コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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プロローグはまだ続きます。


第0話 Not long after? Yes a bit more

「リートを引き取ってからもうどれくらいだ?」

「もう、10年だよC.C. 毎年聞いてない?その言葉」

「数えるのが面倒臭い・・・」

「全く・・・ふふっ」

 

 

リートが言ったようにもう10年の時が過ぎた。

光陰矢のごとしとはよく言ったものだ。

いい言葉を作ったな、昔の人間は。

 

 

「あの時は、突然連れて行かれたけど、今ではとてもうれしいよ」

「私と長く過ごした人間なんて、数えるくらいだぞ」

「どんな人がいたの?」

「そうだな、少し昔話でもするか」

 

 

――――ルルーシュと出会ったのは、本当に偶然だった。

その時には、クロヴィスとかいう阿呆に捕まっていたからな

さまざまな実験もさせられたものだ。あの禿げ頭にそれをテロリストが毒ガスと勘違いして奪ってな。ルルーシュがそこに偶然居合わせた。そこで、ギアスをわたしたんだ。――――

 

「ルルーシュにはその時が初めて会ったの?」

「いいや、ルルーシュとはあいつがまだ幼い時にあっている。マリアンヌによくアリエスの離宮に呼ばれていたからな」

「そこは、どういうところだったのさ」

「言葉にするのは、難しいな。なにせマリアンヌの愚痴ばかり聞いていたから大体しか覚えてないぞ」

「それでも、いいや。今度教えてよ」

「わかったよ・・・続きだな、どこまで話したか?」

「ギアスを渡したっていうところまで」

 

 

――――時がたって、その力を使い、黒の騎士団を立ち上げた。

扇というのが仮のリーダーだった。仮にもレジスタンスのリーダーだったのに威厳がまったくなかったな。

玉城とかいう口だけのバカも、まぁいていいのか微妙なところだ。貴重なナイトメアをガンガン使いつぶしていったからな。ゼロとして、頭角を現してきたとき、姉のコーネリアと戦った。勝ったが、その代償が大きかったとやつは言っていたか。

山の中では、私の・・・・ええい、そんなことはいい!その後は、私も黒の騎士団に入った。カレンをからかうのは面白かったな。――――

 

「カレンって?」

「黒の騎士団のナイトメア乗りだ、ある時まではゼロを尊敬していたな」

「気づいてなかったってことでしょ?」

「まぁ、そういうことだ。見ていて滑稽ではあったがな」

「ナイトメアかぁ・・・僕にも乗れるかな」

「ん?リート、ナイトメアに興味があるのか?」

「うん、一番古い記憶なんだ。父さんが、ナイトメアのフィギュアをくれたんだ。ナイトメアに関してなら知ってるつもりだよ?」

「ほう、なら紅蓮弐式というのを知っているか?教えた覚えはないはずだ」

「確かに教えてもらってないよ?でも、知ってる」

 

そこからのリートは少し、おかしかった。

なにがおかしかったって。こんな感じだ。

 

「黒の騎士団最強だったナイトメア。特徴なのは指の一本一本が鋭利な爪状になっている巨大な右手、長い間合いにできる右腕。それとランドスピナーは、ブリタニアのナイトメアとは違うけど、ゆがんでても安定して速い。

主な武装は右腕の幅射波動機構。構造とか原理とかはわからないけどね。あと、ガードする障壁としての使い方もあるんだよ。その他にも、背中にある特殊鍛造合金製小型ナイフ・呂号乙型特斬刀、左腕のグレネードランチャー、レーダーを妨害するチャフと視界効果用のスモークを同時にばら撒ける撹乱装備・・・」

「わかった!わかったから!!お前が、そこまでナイトメアを知ってるとは思わなかった。だけど、なんでそんなことを知ってるんだ?あれは、もう博物館行の骨董品のはずだぞ?」

「たぶん父さんは、ナイトメアの研究家だったんじゃないかな。字は読めなかったけど形は覚えてたから、ナイトメアがどういうので、こういう兵器ってことは、知ってたよ」

「・・・ん?ちょっと待てリート。お前は小さいころに見たものを覚えているとでもいうのか?」

「うん、ナイトメアの資料なら全部覚えてるよ?ほかのことはからっきしだけどね」

「つくづく、お前には驚かされる。感心したよ。っと話の続きだった・・・」

「ねぇ、C.C. ちょっと思ったんだけど、なんで僕を教会から連れ出したの?」

「ん?」

「あの時言ったよね?私に力を貸してくれないかって」

「ああ、言ったな」

「なら、なんであの時からそういう話をしないの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(私もリートも、覚悟は出来たということか)

 

 

 

 

 

 

 

 

「分かった、話そう。これからやろうとする事についてな」

「うん」

「まず、お前に聞いておきたい。この先、何があっても私についてきてくれるか?」

「・・・え?」

「これからやろうとすることは、お前の助けなしではできない。お前が断れば何もせず、ただここでずっと暮らせる」

「・・・」

「どうするかは、全部リート。お前次第だ」

 

 

 

 

 

 

少しの間、お互い黙っていた。

リートは、迷っていたと思う。

私が、こんなことを言ったから。

だが、すがれるのはお前しかいないんだ。

頼む!

私は、祈るような気持ちでリートを見ていた。

 

すると・・・

 

「僕は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

答えを聞くのをこれほど怖いと思ったことはなかったと思う。

答えを聞くのをこれほど嫌だったことはなかったと思う。

答えを聞くのをこれほど拒んだことはなかったと思う。

 

 

 

 

 

 

 

リートは口を開いた。

 

 

 

 

 

「C.C.についていくよ。だって僕を助けてくれたのはC.C.じゃないか。ここで断ったら、僕は自分を嫌になる。ずっと一緒にいるんだよ?水臭いよそんなの。C.C.らしくない。よく言ってるじゃない。私は魔女だって」

 

 

 

 

 

 

少し、いや、かなりの間口を開けっ放しだったと思う。

ルルーシュとは正反対の共犯者だと思えた。

 

 

ただ「嬉しかった」

 

 

 

 

 

 

 

「そうだったな。わかった。リート。お前にそう言ってもらえたら

私もしっかりとお前に答えを送ろう」

 

 

そう、これからやることは、ルルーシュが全世界を敵に回したこと以上に罪深いことだ。

 

 

 

 

 

 

 

「これは、契約。力をあげる代わりに私の願いをひとつだけかなえてもらう。

契約すれば、お前は人の世に生きながら人とは違う(ことわり)で生きることになる。異なる摂理、異なる時間、異なる命。王の力はお前を孤独にする。その覚悟があるのなら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「契約を結ぼう。願いは叶える。だけど孤独にはならない。君がそばにいてくれるんだろ?C.C.」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ああ、これで、お前と私は共犯者だ。では、私の願いを伝えてやろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時の感覚は間違いではなかった。 やはり、リートと私は共犯者になりえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――リート 私と、一緒に・・・過去を変えて(壊して)くれ それが私の願い(呪い)

 

 

 

 

 

 

 

 




あともう少しだけプロローグです。
ご感想など頂けたら幸いです。

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