もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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今回は早く終わったな~。


一夏タクシー

「そろそろ戻ろっか?」

 

 

散々遊びつくした刀奈さんはそう言って砂浜に倒れこんだ。

 

「大丈夫ですか?」

 

「だ~め~・・・一夏君、運んで?」

 

「お姉ちゃんズルイ!」

 

 

隙あらば甘えようとする刀奈さんに簪は怒る。

 

「だって疲れたんだも~ん!」

 

「私だって疲れた!一夏、私も運んで!」

 

「・・・俺のために怒った訳では無いんだな。」

 

 

ただ単に自分も甘えたかっただけのようだ。

 

「私はおんぶが良いな~。」

 

「じゃあ私は抱っこ!」

 

「・・・運ぶのは決定なんですね。」

 

「「当然!!」」

 

 

変な所はそっくりな姉妹なんだよな・・・

声を揃えて甘えてくる二人に、そんな事を思いながらため息を吐く。

 

「おりむ~、後で私も運んで~!」

 

「それでしたら私も一夏様に運んでもらいたいですね~。」

 

「・・・俺の体調を心配してたのは誰だっけ?」

 

「さあ、誰でしょうね~。」

 

「おりむ~なら平気だよ~。」

 

「一夏さん、当然私も運んでくれますよね?」

 

「じゃあ私も頼もうかな?」

 

「・・・結局全員ですか。」

 

 

俺の事心配する割りにこう言った事はさせるんだからな~。

まあ、甘えてくれるのは嬉しいが、全員を旅館まで運ぶのは大変そうだ。

 

「それじゃあしゅっぱ~つ!」

 

「おお~!」

 

「頼みますから背中で暴れないでくださいね、簪もおとなしくしてろよ?」

 

「「は~い!」」

 

 

・・・本当に分かってるのか疑わしい返事だ。

 

「一夏君の目線って高いのね~。」

 

「刀奈さんと比べれば、そりゃ高いでしょうね。」

 

「一夏、私も高く持ち上げて。」

 

「少しの間だけだぞ?」

 

「うん!」

 

 

刀奈さんと同じ高さまで簪を抱き上げる。

結構大変だぞ・・・

 

「本当に高い・・・一夏ってこんな風に見てるんだ。」

 

「高さが違うだけだろ?見てるものは同じだ。」

 

「でも、高さが違うだけで何だか世界が変わったような気持ちになるわね~。」

 

「うん。私は特に小さいから、一夏が羨ましい。」

 

「そんなに小さいか?」

 

 

身長は本音と対して変わらないはずだが・・・

 

「簪ちゃんは本音と違っておっぱいも少し控えめだもんね~。」

 

「お姉ちゃん!」

 

「だから暴れるなって!」

 

 

簪が手を出せない事を良い事に、刀奈さんがからかう。

後で如何なっても知りませんよ。

 

「ねえねえ一夏君。」

 

「何ですか?」

 

「ムギュー!」

 

「な!?」

 

「落ち着け簪。刀奈さんも悪乗りが過ぎますよ。」

 

「だって気持ち良いでしょ?」

 

「・・・否定はしませんけど。」

 

「むう!」

 

 

ふくれっつらでこっちを睨む簪。

俺だって高校生男子なんだ、これくらいは勘弁してくれよ・・・

 

「私だって!」

 

「って、おい!」

 

「おお~かんちゃんも大胆だね~。」

 

「貴女が煽ったんでしょうが!」

 

「じゃあお詫びにもっとギュー!」

 

「負けない!」

 

「動きづらい・・・」

 

 

前後から抱きつかれ非常に動きづらい。

簪だって気にするほど小さくないんだがな・・・

天国だか地獄だか分からない状況を脱する為に、俺は急いで旅館に向かう事にした。

 

「あはは~早いはや~い!」

 

「きゃ!一夏、早すぎだよ!」

 

「この状況を終わらせるためには仕方ないでしょうが!」

 

「ええ~!」

 

「一夏、嫌だった?」

 

「この後も運ぶんですから、一回のダメージは最小限に抑えておきたいんです!」

 

 

後二往復もするのだ。

一回でこれ以上ダメージを負うのは得策ではない。

 

「あっ!」

 

「何ですか?」

 

「水着が・・・」

 

「?如何したんですか。」

 

「ずれちゃった。」

 

「一旦止まりますか?」

 

「大丈夫。これなら直接一夏君に・・・」

 

「止まりますから直してくださいお願いします。」

 

「一気に言ったね。」

 

「一夏君って以外と照れ屋よね~。」

 

「以外って・・・これは普通の反応だと思いますけど。」

 

 

他は兎も角、男女間の問題などは平均以下の対応しか出来ないと自分でも分かってるのだが、これは照れ屋って言うのか?

普通胸を直接押し付けられたら恥ずかしいだろうが。

 

「いちかく~ん!」

 

「何ですか?」

 

「直して♪」

 

「お姉ちゃん!?」

 

「自分で直せるでしょうが・・・」

 

「だって手を離したら落ちちゃうよ?」

 

「俺だって簪を抱えてるんですから無理ですよ。」

 

「私が直す!」

 

「え、チョ、嫌、簪ちゃん!何処触って・・・あはははははは!」

 

「おい簪・・・くすぐるのは如何なんだ?」

 

「抜け駆けしようとした罰だよ。」

 

 

前から思ってたが、抜け駆けって何だ?

恐らくは俺に関係してるのだろうが、皆結構色々やってると思うんだが・・・

 

「あははは、簪ちゃん!止めて!死んじゃう!」

 

「えいえい!」

 

「それくらいにしてやれ。あんまり暴れられると俺が大変なんだ。」

 

「一夏が言うなら。」

 

「ひぃひぃ・・・苦しかった。」

 

 

刀奈さんは苦しそうに息を整え、簪に水着を直してもらう事にした。

最初から大人しく簪に頼めばこんな事にならなかったでしょうに。

 

「ありがと、簪ちゃん。」

 

「うん・・・」

 

「如何かしたのか?」

 

 

何故か元気が無くなった簪を不審に思い、俺は声を掛ける。

いったいこの数秒の間に何があったんだ?

 

「お姉ちゃんの胸、大きかった。それに比べて私は・・・」

 

「ああ・・・そう言うことですか。」

 

 

俺がとやかく言える問題では無かった。

下手に口を出せば墓穴を掘りかねない。

ここは大人しく旅館に向かうとしよう。

 

「一夏君は私のおっぱい好き?」

 

「・・・何ですかいきなり。」

 

 

この人は俺を逃がしてはくれなかった。

そんな答えにくい質問をするなんて、何か恨みでもあるんですか!

 

「ねえねえ如何なの~?」

 

「好きですよ。刀奈さんの全部が。もちろん簪の全部も。」

 

「「///」」

 

「?如何しました、顔真っ赤ですよ。簪も真っ赤だな。」

 

 

そんなに恥ずかしい台詞を言ったつもりはないんだが、世間一般に照らし合わせたら俺はまた恥ずかしい事を口走ったのか?

 

「もう、一夏君たら///」

 

「一夏のバカ///」

 

「何で馬鹿呼ばわり?」

 

 

原因は分からなかったが、大人しくなってくれたので良しとしよう。

さて、次は本音と須佐乃男だっけか。

また大人しくしなさそうな二人だな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰りおりむ~。」

 

「じゃあ今度は私たちですね。」

 

「・・・十分休んだだろ、自分で行ったら如何だ?」

 

「「駄目(だよ~)(ですよ)!」」

 

「・・・理由を聞いても意味なさそうだな。」

 

 

いくら俺一人が抵抗しても、数では勝てないのだ。

なら諦めてさっさと終わらせよう。

 

「ほら、早くしろ。」

 

「私がおんぶ~!」

 

「じゃあ私は抱っこですね!」

 

「・・・好きにしてくれ。」

 

 

二人を運ぶために再び旅館を目指す。

今回は何も無ければ良いんだが、、期待薄だな・・・

 

「しゅぱ~つ!」

 

「おりむ~号はっし~ん!」

 

「・・・俺は車か何かなのか?」

 

 

当然俺のつぶやきに返事は無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえねえおりむ~。」

 

「何だ?」

 

「おりむ~ってクラスメイトと仲良くなりたいの~?」

 

「そこまででは無いが、まあ最低限怖がられない程度には仲良くはなりたいが。」

 

「一夏様は目つき鋭いですからね~。」

 

「千冬姉だって十分鋭いだが、何であそこまで印象が違うんだ?」

 

 

俺は睨んでいるイメージで千冬姉は視線で射抜いているイメージ。

前に新聞部の黛先輩に聞いたイメージ調査でそうなっていたのを何となく覚えていた。

いったい何が違うんだ?

 

「おりむ~は男の子だからね~。」

 

「少し怖いんでしょうか?」

 

「IS関係の女の子はね~。」

 

「免疫が無いって事か・・・」

 

「それにおりむ~が普通の男の子と違うってのもだよ~。」

 

「まあ普通では無いですよね~。」

 

 

失礼な。

これでも普通・・・いや、心の中でも嘘は止めておこう。

確かに普通とはズレてるが、そこまで見た目はズレてないだろ。

 

「おりむ~の纏ってる雰囲気がね~」

 

「怖いですよね~。」

 

「・・・人を挟んで人の悪口言うなよ、置いてくぞ。」

 

「「は~い!」」

 

 

返事だけは皆良いんだよな・・・

それを実行してくれるのかは人によるんだがな。

 

「でも~おりむ~と仲良くなりたい娘は沢山いるんだよ~?」

 

「一夏様と会話するための取っ掛かりが無いんですよね~。」

 

「そんなの普通に声を掛ければ良いだろ。難しい事じゃ無いと思うが・・・」

 

「おりむ~に声を掛けるのがまず難しいよ~。」

 

「下手して千冬様に叩かれては大変ですからね~。」

 

 

そこまで下手な話題って何だ。

いったい女子たちは何の話題を俺に振る気なんだ。

 

「そう言えば~須佐乃男のおっぱいって成長してるよね~。」

 

「そうですか?自分ではあまり変わって無いと思うのですが・・・」

 

 

またそんな話題なのか。

俺は男なんだぞ?

普通ではないにしろ男であるのには変わりないのに、人を挟んでそんな話題ですか。

俺は男だと思われて無いのか。

 

「おりむ~もそう思うよね~?」

 

「一夏様、如何ですか?」

 

「俺が分かる訳無いだろ・・・」

 

 

最近ブラがキツイって言ってたのを知ってるから成長してるんだろうが、今ここで答える必要の無い事なので無視することにする。

まったく、誰が洗濯してるのか忘れてるのか?

 

「おりむ~、私は成長してるんだよ~。」

 

「本音様はまだ大きくなるんですか~。」

 

「そうだね~楯無様くらいまでは成長するかな~?ひょっとしてしののんくらいまで成長するかも~。」

 

「あれは大き過ぎですよ~。」

 

「・・・・・」

 

 

俺の存在を無視して会話してくれないかな?

これ以上はマズイ。

さっきの二人以上にダメージを負いかねない。

 

「須佐乃男だってせっしーくらいまでは大きくなるかもよ~。」

 

「本音様だって山田先生くらいまで成長するかもしれませんよ?」

 

「あれは無理だって~。」

 

「何食べたらあそこまで大きくなるんでしょうね?一夏様、何だと思います?」

 

「・・・本人に聞けば良いだろ、俺は知らん!」

 

 

無心だ無心。

二人の声をシャットアウトしなければ!

これ以上聞くのは色々マズイ。

 

「そう言えば織斑先生もおっぱい大きいよね~。」

 

「千冬様の秘訣を知れば、私もあれくらい大きくなるのでしょうか?」

 

「織斑先生が何食べてるのかはすぐ分かるよ~。」

 

「何故です?」

 

「だっておりむ~が健康管理してるんだも~ん!」

 

「そうでしたね!一夏様、千冬様は何を食べてあそこまで・・・」

 

 

何か言ってるが無視だ。

さっさと旅館まで運んでしまおう。

 

「おりむ~?」

 

「一夏様?」

 

 

後少しだ。

旅館が見えてきてので、俺は少し油断してしまった。

 

「むう・・・え~い!」

 

「なら私も!」

 

「んな!?」

 

 

だからそれはヤバイって。

二人に前後から抱きつかれた。

感触以上に動きにくいのだ。

 

「やっと反応してくれたよ~。」

 

「一夏様、秘訣を教えてください!」

 

「俺は知らない!本人に聞けって!!」

 

 

実際勝手に育ったんだ、俺がどうこうした訳でも無い。

秘訣なんて知るわけ無いだろうが!

 

「おりむ~は乙女の悩みに答えてくれないの~?」

 

「酷いですよ、一夏様。」

 

「だから本当に知らないんだってば!牛乳でも飲んでれば良いんじゃないのか!」

 

 

確か、千冬姉も牛乳を沢山飲んでいた時期があったはずだ。

理由を尋ねたら、

 

「束に負けないためだ!」

 

 

とか何とか言ってたが、何に勝つ気だったのか未だに分からない。

まあ牛乳は成長を促すし、健康にも良いからな。

飲んで損はしないだろう。

 

「牛乳か~。」

 

「それではこれから飲みまくりましょう。」

 

「・・・信じたよ。」

 

 

口から出任せだったんだが・・・

まあこの場を切り抜けられたんだから良いのかもな。

 

「とうちゃ~く!」

 

「お疲れ様でした。」

 

「半分以上は運んだこと以外で疲れたんだが・・・」

 

「それじゃあおりむ~、後の二人も運んであげてね~。」

 

「頑張ってください、一夏様!」

 

 

暢気に部屋まで歩いていく本音と須佐乃男。

やっぱり歩けるじゃないか・・・

今更ぼやいても意味は無いか。

俺は残りの二人を運ぶために、再び浜辺に戻る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏さん、お疲れ?」

 

「大丈夫ですか?」

 

「ええ・・・まあ平気です。」

 

 

最初の二人は行動で、次の二人は話題で俺を必要以上に疲れさせたが、この二人なら安心だろう。

虚さんも碧さんも真面目な人だからな。

 

「行きますか。」

 

「お願いね。」

 

「本当に大丈夫ですか?」

 

「大丈夫です。肉体的疲労ではなく精神的疲労ですから。」

 

「・・・大変だったのね~。」

 

「察してくれましたか・・・」

 

 

碧さんも虚さんもやっぱり優しい女性だな。

本心から俺のことを心配してくれている。

 

「私が後ろですかね?」

 

「私はどちらでも良いですよ。」

 

「じゃあ一夏さんの背中は私が。」

 

「前は私が。」

 

「・・・何の話ですか?」

 

 

ものすっごく嫌な予感がするのは気のせいだよな?

気のせいだと思いたい!

 

「ムギュー!」

 

「私も小さいですが!」

 

「やっぱりか!」

 

 

この二人なら平気だと思ったのに!

ある意味期待を裏切られた形だったが、考えようによっては期待通りだったのかもな。

あの四人が何をするのかなんて、虚さんにはお見通しだし碧さんも悪乗りを好む女性だ。

まったく考えて無かった訳では無いのだが、この二人ならって期待の方が強かったのだ。

 

「それじゃあ一夏さん、お願いね。」

 

「意外と安定するものですね。」

 

「・・・行きますよ。」

 

 

最初っから抱きつかれて非常に動きづらい。

最後だが、これはキツイぞ・・・

 

「一夏さん、頑張って!」

 

「これで最後ですよ!」

 

「分かってるのなら少し抱きつく力を加減してくれませんかね?」

 

「「嫌(です)!」」

 

「・・・そうですか。」

 

 

何で声を揃えて否定するんだろう。

俺と須佐乃男みたいに脳内で会話出来る訳では無いのに、ここまで息ピッタリなのは、何か理由でもあるのだろうか。

 

「一夏さんって考え事する時目を瞑るよね?」

 

「ええ、そうですね。」

 

「よく転ばないものですね。」

 

「?ああ、今も瞑ってました?」

 

「ええ、それでも私たちを落とす事無くこの道を進めるのはさすがとしか言いようがありませんね。」

 

「一夏さんならとも言えるかもね。」

 

「何ですか、いったい。」

 

 

しかし、今は目を瞑って考え事をしてる場合では無い。

最後とは言え、彼女を運んでいるのには変わり無いのだから集中せねば。

 

「何考えてたの?」

 

「大した事ではありませんよ。」

 

「気になりますよ。」

 

「白状しろ~!」

 

「暴れないでくださいって!言いますから!」

 

「良し!」

 

「・・・ハァ。」

 

 

碧さんって何か刀奈さんと似てる気がするんだが・・・

 

「皆さん、俺の言葉に否定する時、やけに息が合ってるなと思っただけです。」

 

「そうかな~?」

 

「そう言えば・・・」

 

 

明らかに惚けている碧さんと心当たりがあるような虚さん。

 

「さっきも二人で声を揃えて拒否したばっかですよ。」

 

「ああ!」

 

「そうでしたね。」

 

 

言ったところで改善はされないだろうが、言っておきたかったのだ。

意味は無いかも知れないが、無条件降伏はしたくない主義なのでな。

 

「一夏さんってやっぱ動じないんだね~。」

 

「何がですか?」

 

「だって年上のお姉さん二人に胸押し付けられてるんだよ?普通なら興奮するか慌てるかのどっちかだと思うんだけどね。」

 

「三往復目ですからね。無心になるのも慣れました。」

 

「やっぱりお嬢様たちもしてたんですね!」

 

「やっぱりって・・・知ってたんじゃ無いんですか?」

 

「何となく・・・かな?虚様の勘だけだったし。」

 

「・・・やってなかったら問題でしたよ?」

 

「大丈夫です、言いませんから。」

 

 

そう言う問題では無いのだが・・・

もし俺が興奮して襲い掛かったらとか考えないのだろうか?

 

「一夏さんなら平気でしょ。」

 

「信頼してますから。」

 

 

聞いてみてがこのように返された。

嬉しいような悲しいような。

つまりは手出しできないヘタレって事だよな・・・

 

「俺だって興奮くらいします。」

 

「しってるよ~。」

 

「一夏さんの心臓、凄いドキドキしてますし。」

 

 

虚さんが胸に耳を押し当てて俺の鼓動の音を聞く。

平常心までは行かなくとも、相当抑えてるんだがな~。

心臓まではコントロール出来ないか・・・

 

「一夏さんに襲われても私は良いかな~。」

 

「私も、一夏さんになら!」

 

「・・・襲いませんからね。」

 

「分かってるよ。」

 

「一夏さんは紳士ですからね。」

 

 

それも如何なんだろう。

俺は皆が安心して付き合える相手のようだが、一応彼氏なんだがな・・・

 

「とうちゃ~く!」

 

「お疲れ様でした。」

 

 

三回目はこの二人って事も込みで早く着くことが出来た。

はあ、疲れた・・・

 




初乗り無料、ただし乗れる人は限られています。
そろそろ旅行の話も終わりですかね。

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