VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた 作:七斗七
こうして始まった還ちゃんの協力を得ての果物ゲーム。
長い時間を共にしてきた私達の相性は抜群だ。テンポの良く進むゲームに段々とプレイにも磨きがかかっていく。
だがそれでもスイカ2つへの道は険しく……。
「おいいいぃぃぃ!? 今のおかしいだろ! 合体した時の膨張でチェリーが吹き飛んでったぞ! あんな飛び方ストゼロを277回振ってから開けた時の噴射でしかみたことねぇよ! なぁ還ちゃん! 277回だったよな!?」
「いや分からない分からない。多分今この瞬間ママは世界で最も独創的な考えを持った人間になっています」
「まぁ晴先輩と並ぶこの私が天才なのは当然のことなんだがな」
「いよいよ調子乗って来ましたねこのママ。ゲームはうまくいってないみたいですけど」
「い、今のはストゼロ芸をやりたかっただけだから! わざとだから!」
「じゃあそのネタも誰も理解できなかったので、以降は禁止でお願いします」
「ほう? 別にいいが……本当にいいんだな?」
「? はい」
約十分後、同じくチェリーが吹き飛ばされゲームオーバーになる。
「おいいいぃぃぃ!? 今のおかしいだろ! あんな飛び方377回シコった時のシミ〇ンの絶頂でしかみたことねぇよ!」
「ごめんなさいママ。やっぱストゼロで大丈夫です」
「だから言っただろ? ママの言うことは聞くべきだど?」
「このママの言うこと聞いて育ったら将来ライブオンしそう」
「音だけとるとなんかかっこいいじゃん! しょうらいのゆめは、らいぶおんすることです! こんな子供も出てくるかもしれない!」
「その日の内に親に警察凸ありそう。あと、純粋に気になったんですけど、ママってシミ〇ンのシコる回数による射精飛距離の計算をマスターしてるんですか?」
「いや、普通に適当言った」
「よかった、なんか安心しましたよ還は。じゃあさっきのストゼロの回数も適当ってことですよね、ふぅ」
「いや、それはガチ」
「……………………あ、もちもち? じどーそーだんじょのひとですか? あの、ママがらいぶおんになっちゃって……」
「身バレするからやめなさい」
「そんなところはVTuberとしてちゃんとしてるのほんと不思議です」
コメント
:グラスフィールド
:話題が初手ストゼロ次点AV男優の女面白過ぎる
:愉快な親子関係ですね……
:そもそもこいつら親子じゃない気が……
:ちゃんと運命のくっそキモイ色の糸で繋がれた親子だから
:回数特定できるのやば過ぎるだろ
:日常生活で動くもの見る度に「あ、ストゼロ〇回振った挙動だ」とか思ってんのかなこの女 ¥220
:わーライブオンかー! 世捨て人みたいな夢だねー!
:保育士ならもう少し言葉選べ
:選びに選んだ末がこれなんだよ! まだかっこいいだろ世捨て人!
:シミ〇ンとストゼロの回数が違ってマジで安心した。もし回数が同じだったらシミ〇ンはストゼロになり、それを飲んでいるシュワちゃんは肉体関係があるってことになるから
:匡ちゃんの同志の方かな?
:匡ちゃんかえってこーい!
もう一回最初から。何度でもリベンジしていく。
「このさ、果物同士がS〇Xして立派な子供が生まれていくのいいよね。ダーウィンの進化論を見ている気持ちになるど」
「本当にママはどんな目で物事を観察しているんですか?」
「その進化の果てが、お互い争いあって破片しか残らなくなるのとか、ある意味人類史の縮図だよね。私も今この日常という名の幸せを愛さないと。このゲームのメッセージ性に涙が止まらない」
「やばい、このママ本当に天才かもしれない。恐怖を感じます」
「還ちゃんも大人になれば分かるよ」
「私は一生子供でいい!」
「車輪〇国マジでいいよなぁ……」
「このセリフのあまりにも大きな共感から知りました」
「還ちゃんの場合ゲーム側は不本意だっただろうなぁ……」
コメント
:突然の達観怖いわ
:なっつ
:当たり前のようにS〇Xって言ってることをまずツッコめよ!
会話しながらも、当然ゲームは着々と進めている。
……………………お? 今回は調子いいぞ?
「おお! スイカ出来た! やっぱ私天才じゃん!」
「おめでとうございます」
「おうおう! もっと褒めろ!」
「やっぱりママは天才です」
「ふははは! うんうん!」
「人間国宝になることを国は考えるべきです」
「うんうんうんうんうんうんうんうん!」
「おっぱい吸わせてください」
「うん! ……って、え? おいちょっと待て! 今なんつった!?」
「ガタガタ……カチャ、キュイィィ……バタン、カチャ、スタスタスタスタススタ……」
「やばいこっち向かってる!? おい待て! 時間的に危ないから家にいなさい!」
「じゃあ後日お願いしますね」
「嫌だわ! あんなの罠じゃん!」
「コラ!! 言ったことは守りなさい!! それでも還のママですか!!」
「親を説教する赤ちゃんとか初めて見た……あーあー分かりましたよ、後日ね後日」
「え!? いいんですか!?」
「10000日後ねー」
「……ママ、10000日後って遥か未来だと思って言ったんだと思いますが、今計算したら28年いかないくらいなので、普通に生きてるうちに来ますよ」
「…………ぇ?」
「もう言質とりましたからね。その時はお願いしますね」
「え!? ええええ!? えええええええええぇぇぇぇぇーーーー!?!?」
コメント
:やったぜ ¥50000
:またやらかしてて草
:一年って長いようで短くて短いようで長いものなんやで
:あの還ちゃんをボケ殺したかと思いきや、最後に鮮やか過ぎるカウンター
:これは言い逃れ出来ない!
:生きる希望
:楽しみだけど想像しようとしたら脳が止める不思議
:今やろう。28年後も今も大して変わらんだろ
:長寿キャラかな?
:28年あれば赤ちゃんがバブリエルになるぞ
:妾が間違っていたようだ
:草
「あー!! また吹き飛んだー!?!?」
最後にとんでもないことが決定してしまったし、ゲームもクリアできなかった……。
時間も時間だし、とりあえず今日はこの辺で終了して、これも後日に回すことにする。
あー……未来の私がんばえー……。