コードギアス 反逆のルルーシュ Request C.C.   作:グリムゼン

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うーん、改、改、いや・・・強化フラグwww
理由は本編にて<m(__)m>

では、本編です


第十五話 A sign of determination Past Creeping 

 

 

「シャーリー、もう一回言った方がいいかい?」

「う、う、うん。も、もう一回言ってもらっていいですか?」

「なら、もう一度言う。ルルーシュ・ランペルージは、黒の騎士団のリーダー『ゼロ』だ」

「・・・」

「エイレインさん、それはどういう事でしょうか・・・?ま、まさか学生がテロリストと・・・」

「残念ながら本当の話だ。シンジュクのも、ナリタのも、全部ルルーシュがやったことだ」

「ル、ルル・・・どうして・・・」

「私は、ルルーシュという子の性格などは知りません。シャーリーから時々聞かされる以外は。

しかし、聞いている限りそこまで過激な子とは思えません。なぜそのようなことに・・・」

「理由は特に言うつもりはない、だが、お前たちに隠し事をしているのは事実だ」

「シャーリー、ここ最近ルルーシュが寝不足なの。理由知ってるでしょ?」

「エイス君と話してるんだったよね」

「あれは、ルルーシュがついた嘘。本当は黒の騎士団として行動を・・・」

「嘘!!!」

「・・・シャーリー」

「なんで・・・なんで、そんな事するの。ルル・・・」

 

 

 

 

少し、落ち着かせた方がいいだろうな 目の前の現実が壊れることは恐怖だ

自分が積み重ねてきた常識という足場が、突然非現実という爆弾で壊される

足場がなくなれば、落ちていくのは必然だ 

どれだけ落ちたのか・・・ルルーシュがそんなことをする奴じゃないなんて幻想を抱きながらな

リートは椅子から立って、離れたところに置いてあるサーバーに水を取りに行った

落ち着かせた方がいいと思っているんだろう

ドレスを握りしめて必死に戦っている シャーリーよ、それが普通の反応だ 安心していい

 

 

 

 

どうしようもないくらいの絶望感と、虚脱感・・・・

ルルが、黒の騎士団の、ゼロ? 何の冗談って思ったけど

エイス君もセレスさんも、瞳を私から外そうとはしなかった

嘘を・・・ついていてほしかった、こんなに嘘を言ってほしい事はなかった

ルルが・・・ゼロ 下手をしてたらお父さんを殺してた ルルが・・・ゼロ

エイス君の占いの理由が分かった、気がする 黒の騎士団が殺してたのはお父さんで

ルルがゼロで、エイス君達が助けてなかったら間違いなく死んでたんだ・・・お父さん

安堵の気持ちはない それ以上にルルに疑いの気持ちがついてきてる

聞かなきゃよかったと後悔してる

聞いて良かったと思ってるかもしれない

なら・・・私は、何を聞けばいいの? この二人は、何を知ってるの?

 

 

 

 

「シャーリー!!」

「動くんじゃない!ジョセフ!!」

「!!」

「娘が心配な気持ちは分かる、抱いて安心させたい気持ちも分かるさ。

だがな、今お前がここで抱きしめたらシャーリーは、考えるのをやめてしまう!

それだけはするんじゃない!シャーリーの事を思うのならそれだけはするんじゃない!!」

「・・・」

「ジョセフさん・・・」

「すまない、エイス君。私にも水を頂いていいかな」

「ええ、二人分持ってきてますから」

「・・・ありがとう」

 

 

 

C.C.が止めてなければ、おそらくジョセフさんはすぐにシャーリーを抱きしめただろう

それをさせなかった理由は、ほかにあると思う C.C.なりの愛なんだと思う

シャーリーの事を心配しているようで見えて、実はジョセフさんの事を気にかけていると思う

娘も成長しているんだ お前が見ていない間でな だからそれを見てやれ なんて思ってそうだ

でも、ようやくジョセフさんの殻が外れた さっきまでさん付だったのか君に戻ってる

ジョセフさんの本音はずっと隠されてた お礼を言った事は本当の事だと思う

だけど、その中に何かある気がするんだよ 黒い感情じゃない 何かが

 

 

 

「シャーリー?」

「・・・ごめん、エイス君。お水もらうね」

「うん、どうぞ」

「ゴクゴクゴク・・・」

「少しは、落ち着いたか?フェネット親子」

「は、はい、なんとかですが」

「はい!」

「ほう、声に力が戻ったな?心境に何の変化があった」

「私は、エイス君とセレスさんが何を知っているのかが気になります」

「・・・」

「何でそんなことを話したのか、本来なら話さずに終わったはずです。

その理由と、その先の何かを教えてほしいです」

「・・・ふっ」

「・・・はははっ」

「ジョセフ!」

「は、はい!」

「お前の娘は聡明だな。余裕のない状況でよくここまで持ち直した。

しかも、ルルーシュがゼロである事を半分受け止めている。

なかなかやれるものじゃない。いいだろうシャーリー、こちらもお前の知りたいことを教える」

「はい!」

「なら、何を知りたい。シャーリー」

「私が、知りたくないことを」

「・・・じゃあ、僕から話すよ」

 

 

 

 

シャーリーが、ここまで大人になっていたのを私は知らなかった

先日のレストランの時は、無邪気な娘だった

数年前までは、私と結婚すると、かわいい事を言ってくれた

それが今では、エイレインさんに聡明と言わせるとほど成長していた

親としては喜ぶべきだな 父親としてはさびしい面もあるが

それでも、シャーリーの幸せなら私も手伝ってやりたい

 

 

 

 

「僕たちは、あなた方二人には安全な所に居てほしいと思う反面、

危険なことに足を突っ込んでほしいという両面があります。

だけど、シャーリーの覚悟を知っておきたいんだ。僕も、セレスも」

「私の・・・覚悟?」

「今でも、ルルーシュは好きかい?」

「・・・どうなんだろう、ちょっと分からないかもしれない。

生徒会室にいたとき黒の騎士団が殺すってエイス君が言ったとき

少なからずルルが動揺したのは知ってる。あれでいて、ルルもやさしいところがあるから。

ただ、ルルはそれを止めなかった。理由は知らないけど・・・

でも、ルルの手助けはしたいと思ってる、それは本当の気持ちだと思う」

「黒の騎士団に入ってもらおうかとも思ってたんだけど・・・」

「それは絶対に嫌。それに私はブリタニア人。皇帝陛下に反逆をしたいとも思わない。

そこまでブリタニアの治安とかは悪くないと思うよ。だから黒の騎士団には入らない」

「うん、分かった。なら、僕たちに協力してもらうのはどう?」

「エイス君とセレスさんに協力?」

「まぁ、安全な所に居てほしいかなって・・・」

「それも嫌!」

「えっ!?」

「ルルが安全な所にいないのにそれは嫌!」

「う、ううん・・・どうする?セレス」

「まぁ、シャーリーの覚悟を汲むには一つ絶対にクリアしないといけないことがある」

「えっ?なんですか」

「アッシュフォード学園だ」

「・・・」

「当然ながら、お前はまだ学生だ。お前はやめることはおそらくできないとは思うがな。

だから、やめるなとは言わん、むしろ言うつもりもない」

「じ、じゃあどうすれば」

「週に一度、このホテルの最上階に来い。もちろん一度ではなくてもいいが、

今後お前が踏み込む世界にはナイトメアが不可欠だ。だから、練習をしに来い」

「ちょっと、待ってください!娘に、シャーリーにそんな危険なことをさせるつもりは」

「お父さん!」

「!」

「今回は私の我が儘になっちゃうけど、本当にやってみたいんだ。

危険なことはするつもりもないし、エイス君達も手助けしてくれる。そうだよね?」

「う、うん」

「だから、お願い!お父さん!」

「・・・」

 

 

 

静寂はかなり長かったと思う ジョセフさんは立ち上がって自分で水を汲みに行った

シャーリーは、ずっとジョセフさんの事を見ていた

ちょっと前までは比較的明るい雰囲気だったのが見事に崩れてる

でも、それじゃないとダメなんだよシャーリー・・・

僕たちは、そう言う事をやるためにこっちに来てるんだ

C.C.もナイトメアの練習をさせる理由も頷ける

ずっと前に聞いた話だけど、ロロに殺されたんだったね

僕もそれは嫌だった その時のルルーシュの心の拠り所の一つだったんだろう

だけど、今回はそんなことさせない 絶対にだ!

そんなことを考えていると、ジョセフさんが戻ってきた

 

 

 

「・・・エイスさん」

「ん?」

「・・・セレスさん」

「なんだ?」

 

 

 

 

考えてはいなかったですが、さっきのシャーリーと同じ問いかけの仕方

やはり、親子なのでしょうね あいつは反対するだろうけど

私は何より娘の幸せを願い、娘がやりたいようにさせてあげたい

悪の道というのは、当初は望んでいなかった

だが、この二人はその道を歩んではいない気がする

長年の経験と、勘だ かつては、私もそう言う事をしてみたかった

ブリタニア軍の将官として、敵をバッタバッタ倒してみたい時期もあった

あいつと出会ってから、死にたくなくなった

結婚して、あいつとの間に生まれた子がシャーリーだった

どこか、そういう血も混じっていたのかなぁ・・・

ルルーシュ君の事が好きならそれはそれでいい

ただ、私の願望で言わせてもらえるならエイスさんの事を好きになってほしい

見ない人と見える人、字の違いは二文字でも、本質の違いは無限大だ

エイスさんの方が、信頼できると私は思う

どうするのかは、シャーリーの思い次第だが・・・

 

 

 

 

「・・・・・娘を、シャーリーを、頼めますか?」

「・・・!お父さん!」

「ああ、分かった。約束は守る」

「シャーリーは、しっかり守りますよ」

「・・・よろしくお願いします。私も精一杯はお手伝いしますので」

「自分の生活に支障の出ることをするなよ?シャーリーが心配して行きそうになるからな」

「セレスさん!」

「おっと、これは失敬」

「分かりました。シャーリー、セレスさんに失礼の無いようにな」

「あ・・・さっそく失礼なことを」

「気にするな、これから長いんだ。ゆっくり慣れていけばいいさ」

「あ、ありがとうございます・・・」

「さて、食事の時間もそろそろ終わりだ。部屋の貸切時間ももう少しで切れる」

「すいません、セレスさん。ちょっとお耳を貸してもらっていいですか?」

「ん?なんだ?女同士の会話か?」

「まぁ、そんな感じです・・・ごしょごしょ」

「・・・・・ふむ・・・!?な、なんだと!!!」

「えへへ、まだですよ?」

「面白い・・・今後に期待しているぞ、シャーリー!」

「はい、こちらこそ宜しくお願いします!」

 

 

 

 

「二人で、何の話をしてるんでしょうね?」

「女の人がやる事は、いつになっても分かりずらいですよね」

 

 

 

 

 

「お時間になりました。ご満足いただけましたでしょうか?」

「ああ、ここの料理は気に入った。シェフに馳走になったと言っておいてくれ」

「かしこまりました。フェネット様方はお帰りになられますか?」

「はい、お手数ですが帰りの方を案内していただけますか?」

「承知いたしました。では、またのご来店を心よりお待ちしております」

 

 

 

 

私たちは、エレベーターホールで別れた

ジョセフもブリタニア人にしては気骨のあるいい男だった・・・・

リートには及ばんがな、当然だ

だが・・・シャーリーめ

最後にフレイヤを私めがけて投げつけてきた

 

 

 

『私、エイス君、好きになっちゃったかもしれません』

 

 

 

ランクアップだ、要注意じゃない!警戒だ!

仲間としてなら受け入れるが、リートは絶対にやらん!断じてやらん! 

お前に、リートは渡さんからな・・・シャーリー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

エレベーターから降りた私たちは、エントランスホールから降りてドレスを返した

もっと着ていたかったな ここに来れる機会も増えるしまた着れるといいな

セレスさんには、思いっきり爆弾を投げちゃった

何であんなこと言ったんだろう? 私って悪い女かな?

ルルの事も・・・エイス君の事も・・・

どっちつかずって言うか、エリア11って確か一目惚れって言葉があったっけ

そんな感じがするなぁ、ルルとは違った感じ

お父さんも心配そうな顔はもうしてない 良かった、こっちも心配してたんだよ?

会長には何て言おう 水泳部もかけ持ちだし生徒会もあるし・・・

週一回は・・・ナイトメアの練習?なのかな

うーん、体力もつかなぁ・・・・

そう考えながら、私たちはホテルを後にした・・・・

 

 

 

 

 

 

―――――――――アハハハハ・・・・やっと、やっと見つけたよC.C. 今、会いに行くよ!

 

 

 

 

 




一番最後の方は予想できると思いますwww



ご感想などありましたら、宜しくお願いします<m(__)m>

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