もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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それ程久々じゃなかったかも……


久々登場の問題児

 結局一夏さんが仕上げを済ませた料理が出てきたのを見て、何の為にお嬢様たちは代わりを引き受けたのか分からなくなりながらも、料理は満足出来るものだった。仕上げだけで基本的味付けはお嬢様たちですし、これなら一応の手助けにはなったのでしょうね。

 

「そう言えば一夏君たちの仕事って何だったの? そんなに差し迫った仕事、更識にも生徒会にも無かったような気がするんだけど」

 

「刀奈に報告が行かなくとも、こっちには色々とあるんだよ。当主様に伝えてもあまり意味が無いからって、俺や虚に報告する事もしばしばと」

 

「一夏さんの言う通り、お嬢様に直接言えばもっと早く処理出来る案件だって、結構私たちの所に持ってこられたりするんですから」

 

「何かゴメンなさい……私が当主として至らないばっかりに、一夏君や虚ちゃんに多大なる迷惑を掛けているようでして、はい……」

 

「珍しくお姉ちゃんが素直に謝ってる!?」

 

「楯無様もおりむ~やおね~ちゃんには頭が上がらないからね~」

 

 

 本音の言い方は若干語弊があると思いたいが、確かにお嬢様は私や一夏さんにはあまり逆らわずに素直に言う事を聞いてくれる気がしますね……そこまで恐怖で押さえつけてるつもりは無いのですが、如何やらお嬢様は私たちに若干の恐怖心を抱いている様子ですね。

 

「刀奈の当主としての適正は兎も角、あまり遊び呆けると家中からの不満が一斉に俺たちに来そうだから、それなりには仕事してくれ」

 

「今度帰ったときには、ちゃんと仕事をします……でも、一夏君や虚ちゃんに聞かないと出来ないかも知れないので、出来れば手伝っていただけたらと思ってるのですが……」

 

 

 かなり卑屈になっているお嬢様ですが、本来、お嬢様の立場なら、「手伝え」と一言言えば私は逆らえ無いのですがね……一夏さんは違いますが。

 兎に角、当主としての責務を果たしてないと言う自覚はお嬢様にあるようで、強権を発動させるほど自分自身に当主としての自覚が無いのでしょうね。

 

「手伝うのは構わないが、また途中で投げ出して遊びに行くなよ?」

 

「はい、分かっております……一夏君や虚ちゃんから立派な当主だと思われるようにこれからは必死に努力します」

 

「別にそこまでしてくれなくても良いんですが……せめて家中から不満が出ない程度に仕事をしてくれれば良いですから」

 

「そうなの?」

 

「仕事をしっかりする刀奈なんて、俺たちが知ってる刀奈じゃないしな。贋物かと疑うぞ、そこまで仕事されると」

 

 

 一夏さんの冗談めかした言葉に、お嬢様は緊張を解いて一夏さんに抗議します。

 

「ひどーい! 人がかなり真面目に言ってたのに、一夏君や虚ちゃんは半分冗談だったなんてさー! イジメ? これってイジメだよね?」

 

「半分では無いが冗談は含んでたのは認める。だが同時に、俺や虚に仕事の報告に来る人も少なく無いんだぞ? それは本当だからな。冗談だと思って気を抜く事だけはしてくれるなよ」

 

「分かってます……それは私が頼りないからでしょ」

 

「お嬢様が当主になられて、三年ですかね。まだ家中に認められてないと言うのは困りものですよ」

 

「しょうがないでしょ。ロシアの代表として家を空ける事も多いし、IS学園は全寮制の学校なのよ? 生徒会長としての事もあるし、毎回帰れるほど暇じゃ無いんだから」

 

「その生徒会の仕事も、一夏さんが入学してからは殆ど押し付けてますけどね」

 

「うっ……ゴメンなさい」

 

 

 ご自身を正当化しようとして墓穴を掘った感じですね……お嬢様は再びシュンとしてしまい、その内泣き出すのでは無いかと思わせるくらいへこんでいます。

 

「今は勉強を教えるのを手伝ってもらってるから良いが、終わったら体育祭の案件とか生徒会長のハンコが必要なモノが溜まってるんだ。しっかりと働いてくれよな」

 

「分かってます。これ以上一夏君や虚ちゃんに負担をかけて、愛想尽かされたら大変だもの」

 

 

 私も一夏さんも、お嬢様に愛想を尽かすなどと言う事はありえないのですが、それを心配していて仕事をする気になっているのでしたら、余計な事を言って意欲を削ぐ事はしない方がいいですね。

 

「お姉ちゃん、ドンマイ」

 

「楯無様、もう少し頑張りましょう」

 

「さすがにフォロー出来ませんね」

 

「簪ちゃんに須佐乃男に美紀ちゃんまで!? 頑張るもん! これからはもっと頼られる当主になる為に頑張って仕事するんだから!」

 

 

 非常に今更感満載な決意ですが、お嬢様がやる気になってくれたのなら、これ以上反乱分子を増やす事は無いでしょうね。

 四月一日さんの事は兎も角として、そちら側につく人が増えると、さすがに一夏さんや碧さんが此方側に居るとは言え不利になりかねませんし……

 

「おね~ちゃん? まだ何か悩み事でもあるの~?」

 

「そりゃありますよ。何時まで経っても妹がまともにならないとか……」

 

「楯無様~お風呂! お風呂に行きましょう!」

 

「そうね! とりあえずはお風呂で考えましょう!」

 

「あっ、逃げた」

 

 

 意外と鋭い観察眼を持っている本音に、私の悩みを見透かされないように別の悩みを伝える。さすがに分が悪いと思ったのか、本音とお嬢様はお風呂場に駆け込むように向かった。

 

「簪たちも入ってきたら如何だ? 片付けはやっとくから」

 

「良いの? じゃあお願いするね」

 

「おう。静寂たちも一緒に入ってきたら良いんじゃないか? 今日はさすがに疲れただろ」

 

「でも、住人以外が入っても良いの?」

 

「別にそのような規則はありませんし、本来の住人である一夏さんが許可したのでしたら、私たちは認めますよ」

 

 

 恐らく一夏さんはまだ何か話す事があるので、私と碧さん以外を部屋から遠ざけようとしてるのでしょう。でなければ、静寂さんたちまでお風呂に向かわせる理由が分かりません。

 

「一夏さん、私はお手伝いします」

 

「虚が? 大丈夫なのか?」

 

「大丈夫です! それくらいならお手伝い出来ますから……」

 

 

 一夏さんが目で伝えて来た事を理解して、即興で芝居を打った。一夏さんの半笑い気味な演技も、私のかなり情けない演技も、簪お嬢様たちには演技だと見抜かれる事は無く、そして碧さんだけには伝わったようで、碧さん以外はお風呂場に向かってくれました。

 

「さてと、とりあえず片付けるから、虚は手伝え」

 

「えっと、さすがに片付けくらいなら手伝えますからね」

 

「分かってる。碧はテーブルを拭いておいてくれ」

 

「分かりました」

 

 

 一夏さんの片付けるスピードも、私たちでは対抗しようの無いほどの速度ですし、私が出来る事と言えば、洗い終わった食器を乾拭きして棚に戻す事……女としてこれで良いのでしょうか……

 

「さてと、刀奈には冗談だと思わせたが、実際問題としてそんな事を言ってられる状況でも無い」

 

「そうですね。四月一日さんがどれほど更識内に反乱分子を作ってるのかが分かりませんし」

 

「少なくとも、刀奈が当主の座を継ぐ事に反対してた連中は向こう側だろうな」

 

「私はその場に居なかったので分かりませんが、楯無様が当主になられるのに反対してた人って、どれくらい居るのですか?」

 

「その点は虚の方が詳しいだろ」

 

「そうですね……半数まではいかなくとも、全体の1/3くらいでしょうか」

 

「結構居たんだな」

 

 

 一夏さんまでも驚くと言う事は、それ程知られて無い事だったのですね。

 

「だが、その全員が四月一日家当主の味方か如何かは分からないだろ」

 

「そうですね。四月一日さんと対立する候補も居ましたから」

 

「それを私の部下に探らせるんですね?」

 

「そうだな……ただし危険だと判断したらすぐに切り上げるように命令しとけよ。深見に嵌って相手にバレるなんて事があると此方側が不利になるから」

 

「分かりました。着服したお金の使い先と共に、どれくらい反乱分子を増やしているのかを探らせます。ただし、深追いは禁じておきます」

 

「それで良い」

 

 

 一夏さんを見ていると、やはり当主には一夏さんがなった方が良いのではないのかと言う考えが浮かんできてしまいます。一夏さんは更識の人間では無いのに……

 

「虚? 如何かしたか?」

 

「いえ、碧さんの部下に探りは任せるとしても、何時までも私たちが屋敷に戻らないと不審に思われるのではないでしょうか?」

 

「テストが終われば戻るさ。ただしそれ程長居はしない方が良い。逆に疑われる」

 

「では、お嬢様は忙しいと言う事を流布するだけにしておきましょう」

 

「実際暇では無いんだがな」

 

 

 一夏さんの言うように、テストが終われば体育祭が控えているので、お嬢様は暇ではありません。ですが、その事を知らない屋敷の人間は大勢居ますので、その事を伝える為だけに一旦屋敷に戻るのです。

 

「一夏さん、探らせる部下ですが」

 

「如何かしたのか?」

 

「いえ、一度一夏さんに確認してもらってからの方が良いでしょうか?」

 

「いや、その必要は無い。碧の眼を信じる」

 

 

 一夏さんにそこまで言ってもらえたのが嬉しいのでしょう、碧さんはかなり気合の入った返事をしました。

 

「さて、これ以上は刀奈たちに不審に思われるだろうから、虚と碧も風呂に入ってこい」

 

「でも、一夏さんは如何するんですか?」

 

「コーヒーでも飲みながら、明日のテストとその対策用プリントでも作ってるさ」

 

「手伝いましょうか?」

 

「いや、洗濯もあるし、纏めて入ってもらってた方が楽が出来る」

 

「一夏さんって、ホント主夫ですね」

 

 

 碧さんがしみじみと言った事に、私も頷いて同意した。思考が完全に主夫ですし、普通高校生男子と言うものは、異性の下着に興奮したりするものなのではないでしょうか……普通の男子高校生の知り合いがいないので、何とも言えませんが。

 

「ガキの頃からやってるからな。今更言われても変えようが無い」

 

「ああ、織斑先生……」

 

「大変な子供時代だったんですね」

 

 

 一夏さんの子供時代は、それはもう壮絶過ぎるくらいなもので、普通の子供だったら生きてられたか如何かすら怪しいんですがね。碧さんは詳しく聞いて無いのであのような感想だったのでしょう。

 

「だからさっさと入ってこい。こっちは心配ないから」

 

 

 そう言って一夏さんはコーヒーを飲みながら教科書を開いて問題プリントを作り始めました。手際の良さは此処でも発揮されるんですね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お風呂から出てきたら、一夏君が珍しく作業中に寝ていた。それでもちゃんとこぼさないようにコーヒーカップは遠ざけてるんだけどね。

 

「珍しい事もあるものですね」

 

「お兄ちゃんがこんな時間に寝るなんてね」

 

「お~いおりむ~、起きてる~?」

 

「止めなよ本音、一夏だって疲れてるんだから」

 

「そう言えば、一夏君ってまだ完全に回復してないんだっけ?」

 

 

 同級生の子たちは、一夏君の周りで色々言い合ってるけど、私は一夏君が普通に疲れて寝たとは思えないんだけどな……

 

「虚ちゃん、碧さん、お風呂に来る前って何話してたの? ただ片付けしてただけじゃ無いでしょ?」

 

「そうですね、お嬢様や本音がホントに真面目になるのかとか、碧さんの方向音痴を直すには如何すれば良いのかとかですけど……聞きますか?」

 

「いや、遠慮しとくわ」

 

 

 虚ちゃんの目に嘘を言ってるような感じは無いし、それじゃあ一夏君は普通に寝てるだけなんだろうか……

 

「ねえねえ、誰かおりむ~の飲みかけのコーヒーを飲む人居ない~?」

 

「ジャンケンで決めましょう!」

 

「お兄ちゃんと間接キス……」

 

「誰か止める人は居ないの?」

 

 

 まともな思考の持ち主である静寂ちゃんが、流れに戸惑って私たちの方を見る。きっと助けを求めたんだろうけど、生憎私たちもこの流れに乗る人間なのだ。

 

「当然私も参加するわよ~」

 

「こうなったお嬢様を止めるのは不可能です。鷹月さんも諦めて下さい」

 

「はぁ……」

 

「何か変な臭いしない?」

 

「言われると確かに……」

 

 

 部屋に微かだが誰かの気配がするような気もする……一夏君が襲われたとは考え難いけど、可能性はゼロじゃ無いのよね、今の一夏君だと。

 

「ねえねえ、あそこに耳が生えてるよ~」

 

「耳? ……ホントだ」

 

 

 一夏君のベッドの下から、ウサギの耳と思われるものが生えている。ウサギの耳……そう言えば一夏君が篠ノ乃博士を駄ウサギって呼んでたような……

 

「バレちゃしょうがない! いっくんを眠らせたのはこの私なのだ~!」

 

「えっ、誰?」

 

「シノノンのおね~さんだよ~」

 

「篠ノ乃さんのお姉さん? ……篠ノ乃束博士!?」

 

「お前らみたいなカスに用は無い。いっくんを連れて行くのだ!」

 

 

 えっ、何この展開……お風呂から出てきたら一夏君が寝ていて、一夏君を眠らせたのは篠ノ乃博士で、その篠ノ乃博士は一夏君を連れて行くって……

 

「束! 貴様、性懲りも無くまた一夏を!」

 

「むっ! やっぱりちーちゃんは束さんの邪魔をするんだね!」

 

「一夏は貴様のものでは無い!」

 

「ちーちゃんだってずっといっくんを騙してきたんだから!」

 

「えっ、騙すって?」

 

 

 この部屋には、一夏君と織斑先生の関係を正確に把握してない人の方が多い。知ってるのは私と虚ちゃん、須佐乃男とマドカちゃんだけだ。

 

「束、少し別室で話そうか」

 

「ち、ちーちゃん? 目が怖いよ?」

 

「この目は生まれつきだ。一夏に使った薬の事とあわせて、貴様には聞きたい事が山ほどあるのだ」

 

「……バイビー!」

 

「逃がすか!」

 

 

 目の前で繰り広げられている光景を、私たちは現実のものと受け止める事が出来ない……ブリュンヒルデと大天災が目の前でじゃれているのだから無理も無いのだが……

 

「ん、うぅ……」

 

「一夏?」

 

「簪? 何で俺は寝てたんだ?」

 

「えっと、篠ノ乃博士が何かの薬で一夏を眠らせたって……」

 

「駄ウサギが? てか何か五月蝿い……」

 

 

 一夏君が背後を振り返ると、そこには暴れる大天災とブリュンヒルデが……

 

「皆、一時退避!」

 

「急いで下さい! かなりの衝撃が来ます!」

 

 

 一夏君の怒りを素早く察知して、私と虚ちゃんで避難勧告を出す。お風呂場でもキッチンでも良いから、とりあえず障害物の後ろに隠れるのが大切だ。

 

「何してやがるんだ! この馬鹿共が!!」

 

「い、いっくん……」

 

「一夏……コイツがお前を拉致しようとしてたから……」

 

「ちーちゃんが束さんを殴ろうとするから……」

 

「言い訳は聞かん。とりあえず一発殴る」

 

「「えっ……」」

 

 

 相当頭にきてるのか、一夏君の一撃は今まで見てきた中で最大威力ではないかと思うくらいのもの凄い音が聞こえた。てか、さっきの一夏君の怒鳴り声で、窓ガラスにヒビが入ってるんだけど……どれくらいの衝撃だったんだろう……

 

「さて、それじゃあこれから説教タイムだ。ここじゃ他のヤツに迷惑だから、寮長室でタップリと説教してやる。ありがたく思え」

 

「「はい……」」

 

 

 世界的に有名な二人が、一夏君の前でションボリと肩を落としている……もしこの場に薫子ちゃんが居たら、大スクープとか言ってはしゃいでたでしょうね。

 

「そう言うわけだから、刀奈後は任せる」

 

「えっと、任せるって?」

 

「コイツらが散らかした部屋の掃除と、そこで気を失ってるエイミィと香澄の介抱」

 

「え? ……逃げ遅れたのね」

 

 

 一夏君の怒気に中てられて気を失っちゃったんだろうな……だから逃げるように言ったんだけどな……

 

「人の部屋で暴れたんだ、それなりの覚悟は出来てるだろうな? 駄姉に駄ウサギよ」

 

「「はい……」」

 

 

 一夏君に逆らう事は二人共しないようで、すんなりと寮長室まで連行されて行った……視線だけであの二人を捕らえるなんて、さすがは一夏君。

 

「さてと、誰が片付けをして、誰が二人の介抱をするか決めなきゃね」

 

「とりあえず二人をベッドに寝かせて、全員で片付けば良いじゃないですか」

 

「そうだね。虚さんの言ったやり方が一番早く終わりそうだし」

 

 

 そう言う事で、まずは皆で二人をベッドに運び寝かせ、その後で散らかった部屋の片付けをする事になった。

 

「しかし、何故束様はこのタイミングで現れたのでしょうか……」

 

「それが分かるのは本人かお兄ちゃんだけだと思うよ」

 

「何でおりむ~も?」

 

「だって、お兄ちゃんならあの二人の考えも分かるでしょ? 付き合い長いんだし」

 

「確かに……でも、一夏だって分からない事だってあるかもよ?」

 

 

 むしろ一夏君だって分からない方が良いと思ってると思うんだけどな……あの二人の思考を理解したいとは思わないし、出来るとも思えないから……

 散らかった部屋には、本音が隠していたお菓子や、簪ちゃんがコッソリと買っていた恋愛ゲームなどがあった。

 

「簪ちゃん、こんなのやるんだ」

 

「べ、別に熱心にやってた訳じゃ無いもん! 好きな声優だったから買っただけで、プレイしてないもん!」

 

「確かに、封が切られてませんね」

 

 

 何時買ったのか分からないけど、買ったならやった方が良いと思うんだけどな……

 

「それで? 本音のお菓子は一夏君の許可を貰ってるのかしら?」

 

「一夏様の許容範囲外ですと、かなり怒られますよ?」

 

「えっと……えへへ?」

 

 

 如何やら一夏君には知られたく無いお菓子らしい。

 

「じゃ、皆で食べましょうか」

 

「そうですね」

 

「……どうぞ」

 

 

 本音も観念したようで、お菓子を全員で分ける事を認めてくれた。一夏君が帰ってくる前に食べて、ゴミも完璧に処理しとかなければ、後で皆怒られるんだけどね……

 結局片付けが終わっても一夏君は帰ってこなくて、待ちきれずに全員が寝てしまったんだよね……何時帰ってくるんだろう……




問題児として久々だと思ってください

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