もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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寝不足で頭が痛いです……


臨時教師の打診

 お嬢様が一夏さんの部屋に行ってから、もうすぐ一時間が経とうとしています。意外と長期戦になってるのでしょうか……お嬢様の事ですから、きっと覚悟を決めれずに悩んでるのかもしれませんが、こんなに時間が掛かる事は無かったので、何か問題でもあったのではないかと心配になってきました。

 

「お嬢様は大丈夫なのでしょうか?」

 

「楯無様なら大丈夫だと思いますよ? それに一夏さんなら途中で何か企んでるのを見抜いてワザと話を長引かしたりとかしそうですし」

 

 

 確かに……一夏さんならお嬢様の行動から何かを感じ取ってもおかしくはありませんし、それが何であれ先延ばしにする事もあるでしょう。

 それにしたって時間が掛かりすぎているようにも思えるのです。名前を呼び捨てにする事は確かに難しいかもしれませんが、お嬢様ならノリと勢いでなんとでもなりそうなものなんですがね……お嬢様でも難しいのでしょうか?

 

「虚さん、さっきから電話鳴ってますよ」

 

「はい? ……あっ、本当ですね」

 

 

 お嬢様の事を考えていた所為で、電話に気付く事が出来ませんでした。発信相手は……一夏さん!?

 

「は、はい!」

 

『誰の差し金かは兎も角、刀奈はそっちに帰したから。それと、傍に居るなら碧さんに代わってくれるか? あの人、電話掛けても気付きやしねぇんだ』

 

「碧さんなら隣に居ますけど……電話は鳴ってませんでしたよ?」

 

『あの人、また携帯を持ってないんじゃないか? 屋敷だと持ち歩かないとか言ってた』

 

「碧さん、今携帯持ってます?」

 

「ううん、持ってないですよ」

 

 

 一夏さんの考えた通りだった。碧さんは携帯を持ち歩いてないようで、いくら一夏さんが電話を掛けようと出る訳無いのだ。

 

『場合によっては刀奈と虚にも来てもらうが、とりあえずは碧さんの都合を聞かない事にはな。悪いが代わってくれ』

 

「分かりました……それと、お嬢様は何か言いましたか?」

 

「自分で聞け」

 

 

 一夏さんは少し素っ気無い態度で私の質問を退けました。これはつまり、お嬢様は何かをしたんですね。それで一夏さんもそれに応えたと言う事……予想通りならなんて羨ましい展開に……っと、嫉妬してる場合ではありませんでした。

 

「碧さん、一夏さんが代わってほしいと」

 

「私? 携帯に掛ければ……って持ってないんだった」

 

「ええ、一夏さんも掛けたらしいですが掴まらなかったと」

 

「あわわ……怒られるかな?」

 

「さぁ?」

 

 

 一夏さんの今の感じですと、怒りはしないでしょうが何か言われそうですね……とりあえず私は、一夏さんに言われた通りに碧さんに携帯を渡して少し距離を取りました。

 

「も、もしもし……ゴメンなさい」

 

 

 あっ、やっぱり少し怒られてるようですね……携帯電話と言うくらいですから、しっかりと携帯してなくては意味がありませんものね……

 

「ただいま……」

 

「あっ、お嬢様……随分と顔が赤いですが、何かありましたか?」

 

「な、何でも無いよ?」

 

 

 ……明らかに怪しいですね。お嬢様の顔は真っ赤ですし、挙動は不審ですし、これは一夏さんと何かあったと考えるのが普通ですね。

 

「一夏さんの事は呼び捨てに出来たんですか?」

 

「う、うんまぁ……でもやっぱり一夏君って呼んだ方がしっくりくるし呼びやすいね」

 

「慣れてますからね。しかし呼び捨てにしようって言い出したのはお嬢様ですよ?」

 

「そうなんだけどさ、一夏君の方が何枚も上手だったと言うか、私の考えが浅はかだったと言うか……」

 

「何があったんです?」

 

「えっとね……」

 

 

 お嬢様の話では、何とか一夏さんを呼び捨てにしたらしいのですが、急に呼び方を変えた事を不審に思った一夏さんに理由を聞かれたそうです。それでお嬢様は、一夏さんは私たちの事を呼び捨てにしてるのに、自分たちは敬称を付けたままだと、距離を感じると答えたそうです。

 確かに私たちは敬称を付けたままですし、何となく距離があるように感じてますが、呼び捨てにしようとした一番の理由はお嬢様の思いつきだったような気が……

 それは兎も角として、一夏さんは理由を聞いて笑ったそうです。そんな事で距離を感じる訳無いと。そしてお嬢様を抱きしめてキスまでしたとか……羨ましい。

 

「気持ち的な距離は感じてないし、物理的な距離はこうしてつめられるからって。だから呼び方なんて気にしなくて良いだってさ。やっぱり一夏君はカッコいいね」

 

「そうですね……」

 

「虚ちゃん?」

 

「それで、お嬢様は一夏さんに抱きしめられてキスまでしてもらったんですよね?」

 

「う、うん……そうだけど?」

 

「なるほど……お嬢様がジャンケンに負けた理由が分かりましたよ」

 

 

 普段なら絶対に負ける場面ではなかったのに、お嬢様がジャンケンに負けた理由は、一夏さんが抱きしめてキスしてくれる展開になるのを本能的に理解していたからなのでしょうね。本人は無自覚だったでしょうが、気持ち的には分かっていたのでしょう。だからお嬢様がジャンケンで負けたのです。相変わらず運の良いお方ですよ……本当に羨ましいです。

 

「それじゃあ私たちも呼び捨てにすれば同じようにしてもらえるのでしょうか?」

 

「二番煎じじゃ駄目じゃないかな?」

 

「ですよね……やはりお嬢様は強運の持ち主ですね」

 

「その分もの凄い恥ずかしかったんだからね」

 

「それでも、一夏さんに抱きしめてもらってキスまでしてもらったんですよね?」

 

「うん……キスはおねだりしたんだけどね」

 

 

 この人はまた抜け駆けを……他の人が抜け駆けしようとすると機嫌が悪くなるのに、本人は易々と抜け駆けをするんですから。

 

「そう言えば一夏君から聞いたんだけど、IS学園が監視されてるみたいね」

 

「ええ、亡国企業が何か企んでるらしいですね」

 

「虚ちゃんは知ってたの?」

 

「亡国企業だと言う事は知りませんでしたが、誰かが周りに居るのは気付いてました」

 

「ほへぇ~さすが虚ちゃんね。私なんか見られてるのすら気付かなかったわよ」

 

「お嬢様は隠密が苦手ですからね。隠れるのも見つけるのも私の仕事ですから」

 

「でも、最近は碧さんか一夏君に頼む事が多いけどね」

 

「……その二人と比べられると、私なんかまだまだですから」

 

 

 実戦経験豊富な碧さんと、とても年下とは思えないほどの実力を持っている一夏さんと比べられると、私なんて素人もいいとこですよ……

 

「一夏君は織斑先生の関係者だけあって、人間離れしてるからね」

 

「本当に……普通の人生を歩んできてませんからね、一夏さんは」

 

「それにしても一夏君はよく亡国企業だと分かったわね」

 

「IS学園で唯一亡国企業と戦ってますし、一夏さんなら遠目からでも敵の区別は出来ると思いますよ?」

 

「そうなんだけどね。如何もマドカちゃんも絡んでそうだしね」

 

「例の元上司ですか?」

 

 

 車の中で聞いた不法侵入者、前に一夏さんが撃退した幹部とは別の人らしいのですが、そっちの方が厄介だとか……何が目的なのかはマドカさんは分からないようですが、一夏さんなら何らかの手がかりを持ってるかも知れませんしね。

 

「分かった。それじゃあ今から行くね。うん、楯無様と虚さんにも言っとく。はーい……虚さん、携帯ありがとう」

 

「それで、一夏さんは何と?」

 

「今から話したい事があるから庭に来て欲しいって。楯無様と虚さんも関係あるからつれてきてほしいって」

 

「分かった。それじゃあ行きましょうか」

 

「そうですね。ですが、最初の方は私たちは離れてますので、碧さんの用件を済ませちゃってください」

 

「本当? それじゃあ先に済ませちゃうね」

 

 

 用件と言うのはもちろん、私たちだけ呼び捨てにされてるのに、碧さんは敬称付きのままなのは不公平だと言う陳情の事です。

 一夏さんならすぐに受け入れてくれるとは思いますが、何分碧さんは私たちより年上ですので上手く行くか心配……でもナターシャ先生の事は呼び捨てにしてますし、碧さんも問題無く呼び捨てにされるでしょうね。

 

「一夏君も大変ね~」

 

「その最たるが何を言ってるんですか、まったく」

 

「ちょっと!? 最たるって私なの? 本音じゃなくって?」

 

「本音は一夏さんと同い年ですし、多少甘えても仕方ありませんが、お嬢様は年上で、しかも長なんですから。一夏さんにばかり頼ってるようでは、一夏さんが大変な目にあってる原因の最たる人と思われても仕方ないと思います」

 

「そ、そんな事無いもん! 一夏君は困ってないもん! ……多分だけど」

 

「自信が無いのなら大きな声で言わないでください。五月蝿いですよ」

 

「一夏君は困ってないもん……」

 

 

 不貞腐れたようにお嬢様は庭に続く廊下に差し掛かるまでブツブツと同じ事を繰り返し言ってました。それほどまでに自分が一番だと思いたくないんですね。

 

「あっ、一夏君! 私、一夏君を困らせてないよね? ね!」

 

「何だいきなり……別に俺は本音だろうが刀奈だろうが迷惑だとは思って無いから安心しろよ。ちょっとサボり気味だとは思ってるがな」

 

「ゴメンね、これからはちゃんと真面目に仕事するから」

 

「気持ちだけ受け取っとく。どうせ刀奈は三日もたずに遊び呆けるだろうからな」

 

 

 さすが一夏さん、お嬢様も事をよく分かってるようで……それにしてもお嬢様も本音も、一夏さんにあそこまで優しくされるなんて羨ましいですね……かんざしお嬢様もこの間一緒のベッドで寝てましたし、須佐乃男は直接会話せずとも脳内で繋がってると聞きましたし、こうなると私が一番冷遇されてるような気になってきますね。

 

「それで、何でそんな事を聞いてきたんだ?」

 

「だって虚ちゃんが、『お嬢様が一夏さんに迷惑を掛けている最たる人』だって言うから」

 

「虚が? 迷惑は掛かってないから心配するな」

 

「良かった~」

 

 

 ホッとしたのか、お嬢様は一夏さんにしなだれかかりました。一夏さんもお嬢様を支えるような形で抱きとめ、そのまま頭を優しく撫でています……なんて羨ましいんでしょうか!

 

「それで、碧さんは? 一緒に来るように頼んだのに……」

 

「あれ? さっきまで一緒だったんですが……何処に行ったんでしょうか?」

 

「一夏君、気配で分からないの?」

 

「探ってみる……裏庭に居るな」

 

「「裏庭?」」

 

「また例のドジッ娘だなこりゃ」

 

 

 碧さんは途中で道を間違えたようで、前庭では無く裏庭に向かってしまったようなのです。私はお嬢様の様子を見てましたし、お嬢様はずっと俯いてたので気付きませんでしたが、まさか自分が仕えている屋敷で迷子になるなんて誰も思いませんよ。

 

「呼んでくるからちょっと待ってろ」

 

 

 そう言って一夏さんは素早く屋根に飛び移りました。驚異的な身体能力を持つ一夏さんだから出来る移動方法で、私やお嬢様はISを使わなければ出来ませんね。

 

「お~いこっちですよ」

 

 

 向こう側に碧さんを見つけたのか、一夏さんが大きな声で呼んでいます。直接裏庭に行かないあたりが、一夏さんらしいですね。

 

「スミマセン、間違えました」

 

「別に良いですよ。気配はすぐに分かりましたから」

 

 

 碧さんも一夏さんと同じように屋根に飛び移ったようで、私たちからでも確認出来るようになりました。

 

「それで用件ですが……」

 

「その前に私から一つ良いですか?」

 

「……後じゃ駄目ですか?」

 

「駄目です!」

 

 

 此処は碧さんも譲れないようで、普段なら強気に出ることの無い碧さんが強気で押し始めました。

 

「私の用件が先です!」

 

「……ハァ、分かりました。それで何です?」

 

「私の呼び方についてです」

 

「……やっぱりそれですか。呼び捨てにしてほしいんですよね? それと敬語も止めてほしいんですよね」

 

「分かってるのなら話が早いですね。そうです、その通りです!」

 

「急に変えると話しにくいから後が良かったんですが、仕方ないですね……それじゃあ話を進めるが良いよな?」

 

「は、はい!」

 

 

 一夏さんの話し方が敬語で無くなった事に感動した碧さんは、その場で敬礼をしました。一夏さんは苦笑いを浮かべて、私たちの方に目を向けました。

 

「もう終わったから離れる必要は無いぞ。刀奈も虚も近くに来い」

 

「分かった~」

 

 

 お嬢様が返事をし、私も頷き一夏さんと碧さんの傍に近寄りました。これからするのは色恋の話では無く仕事の話、浮かれ気分は此処までです。

 

「刀奈と虚には話したが、IS学園が亡国企業に監視されている」

 

「IS学園が!?」

 

「そこまで驚く事か? あそこには色々と持ち出し禁止の情報があるんだ。亡国企業が狙っていてもおかしくは無いだろ。それにブリュンヒルデや世界唯一の男性IS操縦者と、仲間に出来れば最高の広告になりうる人材だって居るんだ。亡国企業以外の組織が狙っててもおかしくは無い。むしろその方が自然だ」

 

「確かにそうですね……」

 

 

 碧さんは納得したように頷いてましたが、私とお嬢様は一夏さんの説明を碧さんほど冷静には聞けませんでした。

 

「ちょ、ちょっと待って! 亡国企業以外もって、一夏君何か心当たりでもあるの!?」

 

「いや無い。あくまでも可能性の話をしてるからな。居てもおかしくは無いってだけだ」

 

「そっか……良かった」

 

 

 お嬢様同様、私もホッとしたのもつかの間、一夏さんは次の不安材料を持ち出してきました。

 

「中には俺や織斑先生でも気配を察知出来ないような手練れが居るかも知れないしな」

 

「そんな人が存在するの!?」

 

「さっきも言ったが、あくまでも可能性の話だ。織斑先生から逃げられるのは、今のところ確認出来るのは俺と束さんくらいだし、そこまで心配してないんだが、敵の内情がさっぱり分からないから、用心するに越した事は無いだろう」

 

「そうですね。一夏さんと織斑先生の監視網を突破してくる人も居るようですし」

 

「ん? ……マドカが何か言ったのか?」

 

 

 如何やら一夏さんにも心当たりがあるようでした。それでこそ一夏さんですね。

 

「亡国企業の元上司が接触してきたそうです」

 

「やはりか……だが何故マドカに? ……搦め手でも使ってくるのか?」

 

「一夏君?」

 

「……いや、何でも無い」

 

 

 少し考え込んだ一夏さんを、お嬢様が不安そうに覗き込みながら尋ねると、首を振って私たちを安心させるようにそう言いました。

 

「とりあえずソイツの事は気付いてるから大丈夫だ。当分攻撃の意思も無いだろう」

 

「そうなの?」

 

「この間直接話す機会があったからな。目的を聞いたら周りの連中とは無関係だと言ってた。それが本当か如何かは分からないが、攻撃の意思があるのならとっくに仕掛けてきてるだろうな。一回は戦ったんだから」

 

「一夏君が生身で撃退しちゃったけどね」

 

「生身だが素手では無いぞ。真剣があったから何とかなっただけで、素手なら負けてただろうな」

 

 

 謙遜のように聞こえますが、一夏さんは本気で素手なら負けていたと思ってるようです。つまり、それほどの手練れが亡国企業には居ると言う事なのです。

 

「織斑先生にも事情を話して警備をしてもらってるが、イマイチあの人は信用出来ない」

 

「あ、あはは……」

 

「ブリュンヒルデにそんな事言えるのは一夏さんだけだって」

 

 

 お嬢様の乾いた笑い声と、碧さんの的確なツッコミを無視して、一夏さんは碧さんに視線を向けました。

 

「えっ、ちょっと照れるよ」

 

 

 急に見つめられた形になった碧さんは、頬を染めて本気で照れていました。しかし一夏さんにそんな感情は一切見受けられないと気付くと、正気に戻って一夏さんを見つめ返しました。

 

「碧、お前にも警備を手伝ってもらいたい。数人の部下と共にIS学園の警備をしてもらえないだろうか」

 

 

 約束通り碧さんの事を呼び捨てにして、敬語も無しで話す一夏さんだったが、事の重大さに碧さんも照れる暇が無かった。

 

「それは構わないけど、IS学園って基本的に関係者以外立ち入り禁止でしょ? 私が入れるの?」

 

「そこらへんは問題無い。臨時教師としての立場を用意してあるから。部屋も俺たちと同じだから文句は無いだろ? 部下の人も近くのホテルに滞在出来る様に手配はしてある。後は碧の承認と仕事の引継ぎだけだ」

 

「手が早い……てか、臨時教師ってそんな簡単に準備出来る役職なの?」

 

「理事長に直談判してな。意外とあっさり承認してくれた」

 

 

 轡木さんは学園の安全面に関して一夏さんに一任してるようで、今回の件もその事が絡んでいるから碧さんの件もスムーズに話しが進んだのでしょうね。

 

「それで、引き受けてくれるか?」

 

「それは別に良いんだけど……私授業なんて出来ないよ?」

 

「それは俺がフォローするし、碧の担当は実技だからな」

 

「それなら安心かな。でも、こんな時期に臨時教師って、生徒が不思議がらないかな?」

 

「そこは、生徒会長がもっともらしい理由を作って説明してくれるだろうからな」

 

「えっ、私!?」

 

「それくらいは出来るだろ?」

 

 

 一夏さんにイタズラっぽい視線を向けられ、お嬢様は困ったようにアタフタとその場を行ったり来たりしましたが、最終的には引き受けました。

 

「それじゃあ週明けから頼むから、刀奈たちを学園に送るついでに自分たちも任務についてほしい。部下数人の選出は碧に一任するから、明日の稽古前までに決めておいてくれ。説明は俺も付き合うから」

 

「分かりました」

 

 

 恋人の顔から、部隊長の顔に変わった碧さんを見て、一夏さんは満足そうに頷いたと思ったら、急に碧さんに近付きました。

 

「あ、あの?」

 

「これは報酬の前渡しだ」

 

「!?」

 

 

 そう言って碧さんにキスをして、何事も無かったかのように庭から移動してしまいました。ちょっと前まではキスするだけで真っ赤になっていた顔も、今ではまったく変化無しになってしまいました……てか、また私だけ一夏さんに甘えられてませんね。このまま部屋に押しかけてしまいましょうか!




相変わらずのドジッ娘ブリ……屋敷で迷子るとは

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