もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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ついに199話目です


経験の差

授業間休みも終わり、チャイムとともにお兄ちゃんは教室に戻ってきた。何だか本当に先生みたいな登場だと思ったのは、きっと私だけでは無いはずだ。

 

「それじゃあさっきの続きからだが、この休み時間の間に何か分からない箇所が出てきた人は居るか?」

 

 

お兄ちゃんがクラス中を見渡し、質問が無いか確認をする……姉さん以上に凛々しい瞳に、私は見入ってしまったのだった。

 

「マドカ、そんなに睨んできて何か用か?」

 

「えっ、違っ!」

 

「他に用のある人も居ないようだし、言いたい事があるなら今のうちだぞ」

 

「えっと、カッコいいなと思っただけです……」

 

「はぁ?」

 

 

お兄ちゃんは私の発言を受けてお兄ちゃんの視線は、さっきまでの凛々しい感じから、疑いに眼差しに変わってしまった。ちょっともったいなかったなぁ~。

 

「お兄ちゃんの瞳が凛々しかったから、つい見とれてただけだよ」

 

「変な事を言ってる暇があるなら、これでも解いてみろ」

 

「何で数学!?」

 

「IS学園にだって普通授業はあるだろ」

 

「だって描かれてないじゃんか!?」

 

「メタ発言は禁止だ」

 

 

お兄ちゃんのなんとも逆らえない視線を浴びせられ、私は渋々とお兄ちゃんから出された数学の問題に目をやる。普通ならまだ中学生の私に、高校の数学など解けるはずないのだ……いや、中学の問題でも解く自信などないのだが……

 

「如何した?」

 

「分かりません……」

 

「じゃあこの問題が分からない人はどれくらい居る?」

 

 

お兄ちゃんがモニターに出した問題を見て、クラスの半分以上は手を上げた……つまりお兄ちゃんの出した問題はかなり難しいのだ。

 

「この前習ったばっかりなんだが……」

 

「描かれて無い事を聞いても仕方ないですよ、一夏様」

 

「お前もメタ発言を……まぁいいか」

 

 

お兄ちゃんは何かを吹っ切ったように表情を改め、私たちに1枚のプリントを配り始めた。これは……テスト!?

 

「今から抜き打ちでやってもらう」

 

「「「えぇー!」」」

 

「学生の本分は勉強。ISばかりに感けてたら駄目だ」

 

「一夏君……これって私もやるの?」

 

「教師のナターシャさんなら楽勝ですよね?」

 

「あ、あはは……如何だろうね」

 

 

冷や汗が流れているのが、この距離からでも分かるくらい、ナターシャ先生は動揺しているようだった。

 

「元々この時間はIS関係の授業では無いんだから、覚悟を決めてさっさと解き始めろ」

 

 

お兄ちゃんの恫喝(?)で私たちは慌てて問題に取り掛かる……始めたのが同じだからと言って、必ずしも終わる時間も同じととは限らない……問題数は少ないので、理解している人は3分もかからないで終わっているようだが、クラスの大半は頭を抱えている……ナターシャ先生も同様だ。

 

「もう終わったか?」

 

「まだ!」

 

「全然分からないよ~」

 

「織斑君、これって習った?」

 

「一昨日習ったばっかだろ……」

 

 

お兄ちゃんはクラスの大半が理解していない事に頭を抱えたが、私たちは問題が分からなくて頭を抱えていた……ISの学校なんだから、こんな事やら無くても良いじゃないか!

 

「文句言いたそうなヤツが結構見られるが、後5分だ!」

 

「早ッ!?」

 

 

まだ1問も解けないので必死に考える……一昨日の授業を思い出すために頭をフル回転させるが、まったく思い出せない……思い出せるのはからかわれて慌てる山田先生の姿……こんな時に思い出さなくても良い事なのに、何故だかそっちばっかり思い出される。

 

「はい、そこまで!」

 

 

お兄ちゃんが手を叩き、終了の合図がもたらされた……私の答案は名前を書いた以外、配られた時となんら変わらない状況だった。

 

「ふむふむ……」

 

 

回収された答案をペラペラと捲ってお兄ちゃんが頷いている……何か悪い事でも起こるのだろうか?

 

「半分以上が終わってないようだな」

 

「だって短すぎるよ!」

 

「高々これだけの問題に10分やったんだから解けるだろうが」

 

 

問題総数は4問、複雑な計算式を書かなくて良いので分かる人にはすぐに終わるようなテストだったのだが、私を含めこのクラスの一般教養のレベルはかなり低いようだった。

 

「これに懲りたら授業中ふざけるのは止めるんだな」

 

「え?」

 

 

そう言ってお兄ちゃんは左腕に巻かれたIS武装から剣を出して答案を燃やした。

 

「何してるの!?」

 

「別に成績に関係する訳でもないテストを返したところで反省しないだろ」

 

「そ、それは……」

 

 

クラス中から沈鬱な雰囲気が漂ってくる……つまりお兄ちゃんは私たちがいかに一般教養を馬鹿にしてたかを教えるためにテストをしたのだ。

 

「それじゃあ授業を始める」

 

 

圧倒的な支配力……クラスを纏め上げるには確かに必要だが、此処まで圧倒されると付き従うしかなくなってしまうではないか……

 

「IS操縦者である事に驕るな。世間に出たらそれは確かにアドバンテージにはなるだろうが、一般教養が無いと苦労する事だってあるんだ。ISだけで食っていける人間など一握りしか居ないんだから、しっかりと知識をつけておくんだな」

 

「一夏君……本当に貴方、16歳なの?」

 

「年齢は偽ってませんが」

 

「とても高校生には思えないんだけど……すっごい含蓄のある言葉だった」

 

「年齢では無く経験からでしょうね、そう感じたのは」

 

 

ナターシャ先生がお兄ちゃんの言葉に感動しているようだったが、私はナターシャ先生の言った言葉が気になっていた。『がんちく』ってなんだろう?

 

「別にISを疎かにして良いとは言わないが、一般教養にも少しは力を向けておくようにしておけば大丈夫だからな。この学園は一般より専門に重みを置いているから、卒業する分には困らないだろうから」

 

「まぁ、学園は出て行った人間にまで責任を負わないからね」

 

「それが普通です」

 

 

お兄ちゃんがバッサリと切り捨てたけど、そうだよね……先生は学校に在籍している人に物を教えるのが仕事なんだから、卒業した人間にまで構ってる暇は無いんだよね……そこまで行けば全て自己責任になるんだから、自分の無知を他人の所為にする事なんて許されないようになるんだ。

 

「勉強なんて何時でも出来る。だが、何時でも出来ると思うから疎かにするんだ。歳を重ねてからでは理解するのに時間がかかる場合だってあるんだから、今のうちに1つでも多くの知識を身に付けておくんだな」

 

「やっぱり16歳の言葉とは思えない言葉ね……」

 

「子供の頃から苦労してますから……」

 

 

お兄ちゃんのしてきた苦労を本当の意味で知っているのは姉さんと私ともう1人だけ。だけど上辺だけの苦労話でもお兄ちゃんの苦労は窺えるのだ……それだけ周りの人間に恵まれなかった生活をお兄ちゃんはしてきたのだから。

 

「兎に角、このクラスはもう少し授業に臨む態度を改めた方が良い人が大勢居るのは確かな話だった訳だ」

 

「それが、さっきのテスト?」

 

「一昨日やったばかりの問題を、少しも理解してない人が多かったからな。仕方ないから軽く復習しようと思った人が居るなら、さっき燃やしたテストも浮かばれるだろう」

 

 

お兄ちゃんがクラス中を見渡すと、ばつが悪そうに目を逸らした子が何人も居た。多分復習をするつもりが無かった子たちだろう……まぁ私も逸らしたんだけどね。

 

「それじゃあ授業に戻る」

 

 

お兄ちゃんの言ってる事は難しくて全部は理解出来なかったけど、何を言いたいのかは分かったような気がする……ISだけに頼るのは止めた方が良いって事なんだろうけど、今の世の中ISが中心になっている感は否めないのでは無いのだろうか。ISに乗れるから女性の躍進は勢い衰えずに進み、それに対して男性の後退も止まらないのでは無いのだろうか。お兄ちゃんの考えは良く分からないなぁ……

 

「織斑、考え事してる余裕があるのならまた当てるぞ」

 

「えっ、止めてよお兄ちゃん!?」

 

「なら集中して授業を受けろ」

 

「は~い」

 

 

お兄ちゃんが私の事を『織斑』と呼んだのは、けじめをつけての事なのだろうが、私は違和感を覚え普通に『お兄ちゃん』と呼んでしまった。だって他に呼び方が思いつかなかったから……『一夏先生』とは呼びにくいし、かと言って『織斑先生』じゃ姉さんと被る。だからなのだろうか、お兄ちゃんもそこはとくに指摘してこなかった。

 

「さてと、今日はこれくらいで終わりにしよう」

 

「ほぇ?」

 

 

本音みたいな間の抜けた声を出してしまったが、時計の針は確かにそろそろ終了のチャイムが鳴る時間を指していた。授業の半分を無意識で過ごしていた所為か、思いのほか早く終わった感じだ。

 

「次も一般だからな。気を抜く事はしないように」

 

「「「は~い!」」」

 

「……返事だけは良いんだよな、このクラスは」

 

 

お兄ちゃんはやれやれと首を振って教室から出て行った……何だか気苦労ばっかり増えてる気がするのは気のせいなのだろうか。お兄ちゃんはまだ平気なのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏君の授業を受けて、私たち学生は考えを改めるきっかけを得たのかも知れない。IS操縦者である事に優越感に浸っていた感は確かにある。それが多いか少ないかは兎も角、その事に驕り高ぶってたのは事実なのだから。

思い返せば入学直後のオルコットさんはそれが顕著に現れていた。自分を優位だと思い込んで相手を見下していた。その事で織斑先生や生徒会長さんたちに目をつけられ天狗の鼻を折られた感じになったのだ。

 

「(もし一夏君があの戦いに負けていたら、織斑先生が出撃したって噂もあったしね)」

 

 

家族愛が強い織斑先生からしてみれば、オルコットさんに態度に激怒しててもおかしくは無いだろうし、実際日本まで馬鹿にした感じだったオルコットさんに怒りを覚えたクラスメイトは少なく無いだろう。

今でこそ大人しくはなっているが、もし当初のままだったらオルコットさんはクラスで浮いた存在になっていただろう……いや、今でも若干浮いてるんだけどね。

 

「(デュノアさんや篠ノ乃さんも一夏君にしつこく迫ってるし、オルコットさんだけが浮いてる訳では無いんだけどね)」

 

 

ISに関係無いところでも、女性優位だと思い込んでいるのか、篠ノ乃さんやデュノアさんは学園外で一夏君を見かけても迫ってるとか聞いた……学園の中なら一夏君の方が確実に強いが、外に出たら世間は女性である篠ノ乃さんやデュノアさんの味方になるだろう。特にデュノアさんはフランスの国家代表候補生なのだから、一夏君を捕まえるよりも大変な作業になりかねないから……

 

「鷹月さん、何か考え事?」

 

「ナターシャ先生……」

 

 

さっきの一夏君の授業を受けた人の中で、この人だけが社会に出て働いた事があるのだ。つまりは女性優位の世界を身を持って経験した事のある人なのだ。

 

「さっきの一夏君の言ってた事なんですが、『IS操縦者ある事に驕るな』って、IS操縦者であるナターシャ先生にはどんな感じだったのか教えてくれませんか?」

 

「一夏君の真意は私にも分からないけど……」

 

 

ナターシャ先生はそう前置きをして話し始めた。

 

「IS操縦者だって一生やっていける職業では無いし、整備士だって歳とともに衰えを感じる事だってあるでしょう。そんな時にIS以外の知識が無かったら生活していくのにも困るでしょう。『私はIS操縦者だ!』って威張っていても生活は出来ないんだから……専用機だって所詮は国からの借り物、一夏君やマドカさんみたいに政府を介さずに認められた人以外は何時か手放さなければいけないのだから、専用機持ちだからって威張れないのと同じだと思うよ」

 

 

確かに前に一夏君が言っていたような気がする……『専用機は所詮借り物、自分のものにはならないんだから』って。その時はよく分からなかったけど、今のナターシャ先生の言葉と、さっきの一夏君の授業を併せて考えるとその意味がよく分かる。一時の優越感で他人を見下すのは驕ってる証拠なのだ……

 

「それに今の世の中を善しとしない女性も大勢居る事だしね。『女性』だからって優遇されるのが必ずしも良いって訳じゃ無いのだろうし」

 

「そうですね、ISを持ち歩いている女性など限られてるんだし、普通の力だけなら男の方が強いですからね」

 

 

何時の間にか私の背後に立っていた一夏君がそんな事を言った……『IS操縦者』と言っても、『ISを持っている』訳では無いんだし、持ってない時に襲われたらやはり女性が不利だろう……特殊な状況でも無い限り、素手で男性に勝てる女性は少ないだろうしね。

 

「ISに乗れるってだけで乗ったことの無い女性まで偉ぶるのは違うって事だ」

 

「確かに、街を歩いてるとそう言った人を見かけるわね」

 

 

明らかにISに触った事の無いであろう女性まで偉ぶっている光景がよく見られるのだ。女性だからって全員が偉い訳でも、男性だから全員が弱いって訳でも無いのだ。

 

「そもそも束さんも千冬姉も今の世の中が正しいとは思って無いみたいだからな」

 

「私もこの学園に来てからはそう思うようになったわ」

 

「やっぱり一夏君は同い年には思えないほどの貫禄があるわね」

 

 

とても高校生男子の発言とは思えないほどの含蓄、そしてそれに伴う貫禄などが一夏君の年齢詐称を疑わせるのだ。

 

「戸籍を調べればすぐ分かるような嘘を吐いて如何するんだよ……」

 

「お兄ちゃんの場合は年齢じゃ無くって経験なんでしょ?」

 

「まぁ、普通に生活してたんじゃ経験出来ないようね事も経験してきたからな」

 

「ブリュンヒルデや大天災の身の回りの世話とかね」

 

「暴走した2人を止めるのには苦労したぞ……」

 

 

さっきまでの貫禄いっぱいの雰囲気から一転、今度は子育てを終えた母親のような雰囲気を醸し出した一夏君……そう言えば家事も立派にこなすんだっけ。

 

「お兄ちゃんは本当に苦労してきたからね」

 

「現在進行で苦労してるんだが……」

 

「そこは言わないお約束だよ」

 

 

一夏君は昔はお姉さんや篠ノ乃博士の世話で、現在は妹さんや彼女たちの相手で苦労しているのだ、お母さんみたいな雰囲気があってもおかしくは無いのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏から時計を貰ったおかげで時間が分からなくて困る事は無くなったが、分かってしまう分より暇になってしまった。

 

「ハックション!」

 

「千冬さんがくしゃみをするなんて珍しいですね」

 

「喧嘩売ってんのか?」

 

「いえいえ、ただ単純に珍しいなと思いまして」

 

「ふむ、確かに此処最近くしゃみをした記憶が無いな……」

 

「織斑君に体調管理もしてもらってたんですか?」

 

「そんな事は……あるな」

 

 

風呂上りにバスタオル1枚でフラフラしてたら怒られたし、そのうえ髪の毛まで拭いてもらったりもしてもらってたな……あれも体調管理の一環だったのだろうか?

 

「何処まで弟さんに甘えてたんですか……」

 

「仕方ないだろ、一夏の方が家事が得意だったんだし!」

 

「体調管理くらいは自分でしましょうよ」

 

「そっちも一夏に任せとおけば間違い無かったんだ!」

 

 

それに一夏に拭かれた髪の毛は、普段私が自分で拭くよりも良い感じだったのだ。普段の私はテキトーだったからな……

 

「最後に千冬さんが熱を出したのって何時ですか?」

 

「そうだな……高校生の時だろうか」

 

「そんなにですか!?」

 

「何かおかしいか?」

 

 

一夏がしっかりと管理してくれてるんだから、私が風邪を引く訳ないだろうが……最近は自分で管理してるので危ういかも知れんが。

 

「それで、熱を出した時は織斑君に看病してもらったんですか?」

 

「あぁ、全身をタオルで拭いてもらったりしてたな」

 

「全身……ですか」

 

「全身だ」

 

 

あの頃の一夏は顔を赤くして私の身体を拭いてたなぁ、あぁあの頃の可愛かった一夏は何処に行ってしまったんだ……

 

「ひょっとしなくても千冬さん」

 

「何だ?」

 

「その頃からブラコンだったんですか?」

 

「失礼だな!」

 

「ゴメンなさい!」

 

「私は一夏と出会ってからずっとブラコンだ!」

 

「……それは威張って言う事では無いのではないでしょうか」

 

 

真耶の反応は私が思っていたのとは違っていた。大体一夏を相手にブラコンにならない姉が居るはず無いだろうが。自称一夏の姉であるあのウサ耳マッドサイエンティストだって一夏にメロメロなんだから。

 

「今でも私は一夏に全身を拭いてもらいたいが、精々髪の毛くらいしか拭いてくれなくなったんだよ……歳と重ねるにつれて一夏が冷たくなったんだ」

 

「それって何時の話です?」

 

「何がだ?」

 

「だから、髪の毛を拭いてもらってた事です」

 

「そうだな……今年の春くらいか?」

 

「それって当然服は着てたんですよね?」

 

「誰が?」

 

「千冬さんですよ」

 

「バスタオル1枚だが?」

 

 

風呂上りなんだから当たり前だろうが。

 

「織斑君、可哀想……」

 

「何がだ?」

 

「だって年頃の姉がバスタオル1枚でフラフラしてたら、如何思います?」

 

「興奮して襲い掛かりたくなる!」

 

「……普通は呆れて物も言えなくなるんですよ」

 

「何!?」

 

 

だから一夏はあんな顔をしてたのか……てっきり興奮してるのを隠すために呆れた顔をしてるんだと思っていた。

 

「ちゃんと仲直り出来たら、その事も謝るんですね」

 

「そんな……私の行動は一夏を困らせていたのか」

 

「今更!?」

 

 

真耶が完全に呆れた感じの声を上げた……今はそんな真耶を怒る気力も無いくらい、私はへこんでいるのだ。一夏は私の裸に興味無かったなんて。




次回は放課後のナターシャと一夏の話を書こうと思ってます

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