コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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二週間お待たせしました・・・


今リアルがとても忙しいことになっていて2ヶ月ほど更新が難しそうです。

こんな駄文を読んでくださる皆様には大変恐縮なのですが、
お待ちいただけますと幸いです。

では、本編です。


第五十三話 Thank you A mission to the future

 

 

「ん?リートルルース・ディ・ブリタニアと言った。何か問題が?」

「大有りだ!何!?リートは、リート・ルルースが本名じゃなかったのか!?」

「当人ですら忘れている。彼は、生まれたときから、リートルルース・ディ・ブリタニアだ」

「どういうことだ、説明しろ!」

「ナナリー・ヴィ・ブリタニアの政策といえば、理解できるか?」

「・・・・・・・・まさか・・・そういうことだったのかッ」

 

世界は悪逆皇帝ルルーシュの死という復讐の連鎖の鎖から解き放たれ

交渉というひとつのテーブルに着いた

 

ナナリー達の世代、俗に言うゼロレクイエム世代の時代が始まったんだ

そして、彼らは武力の廃絶を求めた

ナイトメアや既存兵器の廃棄だ

 

交渉のテーブルをよりよくするためにやむをえなかった事とは言え、な

 

 

 

つまるところ、世界は話し合いの平和がそれほど長く続かなかった

中華連邦の天子も長く生きたが、それでも世界を変えることはできなかった

 

旧ブリタニアはナイトメアを一切放棄していなかったからだ

裏社会っていうのはどこの世界にもある

製造プラントが停止しようが、武器弾薬を作らなかろうが

ナイトメアは、全部破棄されることなど不可能だ

夢を追った結果、結局戦争だった

武力衝突も長く続かなかった

戦争はあっさり終わる ナイトメア隊による全制圧

それこそ、日本がナイトメアを使われたときのように、一方的に・・・

世界はルルーシュが・・・ゼロとして活動する前よりひどくなった

ナイトメアの横流しなどが起こればレジスタンスたちも出たんだろうが

最悪なのはそこだった、横流しを一切しない体制だったからだ

なぜか官僚たちが己の欲に身をゆだねなかった

 

おそらくCの世界のせいだろうな

コードの接続を切っていた私ではわかりっこないが

世界は、暗黒と貧困の安寧が支配することになった

 

 

私やリートがいた未来は、もはやナイトメアすら使われない

あの未来も趨勢は決まった

奴隷こそいないが、隷属させられた国民が世界に大勢いて

ナイトメアを抑止力として使うことすらない新国家に世界は支配された

だが、ナイトメアは象徴として使われなければならない

ナイトメア乗りに与えられる姓が、かつてナイトメアを使っていたブリタニア

死したブリタニア 死の頭文字Dをとったディ・ブリタニア

ディ・ブリタニア姓は、ナイトメアを扱う忌み名になった

リートの父親と母親も、その姓を与えられ

その息子であるリートもディ・ブリタニアになった

 

 

「というわけか・・・」

「世界は、Cの世界によって捻じ曲げられた。

もはや、私たちが望む未来も、あなたたちでしか作ることはできない」

「ふん、ずいぶんと、大立ち回りをするな。なぜだ」

 

「世界は、リートルルース・ディ・ブリタニアを愛している」

 

「ふざけたこと言うのも大概にしておけ。おそらくリートの父親と母親を取り上げたのももお前たちで、

リートは孤児院に入れられリートがなぜがナイトメアが詳しいのもそのディ・ブリタニアの名前のせいで、

過去を変えるために本来ならありもしない絵本を作り、愛を持っているだろうシスターから愛を盗り、

子供たちもリートに対して冷たくするように接させた。

これで、どこにリートに対して世界が愛を持っているとほざける!」

「人の感情の操作は比較的たやすい。だが、世界はそれを理解できない。

私も代弁者としてここにいるが、感情を実感できていない」

「・・・だまれ」

「・・・」

「・・・とりあえず、やつあたりまがいのことをリートに代わって代弁してやったが。

一つだけ、おまえ自身に訂正しておきたいことがある」

「私に?」

「お前は、愛を理解している」

「私が?」

「正確に言うなら、好きという感情を、だ」

「好き・・・」

「私に対して、いの一番に愛する者の目をしているといったな?

その上お前は、私に対して敵に回そうとしたときに一瞬どもったな?

それは、好きなリートに対してこれ以上の負担を強いたくなかったから、違うか?」

「・・・ッ」

 

息を吸い込んだ瞬間、やつの顔がりんごかと思えるほど真っ赤になった

 

「ふっ、世界の代弁者とやらも、感情の制御はできないと見える。

見ていてほほえましい。溜飲が下がる思いになるのか、この感覚は」

「わ、私は・・・リートルルース・ディ・ブリタニアを・・・」

「おい」

「・・・?」

「好きな相手を、そんな固有名詞を呼ぶような言い方で呼ぶな。

リート自身も、それを望むだろうさ」

「り、-と・・・・リート・・・ッ」

 

またしても、りんごかと思ったが、今度はゆでだこ並みか?

 

「まぁ、その真実をリートに伝えるのは、すべてが終わってからでいい。

悲しい顔こそすれ、こいつは、怒りはしないだろう」

「・・・」

「ところで、お前、名前は持っているのか?」

「私・・・に、名前は・・・ない」

「おまえ自身のことも気に入っているし、世界もお前を遣わしたことについてもだが、

礼がしたくてな。それでお前が今後代弁者として私たちに会いにくるなら、

いっそのこと名前をつけてやろうと思ったんだが?」

「私たちは、無数にいる。いつ、だれが行くのか、私も知らない」

「ほー、そうか。なら、リートに会えなくてもいい・・・」

「それは、困る!!!」

「はははっ!困るという感情も理解したか?人間らしくなってきたか、なぁ?」

「ッ!ッ!!ッ!!!」

「まぁ、からかいがいのある世界というのも面白いが、ここまでにしておこう」

「・・・」

「さてと、お前の名前だったな。リーディア、私の気持ちがお前をそう呼べとな」

「リーディア」

「リートを愛しているんだろう?ディアー(Dear)なんだろう?」

「・・・個を持つことができた。感謝する」

「ふっ、リートを愛しているもの同士。いつでも来い」

「未来でも?」

「かまわん。だが、セイサイ・・・一番は!渡さんからな」

「かまわない。私がそこにあれば、私はそれでいい」

「そうか」

 

私たちが微笑みあっていると、リートが起きだした

だが、目は開けていない

寝ぼけているのか?

 

「C.C.?そこに誰かいる?」

「眠ってたんじゃないのか?」

「意識はね・・・でも、ギアスは眠ってなかったから。世界さん。

それとも」

「私は・・・リーディア、そう呼んでほしい。リート・・・」

「うん、リーディアさん」

 

なるほど、暴走はしているが、止まってはいなかったわけだ

覚醒をしているわけではないが、覚醒段階にあるのがリートのギアスというわけか

 

「ありがとう、C.C.に会わせてくれて」

 

今度は、こっちが顔を真っ赤にする番だったが・・・まぁ、よしとするか

 

 

 

 

 

「これからどうするの?」

「そうだな、リートのギアスの使用もできるようになったんだろう?

なら、未来に帰るぞ」

「忠告を忘れていた。見惚れていたから」

「お前、ずいぶん直接言うようになったな」

「それはそれ、これはこれ」

 

「Cの世界の人間は、未来に三人いる」

「・・・ん?三人?」

「過去のC.C.でしょ?」

「V.V.だろう、あと一人はマリアンヌあたりか?」

「修正する、過去のあなたとV.V.は合っている」

「では、もう一人は?」

「コードを持っている人間が、もう一人いる」

「何!?」

「私たち世界は、そのものの存在を認識できているが、言語化できない」

「・・・なんだと?」

「さっき言ってた、Cの世界の干渉とかいうやつだね」

「肯定する」

「私たちが去る前に何かヒントはないのか?」

「その者は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは、シャルルとセラフィナにさよならを告げ過去を去った

わざわざ晩餐会の準備もしてくれたようで申し訳なかったし、

シャルルもリートの手を引き、引きとめようとしてきていたが、

止まっている時間などない

未来に帰ることは必然だったからだ

リートは申し訳なさそうにグラシャ=ラボラスに乗ったが

何を思ったかシャルルを手招きしネビロスを使って剣を作った

んー?どこかで見たような剣だが・・・まぁ、二本作っていたし

気のせいか?誰だったか、あの剣を使っていたのは・・・

まぁ、気にするところでもないか、今のところはな

 

 

 

 

――――――――その者は、過去では死んだとされている者だ

――――――――留意しろ、それはCの世界の尖兵、コードも持っているぞ

 

 

 

 

 




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