もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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ちっとも話が進まなかった……


教師交代

一夏君の助けもあって、ナターシャ先生は何とか授業を進めている……山田先生と比べると所々怪しい箇所はあるが、基本的に脱線はしないので理解はしやすい。山田先生の場合は、本人の意思に関係無く脱線してしまうため、話が重複したり、説明不足になったりしてしまうのだ。

 

「それじゃあ質問は無いね」

 

「大丈夫で~す!」

 

「そもそも復習だからね~」

 

「アンタマヤヤの授業で理解してたの?」

 

「ううん、さっき理解した」

 

「だよね~、私もだよ」

 

「やっぱマヤヤの授業は分かり難いんだよね~」

 

「脱線しちゃうからね~」

 

「いっそのことこのままナターシャ先生が座学を担当するのは如何かな?」

 

「「それ良いね~!」」

 

「……本人が聞いたら泣くぞ」

 

 

相川さんたちのおしゃべりを聞いて、一夏君が頭を抑えながらそんな事を言った……確かに山田先生の授業が脱線するのは、殆ど相川さんたちの何気無い質問からだったりする。そこから無駄話へと脱線していき、結局山田先生では収められなくなってしまうのだ。

 

「それか織斑君が授業するとか」

 

「それなら分かりやすいし、脱線もしないだろうね~」

 

「怒らせたら大変だからね」

 

「……先生、いい加減注意した方が良いですよ」

 

「そ、そうだね。あんまりおしゃべりばっかしてると、織斑先生に言い付けるよ?」

 

「……あまりにも情けない注意だ」

 

 

他人任せのナターシャ先生の注意に、一夏君は再び頭を抑えた……教師としては確かに情けない感じがするが、相川さんたちには効果があった。

 

「お、織斑先生に!?」

 

「それだけは勘弁してください!」

 

「殺されちゃうよ」

 

「さすがにそこまでは……」

 

「ナターシャ先生は織斑先生の恐ろしさを知らないからそんなに暢気で居られるんだよ!」

 

「あの伝説の出席簿アタックの本気は、並の人間なら即死してもおかしく無い衝撃だって噂なんですよ!?」

 

「私は首の骨が縮むって聞いたけど」

 

 

どっちも嘘だろうな……いくら織斑先生が怪力だからって、あの出席簿で人は殺せないわよ。……殺せないわよね?

 

「だけど、そうでもしないと相川さんたち、おしゃべり止めてくれないでしょ?」

 

「普通に注意されれば止めます!」

 

「だから織斑先生に言い付けるのだけは!」

 

「これ、この通り!」

 

「……土下座するほど怖いのか」

 

 

夜竹さんが椅子から降り、床に座り込んだと思ったらナターシャ先生に土下座をして頼み込んでいる……あの恐怖に比べれば土下座など苦にならないのだろう。

 

「別にそこまでしてくれなくても、おしゃべりを止めてくれれば言わないわよ」

 

「なら、気をつけます!」

 

「なるべくしないようにします!」

 

「だから織斑先生に言うのだけは!」

 

「言わないから、大人しくしててね」

 

「「「は~い!」」」

 

 

織斑先生の恐怖が、問題児3人衆を大人しくした……この場に居なくとも織斑先生はクラスをまとめているのんだな……いや、統率してるの方がこの場合は正しいのかもしれないわね。

 

「それじゃあ続きを……あら、もうこんな時間」

 

「結局脱線しましたからね」

 

 

ナターシャ先生が時計を確認して、一夏君が話しかける。座学担当代理とその補佐なので別に話していても問題は無いんだけど、何故だかあの2人が話していると絵になるって言うか自然な感じがしてくる……織斑先生や山田先生相手の時は少し不自然な感じなのに、何でナターシャ先生相手だとあそこまで自然なんだろう。

 

「それじゃあこの時間は此処までって事で」

 

「次もお願いしますよ」

 

「出来れば今度は一夏君がこっちで私がそっちが良いかな~なんて」

 

「何でナターシャ先生が生徒側を希望するんですか……」

 

「だって苦手なんだもん!」

 

「普通に出来てましたから少しは自信持ってください」

 

「騙されないからね!」

 

「……何でそんなに頑ななんですか」

 

 

一夏君が頑張って説得しても、ナターシャ先生の苦手意識は取り除けないようだ……まぁ1回で取り除けるのならそんなに意識してないだろうし、後半は脱線してたから仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないけどね。

 

「私も織斑君の授業受けたいな~」

 

「あっ、私も!」

 

「おりむ~頑張って!」

 

「一夏様の授業なら脱線も無いでしょうし、先に進めますよ!」

 

「お兄ちゃん、お願い」

 

「うっ!」

 

 

織斑さんの上目遣い+涙目のお願いに、一夏君がたじろいだ……家庭の事情で小さい頃に離れ離れで生活してた所為で、一夏君は妹である織斑さんに甘いところがあるのだ。それを分かってて織斑さんも使ってるんだから、さすが織斑先生の妹さんってところなのかしらね。

 

「一夏君が先生役をやってくれれば私も嬉しいんだけど」

 

「役って……」

 

「駄目かな?」

 

「はぁもう……次の授業だけですからね」

 

「ありがとう!」

 

「やった~おりむ~が先生だ~!」

 

「一夏様の授業を受けるのはこの間の補習逃れのための勉強会以来ですね」

 

「お兄ちゃんが教えてくれたから、本音も赤点を取らずに済んだもんね」

 

「あれは厳しい戦いだったよ~」

 

 

希望者を募って開いた勉強会だったけど、一夏君は布仏さんに付きっ切りで教えていたからね……問題を作っただけで一夏君は教える事が出来てなかったけど。

 

「何だその話は!」

 

「勉強会だなんて聞いてませんわ!」

 

「兄上、何故私には教えてくれなかったんですか!」

 

……あぁ、別の意味での問題児たちが立ち上がって一夏君の席に詰め寄ってるよ……まぁデュノアさんが居ないだけ迫力が無いけど、それでもあの圧に耐えられる自信は、私には無いかな、だってあそこまで圧を掛けられる3人が凄いって思っちゃうんだもん。

 

「お前たちを呼ぶと勉強会にならなかっただろうし、それに問題無くお前たちは出来ただろうが」

 

「出来る出来無いの問題では無い!」

 

「そうですわ!一夏さんから襲われるチャンスでしたのに」

 

「……セシリア、『教われる』じゃ無いのか?」

 

「あら、つい本音が……」

 

 

オルコットさんは変態だった……『教わる』ついでに『襲われる』妄想をしてたなんて思わなかったな~……このクラスには変人も変態も多く在籍してるんだ、自分もその仲間入りをしないように気をつけなければ。

 

「そう言った邪な考えを持っているだろうから呼ばなかったんだ。そもそも参加するか如何かは聞いたぞ、一応」

 

「何!?」

 

「気が付きませんでしたわ!?」

 

「何たる不覚……兄上に教わるチャンスを見逃していたとは」

 

 

聞いたのが私だったから3人共興味すら示さなかったのよね……それが一夏君の目論見だったんだけど、見事にはまったのよね。

 

「兎に角、妨害してくるようならお前たちもシャルの二の舞になるからな」

 

「シャルロットの……」

 

「二の舞ですか……」

 

「そう言えばアイツは今何処で何をしているんですか?」

 

 

何となく事情を知っている篠ノ乃さんとオルコットさんは顔を引きつらせているが、純真無垢なボーデヴィッヒさんは単純にデュノアさんの所在を尋ねた……あの子は世間を知らないだけで問題児では無いのかしらね。

 

「反省のために己を見つめ返している」

 

「なるほど、つまり我々も反省させられるかもしれないって事ですね」

 

「既にラウラとマドカは俺に怒られてるんだから注意しろよ」

 

「分かりました!」

 

「大丈夫だよお兄ちゃん!」

 

「……その自信が、そこはかとなく不安なのは気のせいであってほしいがな」

 

 

一夏君は2人の妹(?)の自信満々な姿を見て不安そうに首を振ってた。一夏君の不安は大抵当たるんだっけか……今回は外れると良いけどね。

 

「それじゃあこの時間は終わりね」

 

「それで、本当にナターシャ先生も授業受けるんですか?」

 

「今後の参考に……」

 

「何でそこまで卑屈なんですか……」

 

 

自分に自信が持てないナターシャ先生に、何とか自信を持たせようと頑張っている一夏君、互いに疲れてるのは私の気のせいでは無いはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りの人たちが言ってたけど、私も織斑君に授業をしてほしかったのだ……だけど篠ノ乃さんたちが織斑君の席に迫ってきた所為で、私は完全に震え上がってしまったのだ。

 

「日下部さん、何だか顔色悪いけど大丈夫か?」

 

「え……うん、平気」

 

「熱は……無さそうだな」

 

 

お、織斑君、顔が近いよ!熱を測るためなんだろうけど、織斑君が私の額に自分の額を当ててきた……こんな事を普通に出来るなんて凄いな~。

 

「無理なら途中でも良いから言ってな」

 

「うん……でも大丈夫だから」

 

「なら良いんだが……」

 

 

織斑君は迫ってきてた3人を退けて自分の席に座った。織斑君は何も感じなかったのかもしれないが、私はもう授業どころでは無くなってしまった。

 

「(織斑君の顔をあんな至近距離から見る事が出来るなんて思ってなかった……嬉しかったけどかなりドキドキしたよ)」

 

 

くっついていた時はもちろん、離れた今も私の心臓はドキドキしている。だって織斑君が私の額に自分の額をくっつけてきたんだもん、少し間違えればその……キスしてるみたいに見える格好だったんだもん。

 

「日下部さん、本当に大丈夫?」

 

「鷹月さん……大丈夫だよ」

 

「顔赤いよ?」

 

「これは別に!」

 

「……一夏君の顔を至近距離で見たからでしょ?」

 

「ッ!?」

 

「隠さなくっても良いから」

 

 

鷹月さんは人の悪そうな笑みを浮かべて織斑君のところに行った……何かイタズラでも思いついたのだろうか。

 

「ねぇ一夏君」

 

「何だ静寂」

 

「さっき日下部さんにキスしてたでしょ?」

 

「「「何だって!!」」」

 

「熱を測ってただけだが」

 

「なら額に手を当てれば良いだけじゃないの?」

 

「……それもそうだったな」

 

 

織斑君は少し考えて鷹月さんの考えに同意した。まるでそんな考えが無かったかのような顔をしていたが、本当に思いつかなかったのだろうか?

 

「じゃあ次からはそうやって測る事にする」

 

「……本当に気付いて無かったの?」

 

「何に?」

 

「あの格好が傍から見たらキスしてるように見えるって」

 

「誰が教室のど真ん中でキスしてるなんて勘違いをするんだ?」

 

「……そう言われるとそうなんだけど」

 

 

織斑君の切り替えしに、今度は鷹月さんが納得したような顔で頷いた。織斑君の言う通り、教室のど真ん中でキスするような状況なんてありえないだろうな……それ以前に織斑君が私にキスをする状況なんて存在しないだろうし。

 

「変な妄想は止めるんだな」

 

「妄想って……私はそうやって見える可能性があるからって注意しただけよ」

 

「注意はありがたいが、そうやって見ようとしなければ見えないだろ?」

 

「一夏君は自分の立場が分かってないのね……」

 

「何だよ、その立場って」

 

「いい、一夏君は女子高にただ1人の男の子なんだよ。その一夏君があんな行動を取ったら、周りが如何思うと思ってるの?」

 

「さぁ、女子が如何思うかなんて分からないな。……男子の行動もさっぱりなんだから」

 

「さらりと自虐しないの!」

 

 

そう言えば織斑君はお友達が少ないのを悩んでるって聞いた事がある。如何してもお姉さん目当てだったりお金目当ての人ばかりに囲まれた幼少期を過ごした所為で友人と呼べる人が少ないって話だ……そのうえ篠ノ乃さんの暴走で小学校の時に居た友達の大半は織斑君から離れていったとか。

 

「兎に角、そんな状況の一夏君がさっきのような行動を取ったら、勘違いする人が続出するのよ」

 

「そんな訳……」

 

「一夏!」

 

「鈴?」

 

「アンタ、教室のど真ん中でキスしたって本当!?」

 

「……静寂の言う通りだったな」

 

「さすがの私もビックリだよ……」

 

 

隣のクラスの凰さんが教室に駆け込んできたのを見て、織斑君と鷹月さんは顔を見合わせて驚いている……噂の出回る早さに驚いているんだろうな。

 

「あのな鈴……」

 

「な、何よ……」

 

 

凰さんに近づいて行った織斑君は、さっき私にしたように自分の額を凰さんの額にくっつけた。

 

「こうやって熱を測っただけだ」

 

「なんだ紛らわしい……」

 

「あれ、それで終わりなの?」

 

「だって一夏は昔からこうやって相手の熱を測ってたからね」

 

「鈴や蘭にだけだろ」

 

「千冬さんにもやってたでしょ?」

 

「そもそもこの測り方を推奨したのは千冬姉だからな」

 

 

織斑先生が教えたんだ……きっと織斑君の顔を間近で見たかったからあのやり方を教えたんだろうな。

 

「しかしアンタも周りの目を気にしなさ過ぎよ」

 

「別に熱を測るだけで周りを気にする必要は無いだろ」

 

「アンタに無くても相手にはあるかもしれないでしょ」

 

「そうなのか?」

 

「アンタ、本当に自己評価低すぎなのよね」

 

「何で今その話題になるんだ……」

 

「アンタみたいな男の子に近づかれて、ドキドキしない女の子は居ないのよ!」

 

「……鈴もドキドキしたのか?」

 

「アタシはもう慣れっこだから平気だけど、初めてだったら間違い無くドキドキするのよ」

 

「ふ~ん……これからは気をつける」

 

 

織斑君は振り返って私に頭を下げた……別にそこまで気にしなくても良いのに、織斑君はしっかりと私に謝ってくれた。

 

「それじゃあアタシは帰るわ」

 

「おう」

 

 

凰さんは確認したかった事を聞いて、言いたい事を言って自分のクラスに帰っていった。織斑君も慣れているらしくそのまま見送ったが、凰さんのペースに慣れていない鷹月さんはポカンとしている……クラスメイトの大半も鷹月さんと同じような状況だった。

 

「織斑君、そんなに気にしないでね」

 

「ん?」

 

「別に、嫌だった訳じゃ無いから……」

 

「そうなのか?」

 

「う、うん……」

 

 

さすがに憧れてるとは言えないし、かと言ってオルコットさんたちみたいに暴走する勇気も無いし、私にはそう答えるのは精一杯だった。

 

「一夏君、凰さんは慣れてるって言ってたけど、そんなに熱を測る事あったの?」

 

「鈴も昔はあそこまでパワフルでは無かったし、蘭も俺たちに付き合って無茶ばっかしてたからな」

 

「一夏君に付き合ってたら誰だって体調を崩すわよ」

 

「いや、無茶してたのは弾と数馬だ」

 

「……類は友を呼ぶって事なのね」

 

「待て、俺はあいつらみたいに変態では無いぞ!」

 

「うん、そこは違うみたいね」

 

 

確かに織斑君は、普通の男子高校生にありがちな異性に興味津々って感じは無いし、性行為に興味がありそうにも見えない。そこはお友達とは違うんだろうな……だって織斑君が言っているお友達の1人は、文化祭に来て暴走してた赤髪の男の子だと思うから……あそこまで異性に興味むき出しの視線を向けられたら怖いもんね。

 

「そこじゃなくって、一夏君も相当無茶してるでしょ?」

 

「無茶してるつもりは無いんだけどな……」

 

「一夏君に無くても周りから見れば無茶してるのよ」

 

「スマン……」

 

「私だけでは無くって心配してる人に謝るのね」

 

 

織斑君は自分の無茶を無茶だと思って無いのが問題だと理解させられ、ガックリと肩を落とした。誰しも自分の事はちゃんと理解してないんだと良く分かる姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間目は流れで私が座学を教えたけど(復習だけど)、次の時間は一夏君が教える事になった。学生ながら教師以上の教え方の上手さ、理解出来て無い人へのフォローもバッチリなのだ。

 

「(あれで16歳って言うんだから、世の中おかしいわよ)」

 

 

私と同年代だと言われた方がまだ納得出来る……だって経験豊富でどんな状況でも落ち着いているんだから。

 

「(何処で経験を積んでるんだか分からないんだけどね……)」

 

 

一夏君は別に家庭教師をしてた訳でも、教師になるのが夢って訳でも無いのだけど、何故だか教え方が上手いのだ。

 

「ナターシャ先生、如何かしました?」

 

「ううん、何でも無いよ」

 

 

いつの間にか傍に居た一夏君に声を掛けられた……内心ドキドキしたけど表には出さなかった……はずだ。

 

「話しかけただけで驚かないでくださいよ……」

 

「そんなあからさまに驚いてないよ!」

 

「だって今ビクって震えたじゃないですか」

 

「え……」

 

 

気が付かなかった……私、一夏君に話しかけられただけでビクってしたんだ。何だか情けないような悲しいような気分だよ。

 

「そろそろ始めたいので、ナターシャ先生は俺の席にどうぞ」

 

「一夏先生の授業、楽しみだな~」

 

「からかわないでください。まったく、俺は座学担当でも、ましてや教師でも無いんですから分かりにくくても知りませんからね」

 

「大丈夫だって」

 

「その根拠はなんです?」

 

「一夏君だから!」

 

「……なんの根拠にもなってませんよ、それ」

 

 

だって一夏君だから大丈夫だって思ってるんだから、それ以上の説明は出来ないよ。そもそも一夏君が担当するんだから、失敗する訳が無いんだ。織斑先生以上に怒らせたら大変な人物相手に、ふざけるだけの勇気を持っている人は居ないだろうし、そもそも教え方だけならこの学園の教師たちより上手いんだから、そんな心配する必要が無いんだけどな。

 

「兎に角、一夏君だから大丈夫なの!」

 

「……その根拠の無い自信に応えられるように頑張りますよ」

 

 

一夏君はイマイチ納得してない顔で教壇に向かった……そんな心配そうな顔してても、ちっとも不安にならないのは一夏君の良い所なのだろうな。




ナターシャ先生が何故かヒロイン昇格候補に……

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