コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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少しずつ、書くのが難しくなってきました。
それでも、やりがいがありますね^^
では、本編です。


第三話 Truth of lies

 

 

 

「ま、まさか・・・そちらの方から来てくれるとは・・・」

「感動したか?モルモットが戻ってきたことに」

「し、しかし、こんな御大層なことをしなくても、ご同行頂いたものを・・・」

「シンジュクゲットーを壊滅させておいてよく言うよね。その為だけにイレブンを殺したのに」

「あれは、やむを得ない犠牲だ。見ず知らずのイレブンにかける情けなどそれほど持っておらんよ」

「確かにな。だが、私はモルモットではない。気づかないわけでもあるまい?クロヴィス」

「現れた時から、ずっと気になってはいた。輸送していた時は、ブリタニアの拘束服だったはず。

しかし、今来ている服はあきらかにそれとは別のものだ。この混乱に紛れて奪ったか?」

「はっ、皇族にしては貧相な考え方だ。イレブンから奪ったのなら、やつれがあるはずなのに、

それは一片たりともない。むしろ、ドレスで来ればよかったか?」

「・・・ふっ、それは、ぜひとも見てみたかったものだ」

「さっきから、気になっていたんだけどさ」

「・・・なんだね」

「なんで、そんなに落ち着いていられるの?今大ピンチのはずだよね」

「かつて、言われたことを思い出してね。例え窮地に追い込まれて声高に叫ぼうが、事態は

少しも好転しない。なら、いっそ堂々としていた方がいいですよとね」

「ふん、正論だな。なら、手短に済ませるとするか」

「私を殺すかい?そんなことをしても、無駄だと思うがね」

「ううん。僕たちがするのは、殺しじゃない。質問さ」

「質問?」

 

 

 

 

そうだ、クロヴィス

本来であるならルルーシュがギアスを使って聞き出す事

だが、そのことはすべて知っているから興味がない

壊すものとして、聞きたいことがあるだけだ

 

 

 

 

「ああ、じゃあ、最初の質問だ。ナナリーという名前に心当たりはあるか?」

「?!」

 

 

 

 

目の色が変わった

恐怖?憤怒?そうじゃない 悲しみ?

混じってるのかな?

 

 

 

「なぜ、その名前を」

「質問に答えろ!」

「・・・ああ、知っている。私の・・・弟の妹だ」

「では、質問その二だ」

「まて、なぜ・・・」

「ルルーシュという名前に心当たりは?」

「ああ。あるとも!私の弟だ!そしてナナリーの兄だ!」

「おやおや、質問その三の答えが言われてしまった。おめでとうクロヴィス殿下」

「なぜ!その名前を知っている!!答えろ!!」

「知っているもなにも、僕たちルルーシュの知り合いだよ?」

「・・・なに?」

「そして、その二人は今もなお生きている」

「・・・」

 

 

 

 

 

 

さぁ、これだけは聞かせてくれ クロヴィス

私たちが、過去の世界で知りえなかった事実を

 

 

 

 

 

 

「質問その四だ。これは本心から答えろよ。今どんな気持ちだ。クロヴィス殿下」

「・・・」

「・・・おい、聞こえているか?」

「・・・・・い」

「ん?もう少し大きく」

「・・・・しい」

「もう少し!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嬉しいに決まっているじゃないか!!!そうか!!!!ルルーシュ、ナナリー

生きていたのか・・・良かった。本当に良かった・・・・ああああっ」

 

 

 

 

 

 

 

天を仰いで、クロヴィスが恥も外聞も関係なしに泣き出した。

おいおい、こんな展開は予想外だぞ

リートも、私を見て困り顔だ どうすると

しかたない、ゆっくりしているとルルーシュがこっちにくる

 

 

 

 

「クロヴィス」

「・・・なんだ、実験体」

「お前は、ルルーシュ達がいなくなって良かったと思っていたんじゃないのか?」

 

 

 

 

 

「・・・そんなわけないだろう。日本占領の時に、死んだと聞いていた弟たちが

生きている。例え、腹違いの兄弟でも、その育んだ時間は本物だ。

・・・懐かしい、先ほど言った言われた言葉、あれは8歳のルルーシュの言葉だった。

チェスで負けて、悔しがっている私を慰めるために、言ったんだろうが、

当時の私は皮肉としかとらえられなかったよ・・・後悔しかなかった。

懺悔と思って聞いてくれて構わない。どうせ最後の言葉だ。

 

 

 

マリアンヌ様が、亡くなられる前日。私は、帝王学や軍略を学ぶため、ヨーロッパにいた。

第三皇子として、指揮も執ったが結果は前線の指揮官にもてはやされるだけの日々だった。

だが、戦場に赴く朝に、プライベート通信で、言われたんだ。

マリアンヌ様が凶弾にかかられ、ご逝去 ナナリーが重体 とね。

自分の運命を呪ったよ、これほどまでに、残酷なことが世にあるかとね

皇族だから、そのあたりの謀略も知っていてはいたんだ。

だが、殺されたことには後悔ができない。本国へ帰るほか私の選択肢はなかった。

だが、ヨーロッパ連合がその時に限って空戦を仕掛けてきた。

帰りが遅くなるのを恨んだよ。指揮官に当たり散らしたのも覚えている。

本国に帰った時に、二人はもうブリタニアの土を踏んではいなかった。

父上にお話しした時には、外交取引の材料として日本に渡したと言われたよ。

僕は、初めて父上に怒りを覚えた。だが、それはさえぎられた。

ビスマルクがその部屋から僕をつまみだしたんだ。

自分の部屋で、私はただ自分の部屋で泣くしかなかったんだ・・・」

 

 

 

 

 

そこまで言って、クロヴィスはまた泣き始めた。

過去のことを知っているとはいえ、クロヴィスの抱え込んだ闇は

思っていた以上に深く色濃かった

当初の思っていたことと違う

シンジュクゲットーを半虐殺した人間だ

情状酌量の余地なく精神接続をして狂わせる予定だった

だが、リートも私もそれが出来ないと思っている

手段を間違えたとはいえこいつは、ルルーシュと似た咎を持っていたから

 

 

 

 

「日本侵攻が始まって、日本がエリア11になった時に、父上に、

あの二人は死んだ。明日以降ルルーシュ並びに、ナナリーの話を禁ずると

言われた・・・その時エリア11の総督に立候補したんだ。

そんな地を諸外国から攻め取らせたりはしないと心に刻んで・・・

刻んできて、自分を戒めてきたんだ・・・だが・・・悔いはない」

「お前は、私たちが嘘をついているとは考えないのか?」

「・・・報復でやってきたのであれば、間違いなく信じていなかった。

だが、お前たちは、殺しではなく質問を選んだ。私を暗愚だと思ったか?

戦略の腕こそないが、人を見る目は養ってきたつもりだ。バトレー以外は、

間違いなく私の地位にしか興味のない塵芥だ。だがお前たちはそれじゃない」

「なるほどね・・・で、どうするの?これから」

「私にもう未練はない・・・さぁ、殺せ。私の罪を清算させてくれ」

 

 

 

 

Cの世界には、まだ行かせんよ

 

 

 

 

「殺さん」

「・・・え」

「殺さんと言っている」

「な・・・なんだと!」

「かつての私をモルモットにしてくれたことは、特別に例外的に特例として

許してやってやらんこともない。だが、その罪の清算は私達ではしない」

「なら、どうすればいい!皇位継承権など、あれは私にとって飾りでしかない。

シュナイゼル兄様か、もしくはルルーシュがふさわしい!!」

「テロリストに、精神を壊されたとでも言って本国に戻す」

「そうだね、すこし長い夢を見ていてくれたらいいよ?」

「夢・・・だと」

「なぁに、心配するな。世の中が良くなった頃には、起こしに行ってやるさ」

「催眠術かなにかか・・・」

「まぁ、そう思っておけ」

「・・・・・期待しているぞ C.C. L.L.」

「? ふっ、私たちは罪人だぞ?」

「でも、期待されるのも悪くないよね」

「まぁな」

 

 

 

 

 

私はクロヴィスに触れた、以前ナリタで枢木にやった間接接触の比ではない

だが、あの時とは違う 私も未熟だった 私は もう開かれている

お前は少しの間、閉じていろ クロヴィス・ラ・ブリタニア

 

 

 

次に起きているときには、世界はどうなっているだろうか

実験体として飼っていた女がまさかとは思ったがな

・・・こいつは違う あれじゃない あの女じゃない

あの女はこんな温かみは持っていない

マリアンヌ様・・・ルルーシュとナナリーは生きているみたいです

・・・この罪人二人にこの先を託してみるのも一興

器不足の私が、ここまでやれたんだルルーシュなら、もっときっとやれる

・・・ルルーシュ、すまんな 私が勝手に決めて始めた課題 できなかった

まだ、私はお前に勝てないよ  ふっ、ははは

 

 

 

C.C.の直接接触で、クロヴィスの目が閉じていく

でも、苦しみとか痛みとか、そういうのはなさそうだ

だってほら、笑顔だよ? いいじゃん いいじゃん

さて、ここからが大変だよ? これで、ルルーシュが過去にクロヴィスを

殺した原因がきれいさっぱり消えた。クロヴィスは意識不明のまま、本国に帰る

 

 

 

 

「さて、アラームを鳴らしてクロヴィスを運び出してもらおうか?」

「そうだな、私もいささか疲れたよ」

「そんなおば・・・・」

「なんか言ったか?リィィト?」

「ナンデモアリマセン」

 

 

 

 

G-1ベースに隠れるところはないからね

ひとまず、グラシャ=ラボラスに戻って様子を見ることにした。

ちなみに、コンタクトフロア、クロヴィスがいたところね

そこに、トランシーバーを一つ 隠しておいた。

そして、少ししたら、バトレーとか純血派が来てクロヴィスを連れて行った。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――さーて、なんにも知らないルルーシュはどうするのかな?

 

 

 

 

 

 




これで、原作の一部が崩れました。
精進、精進~
ご感想などお願いします<m(__)m>

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