もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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勉強会まで行かなかった……


風呂場と寝室での攻防

一夏さんがデートの計画を練るなんて……こんな事が起こるのなら一夏さんには定期的に小さくなってもらった方が良いのでしょうか?

 

「デートも良いけど、今は私たちとお風呂なんだよ~?」

 

「知ってますが……」

 

「おりむ~、反応薄いよ~」

 

「はぁ……」

 

 

一夏さんは私たちの水着姿を見ても興奮する素振りも無く、何時も通り冷静な眼差しで私たちを見ています。お嬢様や本音の水着姿でもドキドキしないのなら、私の水着姿など興味無いのでしょうね……

 

「一夏、誰に洗ってもらいたい?」

 

「それも交代でやるつもりか?」

 

「毎日は駄目って言ったけど、2日に1回なら良いよね?」

 

「……3日に1回で」

 

「良し!」

 

 

一夏さんは週1とでも言いたかったのでしょう、とてつもなく苦い表情で3日に1回の条件を出してました……でも、それだけ妥協してくれているのは嬉しいですね。

 

「それじゃあ今日は誰が一夏君を洗う~?」

 

「普段一夏にお世話になってる人順は?」

 

「それだと皆だよ~」

 

「じゃあ助けてもらってる順は?」

 

「それだと虚様ですかね」

 

「私?」

 

「「ああ~」」

 

「「?」」

 

 

須佐乃男が言った事に、簪お嬢様とマドカさんは納得し、お嬢様と本音は首を傾げました。貴女たちがしっかりと仕事をしてくれれば私は一夏さんに助けてもらう事も無いのですがね。

 

「多分お世話になってるのも虚さんだと思うよ?」

 

「でも、お姉ちゃんや本音も十分お世話になってるよ」

 

「あれはお世話なのでしょうか?」

 

「「う~ん……」」

 

「何々、何の話?」

 

「私も知りた~い!」

 

 

本人たちは何の話なのか理解していないようで、自分たちの何を話し合ってるのか興味津々の様子……一夏さんも呆れてますよ。

 

「それじゃあ今日は虚ちゃんが一夏君を洗うって事で!」

 

「一応確認しますが、背中ですよね?」

 

「全身に決まってるでしょ♪」

 

「出てけ!」

 

「いやん、冗談よ」

 

「次言ったらたたき出しますからね」

 

「ちょっとした冗談じゃない」

 

「たちが悪すぎます」

 

「そうかな~……」

 

 

お嬢様の冗談に振り回されて、一夏さんは若干疲れている様子……本当にご苦労様です。お嬢様の冗談に付き合えるのは一夏さんくらいしか居ませんので、これからも迷惑を掛けると思いますが見捨てないであげてくださいね。

 

「ハァ……」

 

「おりむ~、ため息はダメだよ~」

 

「ん?……完全に無意識だった」

 

「もう癖になってるんじゃない?」

 

「かもしれないな……」

 

「一夏様は心労の多い日々を過ごしてますからね」

 

「お前も原因の1つなんだが……」

 

「さて、何の事やら」

 

 

一夏さんの心労の一旦は間違いなく私たちでしょうね……一夏さんはそんな事言いませんが、私たちと一緒に居る時に一夏さんはため息を吐く事が多いので、やはり原因の一旦は私たちなのでしょうね。

 

「じゃあ虚さん、背中お願い出来ますか?」

 

「ハイ喜んで!」

 

「……誰の真似です?」

 

「さぁ……」

 

 

何故このフレーズが出てきたのかも分かりませんし……自然とこのフレーズが頭に出てきたのですが、何故出てきたのか私にも分かりません。

 

「虚ちゃん、一夏君に抱きついちゃえば?」

 

「怒られますよ!」

 

「おね~ちゃんなら大丈夫じゃないかな~?」

 

「……何で?」

 

 

嫌な予感を感じつつも、本音の言い分を聞く事にした……どうせろくな事言わないんでしょうがね。

 

「だっておね~ちゃんが一番平らに近いから~!」

 

「本音!!!!」

 

「ほえ~?」

 

 

お風呂場なので声が良く響いた……本音を怒鳴ったので室内にその音が反響してしまったのだ。

 

「良く響いたね~」

 

「お湯も揺れてますね~」

 

「虚さんもあんなに大きな声が出るんですね」

 

「でも、今のは本音が悪いと思う」

 

「何で~!?」

 

 

私の出した声で色々と楽しんでいるお嬢様と須佐乃男、私があそこまで大声を出せるとは思って無かったマドカさん、そして本音が言った事を理解して本音が悪いと言ってくださった簪お嬢様……一夏さんは目を瞑ったまま何の反応も示していません。

 

「本音、虚さんに謝れ」

 

「え~っと、ゴメンね~」

 

「もう良いです……」

 

 

一夏さんが本音に向かってちょっとだけ怒った風に声を掛けると、本音は素直に私に謝ってくれました。やはり一夏さんに怒られるのが怖いのでしょうか。

 

「それじゃあ一夏さん、背中を洗わせてもらいますね」

 

「そんな畏まられても……気を楽にしてください」

 

 

そんな事を言われても……この状況で気を楽に出来る剛の者が居るのなら、それはきっと織斑先生並に強い方だと思いますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本音が虚さんに言った事は、姉妹であっても侮辱に当たると思った。

実際には如何なのかは知らないが、姉妹でも言われて嫌な言葉くらいあるだろう……本音は無邪気に言い放ったが、虚さんは相当心にダメージを負っただろう。だから俺も少し強めに本音に注意したのだ。

 

「(でも、何で女の人って大きさを気にするんだ?)」

 

 

前にも言ったのだが、俺は大きさは気にしない。だからと言って他の事を気にするのかと言われてもそうではないのだが……

 

「(弾に、『もう少し女体に興味持てよ!』と言われたが、あんな本を見て興奮する気持ちが分からん)」

 

 

中学の頃に弾と数馬に引っ張られて見せられてそう言う本にも、興奮はせずに嫌悪感を抱いたんだっけか……あんなのの何処が良いんだか……

女性恐怖症とまでは行かなくとも、あの時の俺は千冬姉と束さんの所為で色々大変だったからな……少なからず女性に対して苦手意識があったのかもしれない。

 

「(それに、虚さんは大きさは無いが、その代わりもの凄い綺麗な印象を受けるんだがな)」

 

 

整った体型とでも言うのだろうか、虚さんはそう言った印象を受ける身体つきをしてると思うんだよな……じっくり見た訳では無いので、思うとしか言えないのだがな。

 

「(もちろん、そんな事を言える訳無いんだが……)」

 

 

虚さんだけを褒めるのなら何とか出来るのだが、この場には他にも彼女が居るのだ。私も褒めてとか言われるに違い無い。

 

「(今度2人きりの時にでも言ってみるか)」

 

 

女の人が考える理想の体型ってのは良く分からないが、男はそこまで大きさを求めないと思うんだよな……

 

「(弾は兎も角、数馬は『大きさより感度だ!』とか、訳の分からない事を大声で言って女子たちに袋叩きにされてたし)」

 

 

結局あの意味は未だに分からない……弾や数馬に聞いても教えてくれないし、まさか女子に聞くわけにもいかないからな……俺だって袋叩きにはされたくないのだ。

 

「え~っと一夏さん……」

 

「何です?」

 

「その、痛くしないようにしますね」

 

「刀奈さんや本音じゃないんですから、虚さんを信じてますよ」

 

「///」

 

 

何故照れる?

俺は当たり前の事を言っただけなのだが、今の言葉の何処に照れる要素が含まれているのだろうか。

 

「やっぱり、一夏さんの背中は大きいですね」

 

「そうですかね?」

 

 

自分の背中がどれくらい大きいのかなんて知らない。身長に比例するのなら少なくとも弾や数馬よりは大きいだろうし、筋肉も関係するのならこれまた同様に2人よりは大きいだろう。ISを使うのには結構鍛えなきゃいけないからな。

 

「私の父よりも大きいですよ、きっと」

 

「故人と比べられても分かりませんよ……それに、きっと俺のほうが小さいです」

 

 

虚さんと本音の父親は、俺が更識で世話になる前に亡くなったそうだが、写真を見せてもらった限りでは俺よりも大きい背中をしてると思えるくらい貫禄のある方だった。

 

「いえ、きっと一夏さんの方が大きいと思います。それにきっとお嬢様も同じ事を聞かれれば一夏さんの方を選ぶと思いますよ」

 

「………」

 

 

先代の楯無さんは小柄だったが、貫禄は十分の人だったし、そんな人の背中が小さいと思えないんですが……見た目は兎も角、何百何千の部下を引き連れていた人の背中は、きっと大きいものだろうな。

 

「終わりました」

 

「ん?」

 

「背中洗い終わりましたよ」

 

「ああ、ありがとうございます」

 

 

考え事をしてた所為か、一瞬虚さんが何を言ったのか理解出来なかった。そっか、背中洗ってもらってたんだっけか。

 

「………」

 

「虚さん?」

 

 

洗い終わったのにもかかわらず虚さんは俺の背中をじっと見ている……何かまだあるのだろうか。

 

「ッ!」

 

「!?」

 

 

何かを決心したのだろう、虚さんは勢い付けて俺の背中に抱きついてきた。小さいながらもしっかりと女性特有のやわらかさを俺は背中に感じ、少しドキドキした。

 

「な、何やってるんですか!?」

 

「良いじゃないですか。どうせ私は小さいんですから」

 

「そう言う事じゃなくてですね!……あと、そこまで気にする必要はないと思いますが」

 

 

しっかりと感触ありますし……この状況で少しも興奮しないほど枯れてる訳では無いのだ。虚さんだってしっかりと女性なのだし(当たり前だ)、布1枚挟んで抱きつかれるとそれなりに思うところがある訳でして……

 

「わぁ~一夏君が少し赤くなってる~!」

 

「おね~ちゃんのおっぱいの感触で興奮してるの~?」

 

「お嬢様!?」

 

「本音、そんな事を言うもんじゃない!」

 

 

からかいに来たのか、唯単に羨ましがってるのかは分からないが、刀奈さんと本音が今の状況を口にした所為で(おかげで?)、俺は冷静さを取り戻した。

 

「虚さん、離れてくれるとありがたいんですが……」

 

「やっぱり嫌なんですね……」

 

「そうじゃなくってですね……嬉しいですよ。でも、これ以上抱きつかれてるとさすがに男として……」

 

「?……!?」

 

「あまり見られたく無いんですが……」

 

「ゴメンなさい!」

 

 

こう抱きつかれて反応しない訳じゃ無いし、俺だって彼女に抱きつかれて悪い気はしないのだが、理性がもっている間に離れてほしかったのが本音なのだ。

 

「へぇ~一夏君でもこうなるんだ~」

 

「前の混浴の時はなってなかったよ~?」

 

「きっと緊張してたんですよ」

 

「一夏の……ゴクリ」

 

「簪!?」

 

 

若干キャラがおかしくなった気もするんだが……簪ってそんなキャラじゃなかったと思うんだが……のぼせてるんだろう。俺はそう決め付ける事にした。そのほうが俺の精神衛生上楽だからな……

 

「俺は先に出ますね」

 

「ダ~メ」

 

「これから一緒に入るんだよ~」

 

「お兄ちゃんと一緒なんだから楽しまないと!」

 

「一夏、私が抱きついても反応してくれるの?」

 

「だから簪、キャラがおかしいってば!」

 

「一夏様、もう少し苦労しそうですね……」

 

「一夏さんの宿命なのでしょうね……」

 

 

キャラ崩壊中の簪を宥めながら、須佐乃男と虚さんに同情された事に物悲しさを感じた。同情してくれるなら少しくらいは苦労を肩代わりしてくれても良いじゃないですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏君を堪能したお風呂から上がり、私たちは寝る事にした。

 

「それじゃあ一夏君と一緒に誰が寝る?」

 

「は?」

 

 

一夏君に内緒でもう1つ決めていた事、もっと仲良くなるためには一緒に寝る事も有効だと思うのよね~。

 

「おね~ちゃんは背中流したからダメだよ~」

 

「仕方ありませんね……」

 

「お姉ちゃんもこの前一緒に寝たばっかでしょ」

 

「あれもカウントするの!?」

 

 

あれは『私が一夏君のベッドに入った』のではなく、『一夏君が私のベッドで寝てた』んだけど……まぁ一緒に寝たのには違い無いし、今回は諦めましょうか。

 

「分かったわよ……」

 

「何で一緒に寝るのが前提で話が進んでるんですか!」

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

「いや、その『何言ってるの』みたいな顔で見られても……」

 

 

私たちが一斉に一夏君を見て同じ事を思ってたんだろうな、一夏君はまったく同じ顔だと言ってた。

 

「だって仲良くしたいじゃない?」

 

「それと一緒に寝るのにどんな関係が!」

 

「男女の仲は深まると思うけど?」

 

「はしたないですよ!」

 

「ただ一緒に寝るだけだよ~?一夏君は何を想像したのかな~?」

 

「だって寝るだけで止まらない人も居そうですし……」

 

「「「居る居る」」」

 

「「「?」」」

 

 

虚ちゃん、簪ちゃん、マドカちゃんが声を揃えて頷いてるが、私と本音と須佐乃男には意味が分からなかった。いったい何の事なんだろう……

 

「本当にただ一緒に寝るだけならまぁ、風呂と同じ周期で認めますが……」

 

「それじゃあ一夏君からの許可ももらったし、誰が一緒に寝る?」

 

「ジャンケンで決めよう!」

 

「かんちゃんがそれで良いなら私もそれで~」

 

「私も構いませんよ」

 

「お兄ちゃんと一緒に寝られるのなら、負けられない!」

 

「マドカ、お前ちょっと大げさじゃないか?」

 

 

一夏君がマドカちゃんを見て呆れてるけど、マドカちゃんは彼女じゃ無いんだけどな……兄妹のスキンシップとして捉えれば良いのかしら?

 

「「「「最初はグー!」」」」

 

 

かなり気合の入ってる掛け声、私も交ざりたかったわね……

 

「「「「ジャンケンポン!」」」」

 

 

簪ちゃんがグー、残りがチョキだ。

 

「勝った!」

 

「負けちゃった~……」

 

「まさか1回で勝者が決まるとは……」

 

「残念だな~……」

 

「次回は私と虚ちゃんも参加するからね」

 

「当然です!」

 

 

今回はしかたなく諦めたけど、次回も参加するななんて言わせないもんね。

 

「それじゃあ一夏、寝よっか?」

 

「ああ、そうだな……」

 

 

一夏君は何処か疲れた様子でベッドに足を運んでいる、何かそんなに疲れる事したのかしら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風呂には一緒に入ってもいいと思ってたが、まさか寝るのまで一緒になるとは思って無かったぞ……あんな期待の篭った目で見られたら断り辛い……てか断れない。

 

「(一緒に風呂に入るのだけでも結構勇気がいるのに、まさか一緒に寝るなんてな……3日に1回は疲れるの覚悟で生活するか……)」

 

 

普通寝ると言う行為は疲れを癒すためにする行為なのだろうが、これじゃあ疲れが増す可能性の方が高いぞ……

 

「(まぁ、簪が嬉しそうなのがせめてもの救いか)」

 

 

一緒に寝るのが相当嬉しいのだろう。簪はスキップしそうな勢いで浮かれている。

 

「ねぇ一夏」

 

「何だ?」

 

「虚さんよりも小さいけど、私のでも興奮してくれるの?」

 

「いきなりなんだ」

 

「だって!」

 

「前から言ってるが、俺は別に大きさは気にしない……てか他のもあまり気にしてないんだが……」

 

 

何かと刀奈さんと本音が煽るからな……虚さんも簪も気にしすぎな感があるんだよな……十分可愛いし魅力的な女性なんだから自信持てば良いのに。

 

「一夏ってはっきり言うよね///」

 

「あれ?」

 

 

もしかして声に出してたのか?

 

「さっきから虚ちゃんや簪ちゃんの事ばっか褒めて、私も褒められたい!」

 

「私も~!」

 

「一夏さん///」

 

「あはは……」

 

 

マドカが須佐乃男を見て乾いた笑いをした……まさか!

 

「お前、俺の思考を読んで声に出してたな!」

 

「何の事ですかね~」

 

「誤魔化す気無いだろ、お前は!」

 

「私はただ代弁してあげただけですよ~だ!」

 

「……何で若干拗ねてるんだ?」

 

「別に、私の事を褒めてくれないからとかじゃ無いですからね」

 

「……褒めてほしいのか」

 

 

須佐乃男は態度ではっきりとそう言っている……褒めろって言われてもな。

 

「刀奈さんや本音だって十分可愛いし、須佐乃男だって人気高いぞ?」

 

「一夏君が可愛いって言ってくれた!」

 

「おりむ~大好き~!」

 

「人気って誰のですか!」

 

「誰のって、お前が人間の姿を……」

 

「メタ発言は禁止です!」

 

 

う~む……他に褒める所はあるのか?

 

「頼りにはなるが、いざ褒めろって言われるとすぐには出てこないな……」

 

「良いんです、どうせ私には褒める所なんて無いんですよ~だ……」

 

「拗ねると意外に可愛らしいんだが……」

 

「///」

 

「あれ?」

 

 

何故照れる……

 

「お兄ちゃんって意外とはっきり言うよね」

 

「しかも無意識で女の人が喜ぶ事を言っちゃうんだから……これはモテるのも仕方ないね」

 

「まぁ一夏だもんね」

 

「また声に出してたか?」

 

「「「「うん」」」」

 

「そうですね」

 

 

如何やら思考が駄々漏れのようだ……しかも今回は須佐乃男経由ではなく直接口に出てたようだ。

 

「一夏様が可愛いって言ってくださいました……」

 

「お兄ちゃん、私だけ褒めてもらってないよ!」

 

「お前は義妹だろうが……」

 

「良いじゃん!ついでだよ」

 

 

ついでっておい……

 

「義妹って如何やって褒めれば良いんだ?」

 

「思った事そのまま言って褒めてくれれば良いよ」

 

 

思った事ねぇ……

 

「(俺に対しては)素直で良い子だからな。何時も助かってる」

 

「だってお兄ちゃん大好きだもん!」

 

「はいはい……」

 

 

もしマドカに尻尾があったら勢い良く、もしかしたらブンブンと音をたてて尻尾を振ってた事だろう……こう言う所も可愛いのだがな。

 

「もう疲れた……寝ませんか?」

 

「うん、すぐ寝よう!」

 

 

何故簪が意気込む……あぁ、一緒に寝るんだっけか。

 

「今日は一夏君に褒めてもらったし、一緒にお風呂も入ったから気分良いわ~」

 

「良く寝れそうだよ~」

 

「本音は何時もグッスリじゃない」

 

「そうですね」

 

「それでは、電気消しますね」

 

 

須佐乃男が部屋の明かりを消し、それぞれが自分のベッドに入った中、簪のみが自分のとは異なるベッドに入った……俺、今日寝れるのだろうか。




次回こそは勉強会に行くと思います

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