もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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二徹してしまった……


合流

 敵の指揮官を見つけられなくて、姉さんが誰彼かまわず攻撃し始めて数十分、これだけ暴れても敵将が出てこないって事は、この辺りにはいないと考えるのが普通かな。でもまぁ、姉さんが暴れてくれたおかげで大分敵戦力は減ったけど、何でまだ出てくるんだろう……

 

「マドカ、向こうからまた敵が来てる」

 

「エイミィ、初めての実戦はどんな感じ?」

 

「一夏君が造ってくれた黒椿におかげで快調だね。敵もそれほど強くないし、これなら体力とシールド・エネルギーが尽きない限り戦える」

 

「美紀や静寂もお兄ちゃんのおかげで戦えてるし、本音もやる時はやってくれるしね」

 

 

 それに加えて姉さんが敵勢力を大幅に削ってくれてるおかげで、私たちは陣形に苦労せずにすんでるし。

 

「マドカさん、私たちも手伝いますわ」

 

「オルコット? それにボーデヴィッヒも。お兄ちゃんのところに行ってたんじゃないのか?」

 

「兄上に此方に戻るように言われたんだ。向こうは既に鎮圧出来そうだったので、私たちはこっちに戻ってきた」

 

「あっそ。それじゃあ向こうの敵を頼む。私とエイミィは美紀と静寂のフォローに行くから」

 

 

 いくらお兄ちゃんに指導してもらってるとはいえ、さすがに経験の差が出てきてしまう事だろう。相手はこういった戦闘のプロとも呼べるし、美紀や静寂はそれほど場数を踏んでないだろうしね。

 

「ところで、教官は何故暴れてるんだ?」

 

「敵のトップが見つけられなくて暴れてるんだって。姉さんが一人で潰すつもりだったんだろうけど、さすがに見つけられなかったら無理だしね」

 

「なるほど……そういえば兄上の方にスコールとオータムが居たようだが、それは敵将ではないのか?」

 

「……は?」

 

 

 今何て言った? お兄ちゃんが居るところにスコールとオータムが居たって?

 

「何でそれでお兄ちゃんの傍から離れてるんだよ! 如何考えたって向こうに残るべきだったんじゃないの!」

 

「いや、兄上が大丈夫だと……それに生徒会長にも同じ事を言われたから」

 

 

 何考えてるの楯無さん。お兄ちゃんが無茶するのが分かってて戦力をこっちに回すなんてありえないでしょ。大体お兄ちゃんも自分の身体が今どんな状況か分かってるのに、どうして戦力になりうるボーデヴィッヒとオルコットをこっちに回すのよ!

 

「ラウラウ、こっちは終わったよ~」

 

「本音、今すぐお兄ちゃんのところに行って! スコールとオータムが向こうに居るって!」

 

「ほえ? でもおね~ちゃんからの通信で、もうすぐこっちに来るって言ってたよ~。それにおりむ~も一緒だって」

 

「如何いうこと? スコールとオータムを倒したって事なの?」

 

「しらな~い。とりあえずもう少しで到着するって事と、おりむ~が無事だって事だけは分かってるよ~」

 

 

 さすがのお兄ちゃんもあの二人相手じゃ苦戦すると思ってたけど、無事ならとりあえずは良いかな。

 

「それじゃあ私たちも敵勢力を制圧するわよ!」

 

「おおぅ、マドマドがやる気だ~」

 

「まぁ一夏君が来るまでには終わらせたいわよね」

 

 

 エイミィも気合が入ってるようだし、この程度ならいくら来ても負ける気がしないわ。

 

「そういえばかんちゃんの方は大丈夫なのかな? 爆弾の解析なんてやったことないだろうにな」

 

「だからってそっちは私たちじゃ助けにならないじゃない。機械弄りは私たちの専門外なんだから」

 

「出来そうなのは本音のお姉さんと一夏君くらいだもんね」

 

「そうそう、おね~ちゃんとおりむ~はいろいろ出来るからね~。でもおね~ちゃんは料理出来ないからおりむ~の方が優秀だ~」

 

 

 また余計なこと言ってるわね本音は……まぁ虚さんも認めてる事だし、最初の頃は姉さん並に酷かったって聞いてるしね。

 

「美紀ちゃん、シズシズ、大丈夫~?」

 

「本音ちゃん、とりあえずは大丈夫だけど、数が多い」

 

「亡国企業が造った訓練機用のコアがあるんでしょうね。さすがにこれだけのISを揃えられたら私たちだけじゃ厳しいかも」

 

「凄腕の整備士でも居るの? いくら訓練機っていってもこれだけ大量に造るのは大変だと思うんだけど」

 

「そこら辺はおりむ~が調べてくれるよ~」

 

 

 本音の言葉に、私たちは気が抜けたのと同時に頷いた。諜報においてお兄ちゃんに勝るのは難しいだろうし、碧さんだってお兄ちゃんには敵わないって言ってたもんね。

 

「でも何だろう。あの訓練機って学園にあるのと似てるような気がするんだよね」

 

「学園の訓練機の製造元は確か倉持技研だっけ?」

 

「かんちゃんの専用機を造るとか言って途中で投げ出したあそこ?」

 

「そうなの? 簪の専用機って入学前からあったよね?」

 

「おりむ~が裏技を使って篠ノ乃博士に造ってもらったからね~。このボルックスとおね~ちゃんのカストルも一緒にだけど」

 

 

 そういえば須佐乃男と一緒に造ってもらったとか言ってたわね。本音がISを動かしてるところなんて滅多に見ないから忘れてたけども、この専用機も第四世代ISだったんだっけ。

 

「ねぇ、さっきからしゃべりながら戦ってるけど、これって敵が弱いの? それとも私たちが成長してるの?」

 

「両方じゃないの? 烏合の衆では私たちには勝てないよ。何せお兄ちゃんに鍛えられてるんだから」

 

 

 実習では姉さんや山田先生、ナターシャ先生に碧さんといった優秀な教師も居るし、それ以上に優秀な先生がお兄ちゃんだ。そのお兄ちゃんに鍛えられてる私たちに、寄せ集めの訓練機操縦者では敵わないだろう。もちろんあの訓練機がお兄ちゃんが整備したものだったら話は別だったかもしれないけどね。

 

「織斑先生が暴れてるね~。おりむ~が見たら何て言うんだろう?」

 

「呆れるだけじゃない? お兄ちゃんは姉さんの暴走なんて見慣れてるだろうし」

 

「そうね……ここ最近織斑先生のイメージがガラッと変わったわよ……」

 

「私も……一夏君と親しくなって織斑千冬像が崩れ去ったわね」

 

 

 静寂とエイミィは元々姉さんの事を尊敬して崇拝してたみたいだけど、最近は尊敬はしてるけども崇拝はしてないみたいだ。まぁ姉さんも人の子だって事が分かったんでしょうね。

 

「とりあえずこっちも片付きそうね」

 

「後はかんちゃんが爆弾を……ほえ? あれって敵だよね? バスに近付いてる」

 

「何で!? って、歩兵!?」

 

 

 ISにばかり感けてたら歩兵の事を完全に失念してしまってた。今から突っ込んでも間に合わないし、中に戦闘員は……

 

「居る。誰か、篠ノ乃箒に連絡取れる人は!」

 

「私は一応出来るけど」

 

「今すぐ連絡! 敵を薙ぎ払うように指示して!」

 

 

 静寂に頼み、私は他の歩兵の気配を探る。お兄ちゃんや姉さんのように広範囲を正確に探る事は出来ないけども、狭い範囲ならばそれくらいは出来る。

 

「本音、向こうをお願い!」

 

「了解!」

 

 

 歩兵に向けてマシンガンを撃ちバスに近づけないようにする。本音も同様にバスに近づけないようにしてくれたおかげで、近付いていけたのは少数の歩兵で済んだ。あれなら篠ノ乃でも撃退出来るだろう。

 

「マドカ、一応篠ノ乃さんに連絡は入れた。でも武器になりそうなものが無いから確実にしとめられるかは分からないって」

 

「時間稼ぎだけでも十分! 美紀とエイミィはここらへんの警戒をお願い。静寂は私と一緒にバスを守るよ!」

 

「分かったわ……あれ? 一夏君がもう来てる」

 

 

 静寂が指差した方角には、須佐乃男を纏ったお兄ちゃんが猛スピードでこっちに向かってきていた。あのタイミングなら私たちがバスに到着する前にお兄ちゃんが到着するね。

 

「とりあえず行こう。篠ノ乃がどれくらい役に立つか分からないんだから」

 

 

 せめて棒状の何かがあれば篠ノ乃もそれなりに戦えるんだろうけども……バスの中に棒状のものなんてないだろうしな……

 

「あれ? 篠ノ乃さんが持ってるのって織斑先生の出席簿?」

 

「竹刀と出席簿じゃ全然間合いが違うぞ」

 

 

 そもそも篠ノ乃如きに姉さんの真似が出来るとも思えないし……もう少しマシな武器は無かったのか?

 

「……結構大丈夫みたいね」

 

「伊達に姉さんやお兄ちゃんにやられてないって事なのかな?」

 

 

 歩兵の攻撃を難なくかわして敵の頭部に出席簿を叩き込む篠ノ乃。お兄ちゃんや姉さんに比べたら歩兵の攻撃速度は素人もいいとこなので、篠ノ乃もあっさりとかわす事が出来るんだろうな。

 

「あっ、一夏君が到着して歩兵を片付けてるわね」

 

「一瞬で須佐乃男を解除して素手で屠ってる……しかも篠ノ乃に竹刀を手渡したからさらに歩兵が屠られてる……」

 

 

 お兄ちゃんが素手で屠れるのは分かるけども、篠ノ乃も意外と強かったんだ……お兄ちゃんや姉さんにやられてるイメージしかなかったし、この間剣道でお兄ちゃんに負けてたからそれほど強くないんだろうと勝手に思ってたけど、普通の相手だったらそれなりに強いんだ……

 

「マドカちゃん、静寂ちゃん、二人共無事ね?」

 

「楯無さん……その二人は?」

 

 

 楯無さんの手には、気絶した一組の男女が居る。どこかで見たことあるような気がするんだけど……何処だったっけ?

 

「久しぶりね、M」

 

「スコール!? それにオータムまで……何で楯無さんたちと一緒に居るんだよ」

 

「一夏と停戦協定を結んだのよ。亡国企業をぶっ潰すまでだけどね」

 

「お兄ちゃんが? それで、その二人は誰なんだよ」

 

 

 スコールに問い詰めると、面白そうに笑い出した。一体なんだって言うんだよ……

 

「あれだけ憎んでたのに、顔を覚えて無いなんてね。やっぱり子供だったって事なのかしら」

 

「何だよそれ……」

 

「その二人の名前は織斑万秋と織斑千春、Mと織斑千冬の実の両親で、一夏を攫った犯人でもあるのよ」

 

「コイツらが……私の親?」

 

 

 私だけを連れて行き、お兄ちゃんと姉さんから引き裂いた元凶。亡国企業に私が入る原因となった屑親。最低な生き物。それが今目の前に居る……

 

「殺す!」

 

「待てよ、M。コイツらは亡国企業を潰すのに必要だから連れて来たんだ。お前が殺したら一夏の計画が台無しになるだろ」

 

「お兄ちゃんの?」

 

 

 大体何でこの屑共が亡国企業に居るのよ。そんな事一言も言ってなかったじゃないか。

 

「スコールはコイツらが亡国企業に居るのを知ってたのか?」

 

「当たり前でしょ。仲が悪いって言っても同じ幹部なんだから」

 

「何で言わなかった!」

 

「言ったら貴女、この二人を殺してたでしょ?」

 

「当たり前だ!」

 

「だから言わなかったのよ」

 

 

 如何言う事かと問い詰めようとしたら、目の前にお兄ちゃんが現れて私を制した。

 

「出会って早々に喧嘩は止めろと言っただろ?」

 

「あら、一夏は私が悪いって言うのかしら?」

 

「別に誰が悪いとは言わねぇよ。ただ残党狩りをしているやつらに悪いだろうが」

 

「一夏君、織斑先生は?」

 

 

 楯無さんの質問に、お兄ちゃんは思いっきりため息を吐いて背後を指差した。全員でそっちに視線を向けると、そこには気絶してるのに何故か嬉しそうな顔をしている姉さんが転がっていた。

 

「コイツが復活したらとっとと亡国企業の本部に乗り込むぞ。何時までも長引かせるのは面倒だからな」

 

「お兄ちゃん。コイツらと協定を結んだって本当なの?」

 

「ん? 目的が同じなら敵対する理由もねぇしな。もちろんその後で殺しあうのは別に問題無いと思ってるが」

 

「そんな考え方が出来る一夏君が恐ろしいわ……」

 

 

 静寂が若干引いてるけども、それ以外の人は私を含め何も感じなかった。恐らく感覚が麻痺してるんだろうけども、この中で生活してたらまぁ麻痺くらいするわよね。

 

「そういえば虚さんは? 一緒だったんですよね?」

 

「あぁ、虚ちゃんなら簪ちゃんのお手伝い。もうすぐ解析出来るってさ」

 

「そうなんだ。それで、お兄ちゃんは何処に行ったの?」

 

「一夏君ならエイミィちゃんや本音のお手伝いに行ったわよ」

 

 

 何時の間に……さっきまで此処で話してたのに、相変わらずの行動力だね。

 

「それじゃあとりあえずこの二人を拘束してっと」

 

「私にやらせて下さい」

 

「だ~め。そんな今すぐ始末するなんて雰囲気を醸し出してるマドカちゃんには任せられないわね」

 

「ですが!」

 

 

 姉さんが目覚めれば瞬殺されちゃうだろうし、私が殺すにはこのタイミングしか無いんですから……長年の恨みを此処で晴らさせてくださいよ……

 

「この二人は亡国企業の実質的リーダーを倒すのに必要だって一夏君が言ってたの。だから今此処で殺しちゃうと一夏君の計画が駄目になっちゃうんだから」

 

「……分かりました。でも、後で殺すのは良いんですよね?」

 

 

 コイツらは私を亡国企業に入れるために私だけを連れて来たんだろう。お兄ちゃんや姉さんは入った途端に亡国企業を潰すかも知れないと思って……まだそういった思考が出来上がってなかった私を亡国企業に入れて、戦力にする為に。

 

「お姉ちゃん、解析終わったよ。それで、これがそのデータ」

 

「ありがとう。後で一夏君に渡しておくわ」

 

「楯無様~敵兵全て撤退しました~」

 

「それじゃあどこか一箇所に集まれる場所で作戦会議をしなきゃね。他の生徒にはホテルに戻って……って、今あそこは駄目か」

 

 

 さっきまで戦場だった場所に避難しても安全とは思えないしね……

 

「一年生の専用機持ちは他の人たちを警護するようにしますか?」

 

「でも、そうなるとこっちの戦力がねぇ……一夏君に判断を仰がないと駄目ね」

 

 

 お兄ちゃんの帰りを待ちながら、私はスコールとオータムを睨みつける。欲を言えばコイツらも私の手で屠りたいのだけども、お兄ちゃんでも苦戦する相手に私が勝てるとは思えないしな……

 

「何だよM。随分と鋭い視線をくれるじゃねぇかよ」

 

「私はマドカだ、Mじゃない!」

 

「そういえばマドカとこのお二人との関係って?」

 

「何だ、言ってねぇのか」

 

「誰が言うか。大体私には消したい過去なんだよ」

 

「そうかい。Mが亡国企業に居た事は学園の人間は知らないのか」

 

 

 オータムがあっさりバラした所為で、静寂やエイミィは驚いた顔をした。コイツ、人が隠してた事を……

 

「でも、一夏がいろいろとしてくれてたから、Mはすんなり学園に溶け込めたのよね。このブラコンは」

 

「お前には関係無いだろ! 大体お兄ちゃんの事を気安く呼ぶな!」

 

「あら? 大人のキスをした間柄なんだから、別に呼び捨てにするくらい良いじゃない?」

 

「な、何だって……まさかお前が無理矢理……」

 

「私の特技は知ってるでしょ。匂い操作で相手の自由を奪う」

 

「お、お兄ちゃんを汚したとでも言うのか!」

 

 

 お兄ちゃんも疲れてると普段の集中力を保てないからな……テスト期間とか体育祭の準備とかで疲れてた時ならこいつの匂いにも気がつかなかったかもしれないし……

 

「汚したなんて失礼しちゃうわね。私は一夏が生まれた時から知ってるのよ」

 

「だ、だから如何した! お兄ちゃんはお前なんか知らないんだぞ!」

 

「お、大人のキス……私ですらした事無いのに……」

 

「一夏が年増のオバサンと……」

 

「失礼しちゃうわね。だから小娘は嫌いなのよ」

 

 

 なんだか妙な空気になり始めたところで、お兄ちゃんが帰ってきた。何か大きいものを持ってるけど、あれなんだろう?

 

「何だこの空気?」

 

「「一夏(君)!!」」

 

「ん?」

 

「「このオバサンと大人のキスをしたって本当なの!!」」

 

「……無理矢理されたんだがな」

 

「あら、一夏だって気持ちよかったでしょ?」

 

「んなわけあるか。大体全身が痺れてて感覚など無いわ!」

 

 

 お兄ちゃんが否定してくれたので、これでスコールと浮気してたという疑惑は晴れた。そもそもそんな可能性なんてゼロだって分かってたんだけどね……

 

「ところで一夏君、その大きなものは?」

 

「敵が乗り捨てたISだ。時限装置がついてたが簡単に解除出来たから解析用に持って来た」

 

「亡国企業が作りだした時限装置を簡単に解除しただと!? お前やっぱり人間じゃねぇな」

 

「何を今更……生身でお前を撃退した時点で知ってただろ?」

 

 

 お兄ちゃんは生物学上は人間に分類されてるけども、その能力は人間レベルでは納まらないからね……人間じゃないって思われてもしょうがないか。

 

「人間で思い出したが、結局スコールは改造人間って事でいいのか?」

 

「正確には死に掛けたのを改造されたんだけどね。でもこうして動けてるから一応人間なのかしら」

 

「俺に聞かれても。そういうのは恋人に聞いたら如何だ?」

 

「テメェ一夏! いい加減からかうのは止めろ!」

 

「俺は恋人と言っただけで、何もオータムとは言って無いぞ?」

 

 

 視線で全員に問いかけて、私たちは頷く。するとみるみるオータムの顔が真っ赤に染まっていく。

 

「今のはオータムの自爆よね」

 

「スコールまで!」

 

 

 恥ずかしくなってかは知らないけど、オータムはその後大人しくなってしまった。まさかあのオータムがあんな風に恥らう姿を見る事が出来るなんて思って無かったから、ちょっとだけ優越感に浸ることが出来た。でも、すぐ傍にあの屑親が居ると思いだすと、すぐにそんな気分はどこかに消え去ってしまったけど……




スコールとオータムを如何絡ませるかが難しいです……

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