もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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後何話なんだろう……


手荒い歓迎

 亡国機業の本拠地と思われる場所に突入したのは良いんだけど、歓迎が激しすぎてなかなか先に進めない。

 

「刀奈、ちょっと下がれ。他の連中もだ」

 

「一夏君?」

 

 

 集中するように、一夏君が雪月を構える。普段一夏君が雪月を展開する機会は多く無い。それこそオータムやスコールを相手にした時も雪月は展開しなかった。

 

「おい駄姉、これを生身で使えるか?」

 

 

 一夏君が更に展開した刀を見て、織斑先生がニヤリと笑った。

 

「暮桜には積んでなかったからな。恐らく束が抜いたんだろう」

 

「なんですか、それ?」

 

「雪片だ。私はこれ一本で世界の頂点に二度立ったのだ」

 

 

 織斑千冬の絶対的フィニッシュ技である零落白夜。その一撃はこの雪片から繰り出されるエネルギー無効化攻撃だ。それは使用者にもそれなりに反動がある為に、ISの使用が絶対条件なのだ。

 

「危ないですよ!」

 

「だが、これなら切り開ける。私は教師だ、生徒に無茶はさせられん」

 

「カッコいいこと言ってるが、アンタは普段駄目教師だろ」

 

「黙ってろ。それに、私だって怖いんだ。虚勢だって分かるだろ?」

 

「フン、須佐乃男」

 

 

 一夏君がISを解除し、須佐乃男を人の姿にする。

 

「何でしょうか?」

 

「一回だけで良い。駄姉を乗せてやれ」

 

「分かりました」

 

 

 一夏君が須佐乃男を解除して織斑先生が乗るって事は、一夏君は如何するんだろう?

 

「アンタ、雪月は使えるよな?」

 

「問題ない。今使い方を覚えた」

 

「さすがだな。ISに関して言えば超一流だな」

 

「ねぇ一夏君、もしかして……」

 

「そんな、駄目だよ一夏!」

 

 

 簪ちゃんと二人で止めようとしたけども、虚ちゃんが手で私たちを制してきた。

 

「虚ちゃん? 何で邪魔するの! このままじゃ一夏君の身体にまた……」

 

「分かってます。ですがこれしか方法が無いと一夏さんが判断したのです。私たちにそれを止める権利も資格もありません。分かって下さい……」

 

「お兄ちゃん……姉さん、絶対にお兄ちゃんに無理はさせないでよね!」

 

「分かってる。須佐乃男の使い方も覚えたし、これならある程度はいけるだろう」

 

「さっさと行くぞ駄姉。何時までも敵は待ってくれないし、ナターシャや碧だって持ちこたえられない」

 

 

 私たちが下がってる間は二人が持ちこたえてくれてたんだけど、何分数が多い為に既にエネルギーは大分削られている。

 

「下がれ!」

 

 

 一夏君の合図でナターシャ先生と碧さんが下がる。本当は下がりたくなかっただろうと表情で分かったけども、これ以上は持ちこたえられないとも理解している為に素直に下がったんだろうな。

 

「行くぞ、駄姉! 遅れるんじゃねぇぞ」

 

「私のセリフだ! 一夏こそ私に遅れを取るなんて事のないようにな!」

 

 

 一斉に敵陣に突っ込み彼方此方で零落白夜を発動させ敵ISを停止させる。その動きは私たちには捉えられないほど早く、そして正確だった。

 

「ナターシャと碧はエネルギー補給! 刀奈と簪は打ち漏らしの対処に当たれ!」

 

「ッ! 分かったわ! 簪ちゃん、やるわよ」

 

「うん!」

 

 

 敵陣を生身で切り開く一夏君からの指示で、私たちは打ち漏らした敵を片付ける。その間にナターシャ先生と碧さんはエネルギーの補給をしてる為に無防備になっている。

 

「簪を除く候補生で二人を守れ。オータムとスコールは切り開けた箇所から突破。反対方向から各個撃破に当たれ」

 

「了解! 漸く暴れられるぜ」

 

「一夏を間違って攻撃したら……オータムでも殺すわよ」

 

「分かってるっての。せっかく整備してくれたんだ、恩人を殺すほど俺は腐ってねぇよ」

 

 

 やっぱりオータムって一夏君が言うように悪い人じゃ無いのかも知れないわね。

 

「ねぇ先輩」

 

「ん? 如何したのシャルロットちゃん」

 

「僕たちは戦力になるのでしょうか? 一夏や織斑先生までは無理でも、更識さんや布仏さんみたいに一夏の役に立てるのでしょうか?」

 

「不安なの?」

 

 

 ついこの間までは腹黒さが出ていたシャルロットちゃんだけども、こっちに来てからは大人しいものね。やっぱり一夏君に指導が効いてるんでしょうね。

 

「僕たちは候補生とはいえまだまだ未熟です。そんな人間がこんな場所に居ても出来る事は無いんじゃないでしょうか……」

 

「あるじゃない。現に貴女たちは今ナターシャ先生と碧さんを守ってるのよ。出来ない事が無いなんてある訳無いじゃないのよ。一夏君が連れて来たんだから、きっと出来る事があるにきまってるわ」

 

 

 本当は私自身も出来る事があるかなんて分からないんだけど、先輩として、生徒会長としてこの子たちに不安を与えちゃ駄目だもんね。

 

「刀奈、虚、お前たちもスコールとオータムのフォローに回れ。マドカは刀奈の代わりに打ち漏らしを頼む」

 

「了解!」

 

 

 一夏君の指示で私たちは動く。この場所に居る誰よりもISに触れて日の浅い一夏君だけども、それでもIS戦闘でも他の人に引けを取らないほどの実力者。生身で戦えば誰も勝てないんじゃないかと思えるほどの強さを持ってるから、この場所でも一夏君の指示に全員が従うのよね。

 

「スゲェな、お前らの彼氏は」

 

「当たり前でしょ? なんていったって器が違うんだから」

 

「私たちと停戦出来るくらいだものね。普通の人間なら無理よ」

 

「一夏さんは貴女たちを信じたんですから、その信頼を裏切るようなら、私が貴女方を殺しますので」

 

「言ってくれるねー。だがお前に殺されるほど俺もスコールも弱くねぇぜ。実戦経験の少ないお嬢ちゃんに俺たちが殺せるかね」

 

「オータム、煽るのはやめなさい。今はコイツらを捌くのが先よ」

 

 

 いくら倉持技研が手を貸してるとはいえ、亡国企業にISがありすぎるんじゃないの? これって本当に人が乗ってるの?

 

「一夏君、これって無人機じゃない?」

 

 

 オープン・チャネルで一夏君に問いかけようとしたけども、一夏君は今ISを纏ってなかったのを思い出して大声で尋ねる。

 

「恐らくは半分以上は無人機だろう。オータム、お前あの駄ウサギラボから何か持って帰ったのか?」

 

「良く分からねぇデータをいくつか持って帰ったが、でも誰にも見せてねぇしそのデータは此処に……」

 

「どうした?」

 

 

 オータムが黙ったので一夏君が不審そうに尋ねた。

 

「ワリィ、どっかに失くしたみてぇだ」

 

「だろうな。この構造は駄ウサギの造る無人機と一緒だ。アイツが裏切ってるのかとも疑ったが、お前が襲った時にそのデータを拾ったんだろうよ。それを誰かが盗んだんだ」

 

「マジかよ……大体何時も持ってたんだが……あっ!」

 

「如何したのよ」

 

 

 オータムが大声を上げたので私たちはビックリした。でも攻撃の手を止めなかったのは褒められる事だっただろう。もし止めていたら今頃誰かが怪我をしてたでしょうしね。

 

「そういえばこの前、織斑の屑共に部屋を漁られたな……その時に持っていかれたのかもしれねぇ」

 

「だって何時も持ってたんでしょ?」

 

「風呂まで持ってく訳ねぇだろ! 大体大人しく物色されるわけねぇだろ」

 

「そうか……」

 

 

 オータムだってお風呂くらい入るだろうし、そのタイミングを見計らって盗みに入るなんてよっぽどそのデータが欲しかったんでしょうね。

 

「そっち抜けられるか?」

 

「あ? まだ少しかかりそうだぜ」

 

「そうか……駄姉、お前は向こうを抜けろ。突破口を作り次第残りは俺が殲滅する」

 

「大丈夫なのか? 須佐乃男も貸してもらってる状況で」

 

「誰に言ってるんだよアンタ。世界最強を屠った男だぞ」

 

「屠られては無いが……まぁ負けたな、お前に」

 

 

 一夏君が笑うと、織斑先生もつられたように笑った。何だかんだ言っても仲は良いのね、この二人は。

 

「刀奈と虚は駄姉のフォロー、オータムは駄姉が突破した先から捌け。スコールは突破時に出るだろう破片から全員を守れ」

 

「「「「了解!」」」」

 

 

 まさかスコールやオータムと一緒に一夏君に返事をするなんて思っても無かったわね。

 

「行け!」

 

「うおぉぉぉぉぉ!」

 

 

 織斑先生が一点突破で道を切り開き、オータムがその道を確保する。余裕が出来たら私と虚ちゃんでも道の確保をして残りのメンバーを通す。

 

「一夏、こっちは全員通ったぞ」

 

「了解だ。悪いが離れてろ」

 

「だが道が塞がるぜ?」

 

 

 オータムの問いかけに一夏君が悪い笑みを浮かべた。

 

「問題ない。コイツら纏めて片付けたら追いかける」

 

「それって死亡フラグだよね……」

 

「フラグ? 何だそれは」

 

 

 この中でゲーム好きは簪ちゃんだけなので、ゲーム用語とか言われても誰一人理解出来ないけど、フラグって言葉なら最近結構聞くし、私でも分かった。

 

「一夏君、待ってるからね」

 

「分かってる。だがその先も大勢歓迎が待ってるからな。あんまりチンタラやってたら追いつくからな」

 

 

 織斑先生が切り開いた道を閉じて、私たちは先に進む。一夏君なら大丈夫だろうけども、須佐乃男は織斑先生が……

 

「あれ? 織斑先生、暮桜は何処に?」

 

「……しまった、置いてきた」

 

 

 須佐乃男を纏ってて忘れたのか、織斑先生の専用機を向こうに置いてきてしまった。

 

「何やってるんですか、千冬様」

 

「あれ、戻っちゃった」

 

「あくまでも一夏様の命で私に乗せただけなので、あの場面を突破した時点で私は千冬様を乗せる義務は無くなりましたので」

 

「しょうがない、取りに帰るからもう一度力を貸せ。ついでに一夏も助ける……」

 

 

 言いかけて織斑先生は言葉を失った。何があったのかと全員で振り返ると、そこには暮桜を持ち上げている一夏君が居た。

 

「忘れ物だぜ、駄姉。自分の機体を忘れるなんて、やっぱりアンタは駄目だな」

 

「一夏……お前……」

 

「ん?」

 

 

 織斑先生が言葉を失った原因が分からないのか、一夏君は首を傾げている。だけど私たちは最初から言葉が出なかったのだから、それだけ織斑先生の胆力は凄いって事なんだろうな。

 

「あの数をもう捌いたのか?」

 

「ああ。邪魔だったし、コアの声も聞こえないほどの劣悪品だったしな。無人機は容赦無く停止させてもらったし、乗ってた人間は全員意識不明だが命に別状は無い。時限装置も解除しておいたからここで死なれる事も心配ない」

 

「どれだけ早いんだお前は……」

 

「別に全て同時進行で作業しただけだ。これくらい誰でも出来るだろ?」

 

「そう思ってるのはお前だけだ……」

 

 

 一夏君の口から次々と紡がれる言葉に、私たちは驚愕する。同時進行で三つの作業を完璧に出来るなんて普通じゃ無い。少なくとも私たちには無理だ。

 

「まぁ別に良いだろ。それに追いつくどころか進んでねぇじゃねぇか」

 

「仕方ないだろ。暮桜の事を思い出したんだから」

 

「泣いてるぞ、この子。せっかく久しぶりに乗ってもらえたのに忘れられて」

 

「あぁ、すまなかった……」

 

 

 一夏君に暮桜の気持ちを聞かされて、織斑先生が素直に頭を下げる。妙な光景だけども、一夏君が間に挟まるだけでこの光景は普通になるのだ。

 

「何か違和感がスゲェんだけど……」

 

「私も……だけど一夏ならありえるのよね」

 

 

 初見だったっけ? スコールとオータムが凄く驚いてる。まぁ初めてだったら無理も無いだろうと思うし、私たちも聞かされた時はビックリしたものね。

 

「それにしても、オータムがデータを奪われたのはどれ位前だ? 襲ってからまだ一月も経ってないだろ?」

 

「そうだな……だが何でそんな事を気にするんだ?」

 

「いや、数が多いと思ってな……人が造ったのなら多すぎる」

 

「機械が造ったんじゃないの~?」

 

 

 本音が何気無く言った言葉に、一夏君の目が見開かれ本音にその目が向けられた。

 

「ほ、ほえ~……おりむ~、ちょっと怖いよ?」

 

「いや悪い……だが本音の考えが当たってるとしたら面倒だぞ」

 

「二手に別れるか?」

 

「いや、状況が分からない今、別行動は危険だ。ここは全員で移動して探るしか無いだろ」

 

「一夏の能力で何とかならないの? 気配を探るのは得意なんでしょ?」

 

 

 スコールの提案に一夏君が力なく首を左右に振った。

 

「人間なら分かるかもしれないし、最悪声が聞こえればISも分かるんだが……今回の無人機のコアには感情が感じられない。それだけ粗悪品なんだ」

 

「じゃ~あ、その機械があるとしたら誰が動かしてるのかな~? 倉持技研の人~?」

 

「……それか。じゃあ探ってみる」

 

「ほえ?」

 

 

 思わぬところで本音が役に立っている。普段のほほんとしてる本音だけども、意外と考えてるのね。

 

「……これだ。技術者の気配が多くある。此処に何かしらあるぞ」

 

「此処って何処だよ。俺たちには地図もネェんだが」

 

「今書く」

 

 

 そう言って一夏君は何処からかチョークを取り出して全体図を床に書き始める……何であんなものまで収納してるんだろう……

 

「今俺たちが居るのが此処。技術者が大勢居るのは此処だ。こっちに何機か意思のあるISの気配もあるが、やる気はまったく感じられなかった。もしかしたら盗まれてきたものかもしれないな」

 

「ありえるわね。アイツが指揮してからはISも強奪したりしてたしね……Mのサイレント・ゼフィルスのように」

 

「だから私はMじゃない! マドカだって言ってるだろ!」

 

「ではやはり……イギリスの研究所からサイレント・ゼフィルスを強奪していったのは……」

 

「亡国企業だ。ちなみにその現場に俺も居たがな」

 

 

 オータムの発言にセシリアちゃんが我を忘れて攻撃しようとしたけども、生身の一夏君に止められた……チョークを投げられて。

 

「落ち着け。今は停戦中だ」

 

「ですが!」

 

「此処で争ってもお互いに利益は無い。あるのは損失だけだ」

 

 

 一夏君の冷たい目に射抜かれ、セシリアちゃんは大人しくなった。まぁあの目で見られても反抗出来るなら大したものだと思うけどね。

 

「マドカ、スコールと一緒にそのISを回収して来てくれ。最悪コアだけでかまわない」

 

「分かった」

 

「その間俺たちはもう一回あの無人機の歓迎を捌かないとな」

 

「もう一度一夏が全部捌けば良いだろ?」

 

 

 オータムが提案したが一夏君は首を左右に振った。

 

「悪いがさっきので痛みが出てきた。今回は後方支援に徹する」

 

「では私たちが前衛を勤めますわ。先ほどは大した活躍出来ませんでしたので」

 

「そうだね。鈴もラウラもそれで良いよね?」

 

「私も居るんだけど」

 

「あっ、ゴメン……エイミィも一緒に」

 

 

 一番あの中ではエイミィちゃんが実力者ね。フォローするって言っても他の四人はそれほど実戦経験は……

 

「ラウラちゃんって隊長なのよね? IS戦闘の経験は?」

 

「さほどありませんが、他の候補生よりかはあります」

 

「なら前線の指揮はラウラちゃんが取って。私と簪ちゃんはフォローに回る。虚ちゃんと簪ちゃんは一夏君を守って」

 

「駄姉とナターシャ、後碧は今回は待機。この後面倒な事がありそうだからな。体力は温存しとけ」

 

「面倒? これ以上に面倒があるのか」

 

 

 一夏君が軽く笑うと、織斑先生も大人しく黙った。碧さんが花乃を解除したため、此処からはもう一人休憩するメンバーが増える事になった。

 

「お兄ちゃん、疲れた」

 

「もう少し頑張れ。リーダーを捕らえれば終わる」

 

「何だ、殺さないのか?」

 

「オータムも満足は出来ないだろうが、全て終わった後にあの織斑夫妻とリーダーには役に立ってもらう」

 

「何か考えがあるんだな?」

 

 

 織斑先生が確認すると、一夏君は頷いて返事をした。さて、おしゃべりはこれまでにしてフォローしないとね。後輩たちが頑張ってるんだから、生徒会長が頑張らない訳にはいかないでしょ!

 

「さっきより数が多いですわね」

 

「落ち着け。冷静に対処するんだ」

 

「ラウラ、そっち行った!」

 

「クッ、一夏のようには行かないわね」

 

「無人機だって分かってるんだけど……一夏君のようには捌けない」

 

 

 前衛五人が頑張って捌いてるけども、それでもやはり数の多さには敵わない。私と簪ちゃんでフォローするにしたって限度がある。

 

「しょうがねぇな。俺がやってやるぜ!」

 

「オータム!?」

 

 

 まさか自主的に私たちのフォローをしてくれるなんて思わなかったわね……やっぱり根っからの悪い人では無いのかしら。

 

「お兄ちゃん、向こうから誰か来るよ?」

 

「マドカとスコールだな。意外と早かったな」

 

 

 どうやらマドカちゃんとスコールは任務を終えたみたいだし、こっちもあまりのんびりやってる場合じゃ無いわね。

 

「簪ちゃん、一気に決めましょう」

 

「分かった。みんな、ちょっと下がって」

 

 

 簪ちゃんが大津波を放ち、私がクリア・パッションで追撃する。これで大体は片付いたかな。

 

「お嬢様、私たちも援護します」

 

「よ~し! おりむ~を休ませる為に頑張るぞ~!」

 

「珍しく気合が入ってるね」

 

「こっちに来れなかった人の分まで頑張る!」

 

「結局美紀ちゃんは向こうに残ったからね」

 

 

 お父さんの件もあったし、美紀ちゃんは専用機持ちじゃないしね……

 

「とりあえずコアだけ回収してきたよ」

 

「それじゃあ私たちも向こうに加わりますか」

 

 

 スコールとマドカちゃんも加わり、こっちの殲滅はそれほど時間がかからなかった。一夏君も休めたし、これだ後は小林ジークムント隆俊を捕まえれば終わりね。さっさと見つけて帰りたいわね。




いろいろと大変です……

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