もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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アニメ版での亡国企業との流れに持っていきます


修学旅行の問題点

 生徒会室で作業してたら、ふと刀奈が思い出したようにつぶやいた。

 

「そういえば、一夏君たちそろそろ修学旅行じゃない?」

 

「ああ、あったなそんなの」

 

 

 正直何故高一で修学旅行なのか理解出来ないが、IS学園はそこら辺の学校とはカリキュラムが違うので仕方ないらしいのだ。

 

「あったなって、一夏君興味薄く無い?」

 

「正直、旅行なんてろくな思い出しか無いからな。一学期の臨海学校の時だって、駄ウサギの面倒くさい計画に一枚噛まされたからな」

 

「あれで大人しくなってくれれば良かったのですがね」

 

 

 刀奈も虚も、駄ウサギが何故あんな事をしたのか知っている。てか俺が教えたのだが。

 

「あれで懲りてたら、今頃は普通に生活してただろうよ」

 

 

 俺は今現在篠ノ乃が閉じ込められている特別指導室のある方向に視線を向けコーヒーを啜った。

 

「やっぱり箒ちゃんは一夏君に執心してるようね」

 

「俺にってか力にだろうな。アイツは力があれば何でも出来るとでも思ってるんだろうよ」

 

 

 実際に力を手に入れたら、出来る事など制限されるとも知らずに……

 

「ねぇ一夏君、サラちゃんとエイミィちゃんのデータは順調に集まってるの?」

 

「いきなりだな……まぁぼちぼちと集まってるから、時間を見つけて専用機を造り始めてるがな」

 

「そうなんですか? てっきりまだ着手してないのかと思ってましたが」

 

 

 虚の言った事に刀奈も頷いて同意している。まぁ一日の大半を一緒に生活してるのに俺が作業してるのを知らなかったら驚くかもな。 

 

「そりゃ刀奈たちが寝てる時にやってるからな。知らなくても無理は無い」

 

「寝てる時って……まさか一夏君また徹夜してるの!?」

 

「いや、起きてから作業してるんだ。マドカが運動を始める少し前までな」

 

「無茶はしてないんですね?」

 

「高々一時間弱じゃ無茶も何も無いだろ。それにまだ設計図を引いてる段階だからな」

 

 

 武装の希望は聞いてるし、その武装のデータもある程度は揃ってるのだが、ISを一から造るなど経験の無い事なのである程度慎重に作業してるのが現状だ。

 

「それで、亡国企業の動きは如何なんだ? ここ数日、俺はそっちにタッチしてないからな」

 

 

 生徒会の資料に目を通しながら、俺は刀奈に問う。学園を囲んでる連中の動きは何となく把握してるのだが、やはり片手間で探っても情報は引き出せないのだ。

 

「今のところ目立った動きは無いけど、どうも最近また人数が増えたらしいのよね」

 

「碧さんが把握しただけでも、体育祭前の1.5倍だそうです」

 

「そりゃ面倒な事になってるな……」

 

 

 修学旅行中に襲われるなんて事が一番面倒だからな……学園でも旅行先でもどっちでも変わらないが、出来れば襲うならこっちを襲ってほしいとは思ってる。さすがに俺が不在の時に学園が襲われたら一人で亡国企業を潰しかねないほど苛立つかもしれないからだ。

 

「また抗議がきてるぞ、会長さん」

 

「副会長に処理を一任します」

 

「面倒事を押し付ける癖は止めた方がよろしいですよ、お嬢様」

 

「だって~!」

 

 

 まぁ刀奈が投げ出したい気持ちも分からないでもない。体育祭終了から今日まで、ほぼ毎日抗議の電話やファックスが日本政府を経由して送られてくるのだ。

 正直直接来てくれたらこちらも対処出来るのだが、間に一つクッションを挟む事によって対処しづらくなるのだ。

 

「いっそ殴りこみでもするか? それならすぐ片付くぞ」

 

「一夏君が言うと冗談に聞こえないからやめてくれる?」

 

「あながち冗談とも言い切れないんだがな……いい加減俺も面倒になって来た」

 

 

 抗議の文面が掛かれた紙を投げ捨て、一瞬で細切れにしてゴミ箱に捨てる。何度も何度も同じ事を聞いてきて、少しでも違いがあればそこを突いてくるような手段など、刑事ドラマなどである行き詰った取調室だけで十分だ。

 

「やはりオルコットさんとデュノアさんの事ですよね……」

 

「実力不足を学園の所為にされてもねぇ……」

 

 

 抗議の内容は、体育祭でIS先進国を謳ってるイギリスとフランスの候補生が恥を掻かされた事への謝罪要求と学園が保有する他国のIS乗りのデータの一部を寄越せとの事。正直国自身の力不足なのだが、それを学園の所為にする事で面子を保とうとしてるのがバレバレでいい加減終わらせたいところなのだ。

 

「一夏君があんな実況するから」

 

「事実だろ。大体あれくらいクリアー出来ないなら、候補生を名乗る権利は無いと思うんだがな……エイミィやサラ先輩は余裕でクリアーしただろ」

 

「あのプログラムで七割は候補生でも難しいと思いますけど……」

 

 

 当初の見立てで候補生たちには学園がノルマを設けていたのだ。その事は選手も各国の重鎮たちも納得していたのだ。だがいざやってみたら難しすぎると文句が来たのだ。大体簪や本音だってクリアーしたんだから、一年生を理由に文句を言ってきたフランスやイギリスは見当違いも甚だしい。それにイギリスはサラ先輩が活躍したじゃねぇかよ。

 

「いっそ駄姉に黙らせてもらうか」

 

「それはもっと冗談に聞こえないわよ」

 

「だから冗談じゃねぇからな。いい加減ウザイ」

 

 

 亡国企業の事や専用機の事で色々と忙しいこの時に、自国の未熟さを認められない阿呆共の相手をしてる余裕は、はっきりって無いのだ。

 

「それで一夏さん、彼女たちの解放は何時頃を予定してるのですか?」

 

「解放? 当面しない方が学園の為だろ。周りは敵だらけ、国からは抗議が来てる状況で問題児を解放したら、この学園の教師の大半がノイローゼになるぞ」

 

「それじゃあ修学旅行には……」

 

「別行動でなら連れて行けるだろ。ただし観光とかは一切させねぇけどな」

 

 

 自由行動など許したら、何を仕出かすか分からない連中だからな。その後始末を教師がしっかりしてくれるなら俺は構わないのだが、絶対に俺にも面倒が回ってくるのだ。それだったら最初から自由を無くして大人しくしていてもらったほうが絶対にいい。それが旅行の楽しみを全て奪う結果になろうとも、それは自業自得ってものだからな。

 

「学園も大変だけど、生徒会も大変だな」

 

「織斑先生、何かご用でしょうか?」

 

「まぁな……織斑兄に頼まれていた資料を持って来た。これがサラ・ウェルキンでは無くセシリア=オルコットがブルー・ティアーズの所有者に選ばれた経緯だ」

 

「偶には役に立つな、アンタも」

 

「随分な言い草だ……それで一夏、報酬の件だが……」

 

 

 さっきまで教師面してたのに、随分早く表情を変える人だ……それだけ金に困ってるという事なんだろうがな……

 

「希望を言え」

 

「十……いや、七で良い」

 

「義弟に金をせびるなど、ホントアンタは屑だな」

 

「仕方ないだろ! ずっと一夏に管理してもらってたんだから」

 

「少しは成長したら如何だ? 夏休みにボーナス全てを酒代につぎ込んで怒られてからまるで成長してねぇみたいだが?」

 

 

 財布から金を取り出して駄姉の前に置く。学生に七万も報酬を要求する教師……これが世間で憧れている織斑千冬の本性だと、世間にぶちまけてやりたいものだ。まぁ誰一人信じないだろうがな。

 

「まぁ、今回はそれなりに働いてもらったからな。正当な額として認めてやる」

 

「すまない。これで今月は何とかなりそうだ」

 

「家賃もねぇのに何処で使うんだよ……いっそ学園に寮長室を家賃制にするように進言してやろうか? そうすれば無駄遣いが減るだろ」

 

「そんな事されたら生活出来ないだろうが!」

 

 

 威張って言うような事では無い事を大声で言い放った教師を、俺たち三人は残念なものを見る目で見てやった。これで反省するようなら最初から無駄遣いなどしないだろうと分かってるので、別に反省を促す為に見つめたのではない。ただ単順に駄姉が残念だと俺たち三人が思っただけなのだ。

 

「なぁ虚、この駄姉の月給、調べられるか?」

 

「出来なくは無いですが……織斑先生、調べてもよろしいですか?」

 

 

 一応プライバシーに関わる事なので、虚が駄姉に確認を取る。もちろん慌てだした駄姉はその場に正座して頭を下げる。

 

「それだけは勘弁してくれ! この通りだ!」

 

 

 第一この駄姉の月給など、財産管理をしてた時に確認してるし、今もそれほど上がってるとは思って無い。むしろ下げられててもおかしく無い仕事っぷりだからな……

 

「用件が済んだらさっさと仕事しろ。冗談抜きで家賃制度を導入させるぞ」

 

 

 脅しが効いたのか、駄姉はもの凄いスピードで歩いていった。テスト前に廊下を走るなとカミナリを落とされた事を覚えてるようだな。

 

「将来的にサラ先輩よりセシリアの方が伸びると思われてブルー・ティアーズを授けられたのか……見込み違いも甚だしいな」

 

「でも、セシリアちゃんだって伸びてるって言えば伸びてるでしょ?」

 

「ほれ」

 

 

 イギリス政府が予想していた伸び率を見せ、俺はイギリス政府の皮算用を二人に教えた。

 

「これは……期待値大だったんだね」

 

「確かにこれだけ成長してくれていれば納得の人選だったでしょうね」

 

「サラ先輩の方がこれだけ伸びてるからな。やはりイギリス政府の人選はおかしい」

 

 

 サラ先輩が乗ってる訓練機からデータを回収して伸び率を表したグラフを政府が見込んだ伸び率を比較する。

 

「この一週間でサラちゃんの実力が大幅に伸びてるわね」

 

「一夏さんの指導もあってこそでしょうが、サラさんのポテンシャルの高さも大いにあるでしょうね」

 

「それを見抜けなかったというだけの話だな。さて、この件は終わりだ」

 

 

 溜まってる仕事はまだまだある為に、俺は駄姉が持って来た資料を端によせ作業を再開した。

 あの期待値、もしかして逆なんじゃねぇだろな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝教室に来たら、珍しく一夏君が一人で何かを見ていた。普段なら一夏君はこの時間本音を起こしたり部屋の片付けをしてたりと忙しそうにしてるのに、本当に今日は如何したんだろうな。

 

「おはよう、早いのね」

 

「ああ、静寂は何時もこの時間なのか?」

 

「大体はね」

 

 

 最近目が悪くなったかもと言って作った眼鏡を掛けている一夏君を見て、不覚にもときめいてしまった。だって凄く似合ってるんだもの……

 

「さすがの一夏君も視力の低下には抗えないのかしら?」

 

「だから俺は人間だって言ってるだろ。普通人間は視力低下には抗えないだろ」

 

 

 眼鏡を上にずらしてこめかみ辺りをマッサージする一夏君。かなりお疲れのようだ。

 

「それで、何で今日はこんなに早いのかしら?」

 

「修学旅行の件で、また職員室から丸投げされた」

 

「大変ね、優秀すぎるってのも」

 

「問題児三人を如何するか俺に一任するだとよ。面倒事ばかり押し付けやがって、あの駄姉と無駄乳め」

 

「今回は山田先生もなんだ……」

 

 

 眼鏡を掛けてから一夏君の睨みの威力が上がったような気がする……何というか凄みが増したというか、切れ味が増したというか……

 

「慣れないと面倒だな……いっそ手術でも受けるか」

 

「レーシックだっけ? でも問題もあるそうじゃない」

 

「まぁ、それはもう少し本格的に悪くなってきたら考えるか」

 

 

 基本的には裸眼で生活出来るらしいのだが、書類作業などをする時は掛けた方が捗るらしいのだ。正直滅多にお目にかかれない一夏君の眼鏡姿を見れて、私は今日一日の運を使い果たした気分になっているのだ。

 

「それで一夏君、問題児三人ってあの三人よね?」

 

「他に誰が居るというんだ……」

 

 

 現在このクラスには三人の欠席者が居る。学園の規律を厳しくした元凶なのだが、文句を言いに行く事すら出来ない三人だ。

 

「あの三人の所為で放課後の訓練とかがしにくくなったのよね」

 

「正直同感だが、むやみやたらに訓練機を動かされるよりかはマシだと俺は思うがな」

 

「それは一夏君が整備師だからでしょ?」

 

「……何時俺が整備師になったんだよ」

 

「ん~……体育祭の時?」

 

 

 的当ての為に一夏君が訓練機を整備した後、学園のIS整備は一夏君に任せる事に決定したらしいのだ。元々半分は一夏君が担当してたらしいのだけども、亡国企業が攻め入ってきた時に壊されたものの修繕費を捻出する為に、今回一夏君に一任する事になったと校内新聞に書かれていた。

 

「何処から情報を仕入れるんだ、あの人は……」

 

「あの後布仏先輩に怒られてたけどね」

 

 

 如何やら一夏君が整備を担当する理由について、学園側は伏せておきたかったらしいのだ。それを黛先輩が校内新聞に載せた為にこっ酷く怒られたという訳らしいのだが、学園も一夏君に頼りすぎだと思ういいきっかけになったと私は思うのだけどもね。

 

「色々と問題山積みな状況で、個人仕様にカスタマイズしてくれなどと言われる身にもなれってんだよな……」

 

「一夏君、最近口調が崩れてるわよ」

 

「これが素なんだ、勘弁しろ」

 

 

 女子の中に男子一人という事で、一夏君は怖がらせないように口調を柔らかくしていた。だけど最近は疲れてるのか、それとも苛立ってるのかは不明だが、口調が荒々しくなってきているのだ。

 

「それで、あの三人は如何するつもりなの? 修学旅行には連れて行ってあげてもいい気がするけど……セシリアさんとシャルロットさんは外国人さんだし」

 

「京都に憧れるってか? そんな理由で解放してまた暴走でもされたら、今度こそ脅しではなく候補生の地位を剥奪しなくてはならなくなるだろ」

 

「……そんな脅しを掛けてたんだ」

 

 

 何処かにある特別指導室で反省中の三人、その内篠ノ乃さん以外の二人は国家代表候補生なので、一夏君の脅しはかなり有効だとは思う。だけど普通そんな脅し通用しないような気もするんだけどな……やっぱり一夏君だから有効なのだろうか?

 

「さて、一度職員室に行ってくる。この問題は担任をふまえないと如何しようもねぇからな」

 

「その担任、また副担任から丸投げされたんじゃなかったっけ?」

 

「だれがアイツらの思惑通りに動くかよ。面倒事は細分化して極力個人の負担を減らすのが、上手く生きていく上で必要だと俺は思うぞ」

 

「高校生のセリフじゃないわね、それ……」

 

 

 擦れたサラリーマンが言いそうなセリフをサラリと言って、一夏君は教室から出て行った。いったいどれだけ一夏君に負担が掛かってるのか、ちょっと気になって来たわね……

 

「あれ、静寂一人?」

 

「香澄、おはよう。一人だけど何で?」

 

「話し声が聞こえてたような気がしたから」

 

「さっきまで一夏君が居たからじゃない? ていうか職員室に行ったんだからすれ違わなかったの?」

 

 

 寮から教室まで来るルートの中で、何処を通っても絶対に一夏君とすれ違うはずなのだけども……てかまだ一夏君が教室から出て行って全然時間が経ってないのに、何で香澄は一夏君とすれ違わなかったんだろう……

 

「おかしいわね……」

 

「うん、おかしいね……ところで美紀は? 先に部屋を出たんだけど」

 

「まだ来てないわよ? 本音たちの部屋にでも行ったんじゃない?」

 

 

 あそこの部屋には小鳥遊先生も生活してるし、部下である美紀が小鳥遊先生の部屋を訪ねても不思議は無いのだから。

 

「でもあの部屋は基本的には関係者以外立ち入り禁止でしょ? 朝早くから呼ばれる要件って何?」

 

「そんなの私が分かる訳無いじゃないのよ」

 

「だよね……」

 

 

 そもそも本当にあの部屋に行ったのかすら定かでは無いんだから……それから暫くしてから美紀が教室にやって来た。

 

「おはよう……何か?」

 

「ううん、でも香澄より先に部屋を出た美紀が、どうして香澄より後に教室に着いたのか、教えてくれる?」

 

「普通に職員室に寄っただけだよ。山田先生にIS使用申請を出してたの」

 

「でも、美紀が使ってるのは一夏君が美紀専用にカスタマイズしたやつでしょ? それも申請しないと駄目なの?」

 

「個人専用で使用するための申請書なんだ。一応体裁を保ちたいって」

 

 

 学園も大変なんだな……一夏君が内々に処理したとはいえ、ISで暴走しかけた生徒が三人の居たんだから体裁を保つのにも必死になるわよね……

 

「それで私より遅かったんだ」

 

「そういえば職員室に一夏君が向かったんだけど、美紀は一夏君に会った?」

 

「丁度私が出た時に一夏様が職員室に来られたわよ。でも何で?」

 

 

 如何やら一夏君はちゃんと職員室に向かってたらしい。じゃあ何で香澄とすれ違わなかったのだろう……

 

「そういえば職員室に来た一夏様、何だか怖い顔してたんだけど」

 

「仕事を丸投げされて怒ってたんじゃないの? 教室でもそんな感じだったし」

 

「手にウサ耳を持ってたけど」

 

「ウサ耳?」

 

 

 もしかして篠ノ乃博士が学園に来てたのだろうか……それを見つけた一夏君が窓から飛び降りて……ありえそうで怖いわね。

 

「それですれ違わなかったのかな?」

 

「分からないわね。戻ってきたら本人から聞けば分かるわよ」

 

 

 正直聞きたくは無くなったのだけども、このままモヤモヤするのもアレなので、私は戻ってきたら聞こうと決心した。

 そしてHR直前に戻ってきた一夏君に真相を聞くと――

 

「普通にすれ違ったが、速くて気付かなかったんじゃないか?」

 

 

 ――との事だ。

 どれだけスピードだして歩いたのよ……




マドカが一夏側にいるからな……また難しい展開になりそうだ……

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