もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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今回はIS戦闘の授業です。


実習風景

「さて諸君!今日からこのクラスを担当する教師が増える。ファイルス先生、挨拶を。」

 

「分かりました。本日よりIS学園で実習を専門に教える事になりました、ナターシャ・ファイルスです。気軽にナターシャと呼んでください。」

 

「ナターシャ先生か・・・じゃあナーちゃんかな?」

 

「いや、ターちゃんの方が可愛いって。」

 

「ナタルスって如何かな~?」

 

「随分と楽しそうだな、貴様ら・・・」

 

「「「お、織斑先生!」」」

 

 

あだ名を考えていた生徒に織斑先生のありがたい出席簿アタックが炸裂する。

悶絶している生徒を見ていたらナターシャ先生が話しかけてきた。

 

「あれ、痛いんだよね~。」

 

「既に喰らってるんですか?」

 

「ええ、織斑君が職員室に来る前に。」

 

 

つまりは今朝いきなり喰らったのか。

しかし、教師にまで出席簿で殴っているのか・・・一体何をしたんだ?

 

「ナターシャ先生、何したら織斑先生に叩かれるんですか?あの人はほとんど生徒しか叩きませんよ。」

 

「いや~、山田先生で遊んでいたら後ろからこう・・・バシっとね。」

 

 

腕を振り下ろし、その時の真似をしてみせるナターシャ先生。

叩かれた理由は分かったが、同僚で遊ぶなよ・・・。

 

「しかも所有権を主張されちゃって・・・。」

 

「多分そっちが主な理由ですね・・・あの駄姉が。」

 

 

俺がボソッと毒づくとナターシャ先生が驚いたような顔をしている。

 

「どうかしました?」

 

「いや、怖くないの?」

 

 

一体なにが怖いと言うんだ?

首を傾げるとナターシャ先生は後ろを指差す。

 

「ん?」

 

 

振り向くとそこには織斑先生が居た。

 

「何か用ですか?」

 

「随分と楽しそうだったのでな。」

 

 

腕を上げ出席簿を振り下ろそうとしていた織斑先生の耳元でつぶやく。

 

「あの事言うぞ?」

 

「あの事?一体なんのことだ。」

 

 

口調こそ普段通りだが、内心凄く慌てている織斑先生。

思い当たる節が多々あるのだろう。

 

「そのまま振り下ろしても良いですけど、避けますよ?」

 

「だからどの事だ。」

 

「どれが良いですか?」

 

「どれも嫌だ!」

 

 

まあそうだろうな。

折角生徒の前では厳格な教師を演じているのに、一つでも秘密がバレればあっという間にそのイメージは崩壊する。

 

「なら山田先生を苛めて遊ぶなよ・・・。」

 

「それは出来ん!」

 

「はぁ・・・」

 

 

小声で断言されついついため息を吐いてしまった。

 

「織斑、HR中に私語は慎めよ。」

 

「・・・分かりました。」

 

 

なんか納得出来ないが、一応教師に言われたので従おう。

 

「さてファイルス先生、挨拶の続きを。」

 

「え?あっはい。元々はアメリカ軍でテストパイロットをしてましたが、色々あってこの学園でお世話になる事になりました。教師としては新米ですけど、IS戦闘においてはそれなりに腕が立つと思うので、自主練や模擬戦相手なども付き合うのでよろしくね。」

 

「「「「「は~い!!」」」」」

 

 

相変わらず元気なクラスメイト達だな・・・。

 

「あっ、俺からも一つ良いか?」

 

「おりむ~どうしたの~?」

 

「いや、須佐乃男を紹介しなきゃと思ってな。」

 

「ああ~そうだよ~!今何処に居るの~?」

 

「廊下。」

 

 

教室のドアを開け須佐乃男を中に入れる。

 

「遅いですよ一夏様!」

 

「スマン・・・すっかり忘れてた。」

 

「酷い!」

 

 

散々待たされた須佐乃男に迫られ、素直に謝ったら更に迫られた。

まあ忘れていたのは素直に悪いと思ってるから、今回は言い返せない。

 

「悪かったって。ほら挨拶しろって。」

 

「それじゃあ誤魔化されませんよ!後スイーツ奢りですからね!」

 

「今回はしかたないか・・・。分かった、それで許してくれ。」

 

「約束ですよ!」

 

「分かったから挨拶しろよ。」

 

「はい!」

 

 

よっぽどスイーツが嬉しかったのだろう。

機嫌が良くなった須佐乃男は自己紹介を始めた。

 

「はじめまして、私は一夏様の専用機の須佐乃男と申します。このたび人の姿になれるようになりましたのでこれからよろしくお願いします。」

 

「帰りのバスに乗っていた娘って織斑君の専用機だったんだ。」

 

「え?私知らないんだけど。」

 

「あなたは寝てたからね~。」

 

「そういえばそうだね~。」

 

「「あははははは。」」

 

「とりあえず仲良くしてやってくれ。」

 

「もっちろん!」

 

「だよね~。」

 

「そうそう、心配しなくても大丈夫だよ~。」

 

 

どうやら須佐乃男はすんなりと受け入れられたみたいだ。

 

「ではHRは終了とする。一時間目は実習だからな、遅れるなよ。特に織斑。」

 

「分かってますよ。」

 

 

やれやれ、変に煽ったせいでやけに絡んでくるな。

 

「では一夏様、行きましょうか。」

 

「そうだな。」

 

「何処行くの~?」

 

「・・・アリーナの更衣室だが?」

 

「その子も?女の子でしょ?」

 

 

・・・もしかしてさっきの話を聞いてなかったのか?

 

「須佐乃男は俺の専用機だぞ?どうやって実習に出るんだ?」

 

「・・・あ!」

 

 

このクラスメイトは大丈夫なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このクラスは相変わらず面白いですね~。」

 

 

更衣室に向かっている途中、須佐乃男が話しかけてきた。

 

「そうか?騒がしいだけだと思うが・・・。」

 

「そこは性別の違いだと思いますよ?私は楽しいですし。」

 

「まあ女子高だしな。あのノリは俺には理解出来んな。」

 

「一夏様があのノリに合わせてたら気持ち悪いですよ。」

 

「俺もそれは同感だが、直接本人に言うなよ。俺だってへこむんだぞ。」

 

「これくらいでへこむ神経の持ち主なら、千冬様と付き合えませんよ?」

 

「あれは慣れだ。昔はそこまで酷くなかったし、暴走し始めた時は殴れば止められるし。」

 

 

そもそもあれの相手と言葉の暴力では使う神経が違うだろ。

そんなやり取りをしていたら更衣室に到着した。

 

「さて着替えるか。」

 

「そうですね~。」

 

 

・・・まあ良いんだがな。

 

「せめてこっち見んな!」

 

「別に良いじゃないですか。私はISですので気にせずに。」

 

「ならニヤニヤするな!」

 

「一夏様が気にしすぎなんですよ~。私は元々この表情ですよ~?」

 

 

嘘だ。

完全に楽しんでいるな。

 

「あまり調子に乗ってると、お前の分の小遣い無くすぞ?」

 

「それはやめてください!死んでしまいます!!」

 

「・・・そこまでなのか?ISなんだから食べたり飲んだりしなくても死なないだろ?」

 

「折角食べたり飲んだり出来るのですから、したいですよ!それにはお金が必要なんす!!ですのでお小遣いストップだけは勘弁してください。」

 

「まあせめて後ろを向いてろ。それで勘弁してやるよ。」

 

 

着替えを見られても気にはしないが、4人に悪い気がするからな。

 

「分かりました。ですのでストップだけは・・・」

 

「しねーよ!だからさっさと後ろ向け!」

 

 

そこまで小遣いカットは嫌なのか・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「随分と遅かったですね一夏さん。」

 

 

グラウンドに出ると既に他のクラスメイトは集まっていた。

どうやら俺が最後だったらしく、セシリアが話しかけてきた。

 

「まあちょっとな・・・。」

 

「色々ありましたしね~。」

 

「ほぼお前のせいだろうが。」

 

「何がありましたの?」

 

 

よほど気になるのかセシリアは俺に詰め寄ってきた。

しかし時間を気にした方がよかったのだ。

 

「何をしているオルコット。既に始業のチャイムは鳴っているぞ。」

 

 

背後に現れた織斑先生に出席簿で叩かれた。

 

「お、織斑先生・・・何時の間に来られたのですか?」

 

「今しがただ。」

 

「そ、そうですか・・・。」

 

 

ナターシャ先生が後ろで笑いをこらえている。

確かに自分が叩かれなければ笑えるのかもしれないが・・・

 

「ファイルス先生、何が楽しいのかな?」

 

 

背後に居たら気配でバレるんですよ?

生徒が叩かれたのを見て笑っていたナターシャ先生は織斑先生に叩かれていた。

 

「痛いですよ。」

 

「愛の鞭だと思え。生徒を笑うのは教師としては良くないからな。」

 

「そうですね・・・ですがやっぱり痛いです。」

 

「我慢するんだな。ではこれより連携訓練をする。」

 

「連携ですか?」

 

 

そうすると順番に訓練機を使うとしても相当な時間が掛かると思うのだが・・・。

 

「まあ戦闘訓練も兼ねているからまずは手本を見てもらう。オルコット!デュノア!ボーデヴィッヒ!そして篠ノ乃!」

 

「「「「は、はい!」」」」

 

 

専用機持ちの三人は分かるが何故篠ノ乃を呼んだのだろう?

 

「四人には教員と戦ってもらう。」

 

「先生!箒さんは専用機を持ってはいませんわ。訓練機を使うにしても何故箒さんなのですか?」

 

 

俺が思っていた疑問をセシリアが代弁してくれた。

 

「そうだな。篠ノ乃は確かに専用機を持ってはいない。だが使えこなせているかはともかく力はあるからな。一度しっかりとした戦闘を経験させ、己の実力を分からせるといった判断からだ。それに我が強い篠ノ乃が何処まで周りと合わせられるかの確認も兼ねて選出した。文句はあるか?オルコット。」

 

「いえ・・・分かりましたわ。」

 

 

あんまり脅してやるなよ・・・。

有無を言わせぬ迫力でセシリアに詰め寄る織斑先生。

恐怖で若干涙目になってるぞ。

 

「では準備しろ。」

 

「あの織斑先生。相手は誰ですか?」

 

 

シャルが質問する。

多分だがあの二人だろう。

 

「お前達の相手は・・・」

 

「どいてくださーい!」

 

 

・・・またか。

 

「須佐乃男!」

 

「はい!」

 

 

すばやく須佐乃男を展開し、空から降ってくる山田先生を受け止める。

 

「しっかりしてくださいよ、山田先生。これで二度目ですよ。」

 

「すみません・・・。」

 

「そもそも何で空から来るんですか?運んできて地面で装着するのは駄目なんですか?」

 

「それだと何だかカッコ悪いかな~って。」

 

「空から落ちてくる方がカッコ悪いですよ・・・。」

 

「ウッ!確かにそうですね・・・。」

 

「分かったら早く降りてください。」

 

「あっ、ごめんなさい。すぐに降ります。」

 

 

山田先生を地面に降ろし、須佐乃男を解除する。

 

「さすが一夏様ですね。咄嗟の判断は素晴らしい物をお持ちです。」

 

「お前にほめられてもな・・・。」

 

 

解除した途端にテンションの高い須佐乃男にほめられた。

 

「ですが一夏様以外は動くことすら出来なかったのですよ?十分賞賛に値すると思いすし、私がそれを一番実感しているのですから、ほめても良いじゃないですか。」

 

「まあお前も反応していたけどな。」

 

「私は一夏様と繋がっているのですよ?反応して当たり前です!」

 

「そろそろ良いか?」

 

「ええ、どうぞ織斑先生。」

 

 

授業を進めるために俺達を止める織斑先生。

さすがに秘密をバラされるのを恐れて出席簿アタックはしないようだ。

 

「さて、お前達四人の相手は山田先生とファイルス先生だ。先生方、準備は良いですか?」

 

「ええ、私は大丈夫です!」

 

「私もすぐに出来ます。おいで!福音。」

 

 

銀の福音を展開し、臨戦態勢を取るナターシャ先生。

 

「ではお前達も準備しろ。篠ノ乃はそこにある打鉄を使え。」

 

「「「「はい!」」」」

 

 

さて、どれくらい持ってくれるかな・・・。

はっきり言って、あの四人が先生二人を相手に5分持てば良いだろうと思っている。

 

「(随分と評価低いですね。もう少し期待しても良いのではないですか?)」

 

 

俺の思考をよんで、須佐乃男が脳内に直接話しかけてきた。

個人ならもう少し持つかも知れないが、元軍人と元代表候補生相手に、まともに連携確認していないやつを何人当てても結果は変わらないだろうな。

 

「(厳しいですね。ですがそれが一夏様らしいです。)」

 

 

恐らく織斑先生も同じ考えだと思うがな。

生徒側に俺や本音を入れなかったのはどれだけ連携を取るのが難しいかを分からせるためだろうし、あえてリーダーを指名しなかったのもそのためだろう。

 

「(つまり自主的にリーダーを決めさせるつもりですか?)」

 

 

それが出来るのなら問題は無いだろうな。

だが四人とも複数人での戦闘には慣れてないだろうしな・・・いや、ラウラは軍の訓練であるのか?

 

「(如何なんでしょうね?ですが、それはしっかりと訓練された軍人との連携ですし、生徒同士の連携なんてそんな簡単にいくものでは無いと一夏様はお思いなのですね。)」

 

 

まあそんな所だな。

さて、そろそろ始まるか。

 

「双方準備は良いな?それでは3カウント数えたら開始する。3・・・2・・・1・・・」

 

 

生徒四人には緊張が見られるが、さすがに先生二人は落ち着いている・・・あれ?山田先生が緊張しているように見えるのは気のせいか?

 

「開始!」

 

 

少し不安要素があったが、二対四の戦闘が始まった。

 

「山田先生!バックアップよろしく!」

 

「は、はい!任せてください!」

 

 

ナターシャ先生が前衛でオールレンジ攻撃を仕掛ける。

 

「させません!」

 

 

同じタイプの攻撃を得意としているセシリアが対応するが・・・

 

「隙だらけですよ?」

 

「え?山田先生!?」

 

 

山田先生に狙撃に阻まれて福音の攻撃をまともに浴びてしまった。

 

「何をやっている貴様は!」

 

「ラウラ!危ない!」

 

 

脱落したセシリアを見て怒りをあらわにしているラウラにナターシャ先生が襲い掛かる。

 

「仲間を思うのは大切だけど、余所見はいけないな~。」

 

 

あっさりと二人脱落。

おいおい、まだ1分も経ってないぞ。

 

「おのれ!よくもラウラとセシリアを!」

 

「駄目!箒!」

 

 

福音に突っ込もうとする篠ノ乃を止めようとするシャル。

 

「デュノアさんも注意力散漫ですよ。」

 

 

背後に回った山田先生に打ち落とされる。

これで専用機持ちは全滅だ。

 

「私一人でも何とかしてみせる・・・しかしどちらから対処すれば?」

 

 

前までなら猪みたいに突っ込んでいた篠ノ乃が考え込んでいる。

少しは成長したのか?

 

「(でもさっき突っ込もうとしてましたよ?)」

 

 

そうなんだよな~。

成長しているのかしてないのか良く分からないんだよな~。

などと考えていたら篠ノ乃も脱落した。

5分も持たなかったな。

 

「そこまで!四人はすぐにエネルギーを補充してもう一戦してもらう。」

 

「次は誰とですか?」

 

 

さすがに軍人。

ラウラはすぐに次の指示に従おうとしていた。

 

「次はボーデヴィッヒをリーダーとして織斑と戦ってもらう。山田先生もお前達と一緒に戦うのでそのつもりで作戦を考えろ!」

 

「はい!」

 

 

やれやれ、五対一ですか・・・。

いきなり言われ少し驚いたぞ。

俺は向こうの準備が出来るまで須佐乃男と作戦会議をしていた。

 

「(おそらくですけど、ラウラさんと箒さんが前衛で残りが後方支援ですね。それが一番効率がいいですし。)」

 

 

そうだな。

だが山田先生が如何動くかだな。

さっきの戦闘でも隙があれば容赦なく攻撃していたし。

 

「(一夏様の隙を見つけられるなら、空から降ってきたりしませんよ。)」

 

 

そうだが、あの人意外と鋭いからな。

注意しておくに越した事は無いだろう。

 

「教官!こっちの準備は出来ました!」

 

「学校では織斑先生と呼べ。」

 

「はっ!」

 

 

相変わらずのやり取りだが、準備が出来たようだ。

 

「織斑。」

 

「こっちも大丈夫ですよ。」

 

 

須佐乃男を展開して空に浮かぶ。

何時でもいけると知らせるためだ。

 

「なら3カウント後に開始だ。3・・・2・・・1・・・」

 

 

カウントが始まると共に精神を集中させる。

連携の確認などさせない、一気に決める!

 

「(それじゃあ意味が無いですよ~。)」

 

 

情けで勝たせても意味がないだろ。

そもそも山田先生をリーダーにしなかった時点で向こうを勝たせるつもりが無いだろ。

 

「(でも山田先生がリーダーじゃまとまらない気がしますけど。)」

 

 

そうかもな・・・。

 

「開始!」

 

 

合図と共に後衛だと思われるシャルを堕とす。

 

「ええ!?もう終わり!?」

 

 

開始早々シャル脱落。

さて、このままセシリアと山田先生も堕とすか。

 

「させません!」

 

 

山田先生がマシンガンで応戦してくるが・・・

 

「そんなもの、当たらなければ意味が無い!」

 

 

全て斬り捨ててセシリアを堕とす。

指揮系統が機能する前に後衛を片付ける。

 

「一夏さん、強すぎですわ!」

 

 

ブルー・ティアーズを展開する前にセシリア脱落。

あと3人・・・。

 

「山田先生!下がって!!」

 

 

山田先生を堕とそうとしたら、ラウラが襲い掛かってきた。

 

「兄上!私は簡単には負けません!!」

 

「なら、簡単に負ける相手から片付ける。」

 

「何!?」

 

 

突っ込んできたラウラをいなし、篠ノ乃に斬りかかる。

 

「隙だらけだぞ?」

 

「くっ!簡単には負けん!」

 

「いや、終わりだ!」

 

 

フェイントを入れ、篠ノ乃を斬り捨てる。

これで後2人・・・。

 

「!?」

 

 

背後から攻撃が来る、山田先生の狙撃だ。

俺は一瞬須佐乃男を解除し、重力に引っ張られそれを回避する。

 

「ええ!?」

 

 

山田先生が驚いている・・・隙だらけだ。

 

「これで残り1人・・・。」

 

 

すぐに須佐乃男を展開し、山田先生を堕とす。

 

「さてラウラ、これであとはお前だけだ。」

 

「まさか此処まで強いとは・・・。」

 

「はい終わり。」

 

 

唖然としていたので一気に斬り捨てた。

此処まで掛かった時間は2分。

こうもあっさり終わると不完全燃焼なのだが・・・。

 

「このように数で勝っていても連携がしっかりしていないと数の有利は意味が無い。今日はそれぞれ地上での連携訓練をしてもらう。織斑、お前はファイルス先生と山田先生と共に生徒相手に教えろ!」

 

「別に良いですけど・・・織斑先生は?」

 

「私はあっさり負けたこいつらに説教と特別指導だ。」

 

「そうですか・・・頑張れよお前ら。」

 

 

出荷される子牛を見るような目で四人を見つめ、連携訓練を始めるためにその場を離れた。

訓練をするためにグループを作ってもらうことにして、それぞれISの準備をする。

背後から救いを求める視線を感じたが、気付かないフリをした。




相変わらずの一夏無双。
ちなみに山田先生が不安そうだったのはラウラの放っていたプレッシャーに押されていたからです。

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