コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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またひと月以上あいてしまいました・・・
待ってくださっている人もそうでない人も、お待たせいたしました。

まだ2回目のアンケートを活動報告の方にて掲載中です
もしよろしければぜひよろしくお願いします。

今回はちょっと短めです。
でも理由はあるのです。

では、本編です。


第四十六話 Arbitration, craving

 

 

 

 

『なぜ、俺が・・・』

「決して意固地にはなるな。私が言ったからとてどうせ変わらん」

『・・・誰にだ』

「さぁ、かけたい相手でもいるのか?」

『・・・』

「そう目を鋭くしても無駄だ。これはサウンドオンリーだ」

『ちっ、C.C.に詳しいことを聞いたか?』

「共犯者だということはな。少なくともどういう力なのかは」

『エイスも知っているのか?』

「エイスが気になるか?それともシャーリーか?」

『エイスは、おそらくギアス能力者』

「かもしれんな、だがC.C.の共犯者にはなれないさ。『C.C.』の共犯者にはな」

『お前も知らないのか?』

「それ以上の詮索はご法度だ、私たちみたいに大人になってから来い」

『エイスは俺とほぼ同じ年のはず・・・』

「言っておくが、お前の考えていることはないからな・・・」

『・・・シャーリーは』

「C.C.とは会っていない。すれ違ったことはあるんじゃないのか?

学園で同じ学校の生徒と勘違いしてとか」

『考えられる可能性はないわけじゃない』

「だが、『C.C.』の性格上シャーリーにはギアスを渡さないだろう」

 

おそらくといっても過去の『私』だ

必要以上に共犯者を作ろうとはしなかったし

シャーリーのはあの契約を果たそうとはしないだろう

つまり欠陥契約になる ギアスを与えるのもリスクがあるからな

 

『シャーリーに・・・ギアスは』

「分かっている。万が一あいつが渡そうと思っているなら阻止してやるさ」

『・・・すまない』

「協力者を語らせてもらっているんだ。これくらいはしてやろう。

さて、辛気臭いのはこれで終わりだ。お前は・・・ゼロに戻れ」

『ああ、今度はしっかりと聞かせてもらうぞ?』

「できるものならな、お前が私に話術で勝てるか?」

『だいぶ慣れた・・・』

 

通信機から、聞こえてくる疲れたルルーシュの声

その声を最後に通信を切った

C.C.と話すのはやっぱり体力を使うみたいだ

作戦前なのに大丈夫かな・・・

 

「さて、こちらも準備するとするか」

「でも、あの忠告って」

「罪悪感から逃げさせるためだ。少なくとも私があおったことで

自分がギアスをかけたという事実を少しでも和らげるためにな」

「それでも・・・」

「分かっている、あいつが頑固なのはな。だが今打てる手はこれくらいだ」

 

今回、ゲフィオンディスターバーの設置地点まで

ゼロ・・・ルルーシュを守ることが仕事

そこから先、つまりアヴァロンが来てガウェインがハドロン砲を

打つまで、近くにはいるけど助けはしない

グラシャ=ラボラスで助けることはできる

もちろんダンタリオンとヴェパールも

だけど、そこから先、もし未来が変わったなら

こっちは、もう過去を追えない

助けたいけど、助けられない

 

「矛盾でもあるよね。シャーリーも一応納得はしてくれたけど」

「ああ、だからあの布石を打ったわけだ。さて、そろそろ動くとしよう」

「うん。マオ、シャーリー。準備はいい?」

『ダンタリオン、問題ないよいつでもどうぞー』

『ヴェ、ヴェパールも問題ないです!』

『At any time, you can start.(いつでも、発進できます)』

「了解」

「気張りすぎるなよシャーリー」

『はいっ!』

 

 

『黒の騎士団全軍に告ぐ、これより式根島基地の強襲を行う。

藤堂に指揮権を移譲する。作戦の第二段階開始まで苛烈に攻めよ!』

『承知!』

 

「始まったね」

「そうだな。では行くぞ!」

「『『うん!(はい!)【Okay】』』」

 

森の丘から三機が飛び立つ

ダンタリオンは元々ランドスピナーは比率的に遅いし

ヴェパールは超重装甲だから飛んだ方が早い

グラシャ=ラボラスは、森の木を片っ端から折っちゃうほど大きいから仕方ない

さて、今どんな具合かな・・・広域ソナーもつけておこうか

 

『一番隊、そのまま前進。0番隊は一番隊の側面から援護しろ。

協力者殿!』

「遠距離火砲支援をするよ。マーカーはつけておくから確認よろしく」

『承知!聞いたか!データリンクを常に確認しておけ!』

 

「さて、マオ。今回は出番だよ!」

『了解!ロングレンジリニアキャノン、パージ』

 

敵は、サザーランドが数機

対空機関砲は元々それほど配備されてないから僕が来る前に破壊されてた

にしてもさぁ・・・2対1のなんだからふつうマシンガン当たるよね

それなのに一発も当たらずに撃墜ってどうなの?

やっぱりゴミはゴミだね、断末魔とか聞きたくないよ

テロリストが!とかおのれー!とかしか言わないんだもん

いわゆる常套句しか言わないのはつまらないなぁ・・・

だけど、あの赤いナイトメア マーカーの入ったナイトメアの

射線上からすぐに離れて連携をとってくれてる

リートのおかげか、それに加えてあの子がうまいのかな?

 

『あの子、意外とやるな』

 

少なくとも君よりはやると思うよ

ナイトメアの操縦に関しては、ね

だけど、連携はまだまだ君には勝てないけどね

眼鏡の黒の騎士団君

ん?あれは・・・

 

『リート』

「何、マオ?」

『基地の南西500m地点に枢木が居るよ、行くの』

「了解。マオはそのまま火砲支援を継続。シャーリーはマオの護衛をお願い。

ヴェパール、通信は常に開いておいて』

『うん、分かった』

『はい、気を付けてね、リート君、セレスさん』

『Certainly, you can take care(了解しました、お気をつけて)』

「了解、C.C.」

「分かっている、集音マイクを使って奴らの情報を聞いてやる」

「さっすがー」

「当たり前だ」

 

以心伝心ができるとやはりうれしいものがあるな

戦闘中だから気を引き締めなければならんから

残念ながらほほを緩めることはできんが、ちっ

 

「枢木スザク、ここであなたの力を示すのです。

そうすれば、いずれ雑音も消えるでしょう」

「はい」

「それじゃぁスザク君。ちょちょいっと行ってみようか!」

「ロイドさん!急いで下さいっ!」

「これはもうしわけない♪」

 

あの眼鏡のテンションの上がり具合

やはり、ランスロットの新型機か

この可能性はできれば来てほしくなかったんだがな・・・

確認はしておきたいが、さすがに問題がある

望遠で確認しておくとしよう

さて、通信を傍受するとするか

 

『広域データリンク確認。いけます!』

『スザク・・・』

『はい?』

『武運を』

『イエス!ユア、ハイネス!』

 

『ランスロット・エクスシアイ発進!』

『発進!』

 

C.C.が音声を盗聴通信傍受モードに切り替えた後すぐに

港に寄せてあった輸送船からランスロットが飛び出してきた

だが、その形状は明らかに変わってる

カラーリングは基本的に変わってない、相変わらずの白と金だ

だけど、コクピットブロックにマウントしてあったはずのMVSが4本になっている

前回の戦闘で最後にMVSを投げる戦術をとった

そのためにハーケン以外で投げてもいいように実装されたんだろう

それに、ファクトスフィアの展開部分が増えてる

この数年後に開発される量産型ヴィンセントのファクトスフィアと同じ位置に・・・

そして、スキャンしないと分からないけど・・・

ブレイズルミナスを脚部にまで仕込んである

あの機体、もう、無頼や月下ではもう足止めにすらならない

まだ対抗できるのはゲフィオンディスターバーの対策が取れていないことと

エナジーフィラーの消費が、元の機体より明らかに早くなっていること

持久戦ならまだ、現行機の方に分がある

だけど、その分瞬間攻撃力は元祖ランスロットよりは2倍近い

その前に負けるだろうね・・・十中八九

 

 

「リート、ルルーシュに通信をした方がいいか?」

「うん、あの機体は、今の黒の騎士団では歯が立たない」

「繋ぐぞ!」

「うん!」

『ん?』

『どうした協力者殿よ?』

「ランスロットの新型機を確認した!」

『『!!?』』

「見る限り、前回あった時よりは出力が上がってる。

無頼と月下では足止めにすらならないと思う」

『ゲフィオンディスターバーは通用するのか?』

「それは多分」

『なら、再度鹵獲を試みてみるとしよう』

『対象を確認、各期第4陣系にて交代せよ。

対象から少しでも離れろ。繰り返す、少しでも離れろ』

『カレンは通用するか?』

「今の紅蓮だと少し厳しいかな・・・」

『・・・作戦地点に来てくれ』

「了解」

 

 

ふざけたことをしてくれたものだ

世界はよほど、ルルーシュたちを、私たちを幸せにしたくないらしい

ランスロットの強化自体は予想はできていたが、現行の兵装の増設

つまりこの時間軸においてグラシャ=ラボラスをはじめとしたイレギュラーを除いて

オーバーパワーの機体がこの時代に誕生したということだ

サザーランドや無頼、グラスゴーでは太刀打ちできず一方的に勝てる機体になった

中華連邦のやEUのナイトメアはもう、考慮の範囲外だろう

そして、奴の、機体の、ランスロットの名前

『エクスシアイ』天使の階級第6位、つまり能天使の名前

これはおそらくロイドやセシルが意図して考えた名前ではない

あの二人に世界が無理矢理介入してつけられた名前だろう

そして世界も本当にいい趣味をしている・・・

こちらの機体が悪魔の名前だ、私たちに対する意趣返しだ

お前たちをきっと排除してやるという宣戦布告も込めてな

・・・いいだろう、調停者気取りの世界ごときがっ

もう、こちらも容赦などしない、容赦をする気もない

お前たちが変えるというなら私たちもこの世界を変えていく

終点に立つことができるのはお前たちじゃない

私たちだ

 

 

 

――――――いつの世も、若者は死に急ぐ

戦いなど、ただ死者を増やすことになるだけだというのに

しかし、彼らはおそらく死ぬまい、望みのために

我々としては、彼がこの世界の王の座に就くことにとても興味がある

ただ、彼は一度この世界から消えた、彼女と一緒に

その、償いをしてもらいたいと我々は思っている

 

我々は、時空のバランスがすでに崩れていることを知っている

天秤の傾きは、7対3と言ったところか

揺り戻せ 我々はそれを望まない

さぁ、鍵となりし者よ 我々の契約を果たしてくれ

共に歩む道を探せ 一歩目は奈落の底だったとしても

お前達なら、悪魔に手を差し伸べてもらえるだろう?

 

同じ歩幅を進め そうすれば我々が追い付けるから

彼の者の歩みを妨げるな この世界はそれを望んでいる

 

 

 

 




誰かきっと分かるはず


原作崩壊がまた増えた・・・・かな?


お読みいただきありがとうございます。


感想などドッシドシお待ちしてます。
ぜひともよろしくお願いしますっ!

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