もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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ついに50話ですね。
まさかここまで続くとは自分でも思ってなかったです。


篠ノ乃神社の夏祭り

騒がしかった酒盛りの翌日、俺は実家の掃除をしている。

本当なら更識の屋敷に行くはずだったのだが、片付けなど色々やり直しになってしまったので一日延長した。

 

「一夏様、これは如何します?」

 

 

須佐乃男が持っているのは大量の酒瓶と空き缶。

馬鹿三人が飲み散らかしたものだ。

 

「資源ゴミの日に持ってくか、スーパーの回収BOXに持っていくかだが、それはあの馬鹿三人に片付けさせるから置いとけ。」

 

「分かりました。・・・一夏様、怒ってます?」

 

「俺が?何で。」

 

「いえ、少し口調が荒いですし。」

 

「二日も掃除する羽目になったんだ。少しは頭にくるさ。だが須佐乃男には関係なかったな、すまない。」

 

「いえ!謝らないでください。私も迷惑かけましたし。」

 

「一人増えたくらい如何ってこと無いんだが。」

 

 

須佐乃男が言っている迷惑とは、酒を飲み意識を失い客間に運んでもらったことだ。

だが、一夏にとってそれだけなら問題無いのだ。

 

「いっそのこと一夏様もお酒を飲んで意識を手放せば良かったのでは?」

 

「それで、誰が片付けるんだ?」

 

「スミマセン・・・。」

 

 

一夏に睨まれ萎縮する須佐乃男。

今日の一夏は機嫌が悪い、それも最悪に。

完全に八つ当たりだが、須佐乃男も一夏のことが心配なのでこれ以上刺激しないようにしようと決めた。

 

「(しかし此処まで機嫌の悪い一夏様も珍しいです。普段は表には出さない人ですし・・・。よっぽど頭にきてるのでしょうね。溜め込まれて後で爆発されるよりは此処で発散してくれた方が安心できます。なので私がしっかりとケアしなくては!)」

 

「何考えてるんだ?別に俺は爆発などしないぞ。」

 

「よまれた!?一夏様なんでよむんですか!!」

 

「いきなり難しい顔されたら気になるだろうが。」

 

「うう~一夏様に隠し事は出来ませんね。」

 

「隠したいなら俺の居ない所で考え事をするんだな。さすがに目の前でされたら気になるからな。」

 

「分かりましたよ・・・」

 

 

せっかく決心したのに、須佐乃男の決意は実行する前に一夏によって実行されることは無くなった。

 

「ほら、さっさと終わらせて出かけるぞ。」

 

「どちらへ?」

 

「決めてない。もともと今日は更識の屋敷に行く以外の予定が無かったからな。今から行っても良いんだが、このゴミの山をあの馬鹿に押し付けなければいけないからな。だから近所で行けるとこに行こうと思ってるんだが・・・どこか行きたい場所はあるか?」

 

「私が決めても良いんですか!?」

 

「かまわないが、そんなに金は使えないからな。」

 

「分かってますよ。」

 

「じゃあ考えといてくれ。俺は残りの掃除をやってるから。」

 

「はい!」

 

 

いきなり一夏とのデートが決まった須佐乃男は、さっきまで一夏の心配をしていたのに頭の中はすでにデートプランでいっぱいだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「近所を散歩したい?」

 

「はい!」

 

「別に良いけど・・・何故また散歩なんだ?」

 

「ゆっくりと散歩をすれば一夏様もリラックス出来るのではと思いまして。」

 

「別に何処でもリラックスしようと思えば出来るのだが・・・。」

 

「それでも一緒に散歩したいのです!」

 

「そうか・・・なら行くか。」

 

 

須佐乃男の勢いに負け、散歩に出かけることを承諾した一夏。

言ってることは確かに須佐乃男の真意ではあったが、それがすべてではなかった。

 

「(一夏様と二人っきりなんですから、人の多い場所なんて行きたくないですよ。もし知り合いに会ったりしたら最悪ですからね。なるべく一夏様に好意を持っている人に会わないためにも、この辺りを散歩するのが一番です。)」

 

「また何か余計な事考えてるな。」

 

「へ?もしかして一夏様、また思考をよみました?」

 

「いや、今回はよんではないが、そんな顔されたら気になるだろ?」

 

「そんなに顔に出てました?」

 

「ああ、思いっきりな。」

 

「恥ずかしい・・・」

 

「まあ、気にするな。思考はよんでないから。」

 

 

一夏の慰めは須佐乃男の耳に届いて無かった。

 

「ほら、行くぞ。」

 

「へ?ああ!はい!!今行きます!」

 

「そこまで興奮するなよ・・・」

 

「さあ一夏様。行きますよ!」

 

「お前が先に行くのか・・・」

 

 

こうして一夏と須佐乃男の散歩デートが実行された。

まあ一夏は普通に散歩に行くとしか考えてないが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さすがに外は暑いな。」

 

 

七月の昼間と言うのは非常に暑い。

その中を二人はのんびり散歩している。

 

「私はそこまで暑いとは感じませんね~。」

 

「まあお前はISだからな。この程度では暑くないだろ。」

 

「そうですね~。ミサイルやレーザーなんかに比べたらこれくらいへっちゃらです。」

 

「また古い表現だな。」

 

「そうですか?まあこれくらいの暑さでやられませんので心配しなくても大丈夫ですよ。」

 

「別にそこまで心配はしてないが・・・」

 

「そこは嘘でも心配してるって言う所ですよ。」

 

「お前に気を使ってもな。」

 

「酷いですよ!これでも見た目は女の子なんですから、少しは気を使ってください!」

 

「はいはい、分かった分かった。」

 

「返事がテキトー過ぎです!・・・おや?一夏様、あれはなんですか?」

 

「ん?ああ。あれは祭りの準備だな。」

 

「お祭りですか?」

 

「そう言えば、もうそんな時期か。」

 

「時期?一夏様はあのお祭りを知ってるんですか?」

 

 

準備を興味津々に見ながら一夏に尋ねる須佐乃男。

その須佐乃男に少し呆れながら一夏が答える。

 

「知ってるもなにも、あれは篠ノ乃神社の祭りだからな。昔行った事がある。」

 

「篠ノ乃さんの実家は剣道場ではないのですか?」

 

 

須佐乃男はこの神社が篠ノ乃と言うことを知って箒の実家だと勘違いした。

 

「ん?この神社は篠ノ乃の親戚の家だ。その付き合いで小学生の時に連れてこられたんだ。だが、まだやってたんだな。」

 

「明日と明後日ですね~。一夏様、行きましょうよ!」

 

「そうだな・・・刀奈さんたちも誘ってみるか。」

 

「楽しみですね~・・・でも二人っきりが良かったです。」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「なんでもないですよ!」

 

「やれやれ。」

 

 

本当は聞こえていたが、聞こえないフリをした一夏。

一夏にとって須佐乃男はあくまでもISであり、専用機なのだ。

須佐乃男が一夏に信頼以上の気持ちを持ってるのも知っているし、須佐乃男も隠してはいないのでそこは困ってはない。

だが一夏はどれだけ須佐乃男が好意の情を寄せてもそれに応えるつもりがない。

だからいくら須佐乃男がアピールしてもこのようにあっさり流すのだ。

 

「もしもし刀奈さん、今大丈夫ですか?」

 

「うん平気だよ~。それで一夏君、なんの用かな?」

 

「明日家の近所で祭りがあるんですが、皆で一緒に如何かなと思いまして・・・」

 

「行く!!絶対に行く!!!」

 

「そ、そうですか。それじゃあ明日詳しいことを屋敷で教えますので、準備だけしておいてください。」

 

「うん分かった!じゃあね!!」

 

『プツン』

 

「切れた・・・」

 

 

まだ伝える事はあったんだがな。

刀奈があっさり電話をきったので少し落ち込んだ一夏。

 

「一夏様?そろそろ千冬様が帰ってくるころかと・・・」

 

「ああ・・・そうだな。」

 

「一夏様?大丈夫ですか?」

 

「ああ・・・平気だ・・・」

 

「全然平気に見えないんですけど!?」

 

 

・・・少しどころではなかったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、このゴミを私が片付けろと?」

 

 

家に帰ってきた千冬に酒盛りの名残であるゴミを渡す。

 

「当然だろ。誰が企画したと思ってるんだ?責任もって捨ててこい!」

 

「だが酒を飲んだのは私だけではない!」

 

「だが今此処に居るのは千冬姉だけだ。別に学園に持っていって山田先生と二人で片付けても良いし、束さんを捕まえて一緒に片付けても良い。まとめてやっただけでも感謝してほしいくらいあるんだぞ。自分たちの愚かさを感じながら片付けるんだな。」

 

「そんな~~。一夏、私は何処にもって行けば知らないぞ。」

 

「それくらい調べろ!アンタはそれくらいも出来ないのか!!」

 

「一夏・・・怖いよ?」

 

 

溜まりに溜まった一夏のストレスが原因である千冬に対して爆発した。

普段はここまで怒ることの無い一夏がカミナリを落としたのだ。

さすがの千冬でも恐怖を感じた。

 

「誰のせいだ、誰の。」

 

「・・・私たちです。」

 

「なら責任を持って片付けろ。」

 

「はい、片付けます。」

 

「よし。」

 

「(一夏様、怖いですよ。しかし千冬様も反省しない方ですね。朝あれだけカミナリ落とされたのに・・・。)」

 

 

一夏のカミナリをすぐ傍で見ていた須佐乃男は怖いと感じたが、千冬に同情はしなかった。

昨日からの千冬の行動を見ていれば、むしろ一夏に同情したくなるのだ。

 

「それじゃあ俺は今から更識家に行く。夕飯は自分でなんとかしろ。」

 

「ええ!私はもう金が無いぞ。」

 

「昨日のあまりが冷蔵庫に入ってるからそれでも食べてろ。」

 

「一夏様、今日は更識の屋敷に行かないのでは?」

 

「この家に残った理由はこのゴミの処理だからな。終わったらもうこの家にいる理由が無い。実家とはいえほぼ居ないんだ。」

 

「それもそうですね・・・じゃあ行きましょうか。」

 

「待て!あまりってつまみの事だろ?昨日散々食べたから、違うものが食べたい。」

 

「なら、自分でなんとかするんだな。俺は作らん。」

 

「そんな殺生な・・・」

 

 

膝から崩れ落ちた千冬を放って一夏と須佐乃男は織斑家を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一応連絡はしておくか。」

 

 

一夏は屋敷に行くと連絡を入れようとしたが、さっき刀奈に切られたトラウマからすこし電話に恐怖心がある。

 

「一夏様?手が震えてますよ。」

 

「ああ、大丈夫だ。」

 

 

履歴から刀奈・・・ではなく虚に電話をかける。

 

「はい。一夏さん、どうしました?」

 

「今から屋敷に行きます。」

 

「?今日は実家の方で過ごすのではなかったのですか?」

 

「必要なことは済ませましたし、あの空間に居るとストレスで胃に穴が開きそうになるんですよ・・・。」

 

「昨日は本当にスミマセンでした。」

 

「いえいえ、虚さんたちは良いんですよ。問題は俺の姉と残りの二人の三馬鹿トリオですから。」

 

「そう言ってもらえると此方も助かりますが、一夏さん疲れてます?」

 

 

声から一夏が何時も通りでは無いと感付いた虚。

 

「そんなに声に出てます?」

 

「ええ。彼氏の声くらい少しの違いでも聞き逃しませんよ。」

 

「嬉しいですけど、心配させてしまいましたね、スミマセン。」

 

「そんな!一夏さんが謝ること無いですよ!疲れさせた原因の一つは間違いなく私たちなのですから。」

 

「それでも心配させたのは俺の落ち度です。だからスミマセン。」

 

「一夏さん・・・はい分かりました。ですからもう気にしないでください。」

 

「ありがとうございます。虚さんは本当に優しいですね。」

 

「///」

 

 

電話越しでも分かるくらい虚が照れている。

一夏のこう言った思ったことを照れずに言えるのは美点だが、一夏が言った相手は真っ赤になるようなこともあっさり言うので言われた相手はたまったものじゃない。

 

「それじゃあそろそろ着くので。」

 

「へ?・・・ああ分かりました。そのまま部屋に行きますか?」

 

「いえ、ちゃんと挨拶はしますよ。」

 

「それでは大広間で。」

 

「ええ、それじゃあ。」

 

 

そう言って一夏から電話をきる。

 

「さすが一夏様。相手が照れるセリフを照れずに言うんですから~このこの。」

 

 

肘で一夏を突く須佐乃男。

 

「?俺、何か言ったか?」

 

「こう言った所もズレてるんですよね~。」

 

「?」

 

 

普段は鋭すぎるくらいなのだが、恥ずかしいと言った感情は鈍いくらいなのだ。

したがって恥ずかしいセリフもあっさり言えるのだが、言われた相手と聞いてる周りは恥ずかしいのだ。

 

「ところで須佐乃男。」

 

「何です?」

 

「何時まで突いてるんだ?」

 

「へ?・・・ああ!ごめんなさい。」

 

 

一夏の事を突き続けていた須佐乃男が慌てて腕を引っ込める。

 

「まあいいが・・・」

 

 

一夏もさほど気にした様子もなくその一言で終わらせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お帰り、一夏君。」

 

「ただいま戻りました。またこの屋敷でお世話になります。」

 

「うん!分かった。」

 

 

屋敷に着き、当主である刀奈に挨拶を済ませ部屋に向かう。

 

「待って一夏君!」

 

 

大広間を出た所で刀奈に呼び止められた。

 

「何ですか?」

 

「どうして私じゃなくて虚ちゃんに電話したの?」

 

 

少し拗ねた感じの口調で問い詰める刀奈。

 

「だって昼に電話した時刀奈さん。あっさり切りましたよね?」

 

「だって嬉しかったから、早く皆に知らせようと思って。」

 

「それ、結構へこみましてね・・・刀奈さんに電話するのが少し怖かったんですよ。」

 

「そうなの?ゴメンね。」

 

「いえ、俺が勝手にへこんだだけですから。」

 

「いや、私が悪い。だからゴメンね。」

 

 

さっきも似たようなやり取りをしたような気がするのだが・・・。

 

「分かりました。謝罪を受け入れますので、これ以上謝らないでください。」

 

「ありがと。」

 

「それで・・・そこで隠れて聞いてる三人・・・いや四人か。もう出てきても大丈夫だぞ。」

 

「ん?」

 

 

刀奈の背後に語りかける一夏。

しかし刀奈には何のことだか分からなかった。

 

「バレちゃったね~」

 

「だから言ったのに・・・」

 

「スミマセン、気になりまして・・・」

 

「私は止めたんですよ?」

 

「「「嘘つかない!!!」」」

 

「スミマセン、嘘つきました。」

 

「相変わらず仲良しで・・・」

 

 

別に聞かれても困る話をしていた訳ではないので、一夏の怒ってはいない。

 

「それで?何で盗み聞きなんてしてたの?」

 

 

しかし刀奈は隠れて聞かれてた事に若干怒りを覚えていた。

 

「だってお姉ちゃんだけズルイよ。」

 

「そうそう~楯無様だけおりむ~と話そうなんてズルイのだ~。」

 

「私はお嬢様が一夏様にご迷惑をかけないか心配で。」

 

「私は一夏様の専用機ですし、知る権利があります。」

 

「でも盗み聞きはよくないわよ?」

 

「「「「スミマセン。」」」」

 

「プッ・・・あはははは。刀奈さん、そこまで大層な事話してた訳ではないんですから、そんなに怒らなくても良いんじゃないですか?」

 

「そうね・・・別に怒って無いんだけどね?」

 

「知ってますよ。」

 

「「「「ええーー!」」」」

 

 

笑っている二人を見て声を揃えて驚く四人。

刀奈が怒っていると思ったから謝ったのに、実は怒っていなかったのだ。

 

「じゃあ私たちが謝ったのって・・・」

 

「無駄?」

 

「でも盗み聞きが良くない事なのは本当だ。だから無駄ではないが、今は必要無かったかもな。」

 

「結局無駄じゃないですか!」

 

「まあまあ、そんなに興奮しないの。他の人に迷惑かかるわよ?」

 

 

こともなげに言う刀奈を見て、一夏はさらに笑った。

怒りもそうだが、一夏がここまで笑うのも稀だ。

 

「一夏、笑いすぎ・・・」

 

「でもおりむ~が笑ったのは珍しいね~。」

 

「そうですね。一夏さんが笑ってくれたので、この場はよしとしましょうか。」

 

「そうね~。一夏君が楽しそうで良かったわ。」

 

「今日は一夏様の珍しい姿を沢山見られて良かったですね~。」

 

「ん?沢山?他に何かあったの?」

 

「ええ。朝もありましたが、先ほど千冬様にカミナリを落としてました。あれは本気で怒ってましたね。」

 

「一夏君を本気で怒らせたら立ち直れないわよ・・・」

 

「誰にでも怒る訳ではないですよ。アレは身内ですからね。」

 

「おりむ~、自分のおね~ちゃんをアレって酷くない~?」

 

「別に酷くはないだろ。アレはアレだ。」

 

「一夏って結構好き嫌いはっきりしてるよね。」

 

「別に嫌ってる訳じゃないんだがな。」

 

「一夏さんが本気で嫌いな人って居るのですか?」

 

 

会話の流れから虚が一夏に聞いた。

 

「そうですね・・・俺の誘拐を企てた奴と実行犯くらいですかね?」

 

「おお~!以外と多いね~。」

 

「むしろ居ないと思ってた。」

 

「そんなこと別に良いだろ。それより明日の祭りについてだが・・・」

 

「?何それ?」

 

 

簪が首を傾げ、本音と虚も同じように首を傾げた。

 

「刀奈さん、まだ言ってないんですか?」

 

「あはは・・・浴衣出してたら忘れちゃった。」

 

 

この後三人にしかられたが、結局皆で行くと言ったら喜んで部屋に戻っていった。

恐らく浴衣の準備でもしに行ったのだろう。

明日が楽しみだな。




祭りまで行かなかった・・・。
次回こそは祭りについて書きます。

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