もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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十月も半分が過ぎようとしてますね……一ヶ月も早いなぁ


諜報の練習

 移動中の車内で楯無様が話していましたが、確かに簪様以外は一夏さんの事を敬称付き、もしくは相性で呼んでいる事に気がつきました。私もさん付けで呼んでますし、一夏さんも私の事をさん付けで呼んでるから特に気にしてなかったのですが、如何やらこの一週間で一夏さんは楯無様と虚さんの事を呼び捨てにする事になったようなのです。私は一度しか呼び捨てにしてもらった事は無いのに……

 

「とりあえず車をしまってきます」

 

「お願い。私たちは虚ちゃんの部屋で作戦会議よ」

 

「一夏さんがお嬢様の事を待ってるんですが……」

 

「……そうだったわね。それじゃあそれが終わったら虚ちゃんの部屋に行くわ。碧さんも後で来てね」

 

 

 そう言って楯無様は猛スピードで屋敷の中を駆け出して行きました。ご自分の屋敷ですのでとやかくは言いませんが、少し危ないような気がするんですよね……

 

「それでは碧さん、私もこれで失礼します」

 

「はーい。後で伺いますね」

 

 

 虚さんの部屋で作戦会議があるらしいので、私も参加させられる事になった。楯無様の命令には逆らえませんからね……

 

「さてと、少し時間が空いちゃったなぁ……何しようかしら」

 

 

 普段なら訓練とか模擬戦とか色々と予定が詰まってるんだけど、今日は生憎予定が無いのよねぇ……一夏さんとのお話は夜だし、虚さんの部屋に行くのは未だ早いしね。

 

「楯無様と一夏さん、何を話してるのかしら……ちょっと聞いてみようかしら」

 

 

 気配遮断の訓練にもなるし、諜報活動の練習も兼ねて一夏さんと楯無様の会話を盗み聞きしに行こう!

 

「さてと、そうなるとまずは一夏さんたちの気配を探らなきゃいけないわよね……相変わらず一夏さんの気配は掴み難いわね……あっ、楯無様の気配は見つかったし、この場所に行けば大丈夫でしょうね」

 

 

 楯無様に用があるのだから、その場所にはきっと一夏さんも居るでしょう。そう思い私は気配を消してその場所に近付く事にした。

 楯無様は兎も角としても、一夏さん相手にちょっとでも油断したらあっさりと見つかってしまうから気をつけなければ……

 

「近付く前から気配を消さないとね……なかなかの緊張感だわ」

 

 

 まさか屋敷内でこんなにも緊張感を味わうとは思って無かったので、私はかなり楽しんでいる。一夏さん相手に自分が何処までやれるのかもそうだが、身内の秘密を探る事なんて今まで無かったので、それでも興奮してるのだ。

 

「そろそろ聞こえてくるはずなんだけど……此処からは更なる用心が必要ね」

 

 

 気配ももちろんだが、姿を見られたら元も子もないのだ。ゆっくりと木に登り、別の木に移って屋根の上に登る。このルートから屋根裏に忍び込み、コッソリと会話を聞きだすのだ。

 

「それじゃあ失礼します……おっ! 聞こえる聞こえる」

 

 

 誰も居ないのだが、興奮してる為に独り言が絶えない。だけど小声なのはそれなりに緊張感を持ってやってる証拠なんだろうな。

 

『それで、一夏君は相手の事を如何思ってるの?』

 

『当分はもう襲っては来ないとは思ってるが、二の矢三の矢は気をつけておいたほうが良いと思ってる。それくらいは裏をかいてやってきそうだし』

 

『でも、今回は一夏君を狙っての行動じゃ無いんでしょ?』

 

『……多分としか言えないけどな。学園から見てたなら俺が居ないのも知ってるだろうし』

 

 

 如何やら一夏さんと楯無様はさっき報告があった不審者の事について話してるようだ。それにしても意外と気付かれないものね。私も成長してるのかしら。

 

『そう言えば刀奈、帰って来てから暫く車に止まってたようだが、何か碧さんと話してたのか?』

 

『う、ううん! 何でも無いよ』

 

『ふ~ん……別に何でも無いのならそれで良いが、また余計な事を企むんじゃないぞ? 面倒は御免だからな』

 

『大丈夫よ! 私は何時も一夏君に迷惑を掛けてる訳じゃ無いのよ?』

 

『そうか? 刀奈と本音は結構迷惑掛けてると思うんだが……俺の気のせいか?』

 

『きっと気のせいだよ! だってほら、最近はしっかりと生徒会の仕事をしてるし!』

 

『……してたっけか? 虚に「お嬢様が仕事をしてくれないんです」って泣き付かれたような気がするんだが』

 

 

 楯無様……そこまで虚さんに迷惑を掛けてるんですか……そして一夏さんにもかなりの迷惑を掛けてるようですね……屋敷でもあまり仕事してませんでしたが、学園でもそうなんですか……良く長をやってられますよね、不思議です。

 

『これからはもっと真面目にやります……』

 

『そうやって反省してるところは結構見たが、それ以降真面目になったためしが無いぞ?』

 

『今回はちゃんと反省してるもん! 仕事もしっかりやるもん!』

 

『はいはい、期待しないでおくから』

 

『酷いよ一夏君! 私だってやれば出来るんだからね!』

 

『それは周りの人間が言う事であって自分で言う事じゃないだろ……』

 

 

 一夏さんはこれ見よがしに肩を落としてため息を吐いて見せた。楯無様は一夏さんの演技を本気だと受け取って必死になっている。

 

『絶対に一夏君を満足させられるような仕事をしてみせるんだからね!』

 

『そうか……それじゃあ更識の財政立て直しについてだが……』

 

『あっと虚ちゃんと約束があったんだった! それじゃあ一夏君、また後でね!』

 

 

 あからさまに逃げ出した楯無様を見て、一夏さんは苦笑いを浮かべていた。

 

『そんなに嫌なのか、この話題……まぁ金の話なんてしたく無いよな……あれでも女子高生なんだから』

 

 

 まるで保護者みたいな事を言っている一夏さんだが、彼は楯無様よりも若いはずなんだけどなぁ……年齢じゃなくって経験から来る大人びた雰囲気が、彼が十六歳だと言う事を忘れさせるのだ。

 

『さてと、隠れてないで出てきたら如何です? 碧さん』

 

 

 やっぱりバレてたか……一夏さんは楯無様が気付かない程度に此方の様子を伺ってましたし、私のレベルではまだ一夏さんを欺けるような気配を生むことも出来ませんしね。

 

「いったい何の為に盗み聞きなど」

 

「いやぁ~、諜報活動の練習と気配遮断の練習を兼ねた行動だったんですが、一夏さんにはあっさりと見破られてしまいましたね」

 

「あれだけ近い距離に居れば、完璧な気配遮断や偽の気配を作られても気付きますよ」

 

「何でです?」

 

 

 気配遮断が完璧なら気付かないと思うんだけどな……偽の気配を作った場合でもそうだけど、一夏さんは別の何かで私だと判断してるのかしら……

 

「呼吸音である程度は誰だか分かりますから」

 

「……もはやそこまでされると言葉が無いですね」

 

 

 呼吸音なんて人によって違うのかしら……それとも一夏さんだから判別出来るのかしら。どちらにしても人間業では無さそうですね。

 

「聞かれて困る話題じゃなかったので放っておきましたが、本来なら近付いてきた時点で始末してますからね」

 

「こ、怖いですね……」

 

 

 これからは迂闊に一夏さんの会話を盗み聞きするのは止めようと思った。私も命は惜しいから。

 

「さてと、それじゃあ俺は行きますけど、碧さんはこの後刀奈たちと約束があるんじゃないんですか?」

 

「そうでした! ……あれ? 何でその事を知ってるんですか?」

 

「さて、何ででしょうね」

 

 

 意味深な雰囲気だけ残して、一夏さんは行ってしまいました……まさかさっきの会話を盗み聞きされてたとか……でも一夏さんがそんな事するはずも無いですし、そうなると私が来る前に楯無様が教えたのでしょうか?

 

「一夏さんって、やっぱり良く分かりませんね……底が見えません」

 

 

 そんな人だから皆が惚れたんでしょうし、私も惚れたのです。底の浅い人なんて興味ありませんし。

 

「あっと電話だ」

 

 

 一夏さんが居なくなってから暫くボンヤリとしてたら、楯無様から電話が掛かってきた。

 

『もしもし碧さん? そろそろ虚ちゃんの部屋で作戦会議を始めるから来てくれる?』

 

「分かりました、すぐに向かいます」

 

『お願いね~』

 

 

 如何やら楯無様は私が天井裏に潜んでいた事は気付いて無いようだった。それならそれで別に良いのだが、暗部の当主がそれで良いのかと言う疑問が浮かんできてしまったのだ。

 

「まぁ脇がしっかりと当主を支えてますし、何より一夏さんが居れば心配は無いでしょうね」

 

 

 虚さんも一夏さんも楯無様より優秀な働きをしてくれてますし、楯無様もロシア代表として立派に結果を残してるんですが、何故だか屋敷内ではグウタラしてるんですよね……見えないところでしっかりしてるって感じでも無いですし、本当に如何してなんでしょうね?

 

「考えても仕方ないですし、急いで虚さんの部屋に行きましょう」

 

 

 当主様がしっかりしてなくとも、更識はやっていけてますし、本当に危機に面すれば当主様もしっかりと指揮を取ってくれるでしょうしね。

 そんな事を考えてる間に、虚さんの部屋に着いた。普段集まるのは一夏さんの部屋なのですが、今回は一夏さんに関する事での秘密の話し合いなので虚さんの部屋になったのだ。理由は一夏さんの部屋から一番遠いからなんですがね。

 

「それじゃあ碧さんも来た事だし、如何やったら一夏君を呼び捨てに出来るか会議を始めたいと思います」

 

「微妙な名前ですね……」

 

「でも、確かに如何やれば一夏さんを呼び捨てに出来るのかは気になりますよね。簪様以外は全員敬称付きで呼んでますし」

 

「本音は相変わらずの奇妙な渾名だけどね」

 

「あれは本音なりに考えてるんですけど、やはり奇妙ですよね」

 

 

 確か『おりむ~』だっけ? 本音さんが呼んでるから成立してますが、私たちがそう呼べばきっと一夏さんは嫌そうな顔をするのでしょうね。

 

「マドカちゃんは『お兄ちゃん』だし、須佐乃男は様付けだからね」

 

「須佐乃男は私やお嬢様、簪お嬢様や本音の事も様付けですよ」

 

「そう言えば私も最初は様付けだったような気がしてたけど、いつの間にか『さん』に代わってたわね……何かきっかけがあったのかしら?」

 

 

 敬称を変えるきっかけってなんだろう……特に親しいってほど話した覚えは無い時から代わったような気がしてるのよね……今度須佐乃男に聞いてみましょうか。

 

「それもあるけど、最近一夏君が私と虚ちゃんを呼び捨てにしてくれてるでしょ? だから私たちも一夏君を呼び捨てに出来ないかなって思ってるんだけど、これが難しくてね」

 

「タイミングもそうですが、一夏さんを呼び捨てにする勇気が持てないんですよ」

 

「何となく分かりますね、それ。私も年上ですけど何故だか一夏さんって呼んでますし」

 

「一夏君は雰囲気が年上っぽいからね……呼び捨てにし辛いのよ」

 

「でもお嬢様はまだ砕けた話し方をされてるから良いじゃないですか。私なんて基本丁寧語ですよ」

 

「私も丁寧語の時と砕けた話し方をする時の両方がありますね」

 

 

 何か丁寧に話さなければと思ってしまうんだよね、一夏さん相手だと……

 

「やっぱり簪ちゃんみたいに普通に話してみたいよね」

 

「簪お嬢様は始めからああ言った話し方でしたので気にしてないようですが、一夏さん相手にあの話し方をして制裁を加えられないのは簪様と一夏さんの悪友と称される凰さんだけです。後一夏さんを呼び捨てにしてるのは篠ノ乃さんとデュノアさんが居ますが、あの二人はあまり一夏さんに相手にされて居ない様子ですので」

 

「一夏さんに相手にされて無いのに呼び捨てなの? 度胸があるのか馬鹿なのか……」

 

 

 よほどの馬鹿では無い限りは無視され続けてるのなら諦めるんだろうけど、今の虚さんの話を聞く限り、その篠ノ乃って子とデュノアって子は諦めてないんだろうな。

 

「兎も角! 一夏君を呼び捨てにしても普通に会話出来てるのは、今のところ簪ちゃんと凰さんの二人だけなのよ! それだけ一夏君の事を呼び捨てにするのは難しいって事なのよ」

 

「中学時代の友人などは如何なのです? 凰さん以外には居ないのですか?」

 

「一夏君と同じ中学校の子はうちには居ないわね……それこそ凰さん以外は。後二人の悪友は男の子だしね」

 

「そうですか……じゃあ中学時代に一夏さんがなんて呼ばれてたかは分からないんですね」

 

「データが少ないし、一夏君は織斑先生と篠ノ乃博士が原因でお友達を減らして、篠ノ乃さんが原因で更に減り、止めに一夏君がISを動かせるか如何か調べる為に殺到したマスコミの所為で殆ど付き合いが無くなっちゃったみたいなのよ」

 

「何と言う負のスパイラル……」

 

 

 一夏さんだから耐えられたんでしょうけど、私だったら潰れてますね、完全に。自分が原因で友達が居なくなるなら兎も角、周りの所為で居なくなるなんて考えられないですよ。

 

「ブリュンヒルデと大天災が一夏さんを溺愛してましたので、下手に付き合うと文字通り消される恐れがありましたし、篠ノ乃さんは自分が一夏さんとの時間が欲しいが為に周りを威嚇していたそうです。そしてマスコミですが、一夏さんの同学年の方や先生方にまで話を聞こうとした為に、一夏さんがコブのように扱われてたとか」

 

「いい迷惑よね、だから嫌われるのよ」

 

 

 ネットではマスコミのとある部分にワザと濁点をつけて揶揄してる人たちも大勢居るし、そんな事してたら私だって濁点付けたくなるわよ。

 

「だから中学時代の一夏君の事を調べるのは難しいわね」

 

「それ以前は如何です? 小学校の時とかならまだ一夏さんはISを動かしてませんし」

 

「先の理由で、一夏さんと親しかった方は殆ど一夏さんの周りから離れて行ってしまいました」

 

「可哀想な一夏君……友達と普通に付き合う事すら出来ないなんて」

 

 

 そこだけ聞くと、一夏さんがコミュ症だと思えるけど、実際は周りが怖くて一夏さんから離れていっただけなのだ。

 

「過去を遡っても、一夏君の事を呼び捨てにしてた人は見つからなかったのよね」

 

「そうなるといよいよ簪お嬢様と凰さんだけと言う事になってしまいますね」

 

「私たちが呼んでも、大丈夫なんでしょうか……急に冷たくなったりはしませんよね?」

 

「それは大丈夫だと思いますが、以前私が一夏さんを呼び捨てにした時は、簪お嬢様の真似だと思われましたし……」

 

「それって結構ダメよね……簪ちゃんの真似をした訳じゃ無いんだもんね?」

 

「えぇ……勇気を振り絞って砕けた話し方と呼び捨てをしてみたのですが、一夏さんは私が笑わそうとしただけとしか思ってくれませんでした……」

 

 

 何だか虚さんがスベッたみたいに聞こえるけど、実際には一夏さんは笑ってくれたそうなのだ。引かれるよりは笑ってくれた方が良いのだろうけど、せっかく勇気を振り絞ったと言うのに何と言う結末……もしそれが自分だったら嫌だなぁ……

 

「今夜碧さんには一夏君を呼び捨てにしてもらおうと思ってるんだけど、行けそう?」

 

「わ、私がですか!?」

 

「だって一夏君と話すんでしょ? 碧さんが一番早く出来そうだし」

 

「それだったら楯無様だって普段のノリで行けるんじゃないですか?」

 

「……それで呼べるのなら苦労しないわよ」

 

 

 確かにその通りだ……楯無様のノリでも呼び捨てにし辛いなんて、一夏さんを呼び捨てに出来ている簪様はもの凄い方なんだなぁ~。

 

「だったら虚ちゃんは如何!? 虚ちゃんなら一回呼んでるんだし、もう一回くらいは出来るでしょ?」

 

「私は前回ので懲りました……もしお嬢様や碧さんが呼んでも平気ならもう一回くらいは呼んでみますが、真っ先に試す事は出来ません」

 

「難しいわね……こうなったら公平にジャンケンで決めましょう! もちろん虚ちゃんも参加だからね!」

 

「ジャンケンですか? でもそれだと運が絡んできますので、楯無様が有利じゃないですか?」

 

「確かに……お嬢様は運だけは良いですからね」

 

「運だけじゃないもん!」

 

 

 楯無様は確かに運が良い人なので、運が絡むジャンケンはあまり公平だとは言えない。かといって他に適当な決め方がある訳じゃ無いし……この場合は如何すれば良いんだろう?

 

「いっそのこと呼ばないって言うのは……ダメですよね、はい」

 

 

 提案途中で楯無様と虚さんに凄い睨まれたので発言を取りやめた。そこまでして呼びたいのなら、勢いで呼んじゃえば良いのに……

 

「それじゃあ行くわよ! ジャンケン……ポン!」

 

 

 楯無様が急に掛け声を始めた為、私も虚さんも慌てて手を出した。楯無様がチョキ、私と虚さんがグーだ。

 

「あ、あれ?」

 

「お嬢様の負けですね」

 

「それじゃあ楯無様、頑張ってくださいね」

 

「い、今の無し! もう一回!」

 

「ダメですよ、お嬢様。自分の負けを受け入れてください」

 

「負けてからとやかく言うのは潔くないですよ」

 

 

 泣きそうになっている楯無様を見て、ほんの少しだけ可哀想だなと思ったけど、言いだしっぺが負けるのは宇宙意思で決まってるので仕方ないよね。

 

「それでは一夏さんを呼んできますね」

 

「えっ! 今すぐなの!?」

 

「勢いで呼んじゃった方が楽だと思いますよ」

 

「碧さんの言う通りです。勢いで呼ばないと永遠にお嬢様は呼ばないでしょうからね」

 

 

 こうして、一夏さんを呼び捨てにするのは楯無様が最初に決まった。楯無様がダメなら、私も虚さんもダメだろうから、楯無様には何が何でも成功してほしいのよね。

 

「頑張ってくださいね」

 

「う、うぅ~……一夏君を呼び捨てにするのが、こんなにも緊張する事だったなんて思わなかったわ……我が妹簪ちゃんは毎回こんな緊張感を味わってるのかしら?」

 

「簪様は普通に呼んでると思いますが」

 

 

 何せ最初からですからね……緊張などしないと思いますよ。一夏さんが来るまで、楯無様はずっと緊張しっぱなしで、私が見張ってなかったら逃げ出してたのではないかと思えるくらいに震えていました。こんなので本人を目の前にして息が出来るのでしょうか? 心配です……




次回は楯無メイン?

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