もし一夏が最強だったら   作:猫林13世

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ラーメンが食べたいです……


転校生と新たな問題

「あっ一夏、おはよ~」

 

「シャルか、訓練初日以来だな」

 

「私も居るぞ、兄上!」

 

「ああ、ラウラも1週間ぶりだな」

 

 

チャイムギリギリに教室に駆け込み(ただし走ってはいない)、席に座ろうとしたらシャルとラウラに話しかけられた。その後ろにはセシリアと篠ノ乃も居るようだ。――この4人と鈴は他に友達が居ないのだろうか……

 

「(一夏様には言われたく無いでしょうね)」

 

 

言われると思ってたが、五月蝿いよ

 

 

脳内で須佐乃男に言われたくない事を言われた。そんな事が俺が一番分かってるんだよ!

 

「おりむ~……早いよ~……」

 

「本音が遅いんだろ?」

 

「おりむ~の早足についていける訳無いよ~」

 

「本を正せばお前が寝坊するからだろ」

 

「だって朝は眠たいんだも~ん」

 

 

俺から遅れる事数十秒、パタパタと足音を立てて本音が教室に入ってきた。廊下は走ってはいけないんだぞ?

 

「それで、何か騒がしいが何かあったのか?」

 

「如何やら転校生が来るそうですわ」

 

「転校生?」

 

 

1週間前に生徒会を覗いた時にはそんな情報は無かったはずだ……つまりここ1週間に決まったって事だろうか?……だが夏休み残り1週間で転入の手続きをするのは不自然じゃ無いか?俺に転校の経験は無いが、もう少し早く手続きするのが普通だと思うんだが……

 

「如何やら急に決まったらしくって、どんな子なのかも全然分からないんだって」

 

「何処からそんな情報が入って来るんだ?」

 

「えっ?……IS学園の裏サイト」

 

「裏?」

 

「新聞部の黛先輩が管理しているサイトですわ」

 

 

……あの先輩は……この前散々注意したのにまったく懲りていないようだ。これはまた放課後呼び出して虚さんと一緒に説教するしか無いな……

 

「一夏、如何したの?」

 

「急に睨まれたら怖いぞ……」

 

「ん?……ああ、別に篠ノ乃を睨んだ訳じゃ無いんだ」

 

 

無意識の内に何も無い空間を睨みつけていたらしく、その空間の近くに篠ノ乃が居たので、彼女は自分が睨まれたと思ったらしい……いくら俺でも何もしてない人間を睨みつけたりはしないぞ……

 

「盛り上がってるのは良いが、そろそろ織斑先生と山田先生が来る頃だろ」

 

「そうだね。そろそろ席に着いてた方が良いかな」

 

「ですわね」

 

「新学期早々から出席簿で叩かれたくないからな」

 

「今日からまた教官に指導してもらえるんだな!」

 

 

何でラウラはあそこまでズレているんだろう……あの人に指導してもらえるのがそんなに嬉しい事なのだろうか……俺の中であの人の評価は最悪まで下がっていて、出来れば関わりたくない人とさえ思い始めている。そんな人に指導してもらいたいと思ってるラウラをズレてると思ってしまう俺が変なんだろうな……

 

「は~い、皆さん席に……着いてますね」

 

 

考え事をしていたら山田先生が教室に入ってきた。如何やらあの人は一緒ではないらしい…また職員会議が長引いてるのだろうか?

 

「皆さん、今日は新しいお友達を紹介しま~す!」

 

 

……何だそのノリは……新しいお友達って歳でも無いし、友達になれるかはその人次第な気がするのだがな……

 

「え~っと、実は転校生は色々事情のある子でして、昨日転校が認められたんです。ですのでまだ部屋が決まってませんが、皆さん仲良くしてあげてくださいね~」

 

 

そんなのは本人を教室に入れてから説明するものじゃ無いんだろうか……クラスメイトも早く呼び入れろと言った雰囲気で山田先生を見ている。

 

「それじゃあ入ってください」

 

 

雰囲気に圧された……訳では無さそうだが、山田先生が転校生を教室に招きいれた。当然だが女生徒なんだろうな……

 

「(一夏様、この気配……)」

 

 

須佐乃男に言われて気配を探った……何で厄介事ばっか俺に襲い掛かってくるんだろうか。この気配は最近やけに感じる事のあるもので、間違いなければアイツの気配だ……

 

「え?」

 

「ちっちゃい織斑先生?」

 

「あんなヤツと私を一緒にするな!」

 

 

……顔を隠していた理由はアレなんだろうな……初めて素顔を見たが、確かにあんな人ごみで晒したら大騒ぎになりそうだし、否定している人そっくりなのが気に入らないのだろう。

 

「……織斑マドカ」

 

 

ボソッと言った言葉に、隣の席のシャルが反応する。

 

「一夏、知ってる人なの?」

 

「最近良く会う」

 

「一夏!貴様、また女を誑し込んだのか!!」

 

「人聞きの悪い事を言うな!何時俺が女を誑し込んだ!!」

 

 

須佐乃男にも言われた事を、今度は篠ノ乃にも言われた。何でこうも同じ事を違う人間から言われなきゃいけないんだろうか……俺は誰1人として誑し込んだ覚えなど無いと言うのに。

 

「お前、如何やってここに?」

 

「司法取引で特例を認めさせたんだ!」

 

「司法取引?」

 

「うん!奴らの情報を提供する代わりに、身の安全とサイレント・ゼフィルスの所有権を認めさせたんだよ!!」

 

「つまり、お偉方を脅したのか……」

 

「簡単に言えばそんな感じ」

 

「はぁ……」

 

 

昨日言っていたもう1つの用件と言うのは、きっとこの事だったんだろうな……確かに今日には分かるだろうよ、だって同じ学園なんだもんな。でも、義妹と同じクラスになるなんて確率的に如何なんだろう?……そこもまた脅したのだろうか?

 

「一夏さん!この方とはいったい如何言う関係なんですの!?」

 

「教官にそっくりだが、兄上の知り合いなのか?」

 

「兄上?……何でお前みたいなのが兄上なんて呼んでるんだ」

 

「この国では優しく、そして厳しく色々な事を教えてくれる男性の事をお兄ちゃんと呼ぶんだろ?だが、私にはその呼び方は出来ないので兄上と呼んでいるのだ!!」

 

 

色々と間違った知識を臆面も無く披露するラウラ……聞いている相手がコイツじゃ無かったら間違いを指摘して終わったんだろうが、今回の相手は織斑マドカ……つまりは俺の本当の妹にあたる人間だ。しかもマドカは重度のブラコンらしく(家系なのだろうか?)、いたく俺に懐いているのだ。その相手に別の妹が居たら当然面白くないだろう。したがってマドカの取った行動と言うのは――

 

「そんなの認める訳いかない!お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんなんだから!!」

 

 

――あっさりと関係を暴露する事だった……

 

 

 

 

 

 

 

「織斑君、妹なんて居たの!?」

 

「織斑先生にそっくりだね~」

 

「でも、如何して織斑君の妹さんがイギリスから奪われたサイレント・ゼフィルスを持ってるの?」

 

 

マドカが関係を暴露したからかはしらないが、一気に質問攻めにされた……そんな一気に聞かれても答えられないんだが……

 

「あの~!まだHR終わってないんですけど!!」

 

「山田先生の言う通り、質問は後で答えられるものは答えるから今は落ち着いてくれ!」

 

「約束だよ~」

 

「織斑君が言うなら仕方ないか……」

 

「山ちゃんも可哀想だしね~」

 

 

一先ずは落ち着いてくれたクラスメイト達……教師の言う事を聞かずに俺の言う事を聞くのは何故だろう……

 

「それでは織斑さん。改めて自己紹介をお願いしますね」

 

「……織斑マドカだ。苗字で分かるだろうが織斑一夏は私のお兄ちゃんだ!」

 

「……それだけですか?」

 

「それだけだ」

 

「織斑先生とのご関係は?」

 

「あんなのとは関係は無い!」

 

「えっ、でも……」

 

「関係無い!!」

 

「あう~……」

 

 

マドカの勢いに圧され俯く山田先生……この人は本当に教師なのだろうか?あまりにも威厳と言うものとかけ離れてるのは気のせいでは無いはずだ。

 

「すまない、職員会議が長引いてしまって……ま、マドカ!?」

 

 

ある意味で今の状況を作り出した元凶、織斑先生が教室に現れた……相変わらず偉そうな人だ……

 

「(一夏様?一応教師である千冬様は、偉そうではなく偉いのでは?)」

 

 

ただの教師が偉い訳無いだろ。大体教師としてまともに指導出来ない人間を尊敬しろって言う方が無理だと思うんだが?

 

「(確かに皆さんが暴走する事などは改善出来てませんが、ISの指導はしっかりと出来ていると思いますよ?)」

 

 

恐怖で押さえつけて無理矢理覚えさせているようにしか見えないんだがな……第一俺はあの人の指導を受けたことが無い

 

「(そう言えば私も見た事無いですね……)」

 

 

学園に入る前から専用機を持ち、更識の屋敷で多くの訓練や模擬戦を積んできた俺は、教師である織斑千冬に指導された事が無い。だからクラスメイトから聞いた話だけだが、あの人の指導は独特の緊張感の中で行われてるらしく、失敗は許されない雰囲気のようだ。

 

「久しぶり姉さん、会いたくなかったわね」

 

「ひ、久しぶりだな……私は会いたかったぞ」

 

「全部お兄ちゃんに話したから!」

 

「何?」

 

「貴女がお兄ちゃんにした事、全部話したから!」

 

「え……」

 

 

茫然自失、もし辞書に写真が載るとしたらこんな顔の写真が載るのだろう。突然の妹からの衝撃発言、織斑先生でもあんな顔するんだな……

 

「まあ、お兄ちゃんの方でも調べてたみたいだし、貴女がお兄ちゃんにして来た事は許されないし許さないから」

 

「……それは一夏も同じ考えなのか?」

 

「俺は別にそこまで貴女を捌きたい訳では無いが……」

 

「お兄ちゃん!?」

 

「本当か一夏!?」

 

「だが、今迄通りとは行かないだろうな。過去の仕打ちなどは口外はしないから安心して良い。だがこれまでみたいに家事なんかは手伝わないから」

 

「それは、実家の掃除もか?」

 

「ああ。あの家にある俺の私物はその内持ってくから、そうすればもう用は無い」

 

「私には掃除など無理だぞ!」

 

「束さんみたいに誰かにやってもらえば良いだろ。だが、俺はもうしない」

 

 

これまで育ててもらった恩は、とっくに返し終えてお釣りが来るくらい返したつもりだし、それ以上に苦労を掛けられた。これ以上手伝うほど、俺はお人よしでも無償の奉仕に快感を覚える人間では無いのだ。

 

「ほら、さっさと授業を始めたら如何です?始業の鐘はとっくに鳴ってますよ、織斑先生」

 

「一夏……」

 

「学園では織斑と呼んでください。学外なら一夏でも良いですが、教師が生徒を名前呼びするのは如何なものかと」

 

「そうだよ!第一貴女にお兄ちゃんを名前で呼ぶ権利なんて無い」

 

「マドカ、あの人がどの様な事をして来たのかは兎も角、俺を此処まで育ててくれたのは一応あの人だからな。名前呼びくらいは許してやれ」

 

「むう~」

 

 

不貞腐れたように頬を膨らますマドカ。仮面越しでは何度か見た事あったが、実際に見るのは初めてだな……

 

「ところで山田先生、マドカの席は何処です?」

 

「えっ?……ああ、織斑さんの席はボーデヴィッヒさんの隣です」

 

「だってさ」

 

「ええ~!お兄ちゃんの隣が良い!!」

 

「無茶言うな。ほら、さっさと座れ」

 

「は~い……」

 

 

渋々なのを隠そうともせずに、マドカはラウラの隣に座った。突如教室に不穏な空気が流れたのは気のせいにしておこう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間目が終わり休み時間……

 

「一夏、説明してもらうぞ!」

 

「一夏、これはいったい如何言う事なの!」

 

「一夏さん、何故イギリスから盗まれたISを彼女が持っていますの!」

 

「兄上、私は妹では無いのか!」

 

 

1人ズレてるが、俺は質問攻めにあっていた。マドカ本人には聞けないのか、事情を知っているだろう俺に何時ものメンバーが問い詰めてきているのだが……

 

「何でお前たちがそんなに興奮するんだ。セシリアは兎も角他の3人には大して関係無い事だと思うんだが……」

 

 

俺の彼女なら兎も角、シャルもラウラも篠ノ乃もクラスメートと言うだけで、そこまで親しい間柄でも無いのだ。

 

「一夏!アンタ、隠し妹が居るって本当!!」

 

「何だその表現……」

 

 

女子の噂話の伝達スピードは相当なもので、既に鈴の耳にもマドカの事は伝わっていたらしい……だが、隠し妹って何だ?

 

「アンタそんな事一言も言ってくれなかったじゃない!」

 

「俺だって最近知ったんだ。鈴だけじゃ無くって誰にも言ってない」

 

「私も今日知ったんだよ~」

 

「あっ、そうなんだ……」

 

 

自分に話してくれなかったと激怒していた鈴だったが、彼女である本音もしらなかったと知ってその怒りはみるみる萎んでいった。

 

「鈴の耳にも届いているとなると、そろそろ来るな……」

 

「誰が?」

 

「「「一夏(君)(さん)!!!」」」

 

「ほら来た」

 

 

俺の彼女である刀奈さんと簪と虚さんの登場だ。学園のトップである生徒会長なら、噂話の1つや2つ、すぐに耳にするだろう。虚さんには例の件でメールを送ってるし、黛先輩から噂を聞きつけてもおかしくは無い。簪も同じフロアに教室があるのだし、鈴が知ってるんだから知っていてもおかしくは無いのだが、まさか3人同じタイミングで現れるとは思ってなかった。

 

「あの噂は本当なの!?」

 

「まあ、本当だと思いますよ?」

 

「一夏がシスコンだって本当なの!?」

 

「誰だ、そんな噂流した阿呆は……」

 

「それで、噂の妹さんはどちらに?」

 

「ああ、紹介しますよ。マドカ!」

 

 

俺はマドカを呼び寄せ3人に紹介する事にした。マドカは意外と柔軟で、既に本音とは仲良くなっている。

 

「何、お兄ちゃん?」

 

「さっき言った彼女の内の3人だ」

 

「本当にお兄ちゃんはモテモテなんだね!」

 

「本音の表現の仕方が感染(うつ)ってるぞ」

 

「事実、お兄ちゃんには6人の彼女が居るんでしょ?」

 

「まあそうだが……」

 

 

マドカの言ってる事は事実なのでそう答えるしか無かった。改めて言われると何だか不思議な感じだ……

 

「彼女その1の更識楯無よ。生徒会長もやってるから困った事があったら何でも言ってね」

 

「彼女その2、更識簪。ISの整備なら得意だから」

 

「彼女その3の布仏虚です。生徒会の書記をしてますので、お嬢様同様何かあれば言ってください」

 

「お兄ちゃんの義妹の織斑マドカです。お兄ちゃん同様更識に守ってもらう事となりましたのでよろしくお願いします」

 

「それじゃ~マドマドもお屋敷で生活するの~?」

 

「マド……マド?」

 

 

相変わらずのネーミングセンス……本音独特の呼び方に首を傾げたが、呼ばれた本人は気にしてないようだ。

 

「当主様に聞けって言われてるんだけど、今の当主って誰なの?」

 

「は~い!私が今の更識家当主よ!」

 

「名前で分かる気もするんですがね。更識家当主『楯無』の名前は一部で有名ですから……」

 

「威厳の無い当主様ですからね……」

 

「チョッと虚ちゃん、それは酷くない!?」

 

「なら少しは当主らしく仕事してください」

 

「あはは~楯無様怒られてる~」

 

「本音もしっかり仕事しないと簪から見捨てられるぞ?」

 

「一応メイドだもんね……」

 

「かんちゃんは優しいから平気だよ~」

 

「少し暇を出すのも良いかもね……」

 

 

随分と古風な言い方をした簪。案の定本音は意味が分からず笑顔のまま首を傾げている……これは教えた方が良いのだろうか?

 

「本音、暇を出すって言うのは要するにクビだって事だぞ」

 

「ほえ!かんちゃん、そんな事しないよね!?」

 

「ちゃんと仕事してくれるならしないよ」

 

「する!私、ちゃんと仕事するから!!」

 

 

意味を理解して危機感を覚えたのか、何時もの話し方ではなくしっかりとしていた。この危機感が何時まで持つやら……

 

「お兄ちゃんの周りには面白い人が多いんだね」

 

「一応彼女だから、面白いと形容されると複雑な気分になるぞ……」

 

「良い人って事だから気にしちゃダメだよ!」

 

「まあ、それなら……」

 

「あの~、一夏君居ますか?」

 

「あっ、カルカル!」

 

 

彼女もまた、噂の真偽を確かめに来たのだろう。俺の唯一の友達(鈴は悪友なので)、エイミィも1組にやって来た。

 

「あの子は?」

 

「友達だ」

 

「へぇ~お兄ちゃんの友達も女の子なんだね」

 

「此処は女子高だからな……」

 

 

まるで男友達が居ないような言い方をされたので反論しておく。男友達くらい居るぞ、弾と数馬の2人だけだが……

 

「この子が一夏君の妹さん?」

 

「義妹だがな」

 

「始めまして。私、一夏君の友達のアメリア=カルラって言います。気軽にエイミィって呼んでね」

 

「織斑マドカです。私もマドカって呼んでもらって構わないから」

 

「分かった。それじゃあマドカ、これからよろしくね」

 

「此方こそ、エイミィ」

 

 

早くも打ち解けているマドカを見ながら、俺は複雑な思いだった。義妹が打ち解けてくれたのは嬉しいのだが、俺が4ヶ月かけて漸く作った友達とこうもあっさり仲良くされると俺が社会不適合者みたいじゃないか……

 

「そろそろ教室に戻った方が良いかな?このクラス、次は織斑先生の授業でしょ?」

 

「そうだね」

 

「怒られるのは避けたいですね」

 

 

そう言って刀奈さん、虚さん、簪は自分たちの教室に戻って行った。

 

「アタシも戻るわ」

 

「私も」

 

 

鈴とエイミィも織斑先生に怒られるのを気にしてかそれぞれの教室に戻っていく。

 

「これからよろしくね、お兄ちゃん!」

 

「問題を起こさないならよろしくしよう……」

 

「大丈夫!お兄ちゃんの周りには絶対って言って良いほど問題が起こるんだから」

 

「……何が大丈夫なんだか」

 

 

せっかく新しい気持ちで挑もうとした新学期だったが、いきなり問題が発生した。如何して俺の周りには平穏ってものが無いんだ……




要望もありましたので、マドカは一夏サイドに。千冬に関してはとりあえず距離を取る感じで……当分はこんな感じです

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