コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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いよいよ・・・・

考えるのがしんどくなってきた今日この頃www
でも楽しいんですよ(笑)


では、本編です。


第十六話 Dead of Liar

 

 

 

 

「さて、服も返したし、これからどうするリート」

「ルルーシュ達にはエイスって呼ばれてるけどね、やっぱりそっちの方があうよC.C.」

「少なくとも、お前には多くの達成感があるんだろう?」

「?うん、まぁやり遂げたって言う気持ちはあるね、まだまだこれからが大変だと思うけど」

「そうであるならいいさ。だが、ルルーシュもかなり調子に乗っていた時がある。

今のお前は、それに近づいている気がするよ。リート」

「えっ・・・」

「言っていなかったか?」

「それぞれの出来事とかそういう事を聞いてはいたけど、ルルーシュが調子に乗ってた?」

「ナリタの戦い、あいつ自身調子は乗っていたと自覚はなかっただろうがな。ギアスを通じて

あいつの気持ちくらいは汲みとれる。黒の騎士団を持ちつつ調子に乗っていた。

キョウトに認められたのも、心の底では喜んでいるあいつがな。紅蓮も無頼も得られたことに

変わりはない。表面上に出てこなかっただけと言う訳さ」

「でも、その後のシャーリーの事があって・・・」

「そうだ、自制したんだ。ある一定のラインまではな」

「・・・」

「だが、私たちはそういう高揚した気持ちは要らない。一喜一憂する様な人間らしい気持ちは、

捨てろリート。喜ぶのはいいさ、悲しむのもいいさ。だが、人間として感じる時だけ

喜び悲しめ。そうでなければ、過去のコードホルダーと同じように壊れることになるぞ」

「・・・なら、今は喜んでいていいの?」

「そうだな、だが今だけにしておけよ」

「うん」

 

 

そこで突然室内の電話が鳴った

 

 

「ん?誰だ?」

「ルルーシュじゃないね、通信機で来るはずだし、何よりここを知らない」

「まぁ、いいか」

 

「エイレインだ」

「お休み中失礼いたします。フロントでございます」

「何か用か?」

「お客様がお見えになられているのですが・・・」

「今日の予定は伝えて会った通りだ、特に客人など呼んでいないぞ」

「どうしても会いたいと言われている方がおりまして・・・」

「・・・お前たちのセキュリティーのレベルを疑った方がいいのか?」

「いえ、それは問題ないかと思います。エイレイン様の事をご存知でしたので」

「ん?フェネットではないのか?」

「はい、マオと名乗る少年なのですが」

「!?」

「お客様?」

「少しそこで待たせておけ、こちらから連絡する」

「・・・かしこまりました。では失礼いたします」

 

「C.C.?」

「・・・お前の考えた通りだったな、リート。マオが来たぞ」

「えっ!?も、もう来たの!?」

「お前でもこれだけ早く来るとは思わなかったか」

「うん・・・きっとシャーリーを付けてたんだね」

「予想は出来ていたが、な。対応を細かく決めていなかった」

「でも、やる事は変わらないよね」

「違いない、過去の清算をするのが私がここに来た理由だからな」

「じゃあ、少し準備しておこうか」

「頼む、私はフロントに・・・」

 

リートは私の意思をくみ取ってくれるらしい

・・・いかんな、過去に会ったことのある奴に会うとどうしても固くなる

マオはなおさらだ、自分の手で殺したからな

だが、今回は違う あのガキの扱いは難しいだろうがリートも居てくれる

拒む理由などないさ、私はC.C.(過去)でありC.C.(未来)なんだからな

 

「はい、フロントでございます」

「エイレインだ」

「先ほどの件の事でございますね。いかがいたしましょうか?」

「そいつをスイートにまで案内を頼めるか?」

「かしこまりました。その方のお召し物は・・・」

「そのままでいい。それと軽食を3人分頼む、内容はそちらに任せる」

「承知いたしました。ではご案内の後、スイートの方へお持ちいたします」

「よろしく頼む」

「では、失礼いたします」

 

私の覚悟が試されるときはいつもこんな感情だ

渦巻いて、離散して、弾けて、消し飛ぶ

心の中に、ずっとそういう感情が居座る

過去にこんな感情があったのは数回くらいだ

マオを自分の手で殺したとき ガウェインとともにジークフリートと共に海に沈んだ時

私を私で亡くした時 ルルーシュを殺す計画に乗った時

いずれも覚悟というチップを払いながらギャンブルをしていた

いつも私の負けだった いつもいつも、イカサマされて負けていた

世界という名のディーラーにイカサマをされて

分かってはいる、その結果が、身ぐるみをはがされ拘束された

それが、世界の奴隷となった私の姿だ

だが、リートというそれを担ってくれる友が出来た

世界は、私を縛ることが出来なくなって解放した

 

ざまをみろ

 

今は、覚悟というチップが目の前に数枚ある

ディーラーは、世界と過去という二人になった

私もリートというパートナーがいる

お前たちごときで私たちを縛められるものか

縛り上げたいのなら、世界と過去と未来と、神を連れてこい!

そうでなければ、悪魔には勝てない!

 

しばらくたって、エレベーターの方に気配を感じた

懐かしいと言った方がいいのか、久しぶりと言った方がいいのかは分からない

幼く大きい気配だ  マオ お前だよな やはり

 

 

 

「C.C.!会いたかった!」

「・・・マオ」

「君は本当に静かだ!周りのガラクタどもより、はるかに」

「・・・」

「君は、最高だよ!」

「・・・相変わらず子供だな、まるで変わっていない」

「身長とかいろいろ成長したんだよ。子供なんて言わないでほしいな。

それに君を迎えに来たんだよ、嬉しいだろう?C.C.」

「お前は、セレス・エイレインと呼ばないんだな」

「セレスが偽名なんて僕だってわかるよ、C.C.はC.C.だから」

「お前らしいな、だがお前は私の事を何も分かってない」

「分かってるよ!C.C.は僕の事が大好きなんだって!」

 

そうして、マオはヘッドホンを取り外してこっちに向けた

延々と私自身の声がリピートする

なつかしい・・・そんな余裕なんて過去にはなかったな

 

「わざわざ、買ってほしいとせがんできたのはその為だったのか?」

「ガラクタとかとC.C.の声を一緒に聞きたくないからだよ。当たり前じゃないか!」

「お前は、私が私でないことを理解していないんだな」

「そんな事よりさ、こんなところから早く出てオーストラリアに行こうよ!」

「オーストラリア?」

「うん!僕ね、オーストラリアに白くてきれいなとても静かな家」

「ほう、それは見てみたいものだな。孤児のお前がそこまでできるようになったのか」

「褒めて褒めて!僕は、C.C.の為だけに頑張ったんだよ!」

「全く・・・あいつとお前では、どこで育て方を間違えたんだろうな」

「・・・あいつ?エイス・トゥバリエとかいうガキの事?あんなガラクタほっといてさ、

早くオーストラリアに行こう!あ、でもオーストラリアに行くには飛行機に・・・」

「・・・せ」

「え?何、C.C.」

「・・けせ、マオ」

「消せ?何を消すの?あ、あのガラクタ・・・」

「取り消せぇぇぇぇぇ!!!!マオ!!!!!」

 

私は、マオに掴み掛った 不意を突かれたマオは後ろに会ったソファーに倒れこんだ

だが、私は許す気はない その事だけは許すことはできない

 

「あいつをガラクタと言ったことを取り消せ!すぐにだ!」

「え、あ、あ、C.C.でもそんな顔するんだね・・・」

「今すぐに取り消せ!でなければ、お前を殺す!」

「ひぃ・・・C.C.はぼ、僕の事好きなんだ・・・」

「今のお前のことなど、誰が好きになるか!取り消せ!」

「う、嘘はいけないんだよ!C.C.は僕に嘘をつかないんだよ!」

「ああ、嘘はついてないさ。今のお前の事は本当に嫌いだ」

「嘘だ!絶対に嘘だ!」

「お前の悪い癖だな!都合のいいところは嘘にしたがる!私がお前をずっと好きでいる。

お前の考えは浅くて軽い!過去の私ならともかく、今の私ならお前を容赦なく殺せる!」

「ダメだってC.C.そんなことしたら」

「!?お前は!」

「・・・リート、準備は終わったのか?」

「大体終わったよ。二人で話していた方が良かった?」

「エイス・トゥバリエェ・・・お前がC.C.を僕から取ったんだろ!お前がゼロ!」

「あらら、シャーリーの事を覗き見てるなら気づいてると思ったけど、C.C.しか見てなかったか」

「どういうことだよ!お前はゼロでギアスも持ってるんだろう!」

「確かにギアスは持ってるよ、だけどゼロじゃない。ゼロは別にいる」

「うそつき!」

「嘘はついてないんだけどなぁ」

「ねぇ、C.C.こんな奴放っておいて、一緒にオーストラリアに・・・」

 

私は、マオから手を放してリートの隣に歩いて行った

やはり、こんな子供の相手はつかれる

私は振り返った 勝ち誇った笑みを浮かべながらな

 

「お前の建てた家も見てみたくもあるが、今の私にはするべきことがある。だから今はいけないな」

「なんで!飛行機にはC.C.をコンパクトにすれば大丈夫でしょ!」

「いくら私が不老不死とはいえ、痛い事に変わりはない。それでも私を傷つけるのか?マオ」

「嘘をついてたら、お仕置きでしょ!嘘はダメなんだよ!」

「じゃあ、今から私が本当のことを言ったとしてもお前は信じるか?」

「信じるよ!絶対、うそつき何て言わないから!」

「信じられないなぁ。さっきまでC.C.の言葉、まるで信じてなかったのにね」

「ガラクタは黙ってろよ。僕は、C.C.と話してるんだ!」

「あー・・・」

「お前も喋っていい。マオの事を聞くことはないさ」

「でも・・・」

「C.C.!なんでそんな奴の事を!」

「それより、C.C.の話聞かないの?」

「聞く!だからお前は黙ってろ!」

「・・・話が進まないから、少し黙ってるよC.C.」

「お前には苦労かけるな。マオ、いいか。嘘つきなんて言うなよ」

「うん、うん!言わないよ!」

 

 

 

だが、お前は絶対にこういうだろうな 嘘つきと

 

 

 

「初めに言っておく、私は、お前の知っているC.C.ではない」

「うん、そんなきれいなC.C.は初めて見たよ」

「そうではないんだがな・・・」

「それでそれで、次は何?」

「私は・・・未来から来た」

「・・・」

「聞こえていなかったか?」

「・・・冗談なんだよね?C.C.が僕を楽しませるために・・・」

「違う、私は本当に未来から来た」

「嘘つき!!」

 

 

予想が当たっても嬉しくはないな

だが、マオは普通に人間としては正常だな

 

 

「嘘つき、嘘つき!そんな事嘘に決まってる」

「・・・今すぐ、帰れ。マオ」

「嘘つ・・・き。え、なんで・・・」

「お前は、今私に嘘をついた」

「え・・・」

「私に嘘つきと言わないと言ったはずだ。なのにお前は私に嘘をついたな」

「あっ・・・」

「さっさと帰れ、お前は、今のお前は私にはいらない」

「う、うそ・・・」

「残念だが、嘘はついていない、言ったはずだぞ?これから本当の事を言うと」

「あ、う・・・」

「だが・・・お前が私たちに協力するというのなら、考えてやってもいい」

「私・・・たち?」

「私とこいつは、共犯者だ。これからやる事はずっと難しい事だ、

下手にお前が来ては足手まといだと言っている」

「・・・」

「物分りは悪いんだったな。なら簡単にしてやる」

 

 

そうして、私はマオに触れた

マオはどこか、嬉しそうではある ここに銃器は持ち込めない

だから、私たちを殺そうとする手段は、テーブルに置いてある果物ナイフくらいだ

マオはルルーシュと同等の貧弱だ その可能性はほぼゼロだろう

 

 

「今からお前に、私がこれまでやってきたイメージを渡す。

理解できないのならそれはそれで構わない、私はお前を切るだけだ」

「そんなことはないよ、僕はC.C.の味方だよ。こいつは別だけど」

「余裕を持っているのはいい事だが、お前に耐えきれるか?では、行くぞ」

 

 

C.C.が直接接触でマオの目が閉じていく・・・けど

椅子に座っているからだけど、背もたれに何度も頭を打ち付けてる

クロヴィスと接触の意味合いが違うからかもしれないけど

すごく辛そうだ でも、マオ これが僕たちなんだよ

もし君がC.C.と一緒に居たいならこの苦痛を乗り越えないといけない

もし、こっちのC.C.と一緒に居れないなら向こうのC.C.に行くかもしれない

だけど、その先に待ってるのは復讐と死だけだ 過去の世界と同じになるかもしれない

僕としても、君には居てほしいよ 僕と同類 だけど違う人間

人である身と人ならざる者、どっちがいいとかじゃない

君は、『人』であってほしいと僕は思う

そうしているうちに、マオは力尽きたのか分からないけど寄りかかって寝始めた

クロヴィスみたいな安らかな寝顔じゃない 苦しんで悪夢を見てるような顔だ

僕たちの事が悪夢だったのか、それともC.C.が見せたイメージが悪夢だったのか

それは僕には分からない でも・・・

 

「やりすぎたとは思わない。だが、お前がこっち側に来るためにはこうするしかないんだ。

マオ・・・お前の育て方を私は間違っていたと思う、ギアスを渡す時期も間違っていたと思う

お前に外の世界を教えなかった私が間違っていたと思う、その責任を過去では死で表した。

今回は、お前を救う。それが、私の贖罪の一つだ・・・いっしょに、背負ってくれるか?リート」

「もちろん、背負うのは十字架じゃなくてC.C.だけどね」

「ふふっ、いい事を言ってくれるじゃないか、リート。これからも頼むぞ」

 

 

 

「失礼いたします、ご注文の軽食をお持ちいたしました」

 

 

 

――――――――――ルームサービスを頼んでいたんだったか・・・マオの分、どうするか・・・

 

 

――――――――――起きてから、食べてもらうしかないんじゃない?・・・・

 

 

 

 




なんか、二話構成になりつつあるなぁ

文才がある人がうらやましいwww(嫉妬と羨望の眼差しで)


ご感想などありましたら、宜しくお願いします<m(__)m>

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