もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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一夏の新たなる特技が……


催眠暗示

 何時も部屋からしない良い匂いで、私は目を覚ました。何時もよりグッスリと眠れた気がするし、何時もよりも疲れが取れている気がする。

 

「起きたか? 随分と早いな」

 

「一夏君? 何で私の部屋に……」

 

 

 寝ぼけ眼を擦りながらも、私は一夏君がこの部屋に居る理由を思い出そうと頑張った。

 

「そうか、昨日夜に廊下で会ってそのまま……」

 

「まだ寝てたら如何だ? 時間は十分あるんだし」

 

「今何時……?」

 

 

 目覚まし時計を手に取り時間を確認する。

 

「四時前……四時前!?」

 

「まだ隣は寝てるんだから静かにした方がいいぞ」

 

「あっ、ゴメン……」

 

 

 一夏君に謝ってもしょうがないのだけれども、とりあえず謝罪の言葉が口から出た。

 

「こんな時間に目が覚めたのは初めてかもしれないわね」

 

「そうなのか? 軍属だったんだからこれくらい普通だと思ってたんだが」

 

「一夏君は軍を何だと思ってるの?」

 

 

 刑務所だってもう少し遅い時間に起床させてるんだろうし、軍だってそれくらいの時間が起床だ。

 

「ナターシャは寝てても構わないだろうけど、俺はさすがに戻る」

 

「何で? もう少し一緒に寝ようよ」

 

 

 普段甘えられないからこの機会にと思って誘ったんだけど、一夏君は首を縦に振ってはくれなかった。

 

「悪いな。保健室で寝てると言った手前、ナターシャの部屋に泊まったとバレたら厄介な事になりかねないからな」

 

「そっか……でも一夏君、私だって一夏君の彼女なんだし、偶には良いんじゃないの?」

 

「そう思うのも分からんでも無いが、刀奈や虚は嫉妬深いからな……こう言うのは理屈じゃないんだろうよ」

 

 

 優しく頭を撫でながら一夏君は私を諭すように優しい声で言った。相手は年下なんだけど、この安心感はホッとするわね。

 

「さて、朝食は作っておいたから、後で温めなおして食べてくれ」

 

「もう行っちゃうの?」

 

「……やれやれ、もう少しだけだぞ」

 

「うん!」

 

 

 一夏君に抱きつこうとしたけど、寸でのところで一夏君が負傷中だと言う事を思い出して踏みとどまった。

 

「別にナターシャくらいなら受け止められるんだが」

 

「昨日の夜に山田先生を担ぎ上げてヘロヘロになった人が言っても、説得力ないよ」

 

「あれは寝不足も相俟ってだからな……まぁ我慢出来るならそれで良いが」

 

 

 本当は我慢なんてしたく無いけど、これ以上一夏君に負担を掛けるのは忍びなかったのだ。授業についての相談や、それ以外でも色々と助けてもらってるのに、私は一夏君に何も返せてないんだから……

 

「寝るんなら添い寝くらいはしてやるぞ? 寝たら帰るが」

 

「じゃあもう少しお話してからお願いしようかな」

 

「話? 何を話すんだ?」

 

 

 一夏君は黙って座ってくれた。つまり私の時間稼ぎに付き合ってくれるようなのだ。

 

「今回の襲撃だけど、一夏君は如何考えてる?」

 

「随分と色気の無い話だな……まぁ良いが。学園側からしたらタイミングが悪過ぎだったな。駄姉が不在だったのと刀奈が体調不良だったんだ。この二人が居ないだけで大幅な戦力ダウンだ」

 

「何か掴んでるの?」

 

 

 一夏君の事だからその事もしっかりと調べてあるんだろうと確信している。だって負傷したからと言ってそれで終わるなんて思える人じゃないから。

 

「駄姉の方は推測の域を出ないが、刀奈の方は明らかに人為的なものだった」

 

「人為的?」

 

「如何やったのかはまだ分からないが、刀奈の血液中からウイルスが検出された」

 

「つまりは楯無さんの風邪は人為的に引き起こされたものだったのね」

 

「そうだ。そして駄姉の方も恐らくは計画的なものだったんだろう」

 

「そっちも何かあるの?」

 

「伝えられていた期限と書類に記されていた期限にズレがあった。駄姉や山田先生が聞かされていた期限は、襲撃日では無かった」

 

 

 つまりは政府にも亡国企業の手先、もしくは仲間が居るのね。だけど日本政府の人間が日本人が多いIS学園を襲わせて何の得になるのかしら……

 

「詳しい事は虚が調べてるから、分かり次第ナターシャにも報告するように言っておく」

 

「虚さんが? 一夏君が調べてるんじゃないの?」

 

 

 当然の疑問だと思ってたのだけれども、一夏君は呆れたようにため息を吐いた。

 

「あのなぁナターシャ、俺は昨日の未明まで絶対安静で調べ物なんて出来なかったんだぞ? その間に虚が調べ始めててもおかしくは無いだろ」

 

「あっ……」

 

 

 そう言えば一昨日、一夏君は学園には来て無かった。昨日も来て無かったんだけど、それでも廊下で会ったから一夏君が絶対安静だった事をすっかりと忘れてしまっていたのだ。

 

「引き継いでも良いんだが、虚が許してくれないだろうしな」

 

「一夏君はまだ安静にしてなきゃいけないからね」

 

「別に調べ物をするくらいは出来るんだが……まぁそう言う訳で虚が調べている」

 

「分かった。それじゃあ何か分かったら教えてね」

 

「了解だ。それとナターシャ、お前は学園の最深部で何を見た?」

 

 

 一夏君の視線が急に鋭くなり、私はその視線に射抜かれて動けなくなってしまった。

 

「違うな、質問を変える。最深部にあったISは『暮桜』だったな」

 

「……織斑先生に聞いたの?」

 

「いや、確認する前から何となくの予想はついていた。それに駄姉もはっきりとは言わなかったしな」

 

 

 さっきまでの射抜くような視線は無くなり、その前までの優しい視線に戻った。

 

「私も驚いたんだけど、何であんなところに『暮桜』があるの? あれは織斑先生が現役の時に使ってたISだよね?」

 

 

 今のISと戦っても世代差があるからあまり役に立たないと思うのだけれども、山田先生は真っ先に最深部に向かうように私に指示してきた。まぁ織斑先生からの指示なんだけれどもね。

 

「恐らくは駄ウサギも所在を知らないだろうがな。あれは駄姉の切り札か何かなんだろうよ」

 

「切り札?」

 

「生身でISの武装と使える駄姉にとって、世代差など全く意味を成さないからな」

 

 

 そうだった……一撃必殺の零落白夜さえあれば、織斑千冬に他の武装は要らないのだった。それにスピードも世代差を感じさせないくらいの速度は『暮桜』でも十分に出せるので、あれは確かに織斑先生の切り札となり得るものなんだろう……

 

「駄ウサギが敵にならない限り、あの『暮桜』は十分戦力となり得る」

 

「敵に? 篠ノ乃博士が亡国企業に与するって言うの?」

 

「あくまで可能性の話だ。あの駄ウサギは快楽主義と言うか何と言うか……自分が楽しければそれで良い人間だからな。ISを作った理由だって現状の世界がつまらないからと言う、なんとも身勝手な理由だから」

 

 

 篠ノ乃博士が如何してISを作ったかを知らない私としてみれば、一夏君があっさりと言い放った理由に衝撃を覚えているのだが、今はそれどころでは無い。

 

「それじゃあ一夏君や織斑先生を困らせて楽しもうと思ったら、篠ノ乃博士は亡国企業に味方するって事なの?」

 

「それだけじゃないがな。あの駄ウサギが学園側、亡国企業側の両方の敵になる可能性だってあるんだ」

 

「……如何言う事?」

 

「ISのコアって言うのは、あの駄ウサギが作ったものであり、訓練機用の量産型コアも元を正せば駄ウサギが作ったもののコピーだ。そしてそのコアの機能を強制的に停止する事が出来るのも、製作者である篠ノ乃束だ」

 

「強制停止……」

 

「つまりはISがただの鉄屑になるって事だ。そうなればISは全く使えないし、駄ウサギだけが使う事が出来るようになる」

 

「……一夏君と織斑先生は生身で武装を使えるから何とかなるかもしれないけど、他の人は狙われたら抵抗出来ないじゃない」

 

「だからあの駄ウサギは世界的に脅威なんだよ。伊達に大天災と呼ばれてない」

 

 

 眠気も吹っ飛ぶような衝撃的事実を聞かされて、私は言葉を失った。だが同時にそんな凄い事を平気な顔で言える一夏君にも衝撃を受けたのだった。

 

「それじゃあこの子も、銀の福音も篠ノ乃博士によって強制停止させられちゃうって事なんだよね?」

 

「一番最悪なのは飛行中に機能停止される事だな。浮力を失ったISは重力に逆らえずに地面に急降下する。機能停止するだけで解除はされないから良いが、それでもかなりの衝撃はあるだろうな」

 

「……想像するだけで怖いわね」

 

「そんな事態にはならない事を祈るしか無いな」

 

 

 一夏君は苦笑い気味に笑いながら私の頭を撫でてくれました。その行為でさっき吹っ飛んでいった眠気が再び私に襲い掛かってきて、次の瞬間には睡魔に逆らえ無くなってしまいました。

 

「寝ちまえ。それで今聞いた事は忘れろ」

 

「忘れる……」

 

「そうだ。変な事を覚えてISに恐怖心を抱く必要は無い」

 

「恐怖心……忘れる?」

 

 

 いったい何を忘れるのだろう……そう言えばさっきまで一夏君と何を話していたんだっけ? 良く思い出せない……なんだか重大な何かを聞いたような気がするんだけど……頭の中に靄が掛かってこの十数分の記憶が曖昧になっている……『暮桜』の話しまでは思い出せるんだけどな……これは如何言った現象なんだろう?

 

「次に目が覚めたら、ナターシャは問題無くISを使えるから安心しろ。お休み」

 

 

 一夏君にキスをされたような感じがするけど、もう何も考えられなくなってしまっている。私は一夏君の暗示にかけられたのだろう……そんな事まで出来るなんて、さすがは一夏君って事なのだろうか……せめてこのキスは忘れたく無いな……

 それから時間が経ち、目覚まし時計が私を起こす為にもの凄い音を鳴らしている。眠気に逆らいながら目覚まし時計を止め、私はベッドから起き上がり首を傾げる。

 

「一夏君とお話してたんだけど、何の話だっけ……織斑先生の切り札の話までは覚えてるんだけど……そうだ、一夏君が朝ごはんを作ってくれてたんだっけ」

 

 

 思い出せない事を思い出そうとしても無駄たと悟り、私は一夏君が作ってくれた朝ごはんを温めなおした。その匂いにつられたのかは分からないが、隣から山田先生が訪ねて来た。

 

「あのー……昨日織斑君が此処に居ませんでした?」

 

「居ましたよ。酔っ払った山田先生を部屋まで担いでベッドに寝かしたのは一夏君ですから」

 

「あの、それじゃあ……私の部屋の惨状を織斑君に見られたって事ですよね……」

 

「大丈夫ですよ。一夏君はブラとかパンツとか見慣れてますから」

 

 

 織斑先生のものもそうだし、あの部屋の家事一切は一夏君が担当してるんだから……今更女性の下着を見たからって興奮するはずも無いだろうしね……

 

「あとこれなんですが……何だと思います?」

 

「どれですか?」

 

 

 山田先生の手には、何かの錠剤が置かれていた。首を傾げたところで私の携帯にメール着信を告げる音楽が流れた。

 

「何だろう、こんな時間に……一夏君?」

 

 

 メールの差出人は一夏君、内容は山田先生が今まさに持っている錠剤についての事だった。

 

「二日酔いに効くそうですよ」

 

「えっ、じゃあこれも織斑君が?」

 

「そうみたいですよ」

 

 

 私は送られてきたメールを山田先生に見せる。

 

『多分山田先生が尋ねてくるだろうからナターシャにも教えとくが、山田先生の部屋に置いておいた錠剤は二日酔いの為のものだ。必要無いのなら捨てても構わないと言っておいてくれ』

 

 

 何処まで有能なんだろう、一夏君は……

 

「それじゃあお水もらえますか?」

 

「山田先生、二日酔いなんですか?」

 

「ちょっと気分が優れないだけです! ……頭に響く」

 

「完全に二日酔いですね……」

 

 

 自分の出した大声で頭を抱え始めた山田先生を見て、私はため息と共に冷蔵庫から水を取り出した。

 

「どうぞ」

 

「スミマセン、部屋まで戻れ無さそうでして……」

 

 

 錠剤を口に含み、水で流し込んだ山田先生、それ程酔いが残ってるのでしょうか……

 

「……なんだか少し楽になった気がします」

 

「かなり即効性のある薬なんですね……」

 

 

 さすがに気のせいな気もするのだが、本人が楽になったと言ってるのならそうなんだろう。そう思う事にした……

 

「それじゃあナターシャ先生、そろそろ火を止めないと危ないですよ」

 

「火? ……ああ!?」

 

 

 慌ててコンロの火を止め、中身が無事か如何かを確かめる。

 

「良かった……」

 

 

 慌てて止めたおかげなのかは良く分からないけど、とりあえず一夏君の作ってくれた朝ごはんは無事だったのでホッと胸を撫で下ろす。

 

「織斑君の手作りですか? 羨ましいですね」

 

「……あげませんよ?」

 

「そこまで卑しく無いですからね!?」

 

 

 如何やらあの薬は本当に効いているようで、大声を出しても山田先生は頭に響かなかったようだった。

 

「それじゃあ後ほど、職員室で」

 

「はい、それじゃあ。お水、ありがとうございました」

 

 

 山田先生が部屋から出て行って、私はお皿に一夏君の作ってくれたご飯を盛り付ける。こんなに美味しそうだと思える朝ごはんは久しぶりだな……

 

「いただきます」

 

 

 一夏君が要るであろう方角に頭を下げ、私は作ってもらった朝ごはんを残さず平らげたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝目が覚めたら何時ものように美味しそうな匂いが部屋に充満していた。つまり一夏さんは部屋に戻ってきてると言う事ですね。

 

「おはよう、虚ちゃん」

 

「お嬢様、体調はよろしいのですか?」

 

 

 ベッドから起き上がると一夏さんのベッドで寝ているお嬢様から声を掛けられました。昨日よりも声に元気があるように感じ取れます。

 

「一夏君のおかげで大分楽になってはいるわね。でもまだ完全では無いかな」

 

「抗体を打ったからと言ってすぐに元気になるとは思ってませんよ。今日もお嬢様は大人しくしてて下さいね」

 

「分かってるわよ。周りに心配されたんじゃ遊べないもの」

 

「遊ぶ心配ばっかしてないで、少しは仕事の心配もしたら如何ですか」

 

 

 ただでさえ一夏さんが万全では無いのですから、少しくらいそちらの心配をしてくれても良いでしょうに、お嬢様の心配はご自身が遊ぶ事……本当に一夏さんに生徒会長を代わりに務めてほしいですよ……

 

「ところで虚ちゃん、一夏君って本当に保健室で寝たのかな?」

 

「そうなんじゃないですか? 一夏さんがそう言ってたんですし、調べようもありませんしね」

 

 

 何せ此処の保健室には保険医と言うものが存在しませんし……普通の学校よりは高度な医療機器などが入ってますが、そう言うのは全て医務室ですしね。保健室には最低限の治療が出来る道具と、何故だかある血液検査に必要な機械とベッドがあるだけですし……

 

「一夏君が夜の廊下をうろついてたら、周りからの誘惑だって沢山あってもおかしく無いと思うんだけど……如何思う?」

 

「一夏さんが誘いに乗るとは思えませんよ。お嬢様や本音がいくらお色気攻撃をしても靡かないんですから」

 

「そうなんだけどさ……言われるとなんだか寂しいわね」

 

 

 一夏さんは元々そう言った行為について疎いですし、興味も薄い方ですからね……最近はお嬢様たちがお色気攻撃をしても派手に反応しませんが、夏休みくらいまでは卒倒するのでは無いかと思うくらい動揺してましたし……

 

「とにかく、一夏さんが誰かの部屋に泊まったと言う可能性は限りなくゼロでしょうね」

 

「一夏君が女の子のベッドで一緒に寝るなんてありえないよね、うん!」

 

 

 自分を納得させているのでしょうか、お嬢様は力強く頷くとそのままベッドに倒れこみました。

 

「安心したら急にお腹空いちゃった。一夏くーん、ご飯まだー?」

 

「お嬢様、まだ寝てる人も居るんですから」

 

 

 いくら一夏さんのベッドが少し離れてるからと言っても、所詮少しなのですから寝ている人にはそれなりに大声は聞こえるのです。

 

「起きてたのは気付いてたが、何でそんなに腹が減ってるんだよ? 昨日しっかり食べてただろうが」

 

「えへへ、一夏君が浮気したんじゃないかって思ってて、それがありえないと分かった途端に安心して……」

 

「浮気って……随分と酷い思われ方してるんだな、俺って」

 

「だって、一夏君の状況ってある意味選びたい放題な訳じゃない? だから彼女としては一応危機感を持ってた方が良いかなって」

 

 

 一夏さんの批難すような視線がお嬢様に突き刺さってるのを、私は傍から見ていて良く分かりました。

 

「刀奈、もう自分のベッドで寝ても大丈夫なんじゃないか? 抗体も効いてるようだし、後は大人しくしてれば今日明日にでも完全に回復するだろ」

 

「でも~、それまでは一夏君のベッドがいいな~」

 

「……それじゃあ今日は大人しく虚と寝るか。さすがに二日も連続で保健室を無断使用する訳にも行かないからな」

 

「何で虚ちゃんとなの!? そこは私とじゃないのかな?」

 

「うつされたら堪らんからな。それが嫌なら大人しく自分のベッドで寝ろ」

 

「は~い……」

 

 

 一夏さんの圧力に負け、お嬢様はトボトボとご自身のベッドへと移動しました。

 

「別に夜までは使ってても問題無いんだが?」

 

「ホント!? それじゃあ夜まで一夏君のベッドにいよ~っと」

 

 

 さっきまでの雰囲気が嘘みたいに、お嬢様は明るい表情で一夏さんのベッドへと飛び込みました。体調が良くなってきてるとは言え、さすがにはしゃぎ過ぎではないでしょうか……私の心配を他所に、お嬢様は朝ごはんが出来るまで一夏さんのベッドでゴロゴロと転がっていたのでした……羨ましいです。




詳しく無いので分かりませんが、本当に記憶を消すような暗示と言うのは存在するのでしょうか?

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