VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた   作:七斗七

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ワードウルフ配信1

 企画倒れ配信から二日後の今日。体調も万全に回復したところで、早速コラボに参加しちゃおう! 

 実は今日のコラボは前々から楽しみにしてて、この日の為に体調を整える時間を作ったといっても過言ではないのだ!

 その企画というのは――

 

「ワードウルフコラボ、ここに開幕ゥゥゥゥーーー!!!!」

 

 私の配信開始宣言に合わせて、パチパチと参加者からの盛大な拍手が鳴り響く。

 

「というわけでカンパーーーーーイ!」

「なっ、乾杯!? 宮内はまだお酒飲めないのである!? ど、どうすれば……」

「せっかくだし先生は飲もうかしら」

「シュワちゃん、挨拶からアドリブしないの。匡ちゃんも乗らなくていいから。先生も酔っ払い2人もいてワード人狼はグダグダになりそうだから勘弁してね」

「今回は私ことシュワちゃんとましろん、そして五期生の匡ちゃんとチュリリ先生でお送りするどー!!」

 

コメント

:パチパチパチパチ!

:キター!

:カンパーイ!

:初見の面子だ

:人狼を開く前に人間を集めてこい(片やストゼロ、片や宇宙人)

:ライブオンは人間(常識人)を特定して吊る逆人狼デスゲームを裏で開催しているハコということに俺だけは気づいている

:↑それだったらまだよかったね……

 

「配信タイトルの通り、今回はこの四人でワードウルフをやっていくどー! 早速ルール説明を!」

 

 基本ルールは一般的なワードウルフに準拠したものだ。

1・ゲームの参加者(市民役)に共通のお題(例・テニス)が配られる

2・ただしその中で一人だけ共通点はあるが違うお題(例・卓球)が配られ人狼役になる

3・参加者は人狼役含めて自分のお題しか見ることができない

4・参加者は制限時間(今回は二分間)の間に配られたワードについて話し合う

5・制限時間終了後、吊る候補を決める投票を行い、市民役が人狼役を吊ることができれば市民の勝利、市民を吊ってしまえば人狼役の勝利となる

6・最後に、もし人狼が負けたとしても、市民のお題を当てることが出来れば逆転勝利となる

 

「このセットを繰り返すわけだね。ワード人狼とも呼べるこのゲーム、面白いところは人狼役ですら最初は自分が市民だと思ってスタートするところかな。前にやった監禁人狼とはまた違う読み合いを楽しめるわけだ! そしてここでハウスルール!」

 

 上記のルールに今回は下記のハウスルールを追加してゲームを行う。

・ゲームの進行役であり、各自で用意したお題を割り振るGM役はゲーム1セットごとに交代する

 

「今回は4人だから、3人がゲーム参加者で1人がGM。このGM役が交代していくわけだね。当然だけどゲーム中コメント見るのは禁止! ルールは以上!」

 

コメント

:了解です

:お前らのような市民があるか

:市民(革命中)

:各自で用意のところにちゃんと※付けろ

:⚠の方がいいかと

:ライブオンに自由を与えるのはまずい

 

「おっしゃ、それじゃあ始める前に意気込みでも聞いちゃおっかなー。私は純粋に酒のつまみとして楽しんでいくどー!」

「僕は人狼系得意だからね。今回も負ける気はしないかな」

「宮内は近頃あらゆる視点からライブオンの是非を試すことに活動の焦点を当てている。このゲームへの参加もその一環なのである。各自覚悟するように」

「人類のお遊戯なんて面倒くさいわ。先生帰ってもいい?」

「いいのか? 宮内さんお題どうしよう!? いや参加者の宮内に聞いたらダメだろ。なんてやりとりも前にあったくらいだし、お題頑張って考えたのであろう?」

「「へー(ニタニタ)」」

「ッ……そんなこと言ってませんー」

「言ってないことにしてほしいみたいである」

「「はーい(ニタニタ)」」

「はーウッザ! これだから人間は! ほんっとウッザ! はーーーッ!」

 

コメント

:ムシキ○グの人かわいい

:そんな無垢な少年みたいな呼ばれ方されてるのか……

:イメージと違いすぎて草

 

 皆やる気満々みたいだね! それじゃあワードウルフ、はじまりはじまりー!


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