もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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佳境に入ってきました


再会

 ラウラさんとセシリアさんに運ばれながら、私は何とか一夏様に連絡取れないかと先ほどから呼びかけてはいるのですが、予想通り反応はありませんでした。

 

「あとどれくらいかかります?」

 

「急いでも三十分はかかる。兄上の安否はまだ確認取れないのか」

 

「少なくとも死んではいません。一夏様にもしもの事があれば、私も動けなくなりますので」

 

「とりあえずは安心出来ると言うわけですわね。ですが、須佐乃男さんとのリンクが生きてるとはいえ、一夏さんが無事という証拠にはならないわけですわよね」

 

「えぇ……一夏様は戦闘になると私との痛覚リンクを遮断してしまいますので……」

 

 

 だから私は一夏様がスタンガンでやられた事も知りませんでした。私から一夏様へは痛みが行くのに、一夏様から私には痛みが流れてくる事は無いんですよね……一夏様の優しさなのでしょうけども、痛みも共有したいと思うのですよね。

 

「何故私たちを狙うのでしょうか?」

 

「亡国企業ですか? それは多分一夏様の周りから戦力を取り除く為でしょう。ただでさえ一夏様相手は大変なのに、それ以外にも注意を払わなければいけないのを嫌って、別行動してるバスを狙ったんだと思います」

 

「なるほど、兄上の周りに余計な戦力を配置されるのを嫌ってのことか……だが兄上の手伝いなど私たちでは出来ないぞ。恐らく邪魔になるだけだからな」

 

 

 ラウラさんはご自身の戦力を的確に把握しておりますし、これは謙遜では無く心からそう思っているのでしょうね。

 

「市街地にはまったく戦闘の跡が見られませんわね。一般人には危害を加えないのでしょうか?」

 

「目的がはっきりしてるからな。関係無いものまで巻き込む必要が無かったんだろう」

 

「狙いは一夏様ですからね」

 

 

 亡国企業の幹部であるスコールとオータムは一夏様に執心してる様子でしたしね。

 

「一夏さんが私たちを自由にしたのは、この事を想定してたのでしょうか?」

 

「兄上ならありえそうだな。だがお前は反省して自由を勝ち取ったんだろ? だったらその成果をここで発揮したらどうだ?」

 

「一夏様に成長したところを見せるチャンスかもしれませんしね」

 

 

 もちろん、そんな余裕があればの話なのですがね。一夏様が痛覚のリンクを切ってるときは、大抵危ない感じになってる時なのですよね……

 

「あれは、私たちが宿泊しているホテルの従業員さんたちですよね?」

 

「兄上が逃がしたんだろう。無関係な人を巻き込まないようにと」

 

「亡国企業の人間も興味を示してない様子ですわね」

 

 

 逃げ惑う人たちを上空から眺めて、ラウラさんとセシリアさんは更に速度を上げる。やはり第三世代ではこれが限度ですか……せめて私が一人で動けたら……

 

「裏口付近で誰かが戦ってるぞ」

 

「一夏さんですの?」

 

「いえ、一夏様の気配は正面玄関付近からです」

 

 

 あのISは確か虚様の専用機ですよね……一夏様の傍から戦力を割く作戦なのでしょうか。

 

「虚様なら大丈夫でしょうし、今は一刻も早く一夏様の許へ」

 

「分かった。私たちの任務はお前を兄上に送り届ける事だからな。あっちは兄上にお前を送り届けた後で調べるとしよう」

 

 

 一夏様の気配が近づくにつれて、今一夏様がどんな状況なのかが分かってくる。

 

「ここで結構です。ここから先は私一人のほうが早いですし」

 

「ですが!」

 

「ではお二人は一夏様の動きについていけるのですか? 負傷しているとはいえ、一夏様が本気で動けば第三世代のISでは操縦者に負担が大きすぎるくらいの速度ですけど」

 

 

 お二人は国家代表候補生だけあって、普通の生徒さんたちよりかは動けますが、それでも一夏様と共闘となると、やはり邪魔にしかならないんですよね……だから楯無様も黙って一夏様に守られてるんでしょうし……

 

「では私たちはさっきのISの許に行ってみる。終わり次第こっちに戻ってくるが、それまで兄上を頼むぞ」

 

「当たり前です! 私は一夏様の専用機なんですから!」

 

 

 ラウラさんとセシリアさんが虚様の許に向かったのを確認して、私はこの格好で出せる最高速度で一夏様の許に突っ込む。

 

「遅かったな」

 

「ラウラさんとセシリアさんに送ってもらったので。入り口からは私一人で来ましたけどね」

 

「それで? 虚の様子は如何だった?」

 

「誰かと戦ってるみたいでしたけども、あれは誰なんですか?」

 

 

 私の質問に、一夏様の背後に隠れていた楯無様が答えてくれた。

 

「あれは布仏家の小父様と叔母様……虚ちゃんと本音のお父さんとお母さんよ」

 

「親子対決ですか? 何でまた……」

 

「四月一日に唆されてたんだろうよ。まぁその四月一日ももうこの世には居ないがな」

 

「まさか、一夏様が?」

 

 

 一夏様が視線を向けた先に、四月一日さんだったものが転がっていました。こうなると野望も何も関係無くなってしまうんですね……

 

「いい加減本気を出しやがれ、一夏ァ!!」

 

「アイツが四月一日を殺したんだ。まぁ俺が身動き取れなくしたのが原因だから、半分は俺が殺したようなもんか」

 

 

 オータムの攻撃を軽くいなして、一夏様は楯無様の頭を撫でました。

 

「さすがに目の前で知り合いが殺される衝撃は、刀奈にはキツかったよな」

 

「見たわけじゃないけど……」

 

 

 どうやら楯無様は四月一日さんが殺された場面を見てないようですね。もしかして殺されてからこの場所に来たのでしょうか。

 

「いや、俺が刀奈の視界を塞いだんだ。女子高生には耐えられないだろうと判断したからな」

 

「これでも暗部の当主なんですけど?」

 

「なら暗殺はした事あるのか? 死体を見たことは?」

 

「それは……」

 

「ラブコメしてんじゃねぇよ!!」

 

 

 一夏様と楯無様の会話に割り込むように、オータムが一夏様に攻撃を仕掛けます。しかしその攻撃も一夏様には届かずに途中で勢いを無くしました。

 

「さて、新武装のテストはこんなもんか。須佐乃男も来た事だし、お望み通り本気で行かせてもらおうか」

 

「一夏君! でも貴方怪我して……」

 

「悪いがここから先は自分の身は出来るだけ自分で守ってくれ。もちろんお前に攻撃させる事など無いと思うが、万が一に備えてISは展開しておくように」

 

 

 そういいながら一夏様は四月一日さんだったものを楯無様の視界に入らないように動かしました。消し去らなかったのは美紀さんへの考慮なのでしょうか。

 

「大体お前一人で俺と戦う気なのか? スコールやその後ろに居る二人はかかって来ないのかよ」

 

「二人? 誰の事だ」

 

「お前も見張られてるって事だろ。だからスコールは動かないんだろうよ」

 

 

 一夏様が視線を向けた先から、突如気配が現れました。それも一夏様が言ったように三人分の気配が……

 

「何もかもお見通しなのね、一夏。でもこの二人は監視じゃなくて私たちが貴方を攫うところを見たいと言ってきただけよ。こんな屑二人とつるむ訳無いじゃない」

 

「屑とは酷いな。我々は亡国企業の幹部同士じゃないか」

 

「そうよ。優秀な娘を貴女の下につけてあげたのに」

 

「あら? その娘ってのは、貴方たちが連れ去って結局育てられないからって私に押し付けたマドカのことかしら? あの子ならとっくに一夏の許に行ってるわよ」

 

 

 何でしょうこの会話……あっという間に一夏様の雰囲気が変わっていくような……普段の怒りとは比べ物にならない、より純度の高い殺気とでも言えば良いのでしょうか。兎に角体験した事の無い気配です……

 

「スコール、ソイツらが織斑の屑親か?」

 

「今の会話なら一夏じゃ無くても気付くでしょうけども、さすが一夏ね。そうよ、コイツらが一夏を実の親から奪い、そして一夏を捨てマドカをも捨てた織斑の屑親よ」

 

「久しぶりだな、一夏。元気だったか?」

 

「千冬は立派になってたし、貴方もISを使えるって知ってお母さん嬉しかったわよ」

 

 

 一夏様の殺気に気付いて無いのか、織斑のご両親は再会を喜んでるような気配でした。

 

「悪いが、俺に両親の記憶は無い。そしてアンタらを両親だとも思って無い。そもそも誰だよアンタらは」

 

「ほら、息子が名前を聞いてるわよ? 名乗ってあげたら、屑親さん」

 

「織斑万秋だ」

 

「織斑千春よ」

 

 

 確かに千冬様に似た感じの女性ですし、豪快そうな性格も千冬様にそっくりの男性ですね。これが織斑のご両親……千冬様とマドカさんの実の親で、一夏様の育ての親……

 

「それで、オータムとスコールはコイツらとつるんでたのか? この屑共に俺を会わせる為によ」

 

「まさか、俺たちは別行動だ。だが勝手にコイツらが付いてきたんだろうよ!」

 

 

 オータムの攻撃を一夏様は軽くかわして、そのままオータムに蹴りを叩き込みました。ISを纏ってるのに操縦者にダメージを直接だなんて、さすがは一夏様ですよね……

 

「何をしている。さっさとその化け物を捕まえてあのお方に献上するのだ」

 

「そうすればもう亡国企業に敵は居なくなるわ」

 

 

 好き勝手言っている織斑のご両親に、私は何故だか殺意を覚えました。今更な気もしてるのですが、この二人は一夏様を人間としては見てないようですね。

 

「アイツに一夏を? 何でそんな事しなければいけないのかしら?」

 

「当然だろ? 何せその化け物は、あのお方の息子なのだからな」

 

「邪魔な女を始末する為に息子を取り上げて私たちが育てたんだから」

 

「……あの子を殺したのはアイツじゃなくお前たちだと言うの」

 

 

 何故でしょう、向こうの雰囲気も怪しくなってきたような感じがするのですが……

 

「あの子って、ナタリアの事? 一夏の本当の母親の」

 

「ええそうよ。私の娘みたいだったあの子の事よ」

 

「あのお方の子を身篭ったと知らされた時はビックリしたがね。まさかあのお方があんな普通の女を抱いていたとは」

 

「貴様らぁ!」

 

 

 あれ? 普通なら一夏様が怒る場面のはずなのに、怒ったのはスコール。そして一夏様は黙って成り行きを眺めています。

 

「おい一夏、如何なってるんだあれは?」

 

「俺に聞くな。全員お前の上司だろうが」

 

「いや、そうなんだけどよ……急展開についていけねぇんだよ」

 

 

 ついさっきまで一夏様と戦闘を繰り広げていたオータムが、困惑の表情を浮かべながら一夏様に話しかけてきました。シュールといえばそうなのですが、私も正直言ってついていけてないのでオータムの気持ちは分かるつもりです。

 

「それとオータム」

 

「何だよ」

 

「さっきからアイツだあのお方だとか呼ばれてるのって、お前らのボスか?」

 

「亡国企業の実質的リーダだな。本当はもっとジジイがボスなんだが、病に犯されてソイツが代理を務めてるって噂だ。俺レベルじゃそれくらいの情報しか持ってねぇよ」

 

「幹部じゃねぇのかよ」

 

 

 一夏様のこぼした言葉に、私も楯無様も頷いて同意しました。確かオータムも亡国企業の中では幹部だったと記憶してるのですが……

 

「下っ端幹部じゃ無理だっての。スコールみたいな大幹部なら兎も角よ」

 

「へぇ、お前下っ端だったんだな」

 

 

 一夏様の嫌味っぽい一言に、オータムは顔を顰めました。

 

「テメェ、知らなかったのかよ」

 

「知ってるわけ無いだろ? 俺はお前らと違って内部に情報を流してくれるスパイなど持ってないんだからな」

 

「チッ」

 

 

 舌打ちをしたオータムですが、スコールの怒りに身を任せた攻撃を見て顔を覆い隠すようにして嘆きはじめました。

 

「あれが何時も冷静だったスコールかよ……」

 

「ところでオータム、その代理のリーダーってのは日本人なんだよな?」

 

「あ? 何でそんな事を」

 

「いや、さっきナタリアとか言ってただろ? なら少なくとも母親は日本人じゃねぇんだろうし、これで父親が日本人じゃなきゃ俺の容姿などの説明がつかねぇからよ」

 

「そういえば日系だとか聞いたが、正確には知らねぇよ。さっきも言ったように俺は大幹部ではねぇからな」

 

 

 何か普通に会話してますけど、一夏様とオータムは敵同士なんじゃないんですか? しかも目の前ではスコールと織斑夫妻が戦ってますし……

 

「お前は加勢しねぇのか? 恋人なんだろ?」

 

「だから俺はレズじゃねぇっての! だがまぁ、確かにスコールについていくって決めたんだしな。此処でただ立って見てるのもつまんねぇからな!」

 

 

 オータムも乱戦に参加して、いよいよ一夏様は敵がいなくなってしまいました。

 

「刀奈、お前は虚のところに行っても良いぞ? 四月一日が死んだって分かれば、布仏夫妻が虚と戦う理由は無くなるだろうしな」

 

「え、でも……」

 

「大丈夫だ。こっちには須佐乃男が来たし、とりあえず俺は蚊帳の外みたいだからな」

 

 

 一夏さんが指差す方向では、亡国企業の大幹部三人と、下っ端幹部のオータムが派手に戦闘を繰り広げてました。

 

「分かった。説得したらすぐに戻ってくるから!」

 

 

 楯無様がISを纏って飛んでいくと、一夏様は急にその場に座り込みました。よっぽど身体に残ってるダメージが大きいのでしょうね。

 

「大丈夫ですか、一夏様?」

 

「一応はな。だが何時こっちに飛び火してくるか分からねぇからな。出来るだけ離れておくとするか」

 

「肩貸しますよ」

 

 

 一夏様に肩を貸して戦闘が見えるギリギリまで距離を取り一夏様を休ませる。といっても普通の人間なら全然見えない、見えたとしても誰かが暴れてる程度にしか認識出来ない距離なんですけどね。

 

「まさか駄姉とマドカの実の両親が亡国企業だったとはな」

 

「そして一夏様の実のお父上が事実上の亡国企業のトップだったとは……」

 

「つまり俺たち義姉兄妹の身内はほぼ亡国企業って事か……」

 

 

 一夏様がつぶやいた事に、私は改めて震えを感じました。まるで仕組まれてたのではないかと思うくらいのタイミングで明かされた真実、なのに一夏様は一切の動揺すら感じていないのですから……

 

「如何する? さっさとあの四人を潰して簪たちを助けに行くか?」

 

「ちょっと待ってください。一夏様に今必要なのは休息です。怪我した身体でISと戦って、しかも衝撃の事実が次々と判明したんですよ? 一夏様には休憩する時間と情報を正確に処理する時間が必要なんですよ」

 

「そうなのか?」

 

「そうなのです!」

 

 

 一夏様は混乱してるのではなく興味が無いだけなんでしょうけども、実のご両親の事も知れましたし、義理のご両親の事も知れたんですから、今は一夏様には情報を整理する時間が必要不可欠なのだと、私は思ってます。

 

「それに、一夏様なら気配で戦況くらい分かるんじゃないんですか?」

 

「さすがに簪たちの気配は分からんからな。どれだけ離れてると思ってるんだよ」

 

「いえ、そっちでは無くあっちの四人ですよ」

 

「あぁ、あの亡国企業の喧嘩の話しか? まぁ気配で大体の状況は分かるが、それがどうかしたのか?」

 

 

 一夏様は本当に分かってないような感じで私に聞いてきました。普段鋭いくせに意外なところが鈍いですね……

 

「ですから、わざわざ見える位置に居なくても、もう少し遠くに逃げる事が可能なのではないかと提案してるんですよ」

 

「逃げる? 何でまた」

 

「いいですか! 一夏様は昨日改造スタンガンで死んでもおかしく無い威力の電撃を喰らわされたんですよ! その一夏様が無理して動いても周りを心配させるだけなんですから! 今は少しでも体力の回復と情報の整理をする時間が一夏様には必要なんです! 分かったらさっさと移動しますよ」

 

 

 私がまくし立てるように言うと、一夏様は少し驚いた表情を浮かべてました。あれだけ迫力出して言っても少しだけしか驚いて無いなんて、一夏様には敵いませんね……

 

「だがあまり離れすぎると良く無いだろ? 何時俺の存在を思い出すかも分からねぇんだからよ」

 

「……ではせめてもう少し離れた場所まで移動しますよ。すぐに巻き込まれるような位置では休憩になりませんので」

 

「了解。刀奈たちにも分かりやすい位置にしておこう」

 

 

 やっぱり一夏様はご自分の事は二の次なのですね……そこが一夏様の良い所でもあり悪い所でもあるんでしょうけども……

 

「一応山田先生に連絡入れておくか、恐らく駄姉は特攻でも仕掛けてるんだろうし」

 

「そういえばそんな事を仰られたような気が……」

 

 

 さすが長年義姉弟をやってるだけありますね。千冬様の考えそうな事は一夏様にもお見通しなんですね……

 

「あの二人、万秋と千春とか言ってたっけか? なら何でマドカには桁も季節も入ってないんだ?」

 

「言われればそうですね……『千冬様』に『一夏様』ですのに、何故『マドカさん』なのでしょうか?」

 

 

 それに一夏様はあの二人の子供では無いでしょうに……言われれば不思議ですね。

 

「まぁそれは別に良いか。今は落ち着いて休む事を考えるか……そうだ、お茶飲むか? 丁度そこに自販機があるし」

 

「では一服するとしましょうか、一夏様の奢りで」

 

「それじゃあ須佐乃男が買ってくれ。金は払うから」

 

 

 一夏様にお金を渡されて、私は自販機からお茶を購入しました。襲われてても自販機は動くんですね……自家発電でもあるのでしょうか?

 

「完全に非日常真っ只中なのに、俺たちは相変わらずだな」

 

「そうですね……もう非日常に慣れたからではないでしょうか?」

 

「そうかもな」

 

 

 しみじみとお茶を飲みながら、私たちは遠くで行われてる戦闘に視線を向けました。何時巻き込まれるか分かりませんが、今だけはのびのびとお茶を飲みましょう。




織斑夫妻登場。名前はテキトーです。

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