もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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後輩が働かないで金が欲しいとか言い出した……そりゃ無理だろ


実感するありがたみ

 一夏が居ないと食事のランクはかなり落ちる。その事は分かっていた事なのだが、実際に一夏が居なくなる事なんて無いと思っていたからその場面になるとこんなにも衝撃があるなんて思って無かった。

 

「食堂のご飯も美味しいけどね」

 

「うん、かんちゃんの言いたい事は凄く分かるよ」

 

「私たちがどれだけ恵まれてたか改めて実感しましたね」

 

「須佐乃男は食べないの?」

 

「私は本来食事を摂る意味はありませんから」

 

 

 そう言えばそうだったね。須佐乃男が食べるのはデザートと一夏の作ったご飯が殆どで、他の人の料理はほぼ食べないのだ。

 

「それじゃあ須佐乃男はお兄ちゃんが回復しても当分はご飯食べないんだね」

 

「何でですか?」

 

「だってお兄ちゃんの負担を減らさないとまた無茶しちゃうから」

 

「それは前もやりましたけど、結局一夏様の心労が増えただけに終わったじゃないですか」

 

 

 そうなんだよね……一夏のようにテキパキと出来れば良かったんだろうけど、私たちじゃ一夏の真似事すら出来ないのだ。

 

「それに食べられない訳ではありませんよ」

 

「じゃあ何で食べないの~?」

 

「単純にお金が無いのです。一夏様から無駄遣いするなと言われているのですが、ついつい使ってしまいまして」

 

「何に使ってるのよ……」

 

 

 須佐乃男は服を自分で具現化する事が出来るし、食事代も殆ど掛からないはずなのに、何故だか毎月赤字になってるような気がする……そう言えば前に一夏が須佐乃男が買ってるものだけは何だか分からないって言ってたような気が……

 

「色々ですよ。料理の本とかISの参考書とかホント色々です」

 

「ISがISの参考書を買ってるのも何だかシュールな気もするけど、参考書なら図書館にあるのを使えば良いんじゃないの?」

 

「それは殆ど読んだのですが、どれも要領を得なくて」

 

「一夏さんに聞く訳にはいかないのですか?」

 

「普段なら教えてくれるでしょうけど、テストとなるとやはり自力で勉強しておかないと」

 

「そう言えばそろそろテストだったね」

 

 

 特殊な学校ではあるが、IS学園も一応は高校なので定期試験があるのだ。その後の体育祭もあるし、本当なら生徒会は忙しいはずなんだけど、生徒会長は風邪、副会長は絶対安静な状態なので、その事は全て後回しになっているのだ。

 

「楯無様の風邪も良くなりませんしね」

 

「何だかおりむ~が居ないからか楯無様の回復力も落ちてる気がするよ~」

 

「一夏さんが献身的に看病してたから私たちは風邪引いてもすぐ治ってたのでしょうね」

 

「お兄ちゃんは昔から姉さんの看病をさせられてただろうし、手馴れたものなんだよ」

 

 

 織斑先生が風邪なんて引くのだろうか……馬鹿とかじゃなく、単純にウイルスなどに負ける事などありえるのか疑問なのだ。

 

「おりむ~の状況が分かればな~」

 

「仕方ないじゃない、医務室の場所さえ分からないんだから」

 

 

 お見舞いに行きたくとも場所が分からない。万が一分かったとしても面会謝絶だって言ってたし……あれ? でも何で織斑先生と山田先生は一夏に会えたんだろう……

 

「あの~、一夏様の状況なら分かりますよ」

 

「本当!? でも何で? 須佐乃男は一夏に会ったの?」

 

「いえ、会っては無いですが会話はしました」

 

「如何やって? お兄ちゃんの携帯は部屋にあるし、そもそも圏外だって言ってたし」

 

「私は一夏様と念話出来ますから」

 

 

 そうだった。須佐乃男はある程度の距離なら問題無く一夏と念話出来るんだった……じゃあ念話が通じるって事はそれほど離れた場所じゃないんだ。

 

「それで、一夏はどんな状況だって?」

 

「そうですね……いい加減安静も飽きたって言ってましたね」

 

「一夏さんらしいですが、安静にしててもらわなければいけません」

 

「一夏様も分かってるので、飽きたと言うだけで実際に動こうとは思って無いようですよ」

 

「他には? お兄ちゃんは何か言ってなかった?」

 

「改めて考えるとトイレに行ってないなと言ってましたが」

 

 

 ……確かに一夏がトイレに行ってるところをあまり見た記憶が無い。屋敷で生活してるとトイレは自室に付いてるし、わざわざ部屋の外に出てトイレに行く必要も無いからかもしれないけど……それにしても一夏がトイレに行ってるところを見た事が無い。

 

「この前行ってたのを見たけど、その後確かに見てないね~」

 

「そうですね。なぞなぞのように言われましたが、確かにあれ以降一夏様がトイレに行ってる姿を見てないですね」

 

「お兄ちゃんもだけど、姉さんもトイレに行ってるところ見た事無い」

 

「あの皆さん、あまりトイレトイレと連呼するのは……場所を考えて下さい」

 

「「「あっ……失礼しました」」」

 

 

 周りの目に気が付いた三人はペコリと頭を下げて黙った。確かに食堂で話すような内容では無かった気がする……

 

「後は整備の事や生徒会の事を気にしてた程度ですね。雑談が主だったので皆さんが気になるような事はこれくらいです」

 

「そっか、でもおりむ~は元気なんだね?」

 

「元気と表現して良いのかは微妙ですが、とりあえず生きてはいます」

 

「お兄ちゃんが簡単には死なないとは思うけど、それでも良かった」

 

 

 一夏が話せるくらいには回復してると分かって私も少しホッとした。目の前で倒れられた時は大慌てだったから。

 

「一夏さんが居ないだけで朝から大変でしたしね。主に本音を起こすので」

 

「本音はお兄ちゃんがずっと起こしてたからね。いざ私たちの誰かってなると焦る」

 

「そもそも本音様が自力で起きてくれれば良いだけの話しなんですけどね」

 

「朝は眠いのだ~」

 

 

 それは皆同じだ。眠いのを我慢して起きて登校したり通勤したりしてるのだ。それを本音だけ特別扱いされるのはやっぱりズルイ。

 

「明日から本音が起きなくても起こさないでおこう」

 

「何で!? かんちゃん酷いよ!?」

 

「やっぱり一夏が甘やかし過ぎたんだよ。本音は少し自力で起きる努力をするべきだと思う」

 

「確かにそうですが、これ以上おバカになられると困るのですが」

 

「如何言う……そうか、本音のクラスの担任は織斑先生だった」

 

 

 あの出席簿アタックを喰らったら脳細胞が死滅してしまうかもしれないんだった。本音がこれ以上おバカになったら困るのは私たちだし、やっぱり本音は誰かが起こさなきゃいけないようだ。

 

「本音様もですが、楯無様の看病もですよ。全て一夏様がやってくれてましたから私たちでは

如何しようもないんですよ」

 

「お姉ちゃんも一夏に甘えてたからね。自分で如何にか出来る状態でも無いし、私たちが看病するしか無いんだろうけど……」

 

「下手したらうつっちゃうかもしれないしね~」

 

 

 そうなのだ。二次三次と被害が拡大しない為にも、お姉ちゃんの看病は慎重にしなければならないのだが、一夏並に料理が出来て、かつ健康な人なんてそうそう居ないのだ。

 

「せめて本音が早起きが出来てテキパキと片付けが出来れば良いんだけど……」

 

「料理は出来るんだけど、片付けがね……」

 

「実に本音様らしいですけど」

 

 

 一夏を除けば、私たちの中で最も料理が出来るのは本音だ。だけど本音はそれこそ織斑先生並に片付けが出来ない。散らかしたら散らかしっぱなしでは無く、片付けようとすると余計に散らかるのだ。

 

「何を如何したら余計に散らかす結果になるんですか」

 

「そんなの分かんないよ~。私だって好きで散らかしてる訳じゃないんだも~ん!」

 

「まったく反省してるようでは無さそうですね」

 

 

 分担したにしてもやっぱり一夏には劣るし、的確な看病が出来るとも思えないし……やっぱり私たちは少し一夏に頼りすぎてたんだ……

 

「私が一夏様から指示を受けてやっても一夏様のようには行きませんし、そもそもそんな事で一夏様に負担を掛けたく無いですしね」

 

「負担? 念話って一夏に負担が掛かるの?」

 

「いえ、そっちでは無く私が出来ないのを一夏様にも伝わるでしょうし、その事で心労を募らせるのはちょっと……」

 

「なるほど……」

 

 

 一夏は基本的には短気では無いのだけれども、一夏が出来る事が出来ないのを見ると少し呆れ気味になるのだ。怒ったり馬鹿にしたりはしないけれども、見ててきっとハラハラしてるんだろうなと何時も思っていた。

 

「さてと、そろそろ時間ですし教室に戻りましょうか」

 

「そっか、もうそんな時間なんだ……何時もはもう少し長いかと思ってたけど意外と短いんだね」

 

「何で長いと思ってたの? 普通は短いって思うんじゃないの?」

 

「いやね、何時もなら食べ終わってからの時間はお兄ちゃんが止めてくれるまで騒いでるでしょ? だから何時もヘロヘロになってるんだけど、今日は全然疲れてないからさ」

 

「確かに何時もなら私とマドカさんと本音様と楯無様とで騒いでますよね。食堂で食べなくても良いって言うのもあるんでしょうけど」

 

 

 何時もは一夏のお弁当だから、何処か空いている教室でも良いし部屋に戻って食べても良いし、春先は外で食べてた時もあったのだ。だからいくら騒いでも迷惑を掛ける相手は限られていたのだが、今日はさすがに馬鹿騒ぎをしたら織斑先生が飛んでくる可能性があったのだ。

 

「とりあえず体力が余ってるのなら午後の授業をまともに受けてくるんだね。何時も寝そうなんでしょ?」

 

「余ってるから寝るかも……何時もは寝る体力すら残って無いから」

 

「どれだけ全力で騒いでるのよ」

 

 

 たった二人居ないだけで随分と食事風景も変るんだなって思ってたけど、これが本来の姿で何時もがおかしいんじゃないかとも思えるのは何でだろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日で二日目なのに、一向に体調が良くならない……一夏君に看病してもらえればすぐにでも回復するのに、その一夏君は私以上に重症なのだから仕方ない……

 

「暇ー! 何でこんなに暇なのよー!」

 

 

 誰も居ない部屋で大声を出したからって誰にも迷惑を掛けないから思いっきり大声を出してやろうと思ったけど、意外と喉に来るダメージが大きい事に気が付きすぐに止めた。

 

「そう言えば此処って一夏君のベッドなのよね……男の子のベッドってお宝が眠ってるって聞いた事があるけど、一夏君はあんなものに興味無いしね」

 

 

 所謂エッチな本も一夏君のベッドに下には存在しないのだ。何でもお友達に見せられた事があるだけで、一夏君自身で買った事は無いらしいのだ。

 

「まぁ一夏君は最近までまともに私たちの裸を見れなかったしね。今もまともに見れるかって聞かれれば無理なんだけど」

 

 

 それでもちょっと前までは本当にダメで、私たちが全裸でお風呂に来ると慌てて逃げ出そうとしてたくらいだし……あの時の一夏君は可愛かったのになぁ~、からかい甲斐があって。

 

「でも、今の一夏君はしっかりとキスしてくれるようになったし、スキンシップもちゃんとしてくれるからこれはこれでありなんだけどね」

 

 

 いったい何があったのかと思うくらい一夏君は急激に成長した。もしかして私たちがからかい過ぎて一夏君の成長速度を速めたんじゃないのだろうか。

 

「でもでも、それでもあの成長は驚きよね……」

 

 

 一人で居る事に飽きてきている私は、そんな事を永遠と考えていたのだが、やはり長続きはしなかった。

 

「やっぱり暇! 誰か遊びに来ないかしら……」

 

 

 自分で言っていてこれほど可能性が無いと思う事もそう無いだろう。だって今は授業中で皆教室なりグラウンドなりで勉強してるのだから、誰かが見舞いに来るはずも無いのだ。それでなくてもこの部屋は関係者以外近付く事すら出来ないのだから。

 

「一夏君ならフラッと現れても不思議じゃないんでしょうけど、今の状況じゃねぇ……来たら私が一夏君をお説教するところよね」

 

 

 絶対安静中のはずの一夏君が私の心配してる場合じゃ無いでしょうが! って感じかしらね。そもそも一夏君にお説教なんてした事無いからそんな場面になってもアタフタするだけで終わっちゃいそうな気がする……

 

「一夏君も暇なのかなー。きっと暇なんだろうなー」

 

 

 何時も忙しなく動いている印象が強い一夏君が、ベッドから動く事すら許されない状況になっているのだから、きっと私以上に暇なのだろう。如何やって暇を潰してるんだろ?

 

「聞いてみたいけど電話は此処にあるし、そもそも医務室が何処にあるのか分からないし」

 

 

 この前迷子になった場所もそうだけど、この学園には知らない場所がまだまだいっぱいあるのよね……どれだけ凄いのよ。

 

「亡国企業が攻め込んできた原因も未だに分かってないし……って、一日で判明する訳ないわよね。いくら優秀な人が揃ってるって言ったって、相手も馬鹿じゃないんだし」

 

 

 例のオータムやスコールも攻め込んできてたようだし、その二人の所為で一夏君はあんな感じになっちゃったんだしね……いつかもう一度攻め込んでくるのだろうか。

 

「その時があるのなら、私がスコールとオータムを相手にしたいな」

 

 

 一夏君でも苦戦した相手だからこそ、挑む価値があると思う。てか、一夏君はISで挑んでないんだけどね……

 

「ホント、一夏君は規格外なんだなぁ」

 

 

 多分他の生徒が束になって挑んでも撃退は出来なかっただろうし、それ以上にこっち側の被害は甚大だっただろうな。やっぱり一夏君は凄い人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 安静と言われたが、此処まで退屈だとは正直思って無かった。午前中は須佐乃男と会話する事で暇を潰したのだが、さすがに午後はそうはいかない。普通に座学の授業なので、須佐乃男がふざけて話しかけてきたら注意しなければいけないからだ。

 

「だが、退屈なのには変わりない……」

 

 

 この際サボりでも良いから話しかけてくれないかと思ってしまった。そんな事したらテスト前苦労するのは須佐乃男では無く俺なんだがな……

 

「失礼するぞ」

 

「ん?」

 

 

 聞き覚えのある声を聞いたような気がする。だがまさか来るはずも無いだろ。だって昨日あれだけ気まずそうに去っていったのに……

 

「一夏、具合は如何だ?」

 

 

 本当に来たよ……この人は気まずさを覚えても一度寝れば忘れてしまうのだろうか。

 

「別に一日で回復するならこんなところに来ねぇよ」

 

「それもそうだな。これは差し入れだ」

 

「何だこれ?」

 

「今日までの生徒会の仕事だ」

 

「……如何見ても貴女の仕事のようなんですが?」

 

「昨日政府に呼び出された所為で出来なかったんだ! 帰ってきたら帰ってきたで学園が襲われてるし、あげくお前が重症を負ったとかで仕事に身が入らなかったんだ」

 

 

 何だか責任転嫁されてる気がする……てか絶対されてる。まぁ心配してくれるのはありがたいが、こんな差し入れは欲しくなかった。

 

「持ってこられてもペンも何も無いぞ、此処には」

 

「大丈夫だ。ペンなら持ってきた」

 

「……半分は手伝ってやるから後は自分でやれ」

 

「助かる! さすが一夏だ」

 

「大体何時頼まれた仕事だよ……」

 

「さぁな? 気付いたら机の上に置かれてたものだから正確な日付は分からん」

 

 

 それって誰かがこの人に押し付けたって事か? だがそんな命知らずな人が職員室に居るとは思えないんだが……

 

「なぁ一夏よ。今回はかなり無茶してたな」

 

「映像は撮れてるのか。だが仕方ないだろ、ああでもしないとマドカが間違い無くやられてたんだから」

 

「あのオータムと言うヤツはマドカとの因縁がありすぎるって事か」

 

「詳しい事は知らないし、聞こうとも思わない。マドカも触れてほしく無いだろうしな」

 

「そしてスコールか……アイツはお前に執着してるようだったが?」

 

「何でも俺が欲しいんだとよ」

 

 

 説明が面倒だったから大分はしょったが、意味は通じるだろう。そう思ってたのだが、如何やら誤解されたようだった。

 

「一夏が欲しい!? やらん! 絶対に一夏を嫁になどやらんからな!」

 

「……俺は男だ。そもそもそう言った意味じゃねぇよ!」

 

 

 動けないのでペンを放り投げツッコミを入れた。

 

「一夏、尖った方はダメだろ」

 

「偶々だ」

 

 

 ペン先が駄姉に刺さり大人しくなった。如何してこの駄姉は勘違いをするかな……

 

「亡国企業にも内部分裂があるらしく、スコールは独立したら俺の力が欲しいとか言ってた」

 

「そう言う事か。だがやらん!」

 

「まぁ俺も行く気など全く無いんだがな」

 

「更識姉や布仏姉たちの為か?」

 

「そうだな。後はマドカやエイミィ、静寂や美紀と言った義妹や友達の為でもある」

 

「何故その中に私が居ない」

 

「正直貴女はどちらでも良いと思ってるから」

 

 

 言わなかったがもちろん居ても居なくても良いと言う意味だ。

 

「一夏、そんな事言われるとお姉ちゃん泣くからな」

 

「何でこっちは通じるんだよ!」

 

 

 自覚してるからか、それともさっきのがワザとだったのかは分からないが、如何やら正確に伝わったようだ。

 

「泣きたいなら勝手に泣け。その代わり俺の居ない所で泣けよな。五月蝿いから」

 

 

 終わらせた書類を押し付け、ジェスチャーで部屋から出てくように促す。駄姉も真面目にやれば早いようで、既に残り僅かになっている書類を抱え部屋から出て行った。

 

「まぁ暇つぶしにはなったぜ、『千冬姉』」

 

 

 本人が居ない場所で久しぶりな呼び方をする。自分の都合だけを押し付けに来た訳では無いと分かってたから、本人の前で呼んでも良かったのだが、最後の最後で呆れたのであえて本人の前では呼ばなかったのだ。




久々に千冬姉と呼ばせた気がする……

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