死ねるけど死ねない少女   作:不音志能

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どうも、不音志能こと(-_[+])ノシこと未確認の人こと筆者です。この物語は既存作品の二次創作などは基本含まれません。ニコニコでも活動しているのでそちらも見てくれたら感激です。user/26771892


第貳語り目『死ねない少女の一生』

死にたくても死ねない少女不音理亞。だが、彼女も生まれ、そして死ぬ。今までこの世界には3254人の不音理亞が生まれ、3253人の不音が死んでいった。今回はそのへんのお話。

 

筆者「つまりはどういうことだってばよ?」

 

不音「そのまんまの意味だバカタレ。」

 

 まあまあ、喧嘩せずに。

 

不音「今回は、筆者の作品群をよりよく楽しめるように私自身や世界観の説明会だ。」

 

筆者「なるほど。じゃあそのへんは神様が一晩で説明してくれると思う。」

 

 不音理亞は36億年前に目覚め、今まで生きてきた。そして死ぬのは3538年、これは、ほぼ決まって起きることである。パラレルワールドというわけではない。それを語るには、彼女が生まれた理由と、彼女を作る理由から入るのが妥当だろう。率直に言ってしまえば、彼女は未来人である。3538年に不音理亞によって作られ、「生命の誕生と同時に地上に降り立ち、そこから地球で起きたことを記憶し、未来に持ち帰る」という任務を背負ってタイムマシンで送られた。と、思っていた。3537年まで彼女は上記のように自分の存在を認識していたのだが、いざ自分が不音理亞をつくるとなって初めて、自分の存在の異常性に気がついたのだ。自らはタイムマシンで過去に送られ、36億年を生きてきたと思っていた。だが、3537年になって気がつく。タイムマシンなど開発されてないし、いざ自分で開発しようと思っても、開発ができないことがわかった。理論上無理なのだ。時間を戻すということは、タイムマシンを作ったという事実も戻ってしまう。時間を戻すということは、起きていることを逆再生するのと同じことなのだ。ものも、記憶も、元に戻ってしまう。なので、過去に飛んでもそれを認識することができない。じゃあ自分はどこから来たのか。過去には戻れないということは未来から送られてきたわけではない。だが、未来からきたわけではないということは、過去からきたということだ、彼女はそう結論づけた。科学の発達した過去が一度滅び、生命が死滅するような未来がきた。そして地球の環境がリセットされるほどの長い時間のあと、また生命が生まれた。自分はこの時に目覚めたのだと。そう思うと過去の不音理亞が自分を未来に送った理由もわかると。地球が滅亡の危機に面し、唯一の希望をわたしに託したのではないかと。不音理亞はその事実に気がつき、タイムマシンの作成ではなく、冷凍保存の研究に打って出た。もともとコールドスリープは無理な技術ではない。研究は簡単に終わり、地球が滅亡してから地球環境がリセットされるまでの時間分は眠っていられるような棺桶を作った。クローン技術はもはや時代遅れと言っていいほど完璧になっている。残された使命は3538年に装置を起動させ、不音理亞を過去に送ることだ。そして、時は進み3528年、不音理亞は装置を起動させ、全ての使命を終わらせた彼女は、自らの命を絶った。

 

 廻り、巡り、回り、世界は回る、同じように、だが、少し違うように廻る。彼女は死に地球は死に、地球が生まれ、彼女が生まれ、死に、生き、生まれ、死ぬ、親が子に生命を繋ぐように、不音理亞という死ねない少女は、自分自身に生命を繋ぎ、そして数ある親のように、死んだ。

 

 

不音「ごっつシリアスに書き立てたな。」

 

筆者「まあ大体こんな感じの設定よ。」

 

不音「産業で頼む。」

 

 ・不音が生まれたのは36億年前、地球に生命が生まれる頃

 ・不音の世界は3538年に滅び、数億年のあと、リセットされた。

 ・不音は不音を作り3538年に地球が滅ぶ前に不音理亞を未来に眠らせ、自ら命を絶った。

 

不音「はじめからそう説明しろよ。」

 

 詳しい設定を重視するのは普通だと思うんですけど・・・

 

筆者「私もそう思うぞ!私が考えた設定だからな!あ、そういえば、今ここにいる不音って何週目の不音理亞なの?」

 

不音「メタ・不音だ。全ての不音の主観が集まったものと考えればいい。」

 

筆者「ちなみに私こと筆者はこの物語を書いている張本人です。」

 

 ちなみに、私はこの物語全ての神様視点です。

 

不音「流石この作品はメタいな。」

 

筆者「あとがきと本編を同時に勧めているようなものですからね。」

 

不音「まあ、慣れないと読みづらいとは思うがな。」

 

筆者「ちなみに、自分の出生についてどう思います?」

 

不音「不明確なことが沢山あるのは確かだ。結局歴史を見ろだのもって帰って来いだの命令をくだされたわけだが、未来まで持って行っても、あ、この場合の持っていくっていうのは生き延びるって意味な、まあ死なないから100%持っていけるんだが。持って行っても受け取る人がいないんだよな。というか、自分で自分を作ったわけだから、今ある知識が私の手に渡った、まあ渡っているというか自分のことだから忘れないんだが、私の手に渡ったと言えば渡ったことになるのか・・・」

 

筆者「複雑ですね。というか、わざと言葉を崩しているでしょう。文章構成変にしたり。」

 

不音「わかるか?」

 

筆者「というか、不音さんにも幼き頃ってあったんですか?右も左もわからないような。」

 

不音「あったぞ。というか、人間皆そうだろう?」

 

筆者「そのへんの話を聞きたいと読者が囁いてる。」

 

不音「誰も一変もそんなこと思ってねえよ!」

 

 神は言っている、全てを語れと。

 

不音「唐突にエルシャダイネタ入れるんじゃない。わかった、話せばいいんだろう?」

 

筆者「よっしゃ!不音さんふとっぱら!」

 

不音「私は太ってないのだがな・・・まあいい。それじゃあ神様後よろしく。」

 

 ゆらり、ゆらりと、培養液の中に浮かぶ少女。彼女の体は完成されており、傷一つない。彼女は培養液の中で意識を覚醒する。

――ここはどこだろう。私は誰だろう。

少女は前に手を伸ばす。そこには硬い透明ななにかがあって、そこの中に閉じ込められているようだ。

『お、目が覚めたか。』

くぐもって誰かの声が聞こえる。その方向に視線を向けるが、水でぼやけてよく見えない。

『お前を作ったのは私だ。そして、お前に仕事を頼みたい。お前を今から生命が誕生したばかりの地球に送る。お前はそこから、自らの目で歴史を見て、記憶してこい。』

少女は軽く頷いた。全てを悟ったような目をしているが、反対だ。何も知らないからこそ、素直に頷ける。

『いい返事だ。それじゃあお前を今から送る。これは餞別だ。受け取れ。』

声の主が何やら細長いものを装置に入れる。

『じゃあ帰還報告(デブリーフィング)を楽しみにしてるぞ。お前のコードネームは『Leah』だ。そして私の名もやろう。お前の名前はLeah Fordだ。』

そういった声を最後に、Leahと呼ばれた少女の意識は遠のいていった。

 

不音「と、これが私が初めて見た、聞いた情景だ。」

 

筆者「なんか普通ですね。で、次目覚めた時が地上と。」

 

不音「そこからなんやかんやあって神界にいったり冥界にいったり地獄にいったりして神々に媚び売ったり恩を売ったり信頼を買ったり・・・まあそんな感じだ。」

 

筆者「生命とは違って、神界って結構昔からありますもんね。」

 

不音「まあ色々あったよ。死んだ経験もあるんだが、大体すぐ生き返るからな。」

 

筆者「不思議パワーですね。わかります。」




執筆中

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