もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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今思うとテストなんて暫く受けてないな……


テスト前日

 一夏君が居なかった昨日一日と今日の午前中、私たちは六人の勉強を見ながら自分の勉強をしていた。もちろん、大きな問題があれば一夏君に電話する予定だったのだが、特に大きな問題は無く勉強会は進んでいたのだ。

 

「もうじきおりむ~が帰ってくるね~」

 

「本音、随分と嬉しそうだけど、そんなに一夏に怒られたいの?」

 

「違うよ! おりむ~のご飯が食べられると思うと嬉しいんだ~」

 

「お兄ちゃんのご飯なら、昨日も今日の朝も食べたじゃん」

 

「作り置きですけどね」

 

 

 本音たちが盛り上がってるように、もうじき一夏君が帰ってくる。中学時代のお友達とも泊り込みでの勉強会は、さっき終わらせたと電話があったのだ。

 それにしても、何で一夏君は調子が悪そうな声をしてたんだろうな……いくら織斑先生と山田先生が加わったからと言って、それだけで疲れるような一夏君じゃないし……

 そんな事を考えていると、虚ちゃんが私の顔を覗き込んできた。

 

「如何かしましたか?」

 

「うん、一夏君の事なんだけどね……何だか疲れてるような、具合が悪いような声をしてたじゃない? だからちょっと心配になってね」

 

「一夏さんが疲れてるのは今週ずっとだと思いますが……まぁ普段より声に疲れが見えたのは確かですが」

 

「でしょ? 出かける前はそれほどじゃ無かった気がするんだけど……昨日何かあったのかな?」

 

「如何でしょう。一夏さんが正直に話してくれるか分かりませんし、一夏さんの事情でテスト前のこの緊張感を台無しにするような事もしないと思いますよ」

 

 

 確かにそうなのだ。テスト前で程よい緊張感を持っているこの状況に、一夏君が水をさすとも思えないし、一夏君だってテスト前である事に変わり無いのだから、それで声に疲れが出てしまってるのかもしれない。

 自分でもそんな事はありえないと分かっていながらも、何となく聞いたらいけないような事情があるような気がしているのだ。だから一夏君の声に疲れの色が濃く出てる理由にを自分ででっち上げて自分を納得させる事にしたのだ。

 

「一夏様の事ですから、寄り道せずに戻ってくるでしょうね」

 

「姉さんや山田先生の世話を、中学時代の友人の世話と同時にしなくてはいけないなんて、お兄ちゃんは本当に大変な目に遭う星の許に生まれたんだろうね」

 

「もしそれを一夏が聞いたら、『そんな星は滅んでしまえ』とか言うんだろうね」

 

「確かに一夏君が言いそうな事ね。でも、一夏君が大変な目に遭ってる原因の何割かは私たちよね」

 

「静寂ちゃん、それは言っちゃ駄目なんだよ? 一夏君は私たちの世話を大変だとは思って無いし、これ以上に大変な目にいっぱい遭ってるから気にしてないの」

 

「……でも、大変そうなのには変わりませんよね?」

 

 

 静寂ちゃんの言葉に、私たち全員気まずさから視線を床に向ける……自覚はしてるけども、一夏君に負担を掛けている現実をなかなか受け止められないのだ。

 

「一夏さんの手伝いをしようにも、結局は邪魔になるだけですし……」

 

「仕事の処理も一夏君がした方が私がするよりも半分以下の時間で終わらせられるし……」

 

「本音を起こすのも、一夏がやったほうが確実だし……」

 

「お兄ちゃんが昨日居なかっただけで、どれだけお兄ちゃんに頼りきってたかが良く分かったよ……」

 

「みんなおりむ~に頼りすぎだよ~」

 

「それは本音様が言ってはいけないセリフですよ」

 

「ほえ?」

 

 

 須佐乃男のツッコミに、全員が頷く。この部屋で最も一夏君に迷惑を掛けているのは間違いなく本音だ。

 朝自力で起きる事もせず一夏君に起こしてもらい、酷いときは着替えまで一夏君に任せる始末……勉強も仕事も一夏君に頼りっきりで散らかしたら片付けずに一夏君に任せて自分はフラフラと何処かに遊びに行く……誰が如何見ても一番の駄目人間だ。

 

「そう言えば美紀ちゃん、さっきから外見てるけど何かあるの?」

 

「いえ……敵の気配が増えた気がしまして」

 

「そう言えば一夏君も気にしてたわよね。見張りが復活してる事」

 

 

 IS学園の周りを囲むように亡国企業の人間が見張ってるのだ。攻め入られる前よりは少ないけど、復活するのが少し早いって一夏君が言ってたのを偶々聞いてしまったのだ。

 

「一夏様が居ない今、攻め入られると非常に不利です。刀奈お姉ちゃんだって万全ではありませんし、織斑先生と山田先生も不在です」

 

「うわっ、状況だけ聞くと最悪ね」

 

「ですが、一夏さんもそこまで気にしてませんでしたよね? つまりまだ攻め入ってくる可能性が低いと言う事では?」

 

「それは分かってます。ですが攻め入ってこなくても遠距離からの攻撃は可能です。牽制にしかなりませんが、それでも向こうに牙がある事を見せつけられる可能性はあるんですよ」

 

 

 牙ねぇ……そんなの攻め入られた時に十分見せ付けられたわよ……学園のいたるところに傷跡を残しておいて、まだ牙を見せたいのかしら……

 一夏君と虚ちゃんが学園予算の見直しで何とか修繕費を搾り出したのに、その二人に更なる負担をかけるのだろうか……

 

「そう言えばマドマド、亡国企業を相手にしてる時、何か嫌そうな顔してなかった?」

 

「気のせいじゃない? 私はお兄ちゃんを助けるのに必死だったんだけど」

 

「そうかな~? まぁ気のせいなら良いけど~」

 

 

 本音の直感は偶に役に立つ事がある。だけどこんな風に的外れな事も言い出すので、取捨選択が難しいのだ。

 

「隊長とナターシャ先生が見回ってくれてるので、詳しい人数はそちらに確認するのがいいでしょうね。私は気配察知があまり得意じゃないですし」

 

「それでも、本音よりかは得意でしょ? それに私たちよりだって。美紀ちゃんは自分の能力を過小評価しすぎだよ」

 

「そうでしょうか……」

 

 

 美紀ちゃんの事情を良く知ってる身としては、何とか美紀ちゃんに自信を持ってほしいのだけども、比較対象として上げられる相手が一夏君や碧さんじゃねぇ……気配察知においてはあの二人は規格外だから。

 

「この前隊長が察知した気配に、私は気付けませんでしたし……」

 

「碧さんだって正確に掴んだ訳じゃ無いんだし、勘違いかも知れないでしょ?」

 

 

 これが慰めである事は、言ってる私が一番分かってる。碧さんが掴んだ気配、それは亡国企業の幹部のスコールのものだったと判明してるからだ。

 碧さんが気配を掴んだ夜、箒ちゃんを攫おうとしたと一夏君から報告を受けてるし、織斑先生も確認済みだ。

 

「テストが終わったら一夏君に鍛えてもらえば良いじゃない。彼、気配を掴むのも殺すのも得意だから」

 

「そうですよ。屋敷で一度鍛えてもらいましたが、かなり役に立ちましたよ」

 

 

 虚ちゃんも私も、一夏君に鍛えてもらった前と後じゃ大分気配を掴む能力に差があるのを実感しているので、美紀ちゃんもやってもらえばかなり自信になると思うんだけどな……

 

「もちろん一夏様に時間があればお願いしたいですが、一夏様は多忙を極める毎日ですし、これ以上私の為に時間を割いてほしく無いんですよね……」

 

「気にしすぎよ。美紀ちゃんを指名したのは一夏君なんだから、それくらい甘えちゃいなさいよ」

 

 

 正確には碧さんが選んだ中から一夏君が指名したのだけれども、嘘は言ってないので構わない……と思いたい。

 

「ただいま……何だこの空気」

 

 

 タイミング良く一夏君が帰って来て、美紀ちゃんの事を一夏君に話した。

 

「そうだな、時間があれば俺も一度やっておきたいとは思ってた事だ。丁度良いからテスト終わったらやるか」

 

「良いんですか!?」

 

「言っておくが遊びじゃ無いからな。生半可な気持ちなら止めておけ」

 

「大丈夫です! 精一杯一夏様から学びたいと思います!」

 

 

 こうして、テスト後に一夏君主催の特訓が実行される事になった。参加者は今のところ美紀ちゃんだけだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日一夏と会った事は誰にも言っていない。もちろんオータムにもだ。だって一夏と会ってした事をオータムに話したら、最悪あの子、一夏を殺しに行きかねないのだもの。

 

「なぁスコール、昨日何処に行ってたんだ?」

 

「如何して気にしてるのかしら? 非番の日に私が何処で何をしてようと私の自由じゃなくて?」

 

「そうなんだが……折角昨日は私も半日休みだったのに、気がついたらスコールは居なかったから……」

 

 

 そう言えばそうだったわね。でもゴメンなさい、昨日は大事な用があったからお誘いがあっても付き合えなかったでしょうね……などと言えばその用とは何かと聞かれるに決まっている。私は知らないフリをしてこの場を過ごす事にした。

 

「そうだったの……もし知ってれば貴女と甘い時間を過ごせたのにね」

 

「バッ! そんなんじゃねぇっての! 何でもかんでもそんな考えに結びつけるなよな!」

 

「あら違ったの? 貴女の身体からそんなオーラが流れてきたから、てっきりそうだとばかり思ってたわ。違うなら今日の夜にしようと思ってた事もしなくて良いわね」

 

 

 私が計画してた事があると知ると、オータムは途端にモジモジとし始めた。分かりやすい子ね……

 

「如何かしたの?」

 

「な、何でもねぇよ……」

 

「そう、じゃあ私はアイツの目を誤魔化す為に働いてくるわね」

 

 

 何時か裏切るとは言え、今疑われるのは得策では無い。いくら憎いアイツとは言え今の私はアイツの部下でしか無い……逆らうにも力が足りない……

 一夏か……せめてMが居れば話は別なのだが、その二人は今私の手元には居ないのだ。

 

「なあスコール……」

 

「何かしら?」

 

 

 我慢出来なくなったのか、オータムが可愛らしい声で私の名前を呼んだ。Mもこれくらい可愛げがあれば良かったのだけど……まぁあの子は一夏一筋だったからね。しょうがないか。

 

「今晩、相手してくれないのか?」

 

「だって貴女がしたく無いんでしょ? したく無い相手と無理矢理する趣味は無いわよ」

 

 

 もちろんこれは嘘。だって昨日一夏にあっついキスをしたのだから。一夏はする気など全く無かったでしょうけどね。

 

「分かってるくせに……スコールは時々イジワルだ」

 

「オータムだって、普段とは比べ物にならないくらい可愛いわよ」

 

 

 捨てられた子犬のように弱々しいオータムを見て、私の嗜虐心がそそられる。これは今日の夜は思いっきり可愛がってあげなきゃ駄目なようね。

 

「楽しみに待ってなさい、オータム。今日は寝かせてあげないから」

 

「あぁ……大人しく待ってるさ」

 

「駄目よ。ちゃんと仕事はしなきゃ」

 

 

 裏切る為にはしっかりと働いておかなければいけないのだ。初めから裏切るとバレていたら相手に与えるダメージは少なく済んでしまう。だから精一杯亡国企業の為に働いて信頼を勝ち取り、それから裏切らなければ意味が無い。この前のIS学園襲撃だって本音を言えば如何でも良かったのだ。

 

「なぁ、早いところ裏切ってぶっ潰そうぜ」

 

「だからまだ力が足りないの。貴女と私だけじゃそんなにダメージは与えられないでしょ」

 

「他にも何人かは賛同してくれてるじゃねぇかよ。それでも足りないのか?」

 

「貴女は亡国企業の全容を知らないからそんな事が言えるのよ。あれを敵にするのならせめて一国を楽に潰せるくらいの戦力が無きゃ駄目なのだから」

 

 

 少し大げさかもしれないが、それくらいの戦力が必要になってくるのは本当の話だ。亡国企業は世界各国にその支配下の人間が居り、全て集めれば一国の軍隊並みの人数にはなる。だからオータム一人では荷が勝ちすぎているのだ。

 

「なるほど、だからあの餓鬼がほしいんだな。国一つなら楽勝でぶっ潰せるアイツが」

 

「そうよ。何よりあの子はこんな所で終わって良い存在じゃないの」

 

「? 如何言う意味だ?」

 

 

 オータムが知らない……いえ、一夏本人も知らないあの子の真実。アイツを殺す事に成功したら一夏に教えてあげなきゃね。

 

「貴女は気にしなくて良いのよ。それよりも、夜の事考えて濡らしてるの? ウフフ、いけない子ね」

 

「な!? そ、そんなんじゃねぇよ!」

 

「じゃあお漏らしでもしたのかしら?」

 

 

 オータムが立っている場所に水溜りが出来ており、私はその事を指摘してオータムの興味を逸らした。まだオータムにも話せない事だったからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 IS学園に戻ってきた一夏さんは、何処か上の空気味だった。もちろん私たち以上に六人に質問される為、その都度しっかりと説明しているので他の人は気付いてませんでしたが、一夏さんと二人っきりで仕事する機会が多い私には、やはり一夏さんは何処か上の空に思えたのです。

 

「一夏さん、少し時間よろしいですか?」

 

「何だ? 生徒会の仕事は無いはずだろ?」

 

「違いますよ。更識の家の事で少しお話が」

 

「ああ……それじゃあここは静寂に任せる。質問があるヤツは静寂に聞け。簪でも刀奈でも良いが」

 

 

 一夏さんは部屋の指揮を静寂さんに任せました。普通ならお嬢様に任せるのが一番なんでしょうが、何か心配事でもあったのか、一夏さんは静寂さんを指名して自分の代わりを頼みました。

 

「それで? 更識の家の話ってのは嘘だろ」

 

「やはりお見通しでしたか」

 

 

 部屋から少し離れた廊下で、一夏さんはあっさりと私の嘘を見破りました。やはりこれくらいの嘘では一夏さんを誤魔化す事は出来ませんね。

 

「一夏さん、戻ってきてからずっと上の空ですが、織斑家で何かあったのですか?」

 

「いや、別に何も無いし上の空でも無かったんだが……何故そう思う?」

 

「お嬢様たちは誤魔化せても、私は誤魔化されませんよ。一緒の時間が多い分、表情の若干の違いが分かりますからね」

 

 

 もちろん、一夏さんが本気で隠そうとしたら私でも分かりませんが、今日の一夏さんは疲れもあって隠す事が出来てないのです。

 

「まあ別に知られても困らないから言うが、駄姉がウザイ」

 

「……はい?」

 

「あの馬鹿、勉強の手伝いに来たのか邪魔に来たのか分からない行動ばっかでな。おかげで弾と数馬の勉強が全く捗らなくてな。それが気がかりだっただけだ」

 

「……嘘ですよね?」

 

「いや? 事実だが」

 

 

 一夏さんは嘘を吐いてる様子ではありませんでしたが、それだけで一夏さんがあそこまで上の空になるとは到底思えません。だって織斑先生の迷惑行為は今に始まった事じゃ無いですしね。

 

「一夏さん、私では頼りにならないかもしれませんが、少しは頼ってくれても良いじゃないですか」

 

「おい? 何で泣きそうになってるんだ?」

 

「だって、普段一夏さんに頼ってばかりですから、少しくらい私も頼ってほしいんです……それなのに一夏さんは全く頼ってくれないですし……泣きたくなったっておかしくないですよ」

 

 

 最上級生であり、お嬢様のお目付け役兼メイドとしての毎日。一夏さんに頼ってしまうのはしょうがないと言われればそうなのですが、二つ年下の男の子である一夏さんに頼ってもらいたいと思うのも当然だと思っているのです。それなのに一夏さんはまるで頼りにならないとでも言っているかのように頼ってくれません……これが泣かずに居られると思ってるのでしょうか。

 

「分かった! 分かったから泣くな」

 

「グスッ……何が分かったんですか?」

 

「相談するから! な? だから泣き止め」

 

 

 少し慌て気味の一夏さんでしたが、私を抱きしめて頭を撫でてあやすくらいには平常心で居られたようです。でも、この状況だとまた私が甘えてるような気も……

 

「それで、一夏さんは何を考えて上の空だったんですか?」

 

「……昨日街中でスコールに会った」

 

「!?」

 

 

 思いも寄らない名前が出てきた、私は身体を硬直させる……私を抱きしめている一夏さんにはそれがダイレクトに伝わったのか、落ち着かせるように再び頭を撫でてくれた。

 

「人払いの結界と監視カメラにも写らないようにしてあったから、多分駄ウサギも知らないがな」

 

「……それで、スコールは何を?」

 

「実の両親の話と織斑の両親の話をな……アイツは随分と俺の周りの真実を知ってる風だったんだ」

 

 

 一夏さんを亡国企業に誘ってると聞いていますが、随分と調べてるようですね……それとも、あの人は最初から一夏さんの事を知ってたのでしょうか……

 

「油断してたとは言え、知らぬ間に結界に誘導されてたと思うとな……少し考え込むのも仕方ないだろ?」

 

「そうですね……それだけ一夏さんに負担を掛けてたと言う事なんですね」

 

「別に虚が気にする事じゃねぇよ。負担はそれなりに掛かってはいるがそれだけが原因でも無いしな」

 

「怪我の具合ですか? まだ良くならないようですが」

 

「回復が遅れてる感は否めないがな……だが少しずつは良くなってる」

 

 

 一夏さんの怪我は、一時期と比べれば良くなってるのでしょうが、普段の一夏さんの回復力から考えればかなり回復は遅いのです。睡眠時間を削ってるのもあるでしょうが、それ以上に一夏さんの身体に負担が掛かってる証拠でもあるのです。

 

「それで、スコールは何もせずに帰ったんですか?」

 

「いや……まぁ何もしなかったと言えばしなかったな。フラフラの俺を攫わなかったんだからな」

 

「……何か気になる言い回しですね」

 

 

 一夏さんに訝しげな視線を向けましたが、結局何も聞き出すことは出来ませんでした。いったい何があったんでしょうか……テスト前に気になる事が出来てしまいました。




前日って何をしてたかよく覚えて無いんですよね……たぶん勉強してたんだとは思いますが……

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