もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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ちょっと下火になってますが、あれの影響です


掃除妖怪?

 ここ数日、篠ノ乃さんが部屋に居ないから朝も早く起きる事も無くなってきた。だって朝から人の事考えずにどたどたと歩く音も聞こえないし、天気が悪いと部屋の中で竹刀を振ってたりしたから五月蝿かったのよね。それこそ織斑先生に部屋変えを頼もうと思ったくらいに。

 だけどその篠ノ乃さんは今反省の為別の場所で生活している。だから私は快眠を手に入れる事が出来たのだけど、その分遅刻しそうになる回数が増えたのだ。

 

「急に生活リズムが変わると駄目ね。快眠も考え物だわ」

 

 

 今日も普段よりグッスリ寝られたのだけども、その分朝ゆっくりする時間が無くなっているのだ。どっちが良いのかは分からないけども、ずっと朝のんびりしてたから結構焦るのよね。

 

「とりあえず着替えて食堂に行かなきゃ。何時もみたいにガラガラの時間帯じゃないし……」

 

 

 普段なら場所の事を気にする事は無いのに、この時間に起きると結構席が埋まってしまってるのよね……一夏君のように自分で作ればそんな事心配する必要も無いのでしょうけども、起きてすぐ自分の為だけに料理なんてしたく無いわよ……

 

「余計な事考えてないで急がなきゃ」

 

 

 早食いは太る原因になるし、なるべくゆっくり食べたいから私は大急ぎで食堂に向かう。もちろん廊下を走るなどろいう怒られる原因になる事はしないのだけども。

 

「静寂、おはよう」

 

「おはよう。美紀と香澄もこれからなの?」

 

「そうだよ。私たちは何時もこの時間だし」

 

「静寂はもう少し前から居るイメージなんだけど……」

 

「篠ノ乃さんが部屋にいないからつい寝ちゃって」

 

「そうなんだ。一夏様が反省させる為に別の場所で生活させてるから静寂もゆっくり寝られるんだ」

 

 

 一夏君は最低限の生活は確保させるつもりだったらしいと噂があるけども、現状は最低限の生活も出来てないわよね……なにせ生活場所がゴミ置き場なんだから。

 

「でもある意味では羨ましいな。一夏君の料理が食べられるんだから」

 

「あれって織斑先生の料理? を食べて三人が保健室に運ばれたからでしょ?」

 

「一夏様が織斑先生にお説教していたと、複数人の目撃情報があるらしいよ」

 

「あ、それ私も聞いた」

 

 

 織斑先生は私たちには強気に出る事が出来るけども、一夏君に対しては全然強気にはなれないのだ。昔から一夏君に世話をしてもらってたのもあるし、今現在も一夏君が主導権を握ってるんだろう。それに一夏君の方が強いしね。

 

「そういえば静寂、月乃とは上手くやっていけそう?」

 

「どうだろう……正直自信は無いよ」

 

「でも、静寂は私より実技の成績良いでしょ?」

 

 

 香澄が辞退した理由はこれが大きいのだろう。一夏君が面倒を見てくれてるから平均以上の成績を修めてるけども、香澄は一学期実技も座学も赤点ギリギリだったのだ。

 

「月乃を動かした事無いから分からないけども、多分相性は良いんだろうな」

 

「まぁ本人が希望しての事だったからね。一夏様も反対してなかったし」

 

「しかし驚いたよね。まさか須佐乃男以外のISが人の姿になるなんて」

 

「一夏君が凄いのは知ってたけど、まさかあそこまでとは思って無かったわね」

 

 

 私たちは一夏君に呼ばれ、そして私と美紀は所有者という事になってるから知ってるだけで、本格的に発表されるのは今日のHRでの事なのだ。だからこの内容を話してる時、心なし声を小さくしている。

 

「さてと、そろそろ教室に行かないと織斑先生に怒られちゃうわね」

 

「もうそんな時間?」

 

「あと少しくらいならゆっくり出来ると思うけど?」

 

「食べてすぐ走りたくないのよ」

 

「確かにそうだね」

 

 

 美紀と香澄と一緒にトレーを返却口に持っていき、そのまま教室までゆっくり歩いていく。

 

「あれ? 一夏君じゃない」

 

「ん? 静寂に美紀に香澄か。どうかしたのか?」

 

「教室に向かってるだけです。一夏様もなのでは?」

 

 

 美紀って一夏君と小鳥遊先生には違うしゃべり方なのよね。まぁ入学前にお世話になった一夏君と、更識で美紀が所属してる部隊の隊長である小鳥遊先生に畏まるのは仕方の無い事なのかも知れないけどね。

 

「いや、俺は廊下の汚れが気になってな。掃除を終えたらまた整備室だ」

 

「忙しいのね。作業は順調に進んでるの?」

 

「まぁ……後はビット兵器を完成させられればほぼ終わるんだが」

 

「ウェルキン先輩はイギリスだもんね。オルコットさんのようにビット兵器は必要なんだね」

 

「あれがあった方が楽だって言ってたしな。それにいずれセシリアとも戦いたいって言ってたし、同じ武装があれば後は本人たちの実力で勝負が出来るしな」

 

「でもさ、一夏君が造った武装とイギリスで造った武装じゃ、同じものって言えないんじゃないの?」

 

 

 そもそも実力が違うんだもの。イギリスの第三世代IS、ブルー・ティアーズは一応は第三世代を名乗ってるけども、まだまだデータ収集段階だしね。

 

「まぁ正確には同じものでは無いが、同じ武装の種類である事には変わり無いだろ」

 

「ですが、一夏様がお造りになる武装はそれとは比べ物にならないのでは? 噂では第四世代の武装をお造りになられていると」

 

「だれがそんな事を?」

 

「エイミィですが」

 

「あぁ、エイミィか……」

 

 

 一夏君が少し遠くを見るような目をしている。きっとどこかに居るエイミィに視線を向けているんだろうな。

 

「でも一夏君、第四世代ISなんて、まだ何処の国でも造ってないよ? 漸く第三世代ISに着手した国も少なく無いし」

 

「エイミィにも言ったが、須佐乃男は第四世代ISだし、刀奈や虚たちのISも第四世代だ」

 

「そういえば篠ノ乃博士が造ったって聞いた事がある」

 

 

 そういえば本音とのおしゃべりの時にそんな事を聞いたような……

 

「まぁあの駄ウサギのようにスムーズには行ってないんだがな」

 

「でもさ、ISを一人で造っちゃうなんて、一夏君もなかなかの人外だよね」

 

「今更そんな事言われても傷つきはしないが、俺はあそこまで人外じゃねぇつもりなんだが」

 

「ですが、一夏様の方が織斑先生や篠ノ乃博士よりお強いんですよね?」

 

「戦闘や日常生活では確かにあの二人よりかは強いだろう。だが胃は間違いなくアイツらの方が強い」

 

「何それ?」

 

 

 一夏君だって十分胃強そうなんだけどな……私だったらストレスで穴が開いてるよ絶対……

 

「そっちの強いじゃなく、純粋にアイツらは腹を壊さないんだよ」

 

「あれ? 今声に出てた?」

 

 

 美紀と香澄に確認したけども、如何やら声には出てなかったらしい。ということは一夏君に思考を読まれたって事かしら?

 

「その疑問は置いておけ。とりあえずアイツらの胃が強いのは間違い無いぞ。何せあの駄姉が作った謎の物体を食べても腹壊さなかったんだからな」

 

「謎の物体って何よ……」

 

「元々は野菜だったんだろうが、完成品として出てきたのはジェルだったな……」

 

「二学期になってから、織斑先生のイメージが百八十度変わったよ……」

 

「私も……」

 

 

 一学期は立派な人だと思ってたのに、一夏君と仲良くなってからは本当の織斑千冬という人間を知る事が出来たのだ。でも知りたくなかったわよね……

 

「まぁあれが本当の駄姉だからな。お前たちが思ってたのが幻想」

 

「でも世間では織斑先生はまだ理想の女性なんだよね……強くて綺麗でってさ」

 

「……綺麗? ガサツだぞあの女は」

 

「一夏君は身内だから厳しいんだろうけども、織斑先生が綺麗なのは確かだよ」

 

 

 それは私も同意出来る。あまり化粧してないから本来の見た目だけで綺麗だと思わせてくれるのよね。山田先生は綺麗って言うより可愛いって感じだし。

 

「アイツが一人で暮らしてたらきっと違ったんだろうけどな……どれだけ栄養とか考えたと思ってるんだよ……」

 

「「「………」」」

 

 

 ここでも一夏君の苦労が垣間見えて、私たちは言葉を失った……まさか栄養管理までやってたとは。

 

「それじゃあ俺はこれで。大分綺麗になったしな」

 

「さすが一夏君ね。掃除スキルも凄いわ」

 

 

 私たちとおしゃべりしながらも、一夏君はしっかり掃除していたのだ。この短時間でよくここまでピカピカに出来るわよね。

 

「お前たちもあんまりのんびりしてると駄姉に叩かれるぞ」

 

「もうそんな時間?」

 

「走らなくても間に合うだろうが、急いだ方が良い時間ではあるな」

 

 

 そういって一夏君は腕時計の文字盤を私たちに見せる。確かにそろそろ急がないといけない時間だった。

 

「それじゃ、一夏君。IS製造頑張ってね」

 

「私たちも応援してますので」

 

「うん。頑張ってね」

 

 

 一夏君と別れて教室に向かう。そういえば今回ノート頼まれてないけど、やっぱり後で一夏君にノート貸した方が良いわよね?

 

「ほえ? 静寂たちが私たちより遅いなんて珍しいね~」

 

「いや本音、さっきお兄ちゃんたちと話してるの見たでしょ」

 

「そうだっけ?」

 

「本音様は半分寝てましたし、仕方ないのかもしれませんね」

 

「そういえば横を通り過ぎてたわね」

 

 

 一夏君が居るから交ざってくるのかとも思ったけども、本音を担いでいたから交ざらなかったのか。

 

「お兄ちゃんは? 今日も授業には出ないの?」

 

「そうみたいだったけど、部屋で聞かなかったの?」

 

「一夏様は私たちが起きるより前に部屋を出て行ってしまってましたし、何故廊下を掃除していたのかも不明です」

 

「汚れが気になったと仰ってましたが」

 

「おりむ~は綺麗好きだからね~」

 

 

 本音が完全に目を覚ましたらしく、普通に会話に加わってきた。でも整備室から此処らへんの廊下って見えないわよね? 何で汚れが気になったのかしら……

 

「ねぇねぇ知ってる? 昨日まで汚かった学園中が、一日でピカピカになってるんだって」

 

「そうなの? 綺麗好きな妖怪も居るのね」

 

「いやいや、普通に考えたら誰かが掃除したんでしょうよ」

 

「でも誰が?」

 

 

 ……なるほどね。学園中が汚かったから、一夏君が気に食わなくて掃除した訳か。でもそんなに汚れてたかな?

 

「お兄ちゃんの綺麗好きには困ったね」

 

「ですが、確かに汚れてはいましたけどね」

 

「でも気にするほどだったかな~? 私は気にならなかったけど」

 

 

 私も正直そこまで気にする感じでは無かったと思うんだけどな……一夏君には気になったのかしら。  

 

「HRを始める、さっさと席に着け」

 

「おっと。それじゃあまた後でね」

 

 

 マドカたちも席に座り、予鈴と共にHRが開始された。

 

「貴様らも気付いたとは思うが、誰かが校内中を掃除してくれたおかげでピカピカになっている。だがこれは貴様らの掃除が行き届いてないという事だ。だから妖怪が掃除してくれるんだぞ」

 

「……あの、織斑先生」

 

「何だ?」

 

「校内を掃除したのは一夏君です」

 

 

 そもそも何で皆妖怪が掃除してるなんて思うんだろう……何か流行りでもあるのかな?

 

「そうか、織斑兄が掃除してくれたのか……アイツならあの綺麗さは納得だ」

 

「一夏君が授業に出てないのと、校内が汚かった事に関係性はあるんですかね?」

 

「少しずつ手を抜いたんだろう。織斑兄もだが、私も最近掃除を監督してないからな」

 

 

 まぁ一夏君は専用機製造で、織斑先生は問題児の監視で忙しいですからね……二大恐怖対象が居なければ確かに気を抜きたくもなるわよね……

 

「今週は修学旅行があるからといって、浮かれ気分で授業に参加するのは許さんからな。この忠告が聞けないのなら、ソイツもゴミ置き場にぶち込むからそのつもりで」

 

「何言ってるんだアンタは」

 

「一夏!? お前、今日も授業に参加しないんじゃないのか?」

 

「静寂と美紀に用事があったから来ただけだ。雪乃、月乃、お前たちも挨拶しろ」

 

 

 一夏君がそういうと、廊下から二人の女の子が教室に入ってきた。私たちは会った事あるけど、大半のクラスメイトは初対面という事になる。

 

「転校生?」

 

「でもそんな噂無かったわよね?」

 

「静かにしろ! 今説明するから」

 

 

 一夏君の一喝で、教室がシンとなる。織斑先生以上の威力だもんね……身構えてないと気絶する人まで出てくるかもしれない威力ってどんなのよ……

 

「この二人は学園所属の訓練機、つまりISだ」

 

「「「「「えぇ!?」」」」」

 

「始めまして。美紀さんが普段使用している打鉄の雪乃と言います。修学旅行には同行しますので、皆さんよろしくお願いしますね」

 

「元エイミィの相棒で、今は静寂がペアの月乃だ。ウチも修学旅行には同行させてもらう事になってるから、よろしくな!」

 

「これともう一人、小鳥遊碧先生が使っているラファールも修学旅行には同行する。だが生憎花乃はまだ寝てたからな。紹介は別の機会でする」

 

 

 衝撃的な出来事に、クラスメイトの大半は口をあんぐりと開けたまま固まっている。私も始めて聞かされた時は似たような反応だったし、皆の言いたい事は何となく分かるけどね。

 

「邪魔したな。それじゃあHRの続きをしてくれ」

 

「一夏さん、私たちは如何すれば?」

 

「暇なら授業受けてけば如何だ? そこの席が空いてるんだし」

 

「じゃあウチが一夏っちの席な。雪乃は篠ノ乃箒の席でも使ってれば」

 

「ズルイですよ、月乃! 私だって一夏さんの席が良いです! 篠ノ乃箒の席は嫌です!」

 

 

 あぁ、篠ノ乃さんってISにも嫌われてるんだ……クラスメイト全員が思った事を、私も改めて思った瞬間だった。

 

「まて一夏! コイツらの相手は私には出来ないぞ」

 

「別に普通に授業すれば良いだけだろ。もしかしたら途中で花乃が来るかもしれないがな」

 

 

 まだ一つ席が空いてるしね……それだけ言い残して一夏君はさっさと教室から居なくなってしまった。

 

「……とりあえず今日は特別に許してやる。だが騒ぐようなら追い出すからな」

 

「分かりました」

 

「千冬っちは厳しいね~」

 

「ち、千冬っち?」

 

 

 月乃はかなり命知らずなのかしら……織斑先生にそんな口の聞き方したら何をされるか分からないじゃないの……

 

「とりあえず織斑先生と呼ぶように。それ以外の呼び方をしたらこうなるからな」

 

「ほえっ!?」

 

 

 半分寝ていた本音に、織斑先生の出席簿アタックが振り下ろされた。あれは痛いわよ……

 

「りょ、了解した。ちゃんと気をつける、織斑先生」

 

「本当ならその言葉遣いも直したいところだが、一夏にとやかく言われるのは嫌だから見逃してやる」

 

 

 あっ、やっぱり織斑先生も一夏君が怖いんだな~って、クラスメイトが思ってる空気が教室に充満した。

 

「ではHRはこれで終了と……」

 

「此処がお兄ちゃんの教室?」

 

 

 織斑先生がHRを終わらせようとしたら、小さな女の子が紛れ込んできた。

 

「花乃、起きたの?」

 

「うん……起きたら誰も居なかったから、お兄ちゃんのところに行ったの。そうしたら皆此処に居るからって」

 

「花乃は寝ぼすけだからな」

 

「むぅ! 月乃だって昨日は同じくらい寝てたじゃん!」

 

「……とりあえず自己紹介しろ」

 

 

 初見の人が大半だし、いきなりコントみたいな事されても反応に困るわよね……

 

「えっと、小鳥遊碧さんが使ってるラファールの花乃だよ。お兄ちゃんのおかげでこうして人の姿になったんだ。よろしく」

 

「花乃はあの後ろの席な」

 

「? お兄ちゃんの席が良い」

 

 

 ISにまでモテモテって、一夏君ってどれだけ愛されれば気が済むのよ……本人無自覚なのがまたなんとも言えないんだけどさ……

 

「何処でも良い! さっさと座れ」

 

 

 織斑先生もIS相手には強く出れないのか、今回は出席簿を振り下ろす事はしなかった。

 

「すみません、遅くなり……ました?」

 

「遅いぞ、山田先生」

 

「えっと織斑先生、この人たちは?」

 

 

 三人の自己紹介を聞いていなかった山田先生は、三人を見て首をかしげた。一夏君から説明されてないのかな……

 

「雪乃です」

 

「月乃だぜ」

 

「花乃」

 

「……あぁ! 織斑君が言ってたISの……って、こんなに可愛い子たちだったんですね」

 

 

 山田先生が笑顔でそういうと、三人は少し照れたように見えた。一夏君が言ってたように、ISにもちゃんと感情はあるんだね。

 

「それから織斑先生、学園中が綺麗になってた原因ですが……」

 

「一夏だろ? さっき聞いた」

 

「織斑君って掃除も素晴らしいんですね」

 

「当然だ! 昔から一夏は……」

 

「姉さん、そろそろ授業じゃなかったの?」

 

「おっと、そうだったな。それと織斑妹、学校では織斑先生だ」

 

 

 でも織斑先生も今『一夏』って呼んでたような……細かい事は気にしちゃいけないね、うん。

 

「それでは山田先生、授業をお願いします」

 

「分かりまし……あれ? この時間は織斑先生が担当では?」

 

「私は問題児更生プロジェクトの監視任務だからな。昨日変わってもらうように頼んだではないですか」

 

「そうでしたっけ……」

 

 

 山田先生が考え込んだ隙に、織斑先生は教室から居なくなってしまった。

 

「やっぱり頼まれてないです……あれ? 千冬さんは?」

 

「織斑先生なら既に行っちゃいましたよ」

 

「……授業を始めます。皆さん教科書を出して下さい」

 

 

 仕事を押し付けられたのだから、山田先生の気分が悪くてもしょうがないわよね。この時間はずっと暗い感じで授業が進んでいたのだけども、途中で一夏君に連れて来られた織斑先生が授業を担当したので、ピシッとした雰囲気に一瞬で変わった。

 だけど織斑先生の頭にあるタンコブが気になって集中は出来なかった人が多く居たのよね。出席簿アタックの回数が過去最高だった授業が終わり、私たちは緊張の糸を緩めるたのだった。




イタズラしないなら歓迎しますがね。

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