は! ネコマの大好きなダメジャーに謝れ!」

「それを言うなら原作が好きで少ないお小遣いを叩いてダメジャーを買った子供たちに謝れ!」

 

凄まじいテンポで罵り合い? を展開していく二人。シオンママが進行を入れる暇すらないほどの止まらぬ言葉の連鎖が続いていく。

もはやこの劇を見せられてる私たちの方が笑死しそうなのだが……

 

「にゃ、にゃんという正論っ! だが負けるなネコマ! 大丈夫、ネコマは一人じゃない。顎が割れた赤い彗星、麻雀ができるようでできないジャッシーこと緑色のよくわからんきもいやつ、階段程度の段差でも落下死する探検家、他にも沢山の仲間がネコマにはついてるんだ!」

「まともな仲間が一人もいねぇじゃねぇか! お前の住んでる場所はナザ〇ック地下大墳墓ならぬナザ〇ック地下大糞墓かよ!」

「にゃにゃ! こいつは一本取られた! 褒美に邪神像を一つ授けよう。チャクラ宙返り、邪神モッコス、邪神セイバー、どれか一つを選んでね!」

「一つも分からないけど受け取ったら後悔することは分かる」

『ちょっと失礼! 残り時間もう少しだからそろそろ締めに向かってねー』

 

流石に時間を無視することはできないのだろう、シオンママが意を決して二人の会話を遮り劇の締めを頼んだ。

 

「くっ……ここまで来たら還とネコマ先輩の二人だけで劇を締めることは不可能でしょう。こうなったらどちらの謝罪会見が良くできていたか第三者に判断してもらうしかないと思いませんか?」

『ぇ』

「にゃん、確かにその通りだ。それではシオンに決めてもらうとしよう」

『ええぇ……』

「「さぁシオン(先輩)、謝罪会見として優れていたのは――どっち!?」」

『二人とも謝罪会見に対する謝罪会見が必要だよ!!』

 

シオンママの渾身のツッコミが入ったと同時にアラートが鳴り、あまりに密度の濃すぎた三分間は終了となった。

これで最後のコンビの劇が終了だ。

 

コメント

:締めを進行役に投げるなwww

:まぁツッコミを丸投げてたあほ二人もいたし多少はね?

:嵐のような3分間だった

:ネコマーの知識量どうなってんだ……

:さぁどのコンビが勝つか……

 

『それでは感想を聞きますか、還ちゃんどうだった?』

「なんかよく分からなかったですね」

『当事者なのに!?』

「でも楽しかったのでOKです!」

『そ、そっか……ネコマーはどう?』

「なんだったの今の?」

『張り倒すぞ』

「にゃにゃ!? えっと、還ちゃんが合わせてくれたからやりやすかった!」

『それでよし。それじゃあ一旦皆に集まってもらおうかな』

 

さぁいよいよドキドキの結果発表の時間だ。

皆通話を繋いだ状況になるも、静かに結果を待っている。

確かな手ごたえはあったがどうか――

 

『それでは優勝を発表します! 最も場を沸かせ記憶に残ったのは――――放送事故ンビの二人だあああぁ!!!!』

「「っ!! やったああああぁぁ!!」」

 

様々な感情入り交じる場の中で歓喜の声を響かせた私と聖様。

両手を高く掲げた喜びのポーズは完全にコロンビアだ。

 

『やっぱり息が一番合ってたのが大きかったのかな。大人気だったみたいだね』

「がっぽがぽやでがっぽがぽ! よっしゃあ今度皆でステーキ食いに行こうぜ! 私と聖様のおごりじゃあ!!」

「いいねそれ、参加したいライバーは聖様に報告してくれ。勿論この企画に参加してなくても大丈夫だ。というかライブオンの社員さんも良かったら来てくれ。皆で素敵な夜にしよう」

 

私と聖様の掛け声で一斉に残念がってた皆まで同じく歓喜の声を上げた。

いいねいいね! やっぱり皆楽しいが一番なんだよ!

 

『えと……二人ともそれで本当にいいの? ステーキなんて大人数で食べにいったら賞金あんまり残らないような……買いたいものあるんでしょ?』

「え、10万でサン〇リーが買えるわけないでしょ、シオンママ疲れてるんじゃないですか?」

『死ぬほど納得できない回答が返ってきたんだけど……』

「元から優勝したら皆でおいしいものでも食べに行こうって淡雪君と話してたんだよ」

『え、そうなの? じゃあ最初から言ってくれればいいのに! まったく、ボケなきゃ呼吸できない体なの?』

 

ふはははは!! 皆見たか! これが二期生の変態と三期生のエースの実力じゃい!!

 




活動報告にてマシュマロとリクエスト募集中です!
本編に出てくるライバーに質問したいことなどあれば、活動報告『マシュマロ募集』のコメント欄に、やってもらいたいことや見たいシチュエーションがあれば『リクエスト募集』のコメント欄に書き込んでくだされば、本編にて採用されます!
よろしければ是非書き込んでみて下さい!

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