もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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ムシムシする~・・・雨降るならしっかり降れよ・・・


訓練の内容

国家代表、代表候補生そして企業代表を集めて行われる合同訓練。

それに参加するために私たちはIS学園に戻ってきたのだ。

約一ヶ月ぶりの寮だが、意外とキレイに掃除されていた。

 

「誰が掃除してるんだろうね?」

 

 

疑問に思ったので素直にそう聞いたら一夏君が驚いた顔をした。

あれ?私、何か変な事言ったかな。

 

「寮の清掃は長期休暇中のみ業者に頼み、あとは個人で掃除するんですよ。廊下や食堂などは普段から業者に頼んでますけど、個々の部屋は自分たちでするんです。そもそも生徒会に夏季休暇中の清掃業者への依頼書がありましたよね?」

 

「そうだっけ?・・・あっ!時間が無いから早く移動しましょ!」

 

 

普段から生徒会の仕事を一夏君と虚ちゃんに任せっぱなしなので知らなかった。

ここは分が悪いので逃げるに限る!

 

「お嬢様。更衣室でその件で申し上げる事がありますので、お覚悟を。」

 

「はい・・・」

 

 

一夏君から逃げても虚ちゃんが一緒では意味は無かった。

 

「じゃあ俺はアッチなので。」

 

「おりむ~後でね~。」

 

「お嬢様への説教は任せてください。」

 

「お願いします。」

 

 

そんなのお願いしないでよ~!

私の声無き声はもちろん無視された。

 

「さて、お嬢様の言った通り時間があまりないので移動しながらで良いですか?」

 

「・・・好きにしてください。」

 

 

どのみち怒られるのなら早い方が良い。

抵抗してもそれ以上の力で押しつぶされるのだからしないでおこう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん?」

 

「大丈夫ですか~?」

 

「・・・・・」

 

 

アリーナの更衣室に着いた時、私は虚ちゃんに怒られ続けたために頭が真っ白になっていた。

生徒会業務から始まり当主としても立ち居振る舞い、国家代表としても自覚そして生徒会長としての自覚と部屋から延々と怒られていたのだ。

よくもまああそこまで怒り続けられるものだ。

などと他人事のように考えているが、怒られてたのは自分なのだ・・・

 

「まあ今は時間がありませんのでこれくらいで勘弁してあげますけど、お嬢様にはまだまだ言わなければいけない事がありますので。」

 

「ええ!まだあるの!?」

 

「当たり前です!まったく、やれば出来るのにやらないんですから・・・」

 

「私がやるより虚ちゃんや一夏君の方が早いでしょ?」

 

「そう言う事じゃ無いんですよ!!」

 

「おね~ちゃん、皆みてるよ~。」

 

「ハッ!」

 

 

本音に言われて周りに人が居る事に気付いたようだ。

今回の合同訓練に、三年生は虚ちゃん一人だけだ。

最上級生として後輩たちに見られたくなかった姿を見せてしまった虚ちゃんは真っ赤になっている。

 

「ゴメンね~。この先輩は少し情緒が安定してないのよ~。」

 

「誰のせいですか!」

 

「二人共落ち着いて・・・」

 

 

簪ちゃんに宥められ私と虚ちゃんは揃って顔を赤らめる。

そもそも参加メンバーの殆どが一年生だ。

私も先輩としてしっかりしなくては!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて諸君、おはよう!」

 

「「「「おはようございます!」」」」

 

「・・・・・」

 

「ん?如何した織斑、元気が無いぞ?」

 

「何でも無いです。訓練には支障無いのでご心配なく・・・」

 

「そうか?ならしっかり挨拶をしろ!」

 

「・・・おはようございます。」

 

「うむ!」

 

 

織斑君の様子がおかしい気がするけど、織斑先生が気にしてるので私は大丈夫かな?

それにしても相変わらず織斑君はカッコいいな~・・・

 

「真耶!貴様、今何考えてた。」

 

「へ!?い、いえ・・・織斑君に元気が無いな~って。」

 

「俺は平気ですので・・・」

 

「まあ、本人がこう言ってる以上、此方がとやかく言う事もないだろう。」

 

 

それで良いのか?

でもまあ織斑君がああ言ってるなら一先ずは気にしなくても良いのかも。

 

「さて、今回の合同訓練は原則的に専用気持ちの代表、及び候補生は絶対参加しなくてはいけないのだが、事情で来られなかったものも居る。したがってここに居るメンバーがすべてではない事を言っておく。」

 

「また、今回は希望者も参加して良い事となっていますので代表生、代表候補生以外のメンバーも居ますので皆さんしっかりと互いの実力を見極めて訓練するようにしてくださいね?怪我しても学園側に責任を問う事はしないようにお願いします。」

 

「分かったか?分かったら返事をしろ!分からなくても返事をしろ!!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

「・・・偉そうな。」

 

「織斑、何か言ったか?」

 

「いえ別に。」

 

 

織斑君は目を合わせないで答えた。

確かに偉そうですけど、ここでは織斑先生は偉いんですよ。

 

「なお、訓練機の調整や専用機の整備は、そこに隠れている黛に任せる事。他にも布仏姉妹や更識姉妹、織斑も少しなら調整出来るのでその誰かに頼め。」

 

「!?」

 

「それで気配を殺しているつもりか?織斑など当に気付いているぞ。」

 

「気配じゃなくてもカメラが見えてますから・・・」

 

 

まったく気付かなかった。

織斑姉弟が指摘すると、新聞部の黛さんがアリーナ入り口の影から姿を現した。

 

「い、嫌ですね~。私は広報としてちゃんと許可を取って取材を・・・」

 

「それなら隠れる必要は無いでしょうが。」

 

「う!?」

 

「それに、今回の訓練に広報が絡むなど聞いていない。学園側に許可を取ったのなら私に一言ありそうだが?」

 

「うう!?」

 

「そもそも夏休みの間は広報活動は禁止じゃ無かったでしたっけ?」

 

「ううう!?」

 

「さて黛、何か言う事はあるか。」

 

「参りました・・・」

 

 

姉弟に交互に攻め立てられ負けを認める黛さん。

織斑君が言った通り、長期休暇中の広報活動は学外に任せてるため、新聞部で行う事は禁止されている。

でも、よく知ってるな~、私も言われるまで忘れてたのに・・・

 

「整備科二年のエースである黛先輩が手伝ってくれるなら助かります。」

 

「うむ、今回は整備科の人間を呼ばなかったからな。黛が請け負ってくれると非常に助かるぞ。」

 

「・・・はい分かりました。手伝わせていただきます。」

 

「そうか、頼むぞ。」

 

「よろしくお願いしますね。」

 

 

再び姉弟のコンビで追い詰められた黛さんは泣く泣く二人の脅迫に屈した。

あの二人に逆らおうものなら・・・うん、考えるのは止めよう。

 

「それで織斑先生、訓練って言いますけど、具体的には?」

 

「ああ、それを今から説明する。山田先生。」

 

「はい。今回は3日間の訓練です。近接格闘、遠距離射撃、そして連携訓練の三つから選んでもらいます。3日間で三つすべてに参加してください。順番などは自由ですので苦手分野からでも得意分野からでも構いません。担当は近接格闘が織斑先生、遠距離射撃が私、連携訓練がナターシャ先生と織斑君です。」

 

「はい?山田先生、今何て言いました?」

 

「ですから、連携訓練の担当はナターシャ先生と織斑君だと・・・」

 

「聞いて無いんですが・・・」

 

「あれ?言ってませんでしたっけ!?」

 

「ええ、伺っておりませんが。」

 

 

え~と・・・

沈黙が辺りを包む。

やってしまったー!!

織斑先生に言われて担当を決めたのは良いが、その事を織斑君に伝えるのを忘れていた。

あれほど伝えなければと思っていたのに!

 

「織斑、お前がこの中で群を抜いて強いのは周知の事実だ。」

 

「それで?」

 

 

ああ、織斑君が怒ってる。

他の生徒が居る前ではなるべく敬語で話している織斑君がタメ口になってる。

姉弟だから普通なんだろうが、さっきまで敬語だったのをみると、織斑君は生徒として織斑先生と話していたのだろ。

 

「そのお前が訓練の中に混じれば他のメンバーがへこむだろ。」

 

「・・・なら何で呼んだんだよ。」

 

「整備や訓練の手伝いをしてもらうためだ。」

 

「・・・それならそこに隠れて見てる束さんに頼めば?」

 

「何!?」

 

 

織斑君が飛び上がって空中に拳を突き出した。

すると・・・

 

「わ~~いっくん、危ないよ~!」

 

「隠れて聞いてる束さんの方が危ないですよ。」

 

「ええ~!」

 

 

何も無い空中から篠ノ乃博士が現れた。

いったい如何やって隠れてたのだろう・・・

 

「それで、今回は何しに来た!」

 

「ただいっくんとちーちゃんに会いに来ただけだよ~!あっ、後箒ちゃんにもね~!」

 

「・・・・・」

 

「おやおや~?箒ちゃんまたおっぱい・・・」

 

 

ゴツン

 

「殴りますよ!」

 

「殴ってからいった~!酷いよ箒ちゃん!」

 

 

ゴツン

 

「私も殴るぞ?」

 

「ちーちゃんも、もう殴ってるから!」

 

「・・・漫才をしに来たんですか?」

 

 

三人のやり取りを見て、織斑君がツッコんだ。

いや、織斑君だけが反応出来たのだ。

いきなりの篠ノ乃博士の登場に、面識のある更識さん姉妹や布仏さん姉妹も固まってしまっているのだ。

 

「ちがうよ~!さっきも言ったと~りいっくんとちーちゃん、それに箒ちゃんに会いに来たんだよ~!」

 

「・・・それで、今回はどんな厄介事を持ってきたんですか?」

 

「いっくんひど~い!束さんはいっくんに厄介事なんて持ってきた事ないよ~!」

 

「どの口が言うんだ!どの口が!!」

 

「ち、ち~ひゃん、いひゃいひゃい!」

 

 

篠ノ乃博士の口を引っ張る織斑先生。

あの篠ノ乃博士にあんな事が出来るのは織斑先生くらいだろう・・・

 

「それくらいにしとけ。」

 

「まあ、一夏がそう言うなら・・・」

 

「ありがとーいっくん!お礼にキスしてあげよっか?」

 

「結構です。それで、本当に何にも無いんですね?」

 

「ん~とね、須佐乃男のチェックに来たんだ!」

 

「私ですか?」

 

「うん!久しぶりだね~!須佐乃男もおっぱいが・・・」

 

 

ゴツン!!

 

「いい加減にしろ!本気で殴るぞ!!」

 

「今の本気でしょ~!さっきと音が違うも~ん!!」

 

「それじゃあお願いします。ほら、須佐乃男。」

 

「はい!」

 

「それで、そのチェックはどれくらい掛かるんだ?」

 

「ん~っとね・・・30分くらいかな~?」

 

「そうか・・・」

 

 

まるで私たちなど居ないかのように会話が進められていく。

あのメンバーの会話に絡もうものなら、

 

「あ!?誰だよお前、束さんの世界にお前なんか要らないんだよ!」

 

 

と言われるのがオチだ。

現に臨海学校の時にオルコットさんが言われてたと織斑先生が教えてくれた。

 

「それじゃあ30分後にまた会おう!」

 

「さっさと消えろ。」

 

「ちーちゃん、それは酷いよ~!」

 

「お前なぞさっきのような扱いで十分だ!」

 

「もう~ちーちゃんはツンデレさんなんだから~!」

 

「ツン・・・何?」

 

「何でもないよ~!じゃ~ね~!」

 

「おい!」

 

 

篠ノ乃博士が姿を消して織斑先生の手が空を切る。

あれは・・・伝説のアイアンクロー!!

織斑先生の得意技の一つであるアイアンクロー、バイクのヘルメットくらいなら粉砕してしまう威力だと噂されているが、その真意は知られていない。

織斑君なら知ってるのかな?

 

「さて、それでは希望する訓練担当の前に分かれろ!時間は有限だ、さっさと動け!!」

 

「「「「は、はい!」」」」

 

 

織斑先生は何事もなかったように進めるが、私たちはそれほど篠ノ乃博士とのやり取りに対しての免疫は無いのだ。

織斑君もやる気無いみたいだし、この状況を打開出来る人は篠ノ乃さんくらいだけど、生徒を頼っちゃ駄目だよね。

 

「山田先生。」

 

「織斑君、何ですか?」

 

「俺も生徒なんですが・・・」

 

「ええ!?」

 

 

思考を読まれた!?

あっ、織斑君は私の顔色から考えてる事がある程度分かるんだっけ・・・

 

「織斑、お前も担当の場に移動しろ。」

 

「今IS無いんですが・・・」

 

「指導なら出来るだろ。」

 

「はあ・・・」

 

「貴様ら!キビキビ動かんか!!」

 

 

何処にしようか迷っている生徒を織斑先生が急かす。

最終的に全部やるんだから自分の最初に思った訓練をすれば良いのに・・・

 

「では山田先生、ここは任せます。」

 

「はい、任せてください!」

 

 

指導側のメンバーでは私が一番若い・・・あっ、織斑君が居たっけ。

でも、織斑君には年齢以上の貫禄と威圧感がある。

街で誰が一番年下かと聞けば、恐らく私が一番下に思われるだろう。

それくらい織斑君の纏ってる雰囲気は10代のモノとは思えないのだ。

 

「やまちゃん!ヨロシクね~!」

 

「やまちゃん!?」

 

 

希望参加の一年生に渾名で呼ばれ、私は素っ頓狂な声を上げてしまった。

出来れば山田先生と呼んでほしい・・・

 

「駄目よ。ちゃんと山田先生って呼ばなきゃ。」

 

「は~い!」

 

「更識さん・・・」

 

 

生徒会長である更識楯無さんが諌めて、一年生は私に謝った。

あれがカリスマと言うものなのだろうか・・・

正直私には無いものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナターシャさんは知ってたんですか?」

 

「ん?何を?」

 

「俺が教える側だって事。」

 

「そりゃまあ知ってたよ。」

 

 

一夏君とコンビを組んで連携訓練を担当する事を言われたのは3日前。

山田先生と組むはずだったのだが、急遽一夏君と組むと言われたのを覚えている。

射撃を担当するはずだった榊原先生が急に決まったお見合いとかで不参加になってしまったためらしいが、如何やら一夏君には連絡が行ってなかったようだ。

 

「何で俺が・・・」

 

「一夏君は授業でも連携訓練を担当した事があるからって真耶が言ってたけど、恐らくは織斑先生のせいでしょうね。」

 

「別に教えるのは良いんですよ。でも、その事は事前に教えてほしかった。」

 

「こっちも色々ゴタゴタしちゃってたし、一夏君に頼むのが決まったの3日前だからね。」

 

「元々は誰が担当するはずだったんですか?」

 

「榊原先生よ。知ってる?」

 

「一応は・・・でもあの先生は自分の仕事をしっかりする先生だって噂ですよね?」

 

「家の人が勝手に決めたお見合いが今日なんだって。」

 

「なるほど・・・」

 

 

一夏君は榊原先生の噂を知っているようだ。

あの先生は男運がヒジョーに悪いのだ。

そのために実家がお見合いを勧めているのだが、何時もは断ってるのだ。

その事もあるのか、今回のお見合いは断れないようギリギリまで黙ってたようで、榊原先生も渋々赴かなきゃいけなくなったのだ。

 

「良い出会いがあればいいですね・・・」

 

「一夏君が言っちゃうんだ。」

 

「仕事を押し付けられた形になってるんですから、嫌味の一つくらい許してくれますよ。」

 

 

一夏君は現在6人の彼女が居る。

その一夏君が良い出会いが・・・などと言えば、それはもう嫌味にしか聞こえない。

 

「一夏!」

 

「ん?」

 

 

連携訓練希望者には凰さんやオルコットさんなどの候補生が居た。

一夏君の彼女たちは居ないようだ。

 

「あっちで千冬さんが怒ってるから!」

 

「怒りたいヤツは怒らせとけ。」

 

「始めないと私たちが怒られてしまいますわ!」

 

「そうだよ!一夏は対抗出来るから良いけど、僕たちは何にも出来ないんだよ!」

 

「教官に怒られるのも良いが、私は早く兄上に教わりたいぞ!」

 

「さっきの姉さんとのやり取りを忘れるためにも、早いとこ始めてくれ・・・」

 

 

一夏君の言い放った言葉に専用機持ち+1人が反対する。

確かに織斑先生に対抗出来るのは一夏君だけだ。

よく見ると口には出してないが同じ気持ちなのだろうか、自由参加の一年生も不満顔だった。

 

「ぶつくさ言うな!黙って整列をしろ!!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

「うわ~・・・」

 

 

一夏君が織斑先生ばりの命令口調で一年生たちを黙らせ、整列をさせる。

やっぱり姉弟なんだな~・・・

 

「自由参加者も居るようだが、手加減はしない!!そのつもりでな。」

 

「「「「お願いします!!」」」」

 

 

本当に彼は彼女等と同い年なのだろうか?

威厳やら風格やらは、既に織斑先生レベルな気がする・・・

 

「ナターシャさん、自由参加って何処で受け付けてたんです?俺、まったく知らなかったんですけど・・・」

 

「ホームページからアクセス出来たんですよ。でも、一夏君は強制参加組ですから知らなくてもしょうがないですね。」

 

「・・・そんな組は滅びてしまえ。」

 

「でも一夏君だって参加しなきゃ!」

 

「何が『でも』なのかは分かりませんが、あの姉が関係してるんなら見張りとして参加しなきゃ安心出来ませんし。」

 

「信用無いんだね、織斑先生って・・・」

 

 

実の姉を見張らなきゃ安心出来ないって、相当問題のあるって事だよね?

確かに織斑先生は問題あるけど、そこまでの事をしなくては安心出来ないと言う事は無いと思うんだけど・・・

 

「訓練するために二人一組のペアを作れ!誰と組もうがかってだが、専用機持ち同士は禁止だ。また、何か問題が起きたら強制的に動きを止めさせてもらうからそのつもりで。」

 

「一夏が言うと冗談に聞こえないわよ・・・」

 

「当たり前だ。冗談で言ってないからな。」

 

「一夏さんならありえそうですわね・・・」

 

 

生身でISを停められるのはこの姉弟だけだろうな・・・

現在ISを持ってない一夏君でも心配はなさそうだ。

私は何か問題が起こったら一夏君に頼ろうと思った。

 

「教師としてそれで良いんですか?」

 

「良いの!出来る人がやれば良いんだから!!」

 

 

考えが顔に出てたのか、一夏君に指摘された。

別に良いじゃない、一夏君に頼っても・・・




次回は訓練初日、原作ヒロインたちが奮闘する予定です。

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