もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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まさかこんなに続くとは……


いちか君、着替える

「では、次はアリーナで実習を行う。織斑兄は須佐乃男と共に早急に更衣室に移動するように」

 

 

座学の授業が終わり、千冬様に一夏様と更衣室に行くように命じられた。一夏様は何を言われたのか分からないのか、座ったまま足をぶらぶらと揺らしています……本当に可愛らしいですね。

 

「一夏様、急ぎましょうか」

 

「どこにいけばいいのか、わからないよ?」

 

「私が連れて行ってあげますから、しっかりと手を握っててくださいね」

 

「うん、わかった!」

 

 

可愛いですね~……おっと、一夏様の可愛さに我を忘れるところでした。ゆっくり眺めていたいのは山々ですが、千冬様に叩かれるのは御免ですよ。

 

「それでは行きます」

 

「ばいば~い!」

 

 

クラスメイトに手を振り、クラス中にキュン死しそうになる女子を多数出した小さい一夏様、この姿でも女性人気は高いようですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お兄ちゃんが手を振り教室から遠ざかって行ったが、クラスの中にはお兄ちゃんの事で頭がいっぱいな女子が沢山居る。

 

「か、可愛かったね~」

 

「私に手を振ってくれた」

 

「違うわよ、クラス全員によ」

 

「でも、その中に私は含まれている。つまり織斑君は私に手を振ってくれたのよ」

 

「アンタの解釈って凄いわね……」

 

「でもそう考えると、私も織斑君に手を振ってもらった事になるのか……」

 

「何だかそう考えるだけで幸せになってきた」

 

「私も」

 

 

お兄ちゃんに手を振ってもらえるだけで幸せになれるなら、私もお兄ちゃんに手を振ってもらおうかな……でも、私はそれ以上を望める立場に居るのだ。

今のお兄ちゃんに怖がられてない生徒は、そう多くない。クラスメイトでも今のお兄ちゃんが警戒心を持たずに接しれるのは鷹月くらいか……後は私と本音と須佐乃男。山田先生も大丈夫そうだったが、お兄ちゃんじゃなくって山田先生の方が心配になるので、万が一でも頼るのはやめておいたほうが良さそうね……

あの女は今のお兄ちゃんに怖がられてるので、近づいたら泣かれるかもと考えて傍に来ないだろう……いい気味だ。

 

「マドマド~、何考えてるの~?」

 

「別に、お兄ちゃんの事でちょっと気になる事があっただけよ」

 

「気になる事~?」

 

 

私が色々と考えてたら本音に話しかけられたので、私は咄嗟に別の事を本音に言った。お兄ちゃんの事を考えてたのは本当だし、気になる事があるのも事実なので、これは嘘と言うのだろうか。

 

「今の姿でISに乗ったとして、身体にかかるGに耐えられるのかって」

 

「う~ん……多分平気だと思うよ~」

 

 

本音は少し考えた後、何時もの明るさで言った。何か根拠があるのだろうか?

 

「ちっちゃくなっても、おりむ~はおりむ~だし、そもそもあの姿で無茶はさせないでと思うよ~」

 

「小さくなった分、自分で制御出来ない場合も考えられるだろうが」

 

「そうかな~?」

 

 

本音はその考えは無かったのか、私が指摘した事については何も考えて無かったみたいだ。

 

「普段のお兄ちゃんは、何重にも自分の力に枷をつけ、さらに出せる力の内のまた少ししか出していなかった。それが小さくなった事によって、制御出来なくなる可能性だって十分にあるんだぞ」

 

「その時は、須佐乃男が何とかするでしょ~。おりむ~の専用機なんだし、普段のおりむ~の力の出し方は分かってると思うよ~」

 

「そう上手く行くかな……」

 

「大変になったら私もマドマドも居るんだから~、最悪の事態にはさせないでしょ~?」

 

「当たり前だ!」

 

 

お兄ちゃんに万が一な事が起ころうと、全力で助けるに決まってるじゃないか。本音は私の答えを聞いて満足そうに1つ頷いた。

 

「だから、大丈夫なのだ~」

 

「私は兎も角、本音は何だか心配なんだが……」

 

「ひっどいよマドマド、私だってやるときはやるんだよ~!」

 

「イマイチ信じられないが……」

 

「大丈夫!ボロ舟に乗った気分で任せなさ~い!」

 

「沈みそうなんだけど?」

 

「あれ、泥舟だっけ?」

 

「大船でしょうが!」

 

「そうそう、大船に乗った気分で任せてよ~」

 

 

信じて良いのだろうか……本音は任せろと言っているが、それを全面的に信じても平気なのか、私には判断出来ない。

いざとなったら私だけでもお兄ちゃんを守れるようにしておかなきゃ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏様の手を引いて更衣室を目指していたのですが、途中で上級生に囲まれてしまって身動きが取れなくなってしまいました。

 

「本当に小さくなってるんだ~」

 

「可愛い~」

 

「写真1枚だけ撮らせてね~」

 

 

あれは新聞部の黛先輩、後で虚様にバレて怒られても知りませんよ。

 

「スミマセン、次は織斑先生の実習なので、遅れると我々が叩かれるのと、理由を言えば皆様も織斑先生の処罰対象に成りかねませんので、通していただけませんか?」

 

「織斑先生に叩かれるのは嫌だな~」

 

「でも、もう少しこの織斑君を見てたいんだよね~」

 

「今度はこんなポーズを取ってくれない?」

 

「黛先輩も、あんまりやり過ぎると虚様に告げ口しますよ」

 

「それだけは勘弁して!!」

 

「うわっ、おおきなこえだね~」

 

 

黛先輩の大声に、一夏様が驚いたんですが、すぐに楽しそうに笑ったので安心しました。泣かれたらあやせる自信がありませんので……

 

「それでは、私たちはもう行きますので」

 

「またね~」

 

 

一夏様は教室でクラスメイトにしたように大きく手を振って先輩たちに別れを告げました。無邪気な一夏様って、何だか新鮮で良いですね。

 

「織斑君、また後でね~」

 

「絶対会いに行くからね~」

 

「これはビジネスチャンスの予感……」

 

 

誰か1人おかしな事を言っていた気がしますが、後で虚様に言っておけば万事解決するでしょうし、今はそれよりも更衣室に急がなくては!

 

「少し走りますよ」

 

「わかった~」

 

 

今の一夏様のスピードは分かりませんが、元々の一夏様は軽く音速を超える方ですので、少しくらい早くても大丈夫でしょう。

 

「それでは、行きます!」

 

 

私はこれくらいなら平気だろうと思える最速で廊下を駆け抜けました(正確には浮いているので空中ですが)。手を繋いでいるので一夏様も一緒に移動してるのですが、別段騒ぐ事も焦る事も無くついて来ている様子です。私は不思議に思い後ろを振り返りました。そこには……

 

「わ~い!」

 

「ええ!?」

 

 

私のスピードと同じ、いやそれ以上のスピードを出せそうな勢いで一夏様が空中を走っていました。

 

「もっとはやくできないの~?」

 

「出来ますけど、一夏様は平気ですか?」

 

「僕もへいきだよ~」

 

「しかし、如何やって空中を走ってるんですか?」

 

「え~っとよくわからないや~」

 

「そうですか。詳しい事は分からなくても、校則を破ってる訳では無いので、気にせず行きますよ!」

 

「おー!」

 

 

私が見た限りでは、一夏様は1歩毎に空気を蹴って空中を走っているようですが、そんな事を普通の人間が出来るはず無いんですが……小さくなっても一夏様は規格外の能力をお持ちのようです。

 

「もうすぐ更衣室ですよ、一夏様」

 

「そうなの~?じゃあもうはしらなくてもいいかな?」

 

「そうですね。少しスピードをおとしましょう」

 

「わかった~」

 

 

囲まれたにも関わらず、時間にはまだ余裕があります。やはり一夏様のスピードは凄いものでした。

 

「でも、僕『あいえす』なんてうごかせるのかな~?」

 

「大丈夫ですよ。一夏様は私の声が聞こえましたから」

 

「須佐乃男おねえちゃんのこえはみんなきこえてるよ~?」

 

「そうでは無く、頭に直接語りかける方法でも一夏様には聞こえましたので。ですから、何も心配要りませんよ」

 

「そうなんだ~」

 

 

一夏様は恐らく理解して無い様子でしたが、ISの知識が残ってるのでISを動かしても平気でしょう。それに、何かあっても私とマドカさんが居ますし、本音様もいざとなれば役に立つでしょうし。

 

「では一夏様、IS用スーツに着替えましょうか」

 

「僕、そんなのもってないよ?」

 

「そう言えばそうでしたね……」

 

 

普段から一夏様はIS用スーツに着替える事は無く、制服からジャージに着替えるだけでした。その事を一夏様に聞いたら――

 

「着替えれば防御力が多少は上がるんだろうが、あの格好はしたくない」

 

 

――と仰ってました。

確かに、遠目では全身ピッチリのタイツを着ているように見えますしね……

 

「それじゃあ動きやすい服にしましょうか」

 

「きがえ、もってないよ?」

 

「大丈夫です。私が出しますから」

 

「?」

 

 

一夏様は何を言ってるんだって顔で私を見ますが、私は色々と役に立つ能力を持っているんですよ?

動きやすい服となると、やはり体操着でしょうか?

普段はジャージと言っても、一夏様がご自身で買ってきたジャージですし、それなりにデザインも良いので着こなしてましたが、今の一夏様には体操着が似合いそうですし、それに耳も尻尾も残ったままですしね……

 

「出来ました!」

 

「すごいね~。でも、これおんなのこのふくだよね?」

 

「あれ、また失敗してしまいました」

 

 

雑念が入ったのか、体操着は女子用になっていました。上はTシャツなので変わらないのですが、下のショートパンツがピンク色になっています……今の一夏様に似合ってるのがまた微妙に嬉しいような、悲しいような……

 

「出し直す時間もありませんし、それで行きましょう」

 

「うにゅ~……はずかしいよ~」

 

「可愛い~!」

 

「ん?」

 

「いえ、何でも無いですよ。何でも……」

 

 

思わず声に出してしまいましたが、今の一夏様なら誤魔化すのもそう難しくありません。身振り手振りで誤魔化すと、少し考えた後に何も無かったように笑顔を向けてくれるのです。罪悪感がハンパ無いのですが……

 

「それでは、グラウンドに出ましょうか」

 

「やっぱりはずかしいよ~」

 

「平気ですって。皆さん何も言わないと思いますから」

 

「ほんと~?」

 

「本当ですとも!」

 

「須佐乃男おねえちゃんがそういうならしんじる」

 

「一夏様はいい子ですね~」

 

 

あの笑顔を向けられる度に、私は罪悪感に苛まれるのですが……ですが、それ以上にあの笑顔を向けられる事に私は喜びを感じています。

一夏様の手を取り、私は更衣室からグラウンドに続く廊下を歩きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドには、既にお兄ちゃんと須佐乃男以外が集まっている。別にお兄ちゃんたちが遅刻してる訳では無く、私たちが早く来すぎただけなのだ。

 

「アンタたち、一夏がちっちゃくなったって本当なの?」

 

「ああ、本当だ」

 

「鈴さんも、休み時間に来ると思いましたのに」

 

「アタシのクラスに情報が来たのは休み時間が終わってからよ」

 

「そうなんだ、僕は鈴が来ないのは興味が無いからだと思ったよ」

 

「アタシだって小さくなった一夏を見たいわよ」

 

「小さくなっても一夏は一夏だ。お前が気にしなくても良いんじゃ無いか?」

 

「あによ、箒だってさっきからそわそわしてるじゃない!」

 

 

このように他の生徒も大概同じ理由で同じ方向を見ている――お兄ちゃんが来るであろう場所をほぼ全員が見ているのだ。

 

「織斑君、どんな格好で来るのかな?」

 

「やっぱりISスーツかな?」

 

「でも、普段の織斑君はジャージだよ?」

 

「スーツ、持ってるのかな?」

 

「以外と普通の格好だったりして」

 

「普通って?」

 

「良くあるTシャツ短パンみたいな」

 

「子供姿の織斑君なら可愛いかもね~」

 

 

などと憶測が飛び交う中、教師であるあの女と一緒にナターシャ先生と山田先生も来た。まだ時間前なんだけど……

 

「やっぱり織斑先生もおりむ~が心配なんだろうね~」

 

「アイツにお兄ちゃんを心配する権利は無いよ」

 

「過去に何したって、織斑先生はおりむ~を心配するんだよ~」

 

「私は認めない、認めたく無い。アイツがお兄ちゃんを心配するなんて」

 

「血は繋がって無くても、やっぱり織斑先生はおりむ~のおね~さんなのだよ」

 

「本音がまともな事を言ってると、何だか雨が降りそうで怖いね」

 

「なんだよ~!」

 

 

本音に何か大人な意見を言われ、私は咄嗟に話しを誤魔化した。本音の言ってる事は理解出来るが、感情と言うものは頭では如何する事も出来ないのだ。

 

「あっ、織斑君が来たよ!」

 

「本当だ!」

 

「Tシャツ短パン……所謂体操着だね」

 

「でも可愛くない?」

 

「可愛いね~」

 

「あれ?」

 

「如何したの?」

 

「あの短パン……色がピンク」

 

「可愛い~!」

 

 

お兄ちゃんは須佐乃男に手を引かれ私と本音の傍に来た。私はお兄ちゃんの穿いている短パンに目をやり、即座に須佐乃男を問い詰めた。

 

「何でこんなものを穿いてるの!」

 

「いや~、普通の紺色を出そうと思ったのですが、雑念が入ってしまいましてこのように」

 

「おりむ~可愛いね」

 

 

お兄ちゃんは恥ずかしがってるのか、頭についた猫耳はペタンと下を向いている。か、可愛い……

 

「やっぱり須佐乃男が仕組んだの~?」

 

「仕組んだとは人聞きの悪い。ちょっと雑念が入ってこうなっただけですよ」

 

「本当~?狙ったんじゃないの~?」

 

「それは無いですよ~。狙ってやるならもっと可愛らしい格好をさせますよ」

 

「例えばどんな~?」

 

「そうですね~……絶滅危惧種のブルマとか如何ですか?」

 

 

なんてマニアックな……でも、見てみたいかも。

 

「そこは~ISスーツに似たスクール水着じゃない?」

 

「今のスク水はそこまで萌えませんよ?」

 

「何でお兄ちゃんにそんな服を着せようとしてるの!」

 

「だって、マドカさんだって見たいですよね?」

 

「それは……」

 

 

強く否定出来るだけの自信が私には無かった。お兄ちゃんの可愛らしい服装も見たいと思ってしまってる時点で、私は須佐乃男と本音と同類なのだ。

 

「それに~、想像するだけならおりむ~に害は無いよ~」

 

「そうですよ。私だって能力を使わなければ具現化はしませんし、想像するのは自由ですよ」

 

「そうなのかな……」

 

 

メフィストフェレスのように甘い誘惑をしてくる2人。2人の言葉に乗れば気持ちは楽になるが、お兄ちゃんが可哀想だ。

 

「?」

 

「っ!」

 

 

か、可愛い……服は男女共通だが、色合いが完全に女なので、小さくなった事と併せるとしらない人なら女の子と間違えるかもしれない。

 

「マドマドも妄想しようよ~」

 

「意外と楽しいですよ?」

 

「でも……」

 

「それに、周りでも同じようにやってますよ?」

 

「え?」

 

 

須佐乃男に言われ、私は周りを見た。そこには2人と同じようにお兄ちゃんを見て妄想している生徒が多数いた。

 

「それに~織斑先生も同じ事してるよ~?」

 

「は?」

 

 

更に奥に目をやると、あの女がお兄ちゃんを見ながらだらしなく顔を緩ませている……私も2人の言葉に乗ると、あんな顔になるのかしら……

 

「千冬様は兎も角、山田先生まで妄想してるのは如何なんでしょうか」

 

「山ちゃんは完全におりむ~の魅力に取り付かれちゃったね~」

 

「で、でもそろそろ授業も始まるし、妄想してる時間は無いんじゃ……」

 

「妄想するのに時間を気にしちゃ駄目だよ~」

 

「まともな顔して頭の中では……と言うヤツですよ」

 

「それって男子に使われる言葉じゃないの?」

 

 

思春期男子の頭の中を表現した言葉だと思ってたけど、女子にも使われるんだな……でも、私は仲間には入りたくない。

 

「楯無様と虚様と簪様のために、私のメモリーに保存しておきましょう」

 

「私にも頂戴ね~」

 

「ちょっとほしいかも……」

 

 

今の格好のお兄ちゃんの写真は、それはそれで手に入れたい……でも、そうすると仲間入りしちゃうし、私は如何すれば良いのだろうか。

 

「ねえねえ、そろそろはじまるんじゃないの?」

 

「そうだね~。一夏君はこっちに来て準備しようね」

 

「は~い」

 

「あ、あれ?」

 

 

お兄ちゃんは時計を見てナターシャ先生に話しかけていた。確かにそろそろ始まるけど、私たちを放っぽっておいて、教師に話しかかるとは……確かにナターシャ先生は妄想してなかったぽいけど、私だって我慢してたんだよ?

 

「織斑先生、山田先生も。そろそろ時間ですので現実に戻ってきてください」

 

「ん?……ああすまない」

 

「スミマセン……」

 

「いったい何を妄想してたんですか?」

 

「一夏にメイド服を着させてた」

 

「私はミニスカポリスの格好を……」

 

「マニアック過ぎますよ……」

 

 

山田先生って意外とそうなんだ……てっきり真面目でまともな人だと思ってたのに、今日1日で印象がガラリと変わったわね……しかしメイド服か……同じ事を思いそうになったわ、危ない危ない。

いくら私が必死になって否定しようが、やはりあの女と私は血の繋がった姉妹なのだろう。思考が似ている……

 

「と、兎に角!」

 

「何ですか?」

 

「そろそろ時間なので実習の準備に取り掛かる」

 

「訓練機は持ってきてますし、後は織斑先生と山田先生が正気に戻れば何時でも始められますよ?」

 

「そ、そうか」

 

 

ナターシャ先生はずっと正気を保っていたらしく、準備も終わらせていた。

 

「それでは時間なので、これより1組と2組で合同訓練を開始する」

 

 

あの女の一声で、妄想世界に旅立っていた生徒は現実に復活した。こう言う所は教師っぽいのよね……

色々な妄想が飛び交ったが、いよいよ合同訓練が始まる。

 

「わ~い!」

 

 

一人無邪気に準備運動しているお兄ちゃんに、少し不安を覚えたが、何があっても大丈夫だと思えるだけの人間は居るので、そこまでは心配してないけどね……




授業までいけませんでした……

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