もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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380話目ですね


衝突までのカウントダウン

 兄上に言われこの三人と々部屋に滞在する事を承諾したが、考え方によったら私も兄上や織斑教官に監視されてるって事になるのではないだろうか……悪い事をした訳でも無いのに監視されるのは良い気分がしないな……

 

「ラウラさん? さっきから両隣の壁を睨みつけるように見てますけど、何かあるのですか?」

 

「いや、少し気になるだけだ。兄上は何故私をお前らと同じ部屋にしたのかがな」

 

「他にやりようが無かったからじゃないの? ラウラって僕たちの他に親しい人居たっけ?」

 

「……言われればそうだな」

 

 

 元々他人と親しくするという概念が無い私にとって、しゃるろっとやセシリア、箒は友達と呼べる数少ない相手だ。だから兄上は私をこの三人と同じ部屋にしたのか……

 

「だが静寂や本音ともそこそこ仲良くやってるんだが?」

 

「だったその二人は他のメンバーと一緒になっちゃってるし、その相手とラウラはそれほど仲が良い訳じゃないでしょ? だから一夏も考えたんだと思う」

 

「確かにマドカとは兄上を取り合ったりしてるし、美紀や香澄は私の事を恐れてる節があるからな……」

 

 

 別に何かをしたわけではないのだが、私の事を恐れてる人は他にも居るらしい。まぁこんな見た目だから仕方ないのかもしれないが、ちょっと悲しいぞ……

 

「でも一番の理由は、箒を怖がらないからじゃない? 他の子だと箒を怖がって部屋から逃げちゃうかもしれないし」

 

「待てシャルロット。私の何処が怖いというんだ」

 

「まずその威圧する声だね。雰囲気もだけど、声に威圧感があるんだよ箒は」

 

「確かにそうですわね。剣道をやってるのも関係してるのかもしれませんが、箒さんは地声が大きいですからね。威圧してるように思われてしまうのも仕方ないのかもしれませんね」

 

 

 シャルロットとセシリアが納得したように頷いてると、箒が小刻みに震えだした。この展開はマズイ気がしたので、私は箒を宥める事にした。

 

「落ち着け箒。この部屋は兄上と織斑教官に見張られてるんだぞ。こんな場所で問題を起こせば終わりだ!」

 

「……分かっている。だが悪意の無い評価ほど相手を怒らせるものは無いぞ」

 

「悪意が無い分真実だからだろ。それが分かってるならお前も改善するように努力しろ。せっかく兄上が許してくれて京都に来れたんだから、もう少し成長してみせろ」

 

 

 この三人が京都に来られたのは兄上が解放しても大丈夫だと判断したからなのだろう。そこまで反省出来た三人なら、もう少しくらい成長出来てもおかしく無いと思うのだがな。

 

「ところで、こういった旅行先では何をすればいいんだ? 臨海学校のときは何もしなかったが、日本には旅行先で遊ぶのが普通だとクラスの連中が騒いでたのだが?」

 

「そんな事言われても……」

 

「私たちが解放されたのは昨日ですし……」

 

「カードゲームやらなにやらを準備する時間など無い」

 

 

 そういえばギリギリまで閉じ込められてたのだっけか……じゃあしょうがないな。

 

「兄上に聞きにいってみよう」

 

「正気か!? 一夏がそんな事をするとは思えないし、なにやら重苦しい空気が流れてきてるのだが」

 

「それは私も感じている。だが私は軍人だ。これくらいの重圧で敵から逃げる訳には……」

 

「ラウラ、ここは戦場じゃないし、今のラウラは軍人じゃなくってIS学園の生徒なんだよ? だから無理に突撃はしなくても誰も責めないよ」

 

「そうですわ。それにそんなに震えてるのに一夏さんの部屋まで辿り着けるのですの?」

 

 

 セシリアに指摘され、私は自分が震えていたことに気がつく。壁越しでもこれなのだから、部屋に招きいれられたら卒倒するかもしれないな。

 

「じゃあ如何する。私たちは何もせずに部屋で過ごさなければいけないのか」

 

「僕はそれでも良いけどね、来れただけでも満足だから」

 

「そうだな。危うくゴミ置き場に放置されるところだったのだし」

 

「私も今はゆっくりとベッドの感触を楽しみたいですわ」

 

 

 欲の無いやつらめ……まぁ昨日まで硬い地面で寝ていた人間なのだから仕方ないか。だが今朝は寮のベッドで熟睡してたじゃないか。

 

「そういえば布仏さんたちがトランプゲームをするって言ってましたわね」

 

「あそこのメンバーは一夏の教え子だもんね。交ざりに行くのはちょっと勇気がいるよ」

 

「一夏にISや勉強を教えてもらってる連中だもんな。問題児扱いされていた私たちとは扱いが全然違うもんな」

 

「なによりあの部屋にはマドカが居る。アイツが居るとどうしても喧嘩腰になってしまう」

 

 

 アイツは確かに兄上の妹で、私はまったく関係の無い人間だ。だが兄上を兄上と呼んで何が悪いと言うのだ。花乃だって兄上の事を『お兄ちゃん』と呼んでいたではないか。なのに何故マドカは花乃には食って掛からなかったのだろうか……

 

「ラウラさん? さっきから携帯が鳴ってますけども」

 

「何? クラリッサからだ……私だ」

 

 

 クラリッサは今日本を満喫中のはずなのに、一体なんの用だ?

 

『隊長は今京都ですよね?』

 

「そうだ」

 

『京都には古きよき日本の伝統文化が多くあると聞きました。流行の最先端も良いですが、じっくりと日本文化を満喫してきてください。そして土産話を楽しみに待ってます』

 

「了解だ。だがクラリッサ、この前兄上に聞いたのだが、あれは日本文化の最先端では無いそうだぞ?」

 

 

 クラリッサがいう流行の最先端「萌え」は、一部人間にのみ流行してるだけで別に最先端ではないらしいのだ。

 

『織斑一夏殿は萌えに興味が無いからそう言ったのでしょう。ですが数馬はやはり分かってる人間ですので、明日再び二人で萌え体験に行ってきます』

 

「仲がよくて何よりだ。だがその数馬って男、相当なバカらしいので気をつけるように」

 

『了解しました。では隊長も京都を満喫してきてくださいね』

 

 

 クラリッサからの通信を切り、私は一息入れる為にお茶を買いに行く事にした。

 

「あっ、ラウラ。僕のもお願い」

 

「私のもお願い出来ます? 出来れば紅茶が良いのですが」

 

「私は日本茶で良いぞ」

 

「……何故私がパシられなきゃいけないのだ」

 

「だってタイミングよく部屋から出て行こうとしたから」

 

「お代はちゃんと払いますので、心配しないでください」

 

 

 何故か買いに行かなければいけない雰囲気になってしまったので、私は不承不承ながらも三人の分も買いに行く事にした。

 

「ラウラか」

 

「兄上! どうかなさったのですか?」

 

 

 私と同じタイミングで兄上が部屋から顔を出した。偶然とはいえ嬉しいな。

 

「ちょっと下に飲み物を買いにな。部屋にコンロが無いのは面倒だ」

 

「兄上はご自分で飲み物をお淹れになりますからね」

 

「基本俺はコーヒーだがな。それで、ラウラは?」

 

 

 兄上の隣を歩きながら私も飲み物を買いに行く旨を話すと、兄上は少し笑ってくれた。普段無表情が多い兄上だが、こうやって感情を見せてくれる事もあるのだ。

 

「災難だったな。タイミングよく押し付けられるとは」

 

「奢りでないだけマシです。兄上もやはり人数分を?」

 

「彼女たちだからな。俺は奢りだ」

 

「そういえば兄上。先ほどクラリッサから連絡が来たのですが、明日数馬とデートで流行の最先端を満喫してくるそうです」

 

「あの二人ならそこしかないだろうな……後はゲーム屋とか関連ショップとかだろうし……」

 

 

 兄上が少し考えながら腕を組みのを、私はじっくりと観察していた。最近授業に参加してなかったのでこういった表情の兄上を見る事が出来てなかったのだ。

 

「須佐乃男、何やってるんだ?」

 

「罰ゲームで皆さんの飲み物を買いに来てるのです」

 

「罰ゲーム? トランプで惨敗したのか」

 

「その通りです」

 

 

 兄上は苦笑いを浮かべると、ご自分の財布からお金を取り出して須佐乃男に手渡しました。

 

「どうせ奢りなんだろ? 払ってやるから泣きそうな顔するな」

 

「ありがとうございます……七人分の飲み物代はバカになりませんので……」

 

 

 兄上は何もかお見通しのようですね。それにしても七人分の飲み物を奢らされるのか……日本の罰ゲームもバカに出来ないな……

 

「それで、何故一夏様とラウラさんがご一緒に?」

 

「偶然だ。俺が飲み物を買いに出たら同じタイミングでラウラもパシらされたらしい。まぁこっちは後で金を払ってくれるらしいがな」

 

「そうでしたか。では私はこれで。一夏様、ありがとうございました」

 

 

 須佐乃男が深々と頭を下げて去っていくのを、兄上は暫く眺めていた。

 

「どうかしたのですか?」

 

「いや、あいつホントゲームとか弱いなと思ってな」

 

「運が関係しますからね。ISだとそういうのが固定されてるのではないでしょうか?」

 

「そうなのかもな。毎回良い所で負けてるイメージしか無いんだよ」

 

 

 ご自身の専用機に負け癖が付いてるというのに、兄上は特に気にした様子は無く飲み物を購入していきます。さすが兄上、小さい事は気になさらないのですね。

 

「……ちょっと野暮用が出来た。ラウラは部屋に戻って大人しくしてるんだぞ」

 

「兄上?」

 

 

 急に鋭い視線を向けたと思ったら、今度は優しい表情で私の頭を撫でてくれました。一体兄上は何を見てあんな視線を向けたのでしょうか……でも私には兄上に気付かれる事無く尾行する能力も無いし、何より兄上にあんな表情で言われてしまったら部屋で大人しくしてるしかなくなってしまうのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もしかしてとは思っていた。だがそんな事が起こる確率などほぼゼロだとも思っていた。だが現実は俺を休ませてくれるつもりは無かったようなのだ。

 見た目では分からないように顔を隠しては居たが、気配はその人のものだ。偽る事をしなかったのは気付かれないと高を括っていたのか、バレても気にしないという事なのか……

 

「(四月一日家当主と、その側近……そして更識内部に巣くっていた裏切り者集団か)」

 

 

 刀奈が楯無を襲名したのが気に食わなかった四月一日家当主……美紀の父親は密かに亡国企業と繋がっていたのだ。そして内部から刀奈に攻撃を仕掛けるように更識の資金の殆どを亡国企業に流していた。それも巧妙な手口で気付かれた時には手遅れになるように少量ずつだ。

 

「(楯無を襲名したかった人間にしては、やり方が小物だ。刀奈に負けて当然の気もするのだがな……本人からしてみれば、娘と大して変わらない刀奈に楯無の名を取られ、その娘に仕えなければいけないのが気に食わなかったんだろうが、そんなの情状酌量の理由にならない)」

 

 

 美紀には悪いが、最悪コイツらにはこの世界から退場してもらうかもしれないのだ。

 

「(だが何故あえて同じ場所に滞在を? 地下施設と何か関係があるのだろうか?)」

 

 

 このホテルには刀奈も虚も碧も居る。なのに何故このタイミングで反楯無派がこのホテルに現れるんだ……亡国企業が攻めてくるって事なのだろうか。

 

「(あまり深入りして刀奈たちに心配させるのもアレだしな。気配は掴んだしこれ以上の追跡はリスクがデカイ)」

 

 

 踵を返して部屋までの道程を行く事にした。とりあえず亡国企業の人間の気配もちらほらとあるし、一人では万が一の時に無茶をするしかなくなるしな。

 

「あら、一夏じゃない」

 

「……匂いか」

 

「貴方相手に普通に気配を消してもバレちゃうものね」

 

 

 背後からスコールに声をかけられ、俺は身構える前に電撃を流される。

 

「ッ!」

 

「貴方なら死にはしないでしょ? でもこれ以上深入りされると迷惑なのよね」

 

「……今は見逃すつもりだったんだが、お前が来ちゃそうはいかねぇよな。悪いが今日は見逃す訳にはいかないぜ」

 

 

 スコールに蹴りを放ちとりあえず背後からスコールを退ける。何時までも背後を取られてた不利だからな。

 

「あらあら、さっきの電撃で気絶しないなんて、やっぱり貴方は普通の人間じゃないのね」

 

「オメェに言われたくねぇよ。お前は何者だ?」

 

 

 蹴りを入れた感触が普通の人間では無かった。人間の感触ではないが、機械という感触でもなかった。

 

「私の人生はいろいろあったのよ。それこそ貴方以上にね」

 

「俺はそこまで波乱万丈じゃねぇよ」

 

「出生から貴方の人生は波乱万丈でしょ? それこそあの子の人生が狂ってしまったほどに」

 

「お前は俺の実の親を知ってるんだったな。何故知っている?」

 

「……それは今度の機会にしましょう。お仲間が来ちゃったようだしね」

 

 

 スコールが視線を向けた先にある気配は駄姉と山田先生、恐らくマドカが俺の様子がおかしかったのを伝えたんだろうな。

 

「さっき言ったろ? 今日は見逃す事は出来ねぇって」

 

「その身体で私を捕まえられるとでも? 立ってるのがやっとなんでしょ?」

 

「お前一人くらいならこれくらいが丁度言いハンディだろ? それとも捕まるのが怖いのかよ」

 

「まさか。一夏に抱擁されるのなら喜んで捕まるけど、あの屑の娘に捕まるのは御免だわ」

 

「そうか……お前は織斑の両親も知ってるんだったな」

 

 

 電撃で蓄積したダメージで一瞬意識が漂白される。その隙を突かれスコールには逃げられてしまった……何だよあのスタンガン、完全に違法じゃねぇか……

 

「一夏!」

 

「遅ぇよ駄姉が……」

 

「織斑君!? 服が焦げてますけど……」

 

「改造スタンガンで思いっきりやられたからな……」

 

「だがお前が簡単に背後を取られるなんて……」

 

 

 駄姉はアイツに匂いを嗅いだ事が無いからな……気付かれない程度の匂いでも相手の神経を麻痺させるあれはかなり脅威だ。アイツが本気になれば拉致監禁など簡単に出来るだろうな。それこそ中学時代の俺のような事だって可能だろう。

 

「とりあえず部屋まで運んでくれ。もう立ってるのもキツイ」

 

「分かった。安心してお姉ちゃんの胸に飛び込んでこ……グホゥ」

 

「自力で帰る」

 

 

 駄姉に蹴りを入れて足を引き摺りながら部屋までの道程を歩く。何であのバカはこんな時まで使えないんだか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏君が飲み物を買いに行ってから結構時間が経っている。何時もならこんなに時間かからないのに、今日は如何しちゃったんだろう。

 

「様子見てくる?」

 

「お嬢様は心配し過ぎですよ。一夏さんの事ですから、またなんらかの問題を見つけて調べてるとかですって」

 

「虚さん、それって結構大事な事だよね? 何でそんなに落ちついてられるの?」

 

「一夏さんの事を一々心配していたら、胃に穴が開いてしまいますので」

 

 

 確かに一夏君の事を毎回心配してたら胃潰瘍になってもおかしくは無いけども、それでも心配じゃない。私は部屋から出ようとしたけども、そのタイミングで扉が開いた。

 

「一夏君、遅かった……ね?」

 

 

 一夏君の姿を確認したと思ったら、急に一夏君が私に抱きついて来た。嬉しいけどまだそんな時間じゃないよ?

 

「一夏君?」

 

「悪い、ちょっと肩貸してくれ……足の感覚が無い」

 

「如何したの!? 何でそんなにボロボロなのよ!」

 

「説明するから、とりあえず扉を閉めてくれ」

 

「わ、分かった!」

 

 

 扉を閉めて虚ちゃんと二人で一夏君をベッドまで運ぶ。簪ちゃんはオロオロしちゃってるしとりあえず落ち着けないと。

 

「簪ちゃん、タオル持ってきて! 一夏君の汗を拭かないと」

 

「わ、分かった!」

 

 

 全身に脂汗を掻いている一夏君をこのままベッドに寝かせる訳にもいかないので全身を拭く事にした。もちろん隅々まで拭くのだ。

 

「それで一夏君、何があったの?」

 

「下で四月一日家当主とその仲間を見つけてな。尾行してたらスコールにやられた」

 

「一夏が気付かなかったの?」

 

「アイツは独特の香料で相手の神経を麻痺させて近付いてくるんだ。俺もそれには気付けなかった」

 

 

 一夏君の背中にはスタンガンを当てられた痕が残っている。これだけの痕が残るのだ、それだけ威力があったという事なんだろうな。

 

「一夏さん、四月一日さんたちがここに居るという事は、やはりあの資金の流用は……」

 

「亡国企業への献金だと考えるのが普通だろうな。美紀には悪いがこれはもう確定的だ」

 

「如何するの? こっちから攻め込む?」

 

「今はまだその時じゃないだろうな。向こうの大体戦力が分からないから攻めようが無い」

 

 

 一夏君も負傷しちゃってるし、今攻め込んでも勝ち目は薄いでしょうね。

 

「でもよかった。一夏君が攫われちゃったら完全にこっちの負けだもんね。一夏君を脅しのネタに使われたら何も出来なくなっちゃうもんね」

 

「そうですね。スコールはその事を考えなかったのでしょうか?」

 

「蹴りいれてきたからな。簡単に捕まってたまるか」

 

 

 さすが一夏君ね。この状況でも敵に攻撃を仕掛けるなんて。

 

「でも一夏。足の感覚が無いのに如何やって蹴りを?」

 

「あの時はまだ辛うじて感覚が残ってたんだよ。だがここまで来るのに完全に感覚を失った」

 

「治るの?」

 

「一日休めば問題ないだろ。大体あのあと来た駄姉の所為で痺れが余計全身に回る破目になったんだよ」

 

「……何があったのよ?」

 

 

 織斑先生の奇行を聞かされた私たちは、全員で顔を見合わせて苦笑いを浮かべた。織斑先生、負傷してるんだから一夏君に負担かけるような言動は慎んで下さいよ……




終わりが見えてきたかも知れません。

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