もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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絶望するのは誰だ……


厳しい現実

 結局小鳥遊隊長以外の部屋の住人も参加した為に、採点は一夏様が担当する事になりました。簪ちゃんや静寂が解くのはまだ何となく理解出来るんだけど、刀奈お姉ちゃんや虚さんまで参加するのにはビックリしたんだよね……

 

「美紀ちゃん、如何だった?」

 

「あんまり自信ないな……本音ちゃんは?」

 

「私も全然だよ~」

 

 

 そのわりにはやたらと明るいのは何でなんだろう……本音ちゃんのこのどんな状況でも明るい性格は羨ましいと思うのと同時に、この子は事の重大さが分かってるのだろうかと思わせられるんだよね……多分分かってるんだろうけど、心配になるのはしょうがないと思っている。

 

「本音様は良いですよね、何事にも動じないんですから」

 

「そんな事ないよ~私だって補習は嫌だよ~」

 

「でも、本音と話してるとそんな感じはしないんだよね」

 

「マドマドまで~」

 

 

 如何やら本音ちゃんの事を気にしてるのは私だけでは無い様だ。須佐乃男もマドカちゃんもやっぱり本音ちゃんの事を気にしてるし、声には出してないけど、香澄やエイミィも羨ましそうに本音ちゃんの事を見ている。

 

「本音の明るい性格は兎も角として、皆自信はあるの?」

 

「無いです……」

 

「私も無い……」

 

 

 簪ちゃんに話しかけられて、私たちは一様に下を向いた。自信の無さを本音ちゃんをからかう事で忘れようとしていたのだが、簪ちゃんはそれを善しとはしてくれなかった。現実を受け止めてこれから如何するかを真剣に考えないと、ヤバイのは私だって分かってるのだけども、それでも簡単には受け止められないのが現実と言うヤツなんだとも思っている。

 

「まあまあ簪さん、今は好きにさせてあげましょ。一夏君の採点が終われば嫌でも現実と向き合わなければいけないんだから」

 

「静寂……それもそうだね。後少しの命だもんね」

 

「そこまでは酷く無いと思うけど……」

 

 

 教師役としてさっきのテストを受けた二人は、やっぱり私たちとは手応えが違うようだった。簪ちゃんも静寂も、一夏様に次ぐ頭脳の持ち主だし、これくらいでは動じないんだろうな……羨ましいよ……

 

「一夏君、採点終わった?」

 

「一応は……」

 

 

 一夏様が眉間に皺を寄せて私たちの答案を見ている……想像以上に酷い結果なのだろうか、それとも教師役の二人もさほど良い点では無いのだろうか……どちらにしても私たちには厳しい結果なんだろうな……

 

「とりあえず返すな。説明を入れておいたから、それを見てもう一回解いてみろ」

 

 

 一夏様が全員に返却をすると、全員の顔が歪んだ。私たち補習ギリギリ組は漏れなく全員だ。だけど何故だか刀奈お姉ちゃんの顔まで歪んだのだ。

 

「お姉ちゃん?」

 

「お嬢様、如何かしたのですか?」

 

 

 簪ちゃんと虚さんが刀奈お姉ちゃんの答案を覗き込む。すると驚いたように目を丸くしたのだ。

 

「……珍しいミスだね」

 

「お嬢様らしいミスとも思えますけどね」

 

「ちょっと忘れただけじゃない!」

 

 

 刀奈お姉ちゃんの答案が気になって、私たちはコッソリとその答案を覗き込んだ。

 

「あー名前書いてない~」

 

「それじゃあゼロですね」

 

「問題は殆ど解けてるのに、もったいないね~」

 

 

 究極の凡ミス、名前を書き忘れてのゼロを、刀奈お姉ちゃんがやってしまったのだ。一夏様が眉間に皺を寄せていたのは、これが原因かもしれないですね……

 

「刀奈、本番ではやるなよな」

 

「分かってる、さすがにこれは私自身も引くわ……」

 

「本当にこんな事をする人が存在したんですね」

 

 

 一夏様と虚さんに追い討ちされ、刀奈お姉ちゃんはその場で蹲った。点数では私たちが勝ったけど、丸の多さでは圧倒的に刀奈お姉ちゃんの方が多かった。まぁ当たり前なんだけど……

 

「簪と静寂も簡単なミスをしてるからな。気をつける事。虚はまあ出来て当然だから何も言わないが、問題はそこ六人!」

 

「「「「「「は、はい!」」」」」」

 

「もう少し何とかしようとは思わないか? ゼロじゃ無いだけマシだとか思ってるんじゃないだろうな」

 

 

 何人かが肩をビクつかせる……おそらく図星を突かれたんだろうな……

 

「幸いにしてまた今日は三時間も残ってる。二時間で復習をしてもう一度テストを行うからそのつもりで」

 

「えっと一夏君?」

 

「何だ、エイミィ?」

 

 

 恐る恐る手を上げるエイミィに、一夏様は全く感情がうかがい知る事の出来ない顔で振り向いた。

 

「それってつまり、今日は寝れないって事?」

 

「十二時は回るだろうな。だがそれ程大変じゃないだろ?」

 

「大変だよ! だってもう香澄ちゃんとか眠そうだし」

 

「だ、大丈夫だよ……昨日もそれくらいまで起きてたんだし……」

 

 

 かなり眠そうなのは誰が見ても明らかなのだが、香澄は頑張って起きている。一夏様も香澄の姿を見て、一度眉を上下に動かして話を続けた。

 

「明日は学園は休みだし、それ程早く起こすつもりも無いから安心しろ」

 

「ちなみに一夏様、早くないとは何時くらいを指すんです?」

 

「そうだな……八時くらいまでは寝てて良いぞ」

 

「意外とゆっくり寝られますね……」

 

「だからこれくらいはしっかりと合格してくれよな。目標は六割とする」

 

 

 六割と聞いて、簪ちゃんと静寂は低くて驚いたようだったけど、私たちからしてみればかなり高いハードルだ。何せ私たちは今回のテスト、一割取れてれば良かった方なのだから……

 

「二時間後にテストだからな。それまでしっかり復習しておくように」

 

「お兄ちゃんはその間何してるの?」

 

「俺か? そうだな……へこんだ刀奈でも復活させてる」

 

「スミマセン一夏さん、お嬢様がとんだご迷惑を……」

 

「気にするな。原因の一端は俺にもあるんだし」

 

 

 一夏様は部屋の隅でいじけている刀奈お姉ちゃんを復活させる為に私たちから離れていった。一夏様がやると言ったのなら、必ずやるのでしょうし、これは私たちの為の勉強会なのですから、気を抜かずにしっかりと復習しなければ! と、意気込んだのは良かったんだけど、昨日も遅くまで起きていて、今朝も早くに起こされた所為で、私たちの眠気はかなり高まっている。

 

「皆だらしないな~」

 

「マドマドは普段から早起きだから平気なんだろうけど、私たちはあんなに早く起きないんだよ~」

 

「本音ちゃんが寝すぎってのもあるんだろうけど、概ね私も本音ちゃんの意見に同意するわ」

 

「私も、今回だけは本音様に同意します」

 

 

 睡魔に襲われて、香澄は陥落寸前まで行っており、船を漕ぎ出した。

 

「香澄、寝ちゃ駄目だからね!」

 

「寝たら一夏様に怒られますよ!」

 

「お兄ちゃんに怒られる……想像しただけで眠気が吹っ飛ぶよ」

 

「うん……大丈夫、起きてるから」

 

 

 今にも寝そうな香澄を皆で心配して、私たちは勉強どころでは無かった。一夏様がせっかく丁寧に説明を書いてくださったのに、私たちは香澄を寝かさないようにするのに必死でその解説を読む事が出来なかったのだ……

 

「何だか騒々しいが……何してるんだ?」

 

「あっお兄ちゃん! 香澄が寝ちゃう」

 

「一夏様のお説教で起こせるのではないでしょうか?」

 

「別に無理して起こす必要も無いだろ」

 

「えっ? それじゃあカスミンは見捨てちゃうの?」

 

「いや、早めに起こして一人だけそこで再試をしてもらう」

 

「何だ、心配して損したよ……」

 

「そうだな。あと一時間でテストをするからな。言い訳は聞かないから精々足掻くんだな」

 

 

 完全に寝てしまった香澄を抱きかかえベッドまで運びながら、一夏様は私たちに絶望をくださった。一時間で六割取れるのなら、最初から一割なんて取らないのだ。

 

「私も寝ちゃおうかな……でも此処まで我慢して寝落ちは何だか悔しいし……」

 

「諦めも肝心だよ、エイミィ……大人しく処刑台に上ろうよ」

 

「そこまで大げさでは無いと思うのですが……」

 

「お兄ちゃんの慈悲に期待するしか無いね……」

 

「何とかなるよね~……ねぇ?」

 

 

 期待するように本音ちゃんが周りに同意を求めてくるが、誰一人としてそんな希望的観測に同意出来るだけの余裕は持ち合わせていなかったのだった……

 一時間必死に勉強して結果が変わるなら、誰もが必死になれるのだろうが、現実はそこまで甘くない。一夏様が時間キッカシにテストを手渡してきて、私たちは絶望の中二度目のテストに挑んだ。

 

「(さっきよりかは分かるけど、でも六割は無理だよね……)」

 

 

 諦め半分でテストに挑んで、良い結果が出る訳も無いのだが、私の心は諦めムード一色だったのだ。

 周りを見渡せば、他の四人も同じような顔をしているので、とりあえず仲間がいるんだと言う事が分かって何だか気分が晴れやかになった。

 

「(そんな事考えてる場合じゃない! 何とか解かないと、さっきより酷い結果になっちゃうよ!)」

 

 

 点数が下がったなんて結果になったら、一夏様のありがたいお説教が待ってるに違い無い。テストが終わって一夏様が採点をする時間を考えると、やはり十二時は越えてしまうだろう。そこからお説教されると思うと、いったいどれだけの睡眠時間を確保出来るのだろう……

 

「(急げ! でも焦るな! 落ち着いて解けば出来ない事も無い!)」

 

 

 自分でも矛盾してるとは思う。だけど急がないと終わらないし、焦ると解ける問題も解けなくなってしまうのだから……絶望的な場面だからこそ冷静に対処しなければならないのよね。

 

「(思い出せ! 一夏様が丁寧に解説してくださったのだから、頭の片隅にくらい残ってるでしょ! 思い出せ、私!)」

 

 

 自分を鼓舞しながら必死に記憶を漁る。一時間だけとは言え必死に勉強したんだから、頭の片隅に残ってても良いじゃない。問題を見て必死に一夏様の解説を思い出そうとする私、その姿を見た一夏様はなにやら苦笑いを浮かべているようでしたが、私には気にしてる余裕が無かったので気にしない事にしました。

 

「(えっと……確か此処はこうやれば良かったような……あれ? 何か違う)」

 

 

 途中まで解き方を思い出したのだが、何かしっくり来ない。曖昧な記憶を辿って解き方を思い出そうとする。さっきからこの作業の連続のような気がするのは、多分気のせいでは無いだろう……

 

「そこまで! ペンを置いて答案をこっちに持ってこい」

 

 

 一夏様が合図をして、私たちは一斉にペンを机の上に置く。手応えは皆無に等しいが、さっきよりかは出来てると思いたい……

 

「採点が終わるまで休んでて良いぞ。その後の事は後で考えろ」

 

 

 つまりは何かがあると言う事なんだろうな……絶望の淵で足掻いても、結果はやっぱり絶望なんだろうな……

 

「美紀ちゃん、大丈夫?」

 

「なにやら体調が優れないご様子ですが」

 

「顔真っ青だよ?」

 

「もしかして全く出来なかったの~?」

 

 

 同じ立場なのに、何故だか本音ちゃんは私に同情的だった。

 

「本音ちゃんは出来たの?」

 

「ううん、全然だよ~」

 

「じゃあ何でそんなに明るいのよ」

 

「終わっちゃった事を気にしてもしょうがないからじゃないかな~?」

 

 

 確かにしょうがないけど……それでも少しくらいは気にした方が良いと思うんだよね……

 

「あっ、一夏様」

 

「まあ……うん。この結果は分かってたから……初めから出来るとは思って無いし……」

 

「一夏様? 大丈夫ですか?」

 

 

 須佐乃男が一夏様を一生懸命揺すってるが、一夏様は疲れた様子から変化がありません。とりあえず私たちの答案を返してくださったのですが、その結果を見て、一夏様がああなってしまうのも仕方ないなと反省したのでした……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 教わる側の皆が寝静まった後、私は気になったので一夏に聞く事にした。

 

「あの五人、そんなに酷かったの?」

 

「酷いって言葉で済ませられるかどうか微妙なくらい酷い」

 

「そんなに?」

 

 

 一夏から手渡された五人の答案を見て、私は目眩を覚えた。これは一夏も呆れてものが言えなくなってもしょうがないような結果だ……

 

「初めから出来るとは思って無かったが、此処までとも思って無かった」

 

「あれだけ丁寧に解説を書いたのにね」

 

 

 一夏の解説は、私や静寂では出来ない程事細かに、丁寧に記されていた。それなのにこの結果は……さすがの一夏でもショックを受けても仕方ないと思うくらいの酷さだったのだ。

 

「如何するの? 明日もやらせるの?」

 

「香澄にやらせた後で考える。もう少しランクを落とした方が良いのかを」

 

「でも、これ以上下げるとあまり意味を成さないんじゃないかな?」

 

「基礎がなって無いと全部が駄目だからな……とりあえず土日で基礎を叩き込んで、そこから応用だな」

 

「時間足りるの?」

 

「……正直ギリギリだな」

 

 

 一夏がギリギリと言うならば、それは相当ギリギリなんだろうな。何せ一夏のギリギリは私たちの絶望と等しいくらいの感覚なのだから……

 

「寝たら如何だ? もう結構遅いんだし」

 

「一夏は?」

 

「俺はまだ作業が残ってるからな。問題も作り直さなきゃいけないし」

 

「手伝う?」

 

「いや、大丈夫だ」

 

 

 一夏はベッドから離れてキッチンで作業をするようで、部屋の明かりを消して行ってしまった。

 

「(明らかに一夏は今日一日で無茶をし過ぎてる。放課後の整備だって、一夏が無茶しなくたって良い状況になってただろうに、誰かが作業ミスをしてナターシャ先生を危険に晒したのがいけないんだもんね……それに勉強会。一夏はそんな事しなくても大丈夫なのに、赤点ギリギリの六人が一夏に泣きついたから一夏がこんな時間まで作業をしなきゃいけなくなってるんだよね……でも、一夏が見捨てたら彼女たちは赤点で補習になって結局一夏に泣きつく事になるんだよね……それだとどっちにしても一夏には負担が掛かる……)」

 

 

 寝ろと言われても、一夏の事が心配で全く睡魔はやってこない。私の隣ではお姉ちゃんがスヤスヤと寝息をたてて寝ているけど、その影響では無い事は自分で分かってる。

 

「(そう言えば再テストになったのだって、織斑先生が抜き打ちでテストなんてしたからなんだよね……一夏はテスト前に五人には勉強を教えるつもりだったんだから……一夏に問題を作らせておいて、結局は更に一夏に負担を掛けただけじゃない……織斑先生は何を考えて抜き打ちにしたんだろう)」

 

 

 製作者の一夏には、何時やっても抜き打ちにはならなかったんだから、須佐乃男が言っていた事はありえないでしょ? そうなると抜き打ちにした理由は皆目検討も付かないと結論付けるしかなくなってしまう。

 まあ最初から、織斑先生の考えが私に分かるなんて思って無いんだけど、それでも検討くらいは付けられると思っていたんだけどな……

 

「(心配しても、一夏は気にするなとしか言わないだろうけど、それでも心配なのは心配なんだからね……少しは私たちの気持ちも察してよ……って、一夏も気付いてはいるんだろうけど)」

 

 

 相手の表情から何を考えてるのかが分かる一夏の事だ、私がこうしてやきもきしてるのにも気付いてるのかもしれない。いや、きっと気付いてるんだろうな……

 

「むにゃむにゃ……簪ちゃんの匂い……」

 

「………」

 

 

 お姉ちゃんの寝言を聞いて、私はため息を吐きそうになったのを寸でのところで堪えた。吐いてもお姉ちゃんは起きないだろうけど、耳が良い一夏にため息を聞かれると余計な心配をさせてしまうからだ。

 

「(これ以上一夏に負担は掛けたくない……でも、私が一夏の力になれることなんて高が知れてるし……)」

 

 

 料理や洗濯は一夏がやった方が早いし、美味しいし、綺麗に仕上がるし……勉強だって一夏が教えた方が理解してもらえるし、身に付くしで、私がやるよりも効率的なのだ。

 

「(心配するしか出来ないのって、結構辛いんだよね……一夏のバカ)」

 

 

 悪態を吐いたところで何かが変わる訳でも無いのだが、私は堪えられずに心の中で一夏に悪態を吐いた。

 

「(考えてもしょうがないし、そろそろ寝れそうかな……)」

 

 

 どれくらい考え事をしてたのかは分からないけど、結構長い時間考え事をしてたと感じる。まどろみに包まれながら、私は瞼を閉じて夢の世界へと旅立っていく……

 

「(あっ、私もかなり疲れてたんだな……一夏の事言えないくらい無茶してたんだ……)」

 

 

 眠りに落ちていきながら、そんな事を考えた。一夏が無茶をしたりしてるから気付かなかっただけで、私もかなり無茶をしてるんだな……

 次に意識を取り戻したのは、既に外が明るくなってから。マドカが部屋から居なくなっており、香澄も既に起こされて勉強している。

 

「後十分でテストだからな」

 

「分かってるよ……うぅぅ……」

 

 

 寝起きでは無さそうだが、香澄はかなり眠そうだった。普段あまり早い時間に起きないだろうと思いながら、私は顔を洗う為に洗面所へと向かった。

 

「むぎゅ?」

 

「ん? 何か潰したような……」

 

「痛いよ簪ちゃん……」

 

「あっ、ゴメン……」

 

 

 一緒のベッドでお姉ちゃんが寝てたのをすっかり忘れていて、私はベッドに手を付いたつもりでお姉ちゃんを潰していた……何かゴメン……

 顔を洗ってすっきりして戻ってくると、香澄が泣きそうな顔でテストとにらめっこをしていた……多分泣きたいのは香澄じゃなくて一夏なんだろうな……あれだけ丁寧に解説してるのに、何で理解出来ないんだろう……一夏が気にしてたように、あれ以上簡単にすると、今度は身に付かない可能性だって出てくるのだから、何とかこのレベルで踏みとどまってほしいなと祈るのだった……祈って変わるのかな?




一夏が一番絶望してる気が……

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