もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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前回350話でした……


完成間近の専用機

 部屋に戻ってきた一夏君は、何だか疲れたように見受けられた。普段ならここまで疲れを私たちに見せてくれないんだけど、こうして見せてくれるというのは、それだけ信用してくれてるのか、はたまた隠すほど気力が残って無いのか……

 

「一夏君、大丈夫?」

 

「ああ……ナターシャにも苦労掛けてるよな、すまない」

 

「そんな事気にしないで。今は私も先生なんだから」

 

 

 一夏君が実技の授業に復帰して早々に、私と碧さんは一夏君を頼っている。元々教師じゃない私たちに的確な指導が出来るなんて自分でも思って無いのだけども、それでもやっぱり生徒から見れば私たちも立派な先生なのだ。質問されたりアドバイスを求められたりするのだ。

 だけど私の戦い方は軍の、碧さんの戦い方は暗部の動きが基本なので、普通のIS乗りの指導となるとかってが違うのだ。

 

「他の人は?」

 

「もう寝てるわよ。今何時だと思ってるの?」

 

「昨日碧にも言われたな……さすがに根を詰め過ぎたか」

 

「一夏君は少し休む事を覚えた方がいいわよ。このままじゃまた大怪我をしちゃうかもしれないんだから」

 

「そうは言ってもな……もう少しで完成なんだよ」

 

 

 一夏君は今、学園の提案で専用機を造っているのだ。二人のうちの一人、アメリア=カルラさんの方の機体は、十分にデータも揃ったという事で製造を始めたと聞いていたが、まさかこんなに早く完成間近になるとは思って無かった。

 

「カルラさんのデータは一夏君的には如何なの?」

 

「そうだな……やはり遠距離攻撃に難がある。自動照準補助システムを積んでるとはいえあの命中率では実戦では役に立たない。もう少しシステムの性能を上げるしかないのかもな……」

 

 

 カルラさんの基本武装は槍、ウェルキンさんの基本武装は銃と、それも違うのに、一夏君はその事をなんら問題にしないで専用機製造に勤しんでいる。

 

「ねぇ一夏君、その自動標準補助システムって一夏君が開発したのよね?」

 

「まぁな」

 

「それを発表したら一夏君も世界的に有名なサイエンティストになるの?」

 

「発表しなくても既に有名にされてるからな……それにこれはあくまでも補助だ。カメラの手振れ補整を参考にした、誰でも出来そうなシステムだからな」

 

 

 一夏君は簡単に言ってるけど、それを実行出来る人はそんなに多く無いと思う……てかISのシステムは基本的篠ノ乃博士が考案したものを元に開発されているから、カメラからヒントを得た一夏君のシステムは、篠ノ乃博士がひらめかなければ誰もひらめかないと思うんだよね。

 

「あとは武装を如何するかだが……遠距離が苦手な分、有効範囲の広い武器を積むか、それともあくまで近接格闘で攻めるか……」

 

「ねぇ一夏君、今日はもうやめにして寝たら? 昨日も寝て無いんでしょ?」

 

 

 昨日の一件は既に学園中に知れ渡っている。オルコットさん、デュノアさん、篠ノ乃さんの三人が無償で学園の修繕活動をしてくれるのと、夜中に亡国企業が攻め入ってきた事の両方は、昨日の朝一で生徒、教師全員に報告されたのだ。

 

「いくら相手もISを使ってなかったとはいえ、大勢の敵相手に生身で挑むのは無謀ですよ」

 

「しょうがないだろ。その時の手持ちの武器がエイミィの機体に積む予定の槍の試作品しかなかったんだから。後は開発中のもので使い物にならなかったしよ」

 

 

 一夏君の最大の武器は一夏君の身体なのだが、その身体に蓄積されているダメージはまだ完全に抜けきっていない。だから一夏君もなるべく無茶な動きは控えているのだ。

 

「ところで一夏君、そのアメリアさんの武装ってどんなの?」

 

「俺の武装、黒雷同様に通常攻撃と電撃の二種類の攻撃手段を持つ武装だ」

 

「名前は?」

 

「名前か……」

 

 

 一夏君は武器や機体を造るだけで、名前を考えていなかったようだった。

 

「それは追々エイミィと相談して決めるとするか」

 

「苦手なんだね」

 

「ほっとけ」

 

 

 一夏君は広げていた自動照準補助システムのデータをしまい、そのまま立ち上がった。

 

「整備室に行ってくる。修学旅行前にエイミィの機体は完成させたいからな」

 

「寝ないの?」

 

「授業免除になってるからな。寝る時間は何時でも確保出来る」

 

 

 そう言って一夏君は部屋から出て行こうとした。でも私が腕を掴んでる為に部屋から出て行く事は出来ない。

 

「何してるんだ、離せ」

 

「もう少し休んでても大丈夫でしょ? それに、彼氏を心配するのは彼女の役目よ」

 

 

 今まで恋人らしい事なんてしてないけども、私は一夏君の彼女なのだ。だから彼氏の事を心配するのは当然なのだ。

 

「やれやれ……ナターシャだって明日仕事だろうが。いい加減寝たら如何だ? 俺の事を心配する前に自分の事を気にしろよ」

 

「それはお互い様。一夏君だって私の心配してる暇があるのなら、少しでも休んだら如何なのよ」

 

 

 私の切り返しに、一夏君は苦笑いを浮かべた。多分言い返せないと悟ったんだろうな。

 

「ねぇ一夏君、この子が暴走させられた時の事、覚えてるよね」

 

「いきなりだな」

 

 

 私は腕に巻いた銀の福音を一夏君に見せる。夏前のあの事件がきっかけで一夏君と知り合えたのだが、本当ならあの時私は死んでいたかもしれないのだ。

 

「暴走させたのが誰だかは分からないけど、アメリカ軍は私が乗ってるのに無人機だって報告したんでしょ? つまり私の事なんて如何でもいいって」

 

「そうだな……最悪壊してコアだけ回収しろとも言われてたからな」

 

「それ、初耳だわ……」

 

 

 この子を壊すだなんて、絶対に私が許さないんだから。

 

「あの時から私は一夏君に心配してもらってる。でも私はその一夏君の事を心配させてもらえてなかった。私より年下なのに、私よりしっかりしてるからなんだけど、偶には年上らしい事させてちょうだい」

 

 

 そういって一夏君の頭を私の膝の上に置く。これが年上らしい行為なのかは分からないけども、疲れてる少年を休ませるのは大人の役目だ。

 

「しょうがないな、ここはナターシャの顔を立てるとするか」

 

「そうしてちょうだい。それに、一夏君の事を心配してるのは私だけじゃないんだから」

 

「知ってる。俺は大勢の人に心配してもらえてる、それはありがたい事だしうれしい事だ。だけど俺はゆっくりと休んでる暇は無いんだ。だからこの時間もそれほど長くは続けられそうに無い」

 

「知ってるわ。でも今だけはゆっくりと休んで」

 

 

 普段一夏君がしてくれる、髪を撫でるという行為を私が一夏君にしてみる。髪を触るということは、相手が自分に気を許してくれてないと出来ない行為であり、そして結構親密な付き合いだと私は思ってる。

 

「ありがとう、俺はもう大丈夫だ」

 

「でも!」

 

「大丈夫だ。ナターシャはお休み」

 

「一夏君……あれ? 何だか眠くなってきた……」

 

 

 一夏君の目を見てたら、何だか急にまどろんできた……まさか一夏君、催眠術でも使えるのだろうか……

 

「心配させるなんて、俺は悪い彼氏だよな。だが、心配してもらえるってのは嬉しいものなんだ」

 

「何を、言って……」

 

「感謝してるんだよ、ナターシャ」

 

 

 キスされたと思った次の瞬間には、私の意識は夢の世界へと落ちていった。一夏君の行動に私は逆らえ無い。前も似たような事をされて寝かされた事があった気がするけども、その時も今同様にあっさりと寝てしまったよな気もするのよね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一夏君がいない部屋、恐らく夜遅くまで専用機製造に精を出していて、私たちのご飯の事なんて忘れてるんでしょうね。

 

「それじゃあ整備室に押し入って朝ごはんのおねだりに行かないと!」

 

 

 此処最近の私は、マドカちゃんとほぼ同じ時間に目を覚ます。眠りが浅い訳では無いんだけども、緊張感を持ってる所為かあまり長い時間寝る事が出来ないのだ。

 

「やっぱり亡国企業の事が気になってるのよね……」

 

 

 IS学園を狙う悪の組織、そして何でか分からないけど一夏君の事を狙ってる女幹部、スコールの言動も、私が高い緊張感を保たなければいけない原因の一つなのだ。

 

「昨日明け方に忍び込んでたのはスコールだったらしいけど、一夏君が撃退したんだってね」

 

 

 スコールを捕らえその部下たちを大人しく追い返し、そのままスコールも追い返したらしいのだ。だけど如何してそのままスコールを捕らえとかなかったんだろう……逃がせばまた攻め入ってくるのに……

 

「謎よね……一夏君の事だから考えがあるんでしょうけども……」

 

 

 スコールを捕らえられれば、敵戦力の大幅ダウンに繋がるのは間違い無いはずなのに、一夏君は捕らえたスコールをあっさりと解放したのだ。

 その事が今更ながら気になり始め、私は整備室に着くまでずっとその事を考えていた。

 

「う~ん……私には検討がつかないわね……やっぱり一夏君に直接聞くしかないか……」

 

 

 朝ごはんのおねだりと共に、一夏君にしなきゃいけない事が増えて、私はうきうきしながら整備室の扉を開けた。

 

「なに……これ……」

 

「ん? 刀奈、何か用か?」

 

「これがエイミィちゃんの専用機?」

 

「まだ完成はしてないがな」

 

 

 エイミィちゃんのイメージとはちょっと違う、黒い装甲に私は驚きを隠せない。

 

「何で黒なの? エイミィちゃんならもう少し明るい色でも良いと思うんだけど」

 

「本人の希望だ。何でかは聞いてないから、知りたいなら自分で聞け」

 

「それで、この子の名前は?」

 

「『黒椿』にしようと思ってる。そしてサラ先輩の機体が『白椿』。元々あの駄ウサギが篠ノ乃に与えようとした『紅椿』から名前を貰った」

 

「そっか……黒と白で対なのね」

 

「紅白じゃなんかな……それにエイミィが赤は嫌だって言ってたし」

 

 

 そうなんだ……でもエイミィちゃんなら赤でも似合いそうなんだけどな……

 

「後は補助システムを向上させ組み込めば完成なんだが、それが難しくてな……」

 

「セシリアちゃんの射撃データは? 貰ったんでしょ?」

 

「イマイチ役に立たなかった。サラ先輩の機体に積む武装の参考にはなったが、システム向上には全然使えない」

 

 

 一夏君は私と会話しながらもモニターを開いては閉じ、また開いては閉じを繰り返している。その姿は完全に整備士だった。

 

「やはりエイミィに遠距離攻撃は難しいか……」

 

「一夏君のデータを反映する訳にはいかないの?」

 

「俺も基本的に近接格闘だからな。自動標準補助システムに役立つデータは持ち合わせてないんだよ」

 

「う~ん……私も槍だし、簪ちゃんはミサイルだもんね……」

 

 

 銃とミサイルではやっぱりかってが違う。一夏君はシュミレーションを使って様々な射撃を想定したデータを作成しては削除している。

 

「しょうがない。後でもう一度本人のデータを取るとするか。それで、刀奈は何の用で此処に来たんだ?」

 

「朝ごはんのおねだりと、昨日一夏君が何でスコールを逃がしたのか知りたくなって」

 

 

 一夏君はモニターの電源を切って私に視線を向けてくれた。それだけで私は嬉しくなって言葉が弾む。

 

「朝飯? もうそんな時間か……」

 

 

 一夏君は腕時計に目をやって納得したように一度頷いた。

 

「なら話は部屋に戻りながらにするか。問題児三人の分も作らねぇといけないからな」

 

「分かった」

 

 

 一夏君の隣に並び一緒に部屋まで戻る。忙しくなっちゃってデート出来て無いから、こういう少ないチャンスをフルに利用してデート気分を満喫しなきゃね。

 

「それで昨日スコールを逃がした理由だが」

 

「うん」

 

「下手に相手を刺激して攻め込まれたら困るからだ」

 

「なるほど……」

 

「分かってないだろ」

 

「えへ?」

 

 

 一夏君の説明は短く纏められ過ぎて、私には簡単には理解出来なかった。

 

「まぁ詳しく説明するなら、スコールを捕らえる事によって、亡国企業に救出という口実をくれてやることになる。そうなると今以上に何時攻め入ってくるか分からなくなるからな。だから大人しく帰したんだ」

 

「それじゃあ一夏君はみんなを守る為に?」

 

「実際あの人数相手に生身ではキツかったってのもあるが、下手に刺激するよりかは穏便に済ませられるならその方がいいだろ。俺だって好きで戦闘してるわけじゃねぇし」

 

 

 部屋に到着して一夏君はすぐに調理を始めた。同じ食材を使って、片方は何時も通り美味しそうに作られていくのに対して、もう片方は普段より雑に作られてるような気が……

 

「それってあの三人のご飯?」

 

「ついでに見張りの駄姉の分もな。あの四人には雑な料理でも構わないからな」

 

 

 といいつつも、一夏君が作る料理は美味しそうに出来上がるのだ。普段食べてるのはもちろん、雑に作ったという方も十分に美味しそうに出来上がっている。

 

「それじゃあこれを持ってくから、刀奈は部屋で大人しくしてるんだな」

 

「分かってるわよ」

 

 

 一夏君を見送った後、私はカーテンを開けて外の景色を眺める。亡国企業が何時攻め入ってくるか分からないし、その資金源が更識を裏切ってる四月一日家だと言う事が当主である私に重くのしかかってこないのは、一夏君と虚ちゃんが一生懸命だからなんだろうな……

 

「絶対に許さないんだから……」

 

 

 お父さんに代わって当主となってもう三年か……思えば当主らしいことなんて、一つもしてないわね……その私が初めて当主らしい事をするのが、裏切り者の断罪とは皮肉よね……

 

「ゴメンね、美紀ちゃん」

 

 

 私は美紀ちゃんの部屋がある方角に目を向け、そう謝ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日幻覚で姉さんに見捨てられたような気がしたのだが、恐らく気のせいだったんだろうな。

 

「千冬さん、昨日姉さんが此処に来たなんて事はありませんよね」

 

「学校では織斑先生だ。だが昨日束はこの場所には来ていない」

 

 

 ならやっぱりあれは幻覚……

 

「今日はHRに出たら実習には参加せずに三人はアリーナの修繕に勤しんでもらう」

 

「お腹が空いて出来ません……」

 

「何か食べさせて下さいまし……」

 

「なら私が作ってきてやろう」

 

 

 千冬さんの発言に、私たち三人は同時に首を左右に振る。あれを食べるくらいなら空腹でいる方が何千倍も楽なのだ。

 

「相変わらず阿呆な事をやってるな、お前らは」

 

「一夏、如何かしたのか?」

 

「飯だ。昨日言っただろ、三人の飯は俺が何とかすると」

 

 

 そう言って一夏が私たちの前に置いたのは、かなり美味しそうな料理だった。

 

「ゆっくり食えよ。ただでさえ昨日お前らは腹痛で運ばれたんだ。いきなりかっ込んで急に胃を働かせたらまた倒れるかもしれないからな」

 

 

 そう言って一夏は千冬さんの前にも料理を置いた。

 

「私も食べて良いのか?」

 

「今日は大人しく見張りしてたみたいだしな。昼も作ってやるから、アンタは今後一切料理室に立ち入る事も、調理しようとする事も禁止だ」

 

 

 私たちが倒れたのがそれだけ心配なのか、一夏の表情は真剣そのものだった。

 

「一夏、そこまで僕たちのことを……」

 

「あ? 勘違いするな。料理部からクレームが来たからな。散らかし放題汚し放題で調理室が使えないって」

 

「そこまで酷く無いだろ! ちゃんと片付けたんだしな!」

 

「まぁ爆発してなかったら分成長したんだろうが、周りに迷惑だから止めておけ」

 

「それって成長してるんですの?」

 

 

 セシリアの疑問は最もだが、この人の前ではただの失言でしかなかった。

 

「ほう、貴様は如何やら死にたいらしいな」

 

「やめろ馬鹿! セシリアも余計な事は言うな」

 

 

 一夏が止めてくれたから良いが、下手したらセシリアの今日この瞬間に消えていたかもしれないのだ。

 

「さて、それじゃあ俺は部屋に戻る。食い終わったら食器はそこに纏めて置いておけ。後で片付けに来るから」

 

「今日もお前は授業には出ないんだろ?」

 

「ああ。それとエイミィも一時間休ませる。ほしいデータが出来たからな」

 

「そこら辺はお前の裁量に任せるさ。文句は言わせないから安心しろ」

 

 

 千冬さんは相変わらず一夏に甘く、一夏も結局は千冬さんに甘い。だが怒る時はしっかり怒るから一夏の方が千冬さんより立場が上なんだろうな……

 

「そういえば篠ノ乃、お前束さんの幻影を見たんだって?」

 

「何故その事を知ってる!?」

 

「あれだけデカイ声でしゃべってて、聞こえて無いとでも思ってるのかお前は」

 

 

 一夏の呆れたのを隠そうともしないしゃべり方にイラっときたが、今は如何でもいい。

 

「姉さんの幻影に、私は自分の事を悪いと思って無いと言われた。それからそんなだから専用機を造るのをやめたんだとも」

 

「あの人が言いそうな事だな……さては何か仕掛けが……」

 

 

 一夏は窓際を少し調べ、納得したように頷いていた。

 

「何が分かったんだ!」

 

「お前には関係無い。だがあの駄ウサギ、やはりチョコチョコと忍び込んでるな……」

 

 

 何かをブツブツと言いながら、一夏は保健室から出て行ってしまった。

 

「なんなんだあれは! あれが幼馴染にする態度か!」

 

「箒さんがそんなだから、一夏さんは箒さんに冷たいんですわよ」

 

「オルコットに分かって貴様自身に分からない訳無いだろ」

 

 

 千冬さんの言葉を否定しようとして、私は反論する言葉が出てこない事に気がつく。これじゃあまるで私が全部悪いみたいじゃないか……




最終調整が一番大事なのです。

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