もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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名前を考えるのに苦労しました……


隣の彼女

教室から更衣室に行く間、一夏様は何か考え込んでいる様子でした。移動中に声を掛けられればキチンと挨拶はしてましたが、それ以外の時はずっと考えているのです。

 

「(思考を読めば分かるのですが、昨日怒られましたからね……)」

 

 

一夏様が楯無様たちに思ってる事をリアルタイムで通訳したので、一夏様はあの後から少し機嫌が悪そうなのです。もし今思考を読んでそれを気付かれたら説教ですむかどうか……その事も気にして私はさっきからモヤモヤが晴れません。

 

「(一夏様が考えてる事が分からないってこんなにも不安になるんですね。楯無様や本音様が私の事を羨ましがってた理由が良く分かりました)」

 

 

普段は結構簡単に思考を読む私を羨ましがっていた楯無様と本音様。その時は大して羨む事では無いと言ったのですが、読めないと不安になる気持ちが今分かった気がします。

 

「さっきから何悩んでるんだ?」

 

「え?」

 

 

何か悩んでいるであろう一夏様から、何を悩んでいるんだと言われてしまいました。一夏様も特に思考を読んだ様子は無かったですし、それくらい私は態度に出ていたのでしょうか。

 

「何度も唸って、明日のテストの事か?」

 

「……せっかく忘れてたんですから」

 

「いや、忘れるなよ」

 

「現実から目を背けたくなる事くらいあるでしょ」

 

「さぁ?」

 

 

一夏様は深く言及する事なしないで再び考え事に没頭してしまった様子です……私が悩んでる原因は一夏様なんですよ?

 

「そう言う一夏様は何を悩んでるんですか?」

 

「ん?」

 

「さっきからしきりに首を傾げたり、腕を組んだりと、考え事をしてる時の一夏様の仕草が満載でしたよ?」

 

「……まぁ、ちょっとな」

 

 

珍しく一夏様がはぐらかそうとしています……これは思考を読んで何を考えていたのか知らなければいけませんね!

私は自分自身に言い聞かせるようにそう考え、一夏様が何で悩んでいるのかを覗く事にしました。

 

「(え~っと……あれ?)」

 

 

一夏様の思考を読もうとしたのですが、一夏様は私に覗かれないようにブロックしているようで、私の力では如何しようもありませんでした。

 

「一夏様、何で思考にブロックをかけてるんですか!」

 

「特に意味は無いが、お前が気にしてる様子だったから一応」

 

「分かってたのならさっき言ってくださいよ!」

 

「いや、確信は無かったし、須佐乃男の悩みがテストだったらそれはそれで余計な事を考えさせる事になりそうだったから……」

 

「違うって言ったじゃないですか!」

 

「思い出したんだからそっちに集中させようと言う親心みたいなものだ、気にするな」

 

「一夏様は私の親ではありませんよね!?」

 

「だから、『ようなもの』って言ったろ?」

 

「………」

 

 

普段からあまり饒舌では無い一夏様ですが、饒舌では無いからと言って舌戦が苦手と言う訳でも無いのですよね……口を開けば結構しゃべってくれますし、口論になれば的確に痛いところを突いてきますし。

 

「お前は余計な事を考えてないで放課後の勉強会の事を気にしてろよ」

 

「私と本音様以外にも参加するんですよね?」

 

「まぁ、希望者がどれくらい居るのか静寂に手伝ってもらって調べたな。クラスの1/3くらいは参加したいそうだ」

 

「それは一夏様が講師をやるって知らないでですか?」

 

「当たり前だろ?」

 

「そうなのですか?」

 

 

当たり前と言われて、確かにそうですね、っと答えられる根拠を私は持ち合わせていない……でも、一夏様が講師をやると知っていてクラスの1/3だと少ないかもしれませんね。

 

「不純な動機で参加されても困るから、静寂に頼んだんだ」

 

「餌の付いていない釣り針で釣りをしたんですか?」

 

「人の事を餌呼ばわりか……須佐乃男は試験で赤点を取ってもいいみたいだな」

 

「スミマセンでした!!!」

 

 

私が放った冗談を本気に取ったのか、一夏様は私を見ながら不敵に笑ってそう言いました。今度のテストで私は本音様同様65点以下だったらおやつ禁止令が発令されてしまうのです。一夏様が本音がその覚悟ならば、須佐乃男も同じ覚悟で挑んだ方が良いだろうとか言い出した所為で、私は気楽な気持ちでテストに向かう事が出来なくなってしまったって言うのに、その原因の一夏様は何も気にしてない雰囲気で私を見限ろうとするなんて……

 

「その恨みがましい目は如何にかならないのか?」

 

「一夏様の所為でおやつが……私の楽しみが!」

 

「別に65点くらいは勉強次第で如何とでもなるだろ」

 

「私は一夏様とは違うんですよ!」

 

「人間である俺より、ISであるお前の方が記憶力良いだろうが……」

 

「勉強は嫌いです!」

 

「……はっきりと言うなよ」

 

 

教える気がなくなるだろ、と付け加えて一夏様は更衣室に入って行きました。私も慌てて後に続こうとしたのですが、一夏様の閉めた扉に顔面から突っ込むと言うコントみたいな事を実行してしまいました……

 

「イタタ……」

 

「着替え中は何時も外に居るのに、何で今日は入ってこようとしたんだか……」

 

 

扉の向こうで一夏様が呆れてる様子が良く伝わってきました……考え事してても隙は無いんですね……着替えを見られるチャンスだと思ってたのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須佐乃男に何か悩んでる事は見破られたようだったが(別に隠しては無かった)、思考を読まれるのはマズイかと思って強めにブロックをかけておいたのが功を奏したようで、須佐乃男は俺が何で悩んでるのかは分からなかったようだ。

 

「別に知られても良いんだが、クラスメイトの名前が出てこないなんて事で悩んでるなんて須佐乃男が知ったらここぞとばかりに馬鹿にしてくるだろうし、テストの事で悩んでると思ってたから聞かなかったんだがな……」

 

 

実際は俺が何か悩んでるようだが理由が分からなくて悩んでたんだが、そんな事で悩んでる暇があるのなら自分のテストの点数を気にしろよな……

ISである須佐乃男だが、ISに関する条約やら決め事などはまったく知らないようで、本音が真っ青な顔をしている隣で同じように青い顔をしていた……

 

「(授業を聞いていない、ISである須佐乃男は兎も角、授業を聞いている本音と、ISを乗り回しているマドカが条約や決まり事などを覚えて無いのはマズイんじゃないのか?)」

 

 

国同士で定められた条約と、学園で設けられた決まり事を確認するためのテストなのだが、そもそも縛られる側では無い須佐乃男と、条約無視の組織に居たマドカ、難しい事は全部姉任せだった本音と、身近にコレだけの問題児が居たとは思っても見なかった……

 

「それに加えて、エイミィも結構ヤバそうな雰囲気だったし、クラスの1/3は勉強会に参加したいと言ってるし、条約の全項と学園の特記事項全部覚えるのって大変なのか?」

 

 

それに加えて各国で細々とした違いのあるISに対する制限なども問題になるのだろうが、そんなの丸暗記しとけば如何とでもなると思うんだけどな……

 

「まぁ、放課後になれば分かるか……」

 

 

昼休みにちょっとしたミニテストを作って、皆がどれくらいヤバイのか確認してから教え方を考えよう。

 

「一夏様、今日は着替えの時間が長いですね?」

 

「ん?……あぁスマン、とっくに終わってる」

 

「なら入れてくださいよ!?」

 

「だから謝っただろ」

 

「締め出し喰らった私の気分になって謝ってくださいよ!」

 

「締め出しって……何時もの事だろ」

 

「何時もは顔に衝撃は受けませんよ!」

 

「それはお前が気を抜いていたからだろうが……」

 

 

俺は何時も通りドアを閉めただけなのだから……それにぶつかったのまで俺の所為にされたらたまらんぞ。

 

「兎も角、実習前に気分が最悪になっちゃいましたよ!」

 

「気分屋の専用機って如何なんですか、束さん……」

 

 

会話出来るのはありがたいが、こうやって気分のふり幅が大きいのは面倒なんだが……操縦する俺の身にはなってくれないんだよな、この専用機は……

 

「遅刻して織斑先生に叩かれるのも癪だし、とりあえずはグラウンドに出るぞ」

 

「分かりました」

 

 

返事は何時も通りだったが、声に含まれるイライラは確かに感じられるくらい溜まってるようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織斑君に相談して良かった……

勇気を出して話しかけて、少しでもアドバイスをもらえればと思ってたんだけど、まさかその後で勉強会の誘いがあるとは思って無かった。

 

「(鷹月さんが聞いてきたけど、きっと織斑君も居るんだろうな)」

 

 

ここ数日で、織斑君と鷹月さんの仲はもの凄く良くなったと隣の席で篠ノ乃さんがブツブツと言っているのを聞いた……

 

「(織斑君は彼女が居るし、鷹月さんもそれを知ってるんだから、そう言った関係では無いだろうし、篠ノ乃さんたちが気にしすぎなだけだよね)」

 

 

ブツブツと言っていた篠ノ乃さんに同調するように、オルコットさんやデュノアさんもブツブツ言ってたし、ボーデヴィッヒさんは本人に直接聞いていた。

 

「(織斑君も大変なんだよね……)」

 

 

唯一の男性操縦者がクラスメイトになる……その事を知ったのは入学直前だったし、前情報では怖い雰囲気の男の子だと聞いていたので、そんな男の子と同じクラス……しかも運が良いのか悪いのか、その男の子は私の席の隣だったのだ。

 

「(始めは怖いとしか感じなかったけど、時間が経つにつれて雰囲気が変わったみたいなんだよね)」

 

 

初日に篠ノ乃さんやオルコットさんに対しての物言いを見て、本当にこの人は怖い人なんだなと思ってしまったのだが、それ以外の時に織斑君を見た印象は、篠ノ乃さんやオルコットさんに対してもの凄いプレッシャーを放っていた男の子と同じ人だとは思えないくらい優しい雰囲気を醸し出していたのだ。

 

「(後から聞いたら、会長さんや布仏先輩は彼女らしいから、そのおかげで織斑君の雰囲気も違ったんだろうな)」

 

 

私は何時しか織斑君の事を観察していたのかもしれない。クラスメイトとして見る限り、織斑君は付き合いやすい人では無いのだろうが、1度仲良くなればそれなりに楽しい思いは出来そうな人だと言う結論に至った。相川さんや夜竹さんがいい例だろう……

 

「(あの2人は織斑君と結構話してるし、織斑君から話しかけてくる数少ないクラスメイトだもんね……)」

 

 

3ヶ月隣に座っている私には、織斑君から話しかけられた記憶など無い。昔から影が薄いと言われ、ずっと女子としか付き合ってこなかった私に、男の子……しかも世界的に有名な男の子との話し方など分からなかったのだ。

 

「(織斑先生の弟ってだけでも恐れ多いのに、篠ノ乃博士とも知り合いで、しかもその2人をしかれる唯一と言ってもいい存在だもんね……)」

 

 

織斑君がその2人を叱ってるところを直接見た訳では無いが、妹の篠ノ乃さんがそんな話をしてるのを耳にしたのだ。

当然直接聞いたのではなく、ただ何となく座っていた隣でそんな会話が聞こえてきただけなのだ。

 

「(私は、織斑君以上に交友関係が狭いんだろうな)」

 

 

織斑君が交友関係の狭さを気にしてるのも、偶々隣に座っている時に話してるのを聞いたが、他クラスに知り合いが居るだけで十分私より交友関係が広いと言える。私なんて他クラスに知り合いはおろか、声を掛けてくれる人すら居ないのだから……

 

「(部屋も何故か1人部屋だし、ルームメイトが居る織斑君が羨ましいよ)」

 

 

彼女さんたちと一緒の部屋らしいのだが、だからと言って良く言われている思春期男子の暴走などはまったくないようだ……コレも偶然隣で会話していた布仏さんから聞いたのだが。

 

「(織斑君って良く分からない人だよね……)」

 

 

とてつもなく強い人なのに、彼女さんたちには勝てないようだし、織斑先生以上のIS操縦技術を持っているのに、普段はその片鱗すら見せてくれない。

 

「(きっと織斑君くらい高みに行くと、色々と大変なのかな?)」

 

 

私みたいにその他大勢で終わる人生ではなく、織斑君の人生はこの世界の基盤を揺らがす事違い無いのだから……

 

「(そう考えると、私はその世界を変えるかもしれない人と知り合いなんだよね……これってきっと凄い事なんだろうな)」

 

 

でも、近い将来織斑君と知り合いだと言っても誰も信じてくれないんだろうな……こんな地味で影の薄い私が織斑君と知り合いだなんて、何の冗談だと笑われるのがオチだろう。

 

「織斑君よ!」

 

「相変わらずカッコいい……」

 

「私、話しかけてみようかしら」

 

「無駄無駄、話しかけても軽く流されるわよ」

 

「凰さんは会話出来てるみたいだけど?」

 

「あの人は昔からの知り合いみたいだしね」

 

「クラスの違う私たちなんて、きっと名前すら知らないんだろうな……」

 

 

織斑君って、凄い人気なんだな~……改めて思うと凄い事なんだよね。女性にしか動かせないはずのISを動かし、既に何処の国家代表よりも強いとの噂まで出回っている程の人物、そんな人と話せただけでも私は幸せなのかもしれないな。

 

「(高望みしても意味無いから……)」

 

 

きっと織斑君は私の名前なんて興味無いんだろうな……自己紹介もまともにしてないし、会話すら間々ならない私なんて眼中に無かっただろうし……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドに出て、2組の女子が遠巻きに俺の事を見ているのは何時もの事だ……声を掛けてくれれば此方もありがたいのだが、彼女たちは俺の事を勝手に高みの存在だと決め付け話しかける事を諦めているようなのだ……

 

「(俺の何処が高みに居る存在に見えるんだか……)」

 

 

別に偉ぶってる訳でも、高圧的にしている訳でも無いのだが、何故か話しかけ辛いようなのだ……

 

「(気にしても仕方ないよな……女子高に1人男子が居るんだから、話しかけ辛いのは当たり前だもんな……)」

 

 

忘れがちになってるが、このIS学園は女子高なのだ……てかISを動かせるのは女性だけなのだから、女子高と表現しなくても女子しか居ないのは分かりきっている事なのだが。

 

「(もし知り合いが居なくていきなりこんな場所に入れられたら、俺は如何なってたんだろうか……)」

 

 

きっと唯一の知り合いだと言える篠ノ乃の存在をありがたがったかもしれないな……そんな事はきっと天地がひっくり返ってもありえないど断言出来るのだが……

 

「(その状況にならなきゃ分からないよな……)」

 

 

今の状況に当てはめて想像しても意味は無い……その状況に取る行動など、その状況にならなきゃ分からないからな……

 

「織斑兄、日下部、考え事か?」

 

「……ん?」

 

 

いつの間にか俺の目の前に立っている織斑先生……もう授業が始まっていたようだ……ん?

 

「そうか、日下部さんか……」

 

「それが如何かしたのか?」

 

「いえ、何でも無いです」

 

 

思い出した、彼女は日下部香澄さんだ。今朝から引っかかっていたものがすっきりして、俺は織斑先生に心の中でお礼を言った。

 

「考え事も良いが、もうチャイムは鳴っているんだ。さっさと準備しろ」

 

「そんな事言われましても、俺は須佐乃男以外は動かせませんよ」

 

「なら、さっさと須佐乃男を展開するんだな」

 

「分かりました」

 

 

俺は須佐乃男の傍に行き、展開するために集中した……なにやらじっと見られてる気もするが、今はそんな事を気にしてる場合では無いのだ。

 

「(それに、多分日下部さんだろうしな)」

 

 

織斑先生に叩かれて涙目になっているであろう日下部さんが、同じく考え事をしていても叩かれなかった俺を恨みがましく見ているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織斑先生に叩かれ、私は未だかつて経験した事の無い痛みに戸惑っている。同じ様に考え事をしていた織斑君は、織斑先生に叩かれる事無く須佐乃男を展開している……

 

「(羨ましいけど、織斑君ならコレくらいの衝撃なら平気なんだろうな……)」

 

 

織斑君は織斑先生以上の攻撃力を有していると新聞部の黛先輩が書いた校内新聞に載ってたし(検証はしてないみたいだったけど)、布仏さんが話していたのを聞いた限り、その事は事実のようだし。

 

「(それにしても織斑君、何か小さい声でつぶやいて頷いてたけど、何を言ってたんだろう……)」

 

 

織斑先生が前に立ってるのにも気付かないくらい集中して考え事をしていたみたいだし、よっぽど重要な事を考えてたんだろうな。

 

「(私みたいな人間には分かりえない事も織斑君なら考えてるだろうし、後で聞いてもきっと分からないだろうな……)」

 

 

私は漸く痛みが引いてきた頭を抑えて、クラス毎に分けられたグループの下に移動する事にした。

 

「(私とグループになるのは誰だろうな……)」

 

 

普段は自分たちで決めるのだが、今回は専用機持ち1名に訓練機参加8名を織斑先生が決めたらしい……2組には専用機持ちが1人しか居ないので、1組の専用機持ちが2組の生徒も担当する事になったようだ。

 

「(出来る事なら織斑君に担当してほしいな……)」

 

 

淡い希望を抱くくらいなら、織斑君もきっと許してくれるだろう。実際に手取り足取り教えてもらえば天にも昇る気分なのだろうが、そんな事が起こる訳無いのだ……

 

「このグループはコレで全員か?」

 

「え?」

 

 

集合場所に漸く着いた私の耳に入ってきた声は男の子の声だった……この学園に男の子は1人しか居ない……

 

「あ、私もです……」

 

「日下部さんもか」

 

「あ、はい……」

 

 

織斑君、私の名前知ってたんだ……ちょっと嬉しいな。

名前を知ってもらってるってだけなのに、私はもの凄い嬉しかった。私って結構簡単なのかもしれないな……




顔は恐らく画像検索すれば出てきます。名前はテキトーです……

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