もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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気温が安定してくれない……


一夏の現状

 生徒会室に、次々と鎮圧の報告と亡国企業の部隊が撤退を始めたと言う報告が飛び込んでくる中、私は一夏さんの様子が気になっていた。恐らくは部屋で大人しくしてるのでしょうが、まったく連絡が来ないって言うのも心配になります。だって一夏さんが戦況を気にせずに休んでるだなんて未だに信じられないのですから。

 

「此方から連絡してみましょうか……でも寝てたりしてたら迷惑ですし……」

 

 

 日頃の疲れや亡国企業の中でも厄介な相手を二人纏めて相手したのですから、寝ていても不思議では無いんですよね。それに一夏さんの睡眠を邪魔したとなると、かなり不機嫌になりますし、ここは一夏さんからの連絡を待っていた方が賢明かもしれませんね。

 

『おね~ちゃん、こっちは終わったよー』

 

「分かったわ。それで本音、一夏さんは大人しく部屋に戻ったのかしら?」

 

『おりむ~? 須佐乃男がちゃんと部屋まで連れて行ったはずだけど、連絡無いの~?』

 

「須佐乃男が? 確かに一夏さんの専用機である彼女が付き添うのは分かるけど、その後で連絡は来てないわね」

 

『おっかしいな~、ちゃんと部屋までは行ってるはずなんだけどな~。その後でおりむ~が連絡してないって事は、どっか行ってるのかもね~』

 

 

 その可能性は大いにありえそうです。一夏さんなら部屋で大人しくしてる暇があるのなら、少しでも多くの敵を片付けようと考えてもおかしくはありませんし。

 

「本音、他の部隊で一夏さんを見かけた人が居ないかを聞いてみますので、一旦通信を切りますね」

 

『了解なのだ~。私もおりむ~が居ないかどうか探してみるね~』

 

 

 本音との通信を切り、私は各ISに通信を入れ一夏さんが戦場に出てないかどうかを調べました。結果は出てない、つまり一夏さんは部屋に居ると言う事なのでしょう。

 

『もしもしおね~ちゃん? おりむ~は居ないみたいだよ~』

 

「そうみたいですね。如何やら大人しくしてくれているようです」

 

 

 でも一夏さんが大人しくしてると言う事は、何か原因があるのかもしれません。お嬢様の体調が悪化したとか、お嬢様が一夏さんを掴まえて逃がさないとか、お嬢様が一夏さんに迷惑を掛けているとか……とにかくお嬢様が原因である可能性は低くありませんね。

 

『私が部屋に戻って様子を見てくるよ~』

 

「そうですか、あの部屋なら携帯も使えますので、何かあったら……いえ、何か分かったら連絡してください」

 

『了解なのだ~!』

 

 

 本音に何かをお願いするのは久しぶりですね……普段は怒ってばっかですし、本音が自主的に動いてくれるのも非常に久しぶりです。

 

『此方碧、虚さん聞こえてますか?』

 

「聞こえてます。如何かしましたか?」

 

『敵主力部隊の撤退を確認、如何やら此方の勝ちのようです』

 

「分かりました。戻ってこないと判断出来るのでしたらそのまま此方も撤退して下さい。深追いは禁物です」

 

 

 此方は別に殲滅を目的としてる訳では無いのですし、深追いして無駄な犠牲を出す必要も無いでしょう。

 

『了解です。美紀さんと軽く警戒してからそちらに戻ります』

 

 

 さすが更識の部隊の中でもトップの実力を誇る部隊の隊長なだけあります、碧さんの戦果はかなりのものですね。

 

「一夏さんが鍛えてるだけあって、美紀さんも結構活躍してるようですしね」

 

 

 日本政府に急かさせただけあって、美紀さんのISは当初酷いものでしたが、一夏さんが調整し、私も先ほどメンテナンスしたので、万全の形で実戦に臨めたようですね。

 

「後はこの戦闘の事後処理を如何するかですね……片付けや修理は業者に頼めるのでしょうか?」

 

 

 そう言った判断は一夏さんが得意ですし、後で相談する事にしましょう。それよりも今は無事に学園を守れた事を喜ぶとしましょうかね。

 そんな暢気な事を考えていた私に、本音から疑いたくなる様な事を告げられた。

 

『おね~ちゃん、大変! おりむ~が倒れた!』

 

「一夏さんが!? それで、大丈夫なんですか!?」

 

『分からない、須佐乃男が言うには下手に動かさない方が良いかもって……』

 

「分かりました、すぐにそっちに行きますから絶対に動かさないでくださいね」

 

 

 一夏さんの事ですから、そこまで大げさにする事では無いのかもしれませんが、一夏さんの専用機である須佐乃男が動かさない方が良いと言うには、それなりに理由があるのでしょう。私は再び廊下を疾走して部屋まで駆け抜けた。

 

「虚さん? 如何かしたの?」

 

「簪お嬢様、一夏さんが倒れました」

 

「え……」

 

 

 途中で簪お嬢様と合流して、部屋まで二人で走る。一夏さんほど医療に詳しい訳では無いのですが、本音や須佐乃男はまったくと言って良いほどの素人ですからね。少しでも勉強してる私か簪お嬢様が診た方が良いでしょう。

 

「さっき会った時はそんなに辛そうじゃ無かったのに……」

 

「一夏さんの事ですからかなり無理してたのでしょう。簪お嬢様や本音に心配掛けないようにと」

 

 

 そして私にも……一夏さんから連絡があれば、私はきっと一夏さんに色々な指示を頼んだ事でしょう。でもそれをしてこなかったのは、須佐乃男が一夏さんの状態が相当悪いって事に気付いてたからなんでしょうね。

 

「おね~ちゃん! 早く!」

 

「本音、一夏さんの様子は?」

 

「かなり苦しそうだよ! あんなおりむ~、見た事無いよ」

 

 

 如何やら相当無理をしてたようですね……だからあれほど無理はしないでくださいって言ったのに。

 

「虚ちゃん、一夏君が!」

 

「お嬢様は大人しくしててください、いま診ますから」

 

 

 一夏さんは苦しそうに床に蹲っている。確かにこんな一夏さんは見た事が無い……

 

「須佐乃男なら、大体の状態が分かるんじゃないの?」

 

「ええまぁ……ですがあくまでも予想ですから」

 

「大体でも予想でも良いから、何か分かってるのなら教えて!」

 

「一夏様はオータムとスコールの二人を同時に相手していたのです。さすがの一夏様も無傷って訳には行かなかったのではないかと……私の方にダメージが行かないように痛覚のリンクを切ってるのでしょうね。私にはまったく感じませんが、確かに一夏様はダメージを負っているようです」

 

「痛覚のリンクを切ってる? でも須佐乃男が撃たれたから一夏君の脚から血が出てるんじゃないの?」

 

「より正確に言うのなら、一夏様から私に伝わってくるはずの痛覚のみを遮断しているようでした。私から一夏様に送られるダメージはそのままのようです」

 

「何でそんな事……って、一夏君の事だから須佐乃男に余計なダメージを負わせない為なんだろうね」

 

 

 しかし一夏さんがこれほどまで痛がるとは、どれくらい酷いダメージを受けたのでしょう。須佐乃男にダメージを流せない分、一夏さんは丸々ダメージを負っていると言う事ですし、須佐乃男が受けたダメージの何割かも一夏さんが負担してる訳ですし、これは結構危ないかもしれませんね。

 

「大げさだ……少し休んでれば大丈夫だ」

 

「一夏さん! 意識はあるんですね」

 

「ちょっと辛いが、別に大げさに騒ぎ立てるような事じゃ無い」

 

「一夏様、それなら痛覚のリンクを元に戻して下さい」

 

「……何で」

 

「それで一夏様のダメージ量を測りますから」

 

「絶対嫌だね。そんな事しなくても酷いのは自分でも分かってるんだからな」

 

 

 何時も以上に苦い笑みを何とか誤魔化そうと一夏さんは強気に振舞います。でも一夏さん本人が認めるほど酷いのでしょうか……

 

「さすがにあの動きはマズかったな。内臓が攀じれてる感覚だ……」

 

「だから無理はしないでと言ったんですよ!」

 

「無茶やら無理やらをしなければ、俺はアイツらに連れてかれてたからな。それくらいは勘弁してくれよ」

 

 

 力ない笑みを浮かべて、一夏さんは椅子に座りなおしました。

 

「それで、戦況は良いようだな。虚が此処に来たって事は、もう終わったのか?」

 

「碧さんと美紀さんが敵の本隊が退却するのを確認してますし、その他も各個撃破してます」

 

「如何やら本気で攻めてきた訳じゃねぇんだな」

 

 

 一夏さんがつぶやいた言葉に、私たちは驚きました。だって此方側は結構本気で戦っていたのに、相手はそれほど本気では無かったと言われたのですから。

 

「おりむ~、それって如何言う事?」

 

「ん? だって本気ならスコールとオータムに自由に行動させるなんて愚策を打つわけが無いだろ。アイツらを先頭に立たせて一点突破でもされたらこっちは終わりなんだから。まぁ如何やらあの二人はこの騒ぎに乗じただけのようだったがな」

 

「……つまり一夏君が襲われたのは亡国企業としての命令では無くあの二人の勝手な行動って事?」

 

「二人だけじゃないようだが、本陣の考えでは無いだろうな」

 

 

 一夏さんは少し顔を歪めながらも笑ってました。

 

「一夏、何で笑ってるの?」

 

「いやなに、久しぶりに本気を出せたなって思ってさ。普段は加減やらなんやらで全然楽しめなかったから、生身でとは言え結構楽しめた」

 

「楽しんでる場合じゃ無いでしょうが! こんなに身体をボロボロにして!」

 

「やっぱりもう一機くらい専用機が必要かもな。須佐乃男と別行動してる時に襲われ過ぎだろ」

 

「しかし一人が二機も専用機を持つなんて聞いた事無いですよ」

 

 

 それ以前にコアがありませんし……

 

「あのなぁ、それを言うなら男性操縦者だって前例が無いんだ。いくら例外が積み重なろうが別に驚く事じゃ無いだろ」

 

「しかし一夏様、私とのリンクがある以上一夏様は他のISを動かす事は出来ないんですよ」

 

「ああ、その事か。その事なら駄ウサギが仮説を立ててくれた」

 

 

 一夏さんは居住まいを正して普段より低い声で説明を始めました。

 

「如何やらあの駄ウサギが造ったコアじゃ須佐乃男が言ったようにリンクが邪魔して動かせないらしい。そこで独自にコアを造りだせば良いんじゃないかってな」

 

「しかし、コア製造法は篠ノ乃博士しか知りえない事ですし、それを一夏さんに教えたところで独自のコアと言う事にはならないのでは……」

 

「製造法は何となく知ってるし、駄ウサギとは別の方法らしいぞ」

 

 

 一夏さんの発言に、私たち全員が息を呑んだ。まさか一夏さんがコア製造法を知ってるなんて思ってもみなかったからだ。

 

「俺がカスタマイズした美紀のISとエイミィのIS、あれに使われているコアは元々は訓練機用に大量生産が可能な劣化したコアだったんだが、如何やら駄ウサギが言うに今は専用機用のコアにも匹敵するくらいの能力を秘めてるんだとさ」

 

「それってつまり、一夏がカスタマイズした事によってコアが劣化する前に戻ったって事?」

 

「元々劣化したコアなんて存在しないとも言ってたが、如何やらそうらしい」

 

「しかし一夏様、いくら可能性があるとは言え、必ずしも上手く行くとは限らないんですよね? それでもやるんですか?」

 

「何もお前を捨てる訳じゃない。お前が到着するまでの守りとしてもISを造ろうってだけだ」

 

「……守りのISって如何言う事?」

 

「生身でISの武装が使えるって言っても、防御力は人間そのものだからな。防具でもあれば違うんじゃねぇかなって事だ」

 

 

 つまり一夏さんは装甲だけ作って武装は一切積まないISを造ると言う事なのでしょうか。

 

「それなら費用もそんなにかからないし、時間もそんなに必要ないだろ。後はコアが造れればの話だがな」

 

 

 そう言って一夏さんは集中して何かを始めました。私たちは何をしてるのかがさっぱり分からなかったのですが、これが必要な事である事は本能的に理解させられました。

 

「……出来た」

 

 

 一夏さんの開かれた手の上に、初めて見るがとても良く知っているものがありました。

 

「これが、ISのコア……篠ノ乃束が生み出し、彼女だけが造れるはずのもの」

 

「これで一夏さんのもう一つの専用機を造るんですね」

 

「いや、今すぐは造らない。さすがにこのタイミングで造ったらコア製造法を知ってると敵に教えるだけだからな」

 

 

 そう言って一夏さんは再び集中しだし、今度はコアを消し去りました。

 

「壊したの?」

 

「いや、一時的にしまっておいただけだ」

 

 

 そう言って一夏さんは腕に装着してある武装を見せてくれました。

 

「そう言えばその武装にしまえるんだっけ」

 

「そう言う事だ。そろそろマドカも帰ってくるだろうが、この事は内緒だ。もちろん他の人にも言うなよ」

 

 

 一夏さんは珍しく私たちにプレッシャーを掛けてきましたが、すぐにそのプレッシャーは霧散しました。

 

「さすがに無理し過ぎたな。ちょっとヤバイかも……」

 

「一夏さん!?」

 

 

 椅子から落ちるように床に倒れこんで、一夏さんはそのまま意識を失いました。私たちでは如何しようも出来ないので、ゆっくりと保健室まで運び、そのまま一夏さんはより高度な治療を受けるために医務室へと移動されました。そして医務室は私たち生徒が知らない場所にあるために、お見舞いには行けなくなってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本陣の影に紛れて一夏を手に入れようとしたのだけれども、予想以上にあの子が強かった所為で今回は失敗してしまった。

 

「クソッ、あの餓鬼が! 相変わらずムカつくぜ!」

 

「そうカッカしないの、オータム。貴女だって楽しんでたんでしょ?」

 

「でもよスコール。アイツがあんなに抵抗してこなかったら私たちはもう自由だったんだぞ」

 

「簡単に手に入るようなものに価値なんてないわ。だからこそ一夏は手に入れる価値があるのよ」

 

「確かにアイツがこっちの味方になるんだったら頼もしいが、敵と考えると厄介だ。なにせ生身でこの私を二回も撃退しやがったんだからよ」

 

 

 そう、今回一夏を相手に私たちは二人で戦ったにも関わらず、一夏は生身で私たちを撃退したのだ。そして恐ろしい事に、一夏はまだ本気を出していない……

 

「あの野郎、今度は絶対に叩き潰してやる」

 

「一夏より先にMを捕まえる方が楽かもね」

 

「でもよ、アイツがまた私たちと行動を共にするとは思えねぇんだが」

 

「やり方なんていくらでもあるじゃない。そもそもオータムが正攻法で物事を考えるなんて珍しいわね」

 

「……私だって偶には正攻法で物事を考えるっての」

 

 

 照れたようにそっぽを向いたオータムに気付かれないように、私はため息を吐いた。

 一夏に本気を出されるのは非常にマズイ。何故ならあの子が本気を出せば、少なからず犠牲は出るし、一夏本人にもかなりのダメージがある。回復可能なら問題は少なくて済むのだが、本気を出せば出すほど一夏のダメージは深くなる。これはあの子と同じ体質だから。

 

「スコール、今回はあいつらの目を盗めたから良かったが、次も上手く行くのか?」

 

「あら、更識楯無の体調不良と織斑千冬の不在をアイツに教えたのは私なのよ? だからアイツも私の事をこれで信用するでしょう。だからもう少しは自由に動けるはずよ」

 

「やっぱりお前が教えてたのか。そうじゃなきゃアイツらに学園の情報なんて手に入れられる訳無いもんな」

 

「一応監視はしてるようだけど、一夏が警戒してる所為で深くまでは探れないからね」

 

 

 織斑千冬を牽制に使ったりと一夏もえげつない手段で亡国企業に対抗してるし、今回の情報だって運が良かったから手に入れられたのだ。そうじゃなきゃ私たちも後手に回っていたかもしれない。

 

「兎に角織斑一夏、次は最後まで戦いたいぜ」

 

「貴女にやられると私が困るの。だから最後までやるのなら必ず勝ちなさい。これは命令よ」

 

 

 オータムの今の実力じゃ一夏相手に10分もてば良い方かも知れない。もちろん一夏がISを纏ってる状態での計算だ。一夏が生身ならもう少し長い時間戦えるだろうけど、時間が経つにつれてオータムの勝率は低くなるでしょうね。

 

「当たりめぇだろ。私はアイツに負けっぱなしなのが気にくわねぇんだ。勝つに決まってるだろうが!」

 

「うふ、頼もしいわねオータム。それでこそ私のパートナーよ」

 

「……そう言えばスコール、何で織斑一夏に執着するんだ? 別に戦力が欲しいならそこら辺に居た未熟な国家代表候補生でも捕まえて育てれば良かっただろ?」

 

「一夏が欲しいのは戦力だけじゃないのよ。でも、それは貴女にも教えられない事なのよオータム」

 

「……つまり私とお前が出会う前に何かあったんだな」

 

 

 オータムは頭に血が上りやすいけど、決して馬鹿じゃない。考えを纏めるのはむしろ早い方なのだ。

 

「相変わらずの察しの良さね。その通りよ、あの子は私がこの身体になる前の知り合いの子なのよ」

 

「つまりお前は織斑一夏の本当の親を知ってるんだな」

 

「ええそうよ。そしてあの子が不遇の人生を歩まなければいけなくなった原因をこの手で!」

 

「落ち着けよスコール。此処で熱くなってもしかたねぇだろ」

 

 

 オータムに宥められる日が来るとは思って無かったわね。でも何だか新鮮で気分が良いわね。

 

「オータム、今回の此方の被害は?」

 

「ほぼゼロだ。一夏にやられた数人の怪我も大した事ねぇしな」

 

「あの子は優しいからね。歩兵相手に本気で殺しにかかるような子じゃ無いもの」

 

 

 脅しで殺すかもとは言っていたが、一夏が本気でそんな事する訳無いと信じていた。そしてやっぱり一夏は誰一人殺す事無く私たちを撃退して見せたのだった。

 

「やっぱり仲間に欲しいわね、織斑一夏」

 

 

 私は部屋に飾ってある一夏の写真にキスをして、その後でオータムとの関係を始めるのだった。




さすがに無傷だといよいよ須佐乃男の存在意義が無くなってしまうのでこうしました

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