もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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低気圧で頭痛が……


体育祭準備

 政府のやつらを相手に散々模擬戦をしたおかげで、溜まっていたストレスの殆どを発散する事が出来た。これなら今日はゆっくり寝れそうだな。

 

「ん? 電話か」

 

 

 一夏同様私のディスプレイを見ずに電話に出るので、声を聞くまで相手が誰だか分からないのだ。まぁどうせ束かそこらだろうがな。

 

『もしもしちーちゃん?』

 

「やはりお前か」

 

『ん~? やはりって如何言う事?』

 

「こっちの話だ。それで、用件は何だ?」

 

『今日はちーちゃんがお楽しみだったね~って』

 

 

 やはり見ていたのか……束のヤツが監視衛星を使って私と一夏の事を四六時中観察しているのは知っているが、こうして改めて言われると何だか嫌な気分になってくるな。

 

『威張り腐ってる相手にちーちゃんが容赦無く攻撃する姿に、束さん不覚にも感動してしまいましたよ』

 

「ふん、あんなの遊びにもならん」

 

『またまた~。ちーちゃんだってスッキリしてるんでしょ~? 最近いっくんの監視が強まってるから自分でスッキリする事が……』

 

「何でそんな事まで知ってる!?」

 

『ちーちゃんの事なら大体知ってるよ~。その代わりいっくんの事が最近分からないんだけどね~』

 

「如何言う事だ?」

 

 

 アイツは一夏の事も四六時中監視してるんじゃないのか?

 

『この前いっくんに束さんのラボの掃除を手伝ってもらった時に、色々と弄られちゃったらしいんだよね~。もしくは最初から壊れちゃってたのかも知れないけど』

 

「その事は聞いてないぞ。いったい何があったんだ」

 

『あれ? 言わなかったっけ。束さんのラボがえっと……何とかって組織に襲われたって』

 

「聞いてない……その『何とか』って組織とは何だ? お前の事だから調べたんだろ」

 

『覚えて無いんだよ~。実際には襲ってきた相手を見てないし、名前も忘れちゃったから』

 

 

 束のヤツの他人への興味の薄さは相変わらずか……だが自分を襲ってきた相手の事くらいは覚えてるんじゃないのか?

 

『いっくんは知ってるから知りたいならいっくんに聞いてよ。兎に角束さんは覚えて無いからね』

 

「……そう言えば掃除を手伝ってもらったとか言ったな。それは何時だ?」

 

『一週間くらい前かな~。いっくんが忙しそうにしてたから』

 

 

 忙しくというと、あの問題児たちの勉強を見てた時だろうか……あの時の一夏は何日か寝てなかったようだったしな。

 

『そう言った訳で、最近いっくんの映像が足りないんだよね……復旧にはかなり時間がかかりそうだし、そんな訳だから新作は当分の間無理だからね。スッキリしたかったら前のヤツでするんだよ』

 

「貴様に言われなくともそうする。だが新作が手に入らないってのは残念だ」

 

『ちーちゃんのマニアックさに束さんもドン引きしてるんだけどね~』

 

「ふん、お前の方がよっぽどマニアックだろ。一夏を子供の姿にして自分に甘えさせる妄想をしてるんだからな」

 

『ちーちゃんだっていっくんを女の子にして一緒にお風呂に入ったり触りあったりとか妄想してるじゃない。そっちの方がよっぽどマニアックだよ』

 

 

 だって一夏が女なら、マドカも一緒になってお風呂に入ったり一緒に寝たりが出来るんだぞ。そんな事が出来れば私はもう死んでもいい気分になるだろうな。まぁもちろん実際になっても死にはしないだろうが……

 

『いっくんを子供にすれば、あんなに荒んだ男の子にならないもんね~。束さんに忠実な、束さんを襲ってくれるいっくんに育てるんだ』

 

「動機が不純だな。そんなに一夏に抱かれたいのか」

 

『ちーちゃんだって同じでしょ~?』

 

「当たり前だ!」

 

 

 むしろ一夏に抱かれたくない女など存在しないんじゃないかとすら私は思ってるのだがな。

 

『あー早く新しい映像を作りたいな~。そうすればこのモヤモヤもスッキリするのに~』

 

「お前でも復旧に時間がかかるって事は、誰かに邪魔されてるとかじゃないのか? 一夏がそんな事をするとは思えないが、身の毛もよだつといっていたからな。私たちの趣味はとっくに一夏に知られてるし」

 

 

 私の部屋の掃除でもそうだが、束の部屋を掃除した時もそんな雰囲気を出していた。てか私にいたってはその映像を見られてるのだが……

 見られた事はかなり衝撃的だが、逆に私の事を一夏に知ってもらえたと思えば興奮出来る。だから最近では見つけやすい場所においているのだが、一夏は興味を示すどころかゴミとして捨てようとするのだ。

 

『……この前このラボの近くをうろついてた女が居たな。その女が何か仕掛けたのかも知れない』

 

「襲われたのに場所を移してないのか? そりゃまた襲われるぞ」

 

『動いたと見せかける為に姿は消してるよ。でもいっくんに掃除してもらう為にはここを動かない方が都合が良いんだよ♪』

 

「……人の弟を都合の良い掃除屋と勘違いしてないだろうな」

 

『いっくんは束さんの弟でもあるんだから良いじゃない。そもそも正確に言えば誰の弟でも無いんだから』

 

「その事は言うな。一夏も最低限にしか教えてないようだしな」

 

 

 この前一夏の悪友二人と一緒になる機会があったが、あの二人は知らないようだったしな。更識姉と布仏姉は知ってるようだし、ナターシャにも話してるようだったが、他には話してないようで、一夏も私との関係を気にしてるのかもしれないな。

 

『ちーちゃんの考えは当たってないと思うよ』

 

「何故離れてるのに私の考えが分かるんだお前は!」

 

『だってちーちゃん顔に出やすいし。それに束さんはちーちゃんの事なら大体お見通しなんだよ~』

 

 

 私はそんなに顔には出ないし、誰にでも見透かされるほど単純では無いのだが、束や一夏相手だとすぐに考えがバレてしまう……その点においては二人の方が上なんだろうな。

 

「それじゃあ束は、何故一夏がその事実を言わないんだと思ってるんだ」

 

『単純に言う必要が無いからじゃないかな~? 最近ではいっくんがちーちゃんの事を構う時間が減ってるでしょ? だから血が繋がってようが繋がっていまいが関係なく、ちーちゃんには愛想尽かしたって事だと思うよ』

 

「なん…だと……一夏が私に愛想尽かしただとー!?」

 

 

 そんな事は無いはずだ。なぜなら最近でも一夏は私の部屋を掃除してくれたり、洗濯だってしてくれてるのだ。そんな一夏が私に愛想尽かしてる訳が無いじゃないか!

 

『それは学園に迷惑が掛かるからやってくれてるだけで、いっくんがちーちゃんに愛想尽かしてないって理由にはならないよ。むしろ家事を全くしないちーちゃんに苛立ってるかもしれないし~』

 

「家事をしないのはお前も一緒だろうが!」

 

『束さんはちーちゃんみたいにいっくんに教わってないもん! ちーちゃんは散々いっくんに教わってるのに出来ないんだから、束さんよりちーちゃんの方がいっくんに愛想尽かされてもおかしく無いんだからね!』

 

 

 ……確かに前に一夏から洗濯機や掃除機の使い方は教わった。だが教わった通りに動かしても洗濯機や掃除機は一夏が扱うように動いてはくれなかったのだ。あれは故障してたに違い無い!

 

『教わった通りじゃなかったから動かなかったんでしょ……あの後いっくんが動かしたら普通に動いてたじゃない』

 

「それじゃあ貴様は動かせるんだな。それじゃあやってもらおうじゃないか!」

 

『だから束さんは教わってないってば。ちーちゃんみたいにあんな親身になって教えてもらっておきながら出来ないんじゃ、いっくんも愛想尽かすよね。それじゃあちーちゃん、束さんは復旧作業で忙しいから当分電話出来ないからね』

 

「おいっ!」

 

『バイビー!』

 

 

 一方的に通信を切られ、私はわなわなと振るえ乱暴に携帯をしまった。束のヤツ、自分が出来ないから都合悪い流れになりそうだったから切ったんだ。きっとそうに違い無い!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お酒に酔って途中から意識が保てなくなってからどれくらい時間が経ったんだろう……なんだか気分が悪いような気がしながら、私はゆっくりと目を開けた。

 

「ここは……?」

 

「漸く起きたか」

 

「一夏君? ……痛っ!」

 

「飲みすぎだ」

 

 

 一夏君はコップに入った水を差し出してくれた。私はそれを受け取って一気に呷る。

 

「今何時よ……」

 

「そろそろ一時だな」

 

「そう……って、一時!?」

 

 

 お昼の一時な訳が無いので、私は慌てて立ち上がろうとした。だが足に力が入らずにベッドから出ることに失敗したのだった。

 

「如何した急に」

 

「だって夜中の一時よね?」

 

「見ての通りだな」

 

 

 よく見れば部屋の皆はグッスリと眠ってた。まさか半日も眠ってるだなんて……これからはお酒に気をつけなくては。

 

「一夏君は寝ないの?」

 

「さっき碧の介抱が終わって、漸く寝れると思ってた矢先に今度はナターシャが吐きそうになってたからな。介抱して寝かせた時にお前の意識が覚醒したんだ」

 

「それで気分が悪いような気がしてたんだ……」

 

 

 実際に吐いてたのなら気持ち悪くてもおかしくは無い。でも吐き終わってから意識が覚醒するなんて……なんて一夏君に迷惑な展開だったのだろう。

 

「それじゃあ、一夏君は今から寝るの?」

 

「そうなるな。阿呆共の採点も終わったし、後は本番でミスしなければ大丈夫だろうしな」

 

「中学時代のお友達? 大丈夫そうなんだ」

 

「一応は大丈夫なレベルまでにはなったが、正直本番でどうなるかは分からん」

 

 

 一夏君は頭を押さえながらそう話してくれた。如何やら二人の点数は、赤点ラインは超えてるが平均点には届いてないようなのだ。

 

「一夏君が教えてあげてるのに、そんなに伸びないものなの?」

 

「付きっ切りじゃないからな。途中でサボろうとすればいくらでもサボれる環境だっただろうな。現に午前中にサボってたし」

 

「そうなの? でも何で分かるの」

 

「別行動してる時に本屋で会った。サボるのは別に良いが、あんな本を買うのは理解出来ないんだよな」

 

「『あんな本』? もしかして男の子が隠してるっていう本かしら?」

 

 

 一夏君は持ってないみたいだけど、高校生の男の子なら興味があってもおかしく無い本よね、きっと。やっぱり一夏君のお友達も思春期なのね。

 

「あんな本を買う金があるなら、榊原先生に何か買ってやれば良いのに……だから進展が無いんだよ」

 

「一夏君にそっちの相談もあるんだね」

 

「榊原先生に偶に愚痴を聞かされるんだよ……」

 

 

 榊原先生……いくら彼氏が一夏君のお友達だからって、その愚痴を一夏君に言うのは違うんじゃないでしょうか……

 

「まぁ、最後は結局惚気話になるんだが」

 

「……それはそれで嫌ね」

 

 

 人の惚気話なんて聞いても面白くないもの……それがお友達との惚気話なら尚更ね。

 

「一夏君は『そういった本』に興味は無いの?」

 

「無い。見たら気分が悪くなってくる」

 

「実際に見たことあるものね」

 

「あまり悪ふざけはやめてほしいんだがな」

 

 

 一夏君はちょっと前まで女性に触れるだけで逃げ出すような初心だったらしいのだけども、最近では多少マシになっているようで、触ったりは出来るようになったらしい。

 

「如何して苦手だったの?」

 

「苦手って訳じゃなかったんだが、異性の裸を見ると昔を思い出して嫌だったんだ」

 

「昔って?」

 

「小学生の頃、駄姉と駄ウサギに襲われそうになってな、そこから異性の裸を見ると気分が悪くなるようになったんだ。今はそこまでではねぇがな」

 

 

 何変なトラウマを植えつけてくれてるんだ、あの『世界最強』と『大天災』は! 何とか克服はしてくれたからいいけど、もしそのままだったら一夏君とあんな事やこんな事……ってそうじゃなかった。

 

「えっと……ゴメンなさい」

 

 

 一夏君がジト目で私を見ているのに気付いて、私は素直に謝った。酔いが残ってるのと深夜と言う事で思考がおかしな方向に向かっちゃうのよね……

 

「兎に角、ああいった本を買う神経が分からん。分かりたいとも思わないが」

 

「一夏君は恵まれてるからね。普通の男の子だったらしょうがないと思うわよ」

 

「さすが大人の女だな。何だか余裕が感じられる」

 

「そ、そうかしら……一夏君にそう言われると何だか照れるわね」

 

 

 一夏君はかなり大人な感性を持っている子だ。その一夏君に大人だと認められるとこんなにも照れるものなのね。

 

「さてと、あまりしゃべってると誰かが起きちまうから、そろそろ寝るか」

 

「そうね、一夏君は無理しすぎだから、少しでも長く寝てね」

 

 

 完全に回復してない状態でISの整備をしたり、亡国企業の幹部が忍び込んできた時も生身で迎撃したとか……どれほど身体に負荷が掛かってる事か……一夏君がベッドに入るのを確認してから、私も再び目を閉じて夢の世界へと旅立つ事にした。テストが終わったからと言って行事が落ち着く訳じゃないのだし、今は休めるうちに休んでおかないとね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 体育祭に向けての準備が、今日から本格的にスタートする。生徒会役員は今週の大半を体育祭の準備に当てる為に、授業に参加しなくても良いのだ。そして生徒会役員が選んだ手伝いも授業に参加する必要は無くなるのだ。

 

「さぁ皆! 週末に迫った体育祭の準備、頑張って終わらせるわよ~!」

 

「テスト返却は纏めてしてもらえるから、そわそわするなよ」

 

「そもそも一夏さんが採点済みですからね。気にするだけ無駄です」

 

 

 私たちが集めたお手伝いは、美紀ちゃん、マドカちゃん、エイミィちゃん、そして簪ちゃんだ。専用機を持ってない為、静寂ちゃんと香澄ちゃんは今回は呼んでいない。

 

「色々な仕掛けをしたりするからね。ISをすぐに使える方が良いのよ」

 

「誰に言い訳してるんだ?」

 

「まぁお嬢様ですし」

 

「それもそうだな。……ところで、本音は何処いった」

 

 

 生徒会役員でもあり、専用機持ちの本音の姿が見当たらない事に一夏君が気付き、一斉に辺りを探す事になった。

 

「そう言えば一夏君、須佐乃男は良いの?」

 

「俺が動かそうとすればお前らが止めるだろ? だから居なくても問題ない」

 

 

 確かに完全に回復した訳じゃない一夏君が須佐乃男を使おうとすれば、私たちはきっと止めるだろう。その事が最初から分かっていたようなので、今回は須佐乃男を呼んでなかったようなのだった。

 

「そう言えば一夏、一夏が気配を探ればすぐじゃないの?」

 

「どうせ近くに居ると思ってたが、如何やらそうじゃないみたいだな。仕方ない……」

 

 

 一夏君が集中し始めて本音の気配を探る。私や簪ちゃんじゃこの芸当は出来ないし、他の人だった似たような感じだろう。

 

「……ここは屋上? この寒いなか昼寝してるのか?」

 

「屋上? 本音ってばそんな場所に居るの?」

 

 

 生徒会権限でISの展開を許し、虚ちゃんに本音を迎えに行ってもらった。一夏君が完全ならば一夏君に行ってもらうんだけど、体に負荷が掛かりそうな事は控えてもらってるのだ。

 

「そう言えば刀奈、体育祭にはお偉方も来るんだよな? そんな人の前でこんな競技しても良いのか?」

 

「大丈夫よ! お偉方と言っても所詮はおじさん、女の子のこういう姿を見ればきっと満足してくれると思うわよ」

 

「……如何なっても知らねぇからな」

 

 

 一夏君はなにやら心配事があるようだけど、私には何の心配も無い。むしろ一夏君の試合を見せろとか言われないかの方が心配なのだけども、一夏君の現状は政府や各国のお偉方にも伝わってるはずだし、大丈夫よね。

 

「お姉ちゃん、これは何処に運べば良いの?」

 

「それはね~……」

 

 

 一夏君の事も気になるけども、授業を休んでまで進めなきゃ終わらない作業なので、今はそっちに集中する事にした。

 

「お嬢様、本音を捕まえてきました」

 

「別に逃げてた訳じゃないよ~。ちょっと気になる事があったから屋上で調べてたんだよ~」

 

「……気になる事って?」

 

「えっと……忘れちゃった」

 

「結局お昼寝してましたしね……」

 

 

 やっぱり本音は本音だったのね……気になる事とか言い出すから、本音が真面目になってしまったのじゃないかとか思ったけども、何時も通りの本音で安心したわ。

 

「サボってた分しっかりと働いてもらうからね。そうじゃないと終わらないんだから」

 

「は~い……」

 

「一夏さん、何か気になる事でも?」

 

「いや……亡国企業の連中が増えたなと思って」

 

 

 さっき本音を探す為に気配察知を使った一夏君が、敷地外に目を向けて腕を組んでいる。体育祭の準備もそうだけど、亡国企業の事も気にしてなきゃいけないのよね……昨日お出かけした時にはウチの部隊を派遣したけども、これからずっと派遣するとなると、かなりの費用が掛かってしまうのだ。

 更識の財政にはそれほどの余裕は無いし、学園に請求するのも違うのよね……だから私たちで警戒してるのだけども、気配察知は一夏君と碧さんくらいしか正確に出来ないし、今から鍛えると言ってもこうやって体育祭の準備で時間が取れないので無理。結局は一夏君に頼るしかないのよね……

 

「お嬢様、考え事はいいですが、早いところ指示を出さないと終わりませんよ」

 

「そうなのよね……」

 

 

 数日かけて準備するといっても、一日を無駄に使えるほど余裕があるスケジュールでは無いのだ。虚ちゃんの言うように早く指示をだして出来るだけ早く一日のノルマを終わらせるしか無いのだ。

 私は皆に指示を出しながら、一夏君が警戒している外に意識を向ける。お願いだから体育祭が終わるまではちょっかい出さないでくれないかな……




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